少女ハ恐怖ノ象徴トナリテ悪ヲ討ツ   作:サクラモッチー

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少女ノ苦悩

響side

 

響「何度言えば分かる、答えはNOだ」

 

ガチャッ!!

 

アルフレッド「またアメリカ政府からですか?」

響「あぁ、相変わらず『対ノイズ用物質で作った武器をこっち(アメリカ)にも渡せ』と要求してきた。まぁ、奴らに我が社の武器を渡す気はないがな」

 

対ノイズ物質。

それは私が生み出した物質で、地球上に現存する物質の中で唯一ノイズに攻撃することができる物質である。

立花コーポレーションでは対ノイズ物質を使用し対ノイズ用の武器を製造、日本政府()()で売っている。

 

響「そういえばクリスのマナー講座は順調か?」

アルフレッド「えぇ、徐々にですが良くなっています、それから.................これが頼まれていたものです」

響「これは!?」

 

アルフレッドに手渡された書類にはクリスの壮絶な過去が記されてあった。

 

響「なるほど、何者かの手によって救出されたと言うことか」

アルフレッド「ですがその何者かが未だに不明です」

 

おそらく、クリスを()()()()()()()()した奴だろう。

しかし何故クリスを救出したのだ.................?

 

響「ご苦労だったな、アルフレッド」

 

プルル.................プルル.................

 

アルフレッド「お電話のようです」

響「私だ」

奏『おい!!ライブをしないってどういうことだよ!!』

響「お前は.................ツヴァイウィングの天羽奏だな。それで、何の要件だ?」

奏『とぼけるな!!どうして慰霊ライブを中止させた!!』

響「..........................お前に分かるか?今もなおツヴァイウィングの名を聞いただけでパニックになる人の気持ちが」

奏『!?』

響「お前には分かるか?ツヴァイウィングを今もなお恨んでいる人の気持ちが」

奏『................』

響「あの()()の生存者の中にはツヴァイウィングに対して恨みや恐怖を持っている人々もいる、私はその人々を考慮して言っただけだ」

奏『だけど!!』

響「.................話はそれだけか?なら切るぞ」

奏『おい、ちょっ』

 

プツッ

 

響「..........................」

アルフレッド「響お嬢様、ハーブティーをお飲みになりますか?」

響「..........................頼む」

 


 

翼side

 

翼「.................どうだった?」

奏「ダメだった、生存者の中には私たちのことに聞くだけでパニックになる人もいるからライブは行わないってさ」

翼「そう.................」

 

私たちにとってあの惨劇を忘れないためにライブを行おうこと...............それが生き残った人たちのために私たちがやるべきこと、そう思っていた。

だけど.................。

 

翼「まだ時期が早い.................か」

奏「はぁ.................そうなるか〜」

 

でも、どうして立花社長は生存者側で話していたんだろう?

奏の電話を聞く限り、まるで自分が生存者みたいな話ぶりだったけど.................。

 

翼「私たちがあの日やったことは....................正解だったのかな?」

奏「翼.................」

 


 

響side

 

ここは高級レストランのVIPルーム。

主に政府の要人たちがきな臭い話をする時に使用する場所である。

そこで私と赤のドレスを着たクリスが食事をしていた。

 

クリス「美味っ!!」

響「そうか」

 

美味しそうに料理を食べるクリス。

アルフレッドのマナー講義のおかげでテーブルマナーはだいぶ良くなっていた。

 

クリス「しっかし、こんな所を貸し切れるなんて立花コーポレーションってすごい会社なんだな」

響「まぁな」

クリス「.................アルフレッドからアンタの過去を聞いた」

響「!?」

クリス「アンタの気持ち.................私にも分かるよ、アンタは『人殺しをしない』ことをモットーにしている、だけど.................アタシはただの人殺し、何でそんなアタシを........................」

響「................私は恐怖の象徴となるために心を犠牲にした。だから.................お前には私のようになってほしくはない」

クリス「だからアタシを助けたのか?」

響「そうだ」

クリス「.................アンタがいなかったら私がどうなっていたのか想像したくもない、だから.................ありがとう」

響「..............」

 

私はおもむろにカバンの中からとある書類を取り出し、クリスに手渡した。

 

クリス「.................これは?」

響「『クリスティーナ・スノー』それがお前の偽名だ」

クリス「へ?」

響「クリス、お前は明日から新人声優『クリスティーナ・スノー』として活動することになっている」

クリス「声..........優.................?」

響「働かざるもの食うべからず.................だからな」

クリス「い、いいのか?」

響「既に話は通してやる、不満か?」

クリス「.................お前ってやつは!!

 

嬉しそうにそう言うクリス。

その目は汚れなき喜びの感情で染まっていた。

 

響「と言うことで明日から頑張ってくれ、クリスティーナ」

クリス「おぅ!!」




クリスティーナという偽名はXDのイベントが元ネタです。
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