拙い作品ながら読んでいただきありがとうございます。
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「なんでよりによって、近所のコインランドリー全滅なんだよ。」
こんな豪雨なのに、Go○gleマップに載っている徒歩圏内のコインランドリーは、
1軒目は、豪雨の停電のため使用不可
2軒目は、臨時休業
3軒目は、まさかの満員
4軒目は、閉店
ここまで来れば、明日にすることを考える。または、洗濯機が壊れているなら家電量販店にでも向かう。
今週は雨模様だが、明日の予報は快晴。大人しくしている選択肢を選ぶのが楽かつ確実だろう。
「何やってんだろう。いや、ホントに。」
ワザワザ車を出して、隣町のコインランドリーまで向かう選択肢を選んだ自分。意固地になってた苛立ちが収まりかけた為綱は愛車の運転席で稀にあるこういった自分の行動に対して、タメ息をつく。
「なんか、帰ったら負けた気がするし、見つけて洗濯しても負けた気がする。」
雨脚が強まり、タクシーやバスなどの交通機関も少なくなってきた中、車を走らせる。
「ん?」
雨で視界は悪いが小さな明かりに照らされたコインランドリーを見つけた。
渡りに船とばかりに車を駐車場に乗り付ける。半端な場所に止まっていた黒い車があったので、
「キチンと停めろよ。」
と、思わず舌打ちをしてしまった。ともかく、これで車まで出して徒労に終わらずよかった。
為綱は後部座席に載せた洗濯物をホッとした顔で担いで店に入った。
「ポルシェ356とは渋い車が停まってるな。惜しむべきは、乗り手がルールを守ってないことかな。」
キレイだが、小さい店の中には為綱以外いなかった。あのポルシェの持ち主は駐車場代惜しさに店先に停めたのか。
あのポルシェのせいで、3台停めれる駐車場が2台しか停めれないのは、この店にとっては迷惑でしかないな。
「ま、その辺はいいか。」
ポイポイと洗濯物を放り込むと、店の前にあった自販機でお茶を買うと、スマホを取り出しニュースを見始めた。
ゴウンゴウンと業務用洗濯機が動く音と、ラジオの音だけが響く店内は妙な心地よさがある。
洗濯物の一件では暴走したが、結果的にはよかった。そう考えよう。
「あら。この店に無関係者がいるなんてね。」
「うぉ?!」
(気が付かなかった?!うそだろ?)
座ってた椅子を蹴飛ばす勢いで思わず立ち上がった為綱。いくら気を抜いていたとは言え、入口には気を使ってたんだけどな?と、気が抜けた自分に苦笑いを浮かべた。
「すいません。大声を出してしまって。」
「良いのよ。私が入ってきたのは裏口だから。それに、アナタみたいな大男が子猫みたいに跳ねたのは滑稽だったし……」
「滑稽て。」
体格差もあり、赤茶色の髪の毛で目元も見えないが、体格から見て10代。もしくは20代前半か。少しばかり顔色が悪いか?
「ソレを笑った私も悪いから、同罪ね。なんて気を使おうと思ったけど。人をジロジロ見る失礼な人には謝る必要はないわね。」
(………視線に気づかれた?)
抜けてた気が体中に巡る。平静を装いつつも『愛銃』を取り出せるようにする。
「ドコの誰かは知らないけど、虎の尾を踏む前に帰ったほうが良いわよ?アソコの車の持ち主が来る前にね。」
背筋には寒気はない。ヘソ下にも違和感はない。頭もゾッとすることもない。
(何一つ怖いことはないのに、嘘を言ってるように聞こえない?相手がチグハグ過ぎて、頭が追いつかないぞ?)
これが後々そこそこ長い付き合いになる相手とは分かるわけもなく、為綱は本日二度目の苛立ちを覚えた。
宮野志保さん。初登場です。と言っても本編に関わるまでもう少し掛かるかもしれません。
とりあえず本日の仕事終わりまでのアンケートを募集し、結果次第で続けます。
原作キャラ初登場の宮野志保さんは……
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オリ主28歳だぞ?大人のままでいいだろ?
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薬のイレギュラー。中学生に?!
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灰原哀は子供でしょ?