少女ハ恐怖ノ象徴トナリテ悪ヲ討ツ   作:サクラモッチー

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心ノ傷ト叫ビ

響side

 

あれからクリスティーナ、いや、クリスはあっという間に売れっ子声優となった。

彼女が主人公役を務めたアニメ『紅蓮戦機イチイバル』は大ヒット。

更にそのルックスもあってか、日本中のオタクたちを虜にした。

 

クリス「はぁ.................疲れた」

 

帰ってきて早々にソファで寝転ぶクリス。

 

響「ハーブティー、飲むか?」

クリス「.................飲む」

響「分かった」

 

そう言うと私はキッチンへ行き、ハーブティーを淹れた。

 

響「今日はカモミールティーだ」

クリス「.................美味しい」

響「声優は喉を酷使するのは良くないと言うからな、ハチミツは?」

クリス「いる」

 

ティースプーンを使い、ハチミツをカモミールティーの中に入れて混ぜ、ハチミツ入りのカモミールティーを飲むクリス。

その顔はどこかホッとした顔だった。

 

響「仕事はどうだ?」

クリス「上手くいってるよ、これもアンタのおかげだよ」

響「そうか」

 


 

翼side

 

翼「いつも応援ありがとうございます!!」

ファン「キャー!!ありがとうございます!!」

スタッフ「次の方、どうぞ」

女「.................」

翼「どうかしました?」

女「お前のせいで.................」

翼「?」

女「お前のせいで!!」

 

女はそう言うと同時に私の顔半分に何かの液体が掛けた。

その瞬間、私の肌は焼けるような激痛を襲われた。

 

ファンたち《キャアアアア!?》

翼「痛い!?痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」

奏「翼!?」

警備員「すぐに取り押さえろ!!」

女「お前のせいで.................お前のせいで息子は死んだんだ!!死んで贖え!!」

 

警備員に抑えられながらそう叫ぶ女。

 

奏「大丈夫?」

翼「これが.................あの日の報い.............................なのかな.............」

奏「おい!!しっかりしろ!!」

緒川「早く救急車を!!」

 

この日彼女を襲ったこの出来事がきっかけとなり、彼女自身が悪魔になってしまうとはこの時誰も思いもしなかっただろう。

 


 

弦十郎「.................それで、翼は?」

緒川「命に別状はないそうです、ですが.................」

弦十郎「ですが?」

緒川「顔半分が焼け爛れてしまい、芸能活動は難しいかと.................」

弦十郎「うむ.................」

 


 

翼「..................................」

 

お医者さんから顔半分が焼け爛れたことを聞かされた。

それはつまり、奏と一緒に歌えなくなったと言うことだ。

 

翼「奏と歌いたい.................」

奏「入るぞ〜」

翼「奏!!」

奏「..........................翼、話があるんだ」

翼「何?」

奏「............ツヴァイウィングの活動を一時的に休止しようと思うんだ」

翼「え................」

 

奏から飛び出してきたのは思ってもいない言葉だった。

 

翼「ど、どうして!?」

奏「翼の顔を治すには少なくとも時間がかかる、それに私は翼のと一緒に.................」

翼「.................出て行って」

奏「翼?」

翼「出て行って!!」

奏「.................分かった」

 

そう言うと、奏は病室から出て行った。

 

翼「ツヴァイウィングを.................活動休止.........」

 

嫌だ。

奏には私の代わりとして頑張ってほしい。

なのに.................なのに何でそんなことを言うの?

ねぇ、どうして.................どうしてどうしてどうしてどうして?

 

???【ハハッ!!いいざまだ】

翼「誰!?」

悪翼【俺の名前はビック・バット・ツバサ、もう一人のお前だ】

翼「もう一人の.................私?」

悪翼【俺はずっとお前の中にいた。そしてお前がやってきた馬鹿馬鹿しいことも見てきた】

翼「馬鹿.................馬鹿しいこと?」

悪翼【あぁ、俺から言わせればすごく馬鹿馬鹿しいことだ】

翼「あなたは.................何が目的なの?」

悪翼【なぁ.................一緒に()()をしないか?】

翼「断罪.................?」

悪翼【お前は分かっているんだろう?世の中には守るべきではない人間もいるって】

翼「そんなこと!?」

悪翼【思っているんだろ?俺には分かるぜ、だって俺は.................もう一人のお前だからな】

翼「確かにこの世には守るべきでは人間がいる、だけど.................私にはそんな力は.................」

悪翼【俺が力を貸してやるよ】

翼「え?」

悪翼【俺はお前、お前は俺だ。俺はいつでもお前の味方だぜ】

翼「.................これから何をすればいい?」

悪翼【まずはここから逃げ出して、それからスーツとコイントス用のコインを手に入れる】

翼「............分かった」

悪翼【その言葉.................待っていたぜぇ!!」

 

こうして風鳴翼は悪魔の囁きに乗り、姿を消した。




一体翼さんは何フェイスになるんだ.................
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