公僕は無駄飯を食いたい。   作:強力イソジン

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  お久しぶりです。ガンダムの方を執筆してました。先日、読者の方から『はよ書いて。』と、メッセージが来たのと、リアルの方からもせっつかれたので、両立できるように頑張ります。
 ……仕事の立場と内容が変わって、しばらくしたら忙しくなるので、間が開くとは思いますが。
 この話で、自衛官や情報元の友人から苦情が来たら消します。


小話・加藤、好奇心が過ぎるとマズイことを知る。

 

 「そういえば先輩のガチンコって、どうなるんですかね!」

 

 (・・・・またかよ。)

 

 ある日、防衛五部の元気印の紅一点・加藤がドンブリ飯を食べながら急に話を振ってきた。いや、ある日ではなく、ココ数日何度も何度も昼飯時にやってきては、

 

 『ガチンコってどうなるんですかね!』『全力を見てないです!なので見せてください!』『他の先輩たちだけズルイ!』

 

 と、キラキラとした目で為綱を見てくるので、結構うんざりしている。はじめは流していた為綱ではあったのだが、コチラ側だった建屋も柳生田の二人も今では、

 

 『『もうやるしかないでしょう。止まりませんよ。アレ。』』

 

 加藤の勢いに飲まれて、為綱に頭を下げて頼む有様だ。為綱としては別に嫌ではないのだが、やる場所がない。

 結構好き勝手、派手にガッツリ殺ッていても、隠蔽と証拠隠滅をしっかりしている『秘密組織』なのだ。普通の演習場や体育場では周りの目もあるし、なにより・・

 

 (狭いし、測定すらできない)

 

 ・・・のである。建屋や柳生田たち騒ぎに巻き込まれた五部の面々には悪いが、このまま流し続ければ諦めるだろう。為綱はうんざりしつつも、加藤が諦める。そうなれば、別の興味を覚えて話題も騒ぎも収まる。

 

 (今は我慢我慢。うるさいけど。)

 

 そう考えていた為綱の考えは数日後に吹っ飛ばされることになった。

 

 「為綱。富士の演習場を借りてきた。ちょっとでいいから見せてやれ。」

 

 「・・・・なんでやねん。室長までも。」

 

 こんな馬鹿騒ぎを何時もなら一喝する上司である近藤の泣きの一言によってである。近藤の顔を見ると、疲れがアリアリと見える。

 

 「毎日、毎日、毎日。加藤がな・・・。あの真っ直ぐバカは、こういうときは頭が回るのか。叱るに叱れない理由で毎日・・な。」

 

 「あー・・・」

 

 たしかに加藤は大型犬のような愛嬌と、真っ直ぐな性格をしており、多少バカではあるのだが『秘密組織』のレギュラーに選ばれる能力がある。今回の近藤の疲労も、加藤からすれば良い方向に。近藤からすれば悪い方向で噛み合ってしまったのだろう。

 

 「こうなってしまったのだから、やってくれ。加減は任せる。」

 

 「はぁああ・・・。わかりました。微力を尽くします。」

 

 「微力で済ませろよ。」

 

 為綱がため息を付いて敬礼し、近藤も「やりすぎないように」と顔に書きながら敬礼を返した。

 

 「じゃ、行きましょうか!準備は終えてますから!」

 

 「あ、うん。わかった。でも、明後日だからな?」

 

 部屋から出て頭を掻いていた為綱に、尻尾が見えそうなぐらいにニコニコしていた加藤が疲れ顔の建屋と柳生田を連れて声をかけてきた。

 多分、準備全般は二人がやったことが容易に想像ができた為綱は、二人の肩を叩き、今度夕食をご馳走することにした。

 

 

 

 

 「やってきました!富士!いやぁ、日本一の山は大きいですね!」

 

 「「あ、うん。元気だね。ホント」」

 

 翌々日、車に揺られること数時間。富士にある演習場に到着した防衛五部の前線組。男連中は疲れていたが、反対に今回の事を楽しみにしていた加藤は元気いっぱい。

 為綱は出発前よりゲッソリしていた男二人の肩を叩いて、数日の飯をご馳走する事に考えを改めた。

 

 「さぁ!先輩!ガッツリやりましょうよ!まずは何からしますか!」

 

 「体力検定からでいいんじゃない?一番楽だしー。」

 

 「そうそう。じゃ、メジャーとか。ボールとか容易―「―じゃ、みんなでやりましょう!」

 

 「「え゛?」」

 

 ようやく一息つけると手足を伸ばし、備品の準備を行おうとしていた建屋と柳生田の肩を掴み、加藤が引きずるように強制的に検定準備を行うことになり、更に為綱は二人へ同情することになる。

 

 「どうぞ!」

 

 「・・・コレ、鉄球なんだけど?」

 

 「はい!室長がコレぐらいなら常識的な範囲で済ませてくれるだろう。・・ってことです!」

 

 準備を終えた部下兼後輩たち。200m先にメジャーと双眼鏡を持った加藤と、盾を持っている柳生田がおり、為綱の横にはニコニコしたままの加藤が居り、鉄球。いや、砲丸を渡していた。

 

 「これ、ソフトボール投げだよな?」

 

 「はい!なので、砲丸です!」

 

 「どういうことなの?」

 

 「ですから、室長がソフトボールでは常識的な範囲じゃ済まない。と、考えたのでしょう!」

 

 「・・・わかった。」

 

 なるほど、ソフトボールに比べると数十倍の重さがある砲丸をポンポンと、手遊びしながら投擲位置に移動する。到着するのを確認した測定係の二人は急いで盾に隠れる

 

 「ほいっと。」

 

 軽く力を込めて、投げた砲丸は軽々と空を舞い・・・

 

 「計測不能ですー」

 

 「知ってたッス。」

 

 目視はおろか、双眼鏡ですらで確認できない富士山方面に飛んでいった。

 

 「二球目。いい?」

 

 「もーしわけありませんでしたー!!」

 

 二球目を加藤に要求した為綱であったが、遥か彼方に消えた砲丸に恐縮したのか。土下座をして謝った。多分、こんな測定不能・理解不能なことが続くと消え去った砲丸を見て理解したのか。

 

 「・・・・・ほかはどうする?」

 

 「コレにて終わりで!」

 

 どうやら、恐縮と理解不能の両方であったようで、盛大に準備した割には、一球でこの騒ぎはお開きとなった。

 

 『よく微力で済ませてくれた。これでしばらく加藤も落ち着くだろう。呼び出しがあるまで建屋や柳生田には休養させる。』

 

 撤収後に近藤に連絡を取ると、一球で済ませたことにお褒めの言葉をもらうことになり、為綱はホッとした。結局、この一球で騒ぎが終わったこともあり、加藤はしばらく『一球土下座女』と、からかわれることになった。

 

 

 

 




 まさか。コナンの新作が出るまで時間が経つとは・・・。仕事が忙しいのもあったんですけど、『時計じかけの摩天楼』でどう言う纏め方をするかで、揉めてしまって。
 一回、やり直して、やりやすい映画にするべきだったかなぁ。ガンダムとコナン。両立できるようにはします。これからもよろしくお願いします。
 ・・・・読み直すとアラが多すぎるから、映画編を中断するなら、修正しようかな。とりあえず続けれるところまでやっていきます。
 追記・お気に入り1234人ありがとうございます。

時計じかけの摩天楼の方向性(プロット自体は何故か手元に届いてる。)

  • どうせ壊れるなら突き抜ける
  • せめて時計じかけの摩天楼の原型は残して。
  • チョイ役でもいいじゃん。オリ主。
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