「そんで?キミは何を言いたいのかな?」
「あら?銃やナイフの一つでも出すかと思ったのに、なにもないの?てっきり、功績狙いの三下かとおもったのだけど。」
「待て待て。何が何なの?」
「下手な芝居は良いわよ?変な真似してさっきも言ったけど、虎の尾。怖いお兄さんに撃たれるから。」
人差し指を向けて、銃を撃つような真似をする。
「手のひらのタコ。焼けた掌。素人じゃないでしょ?」
「待った。俺を殺し屋か何かだと思ってる?これでも警官だぞ?」
流れるように自然に嘘を付く為綱。やってることは殺し屋と変わりない。いや、むしろ殺した数なら並の殺し屋なんて目じゃない。だが、一応は体制側として体裁を整えないとマズイと思い対応したわけだ。
度胸とハッタリで対応してるあたり詐欺師と大差ない。
「なんならココで素っ裸になって、身分証明書でも見せましょうか?」
隠し持っていた『愛銃』も
「警官?」
「手帳はないけど、身分証明書。つまりは免許証の住所は警察の独身寮だ。連絡するかい?」
自分は警官。自分は警官。警視庁の青島巡査部長。と、心のなかで繰り返す。
ありがとう近藤室長。腹芸教えてくださって。口うるさくも逆らえない上司にイメージ内でペコペコ頭を下げた。
「じゃあ、なんでココに?」
「コインランドリーに用があったから。」
「この大雨で?」
「洗濯機がぶっ壊れててな。」
調子を取り戻して、現場度胸で対応する為綱。女性の方はポカンと口を開けている。
「ごめんなさい。こちらの勘違いみたいね。」
「わかってもらえて――「そんな馬鹿みたいな理由で動く人間が殺し屋な訳無いわね」――おーい!」
どうやら話した理由がくだらない様で呆れていたようだ。
「………組織の担当者もハズレだったのかしら?(ボソ」
大きくため息をつく女性。完全に敵意や疑いはなくなったのか。安っぽいパイプ椅子に座って頬杖をついて呆れたような。諦めたよう目をしながら店の入口を見ていた。
「終わったようね。洗濯。」
電子音がなり、業務用洗濯機のロックが解除される。
(よくわからん事を言って、自分だけ納得されてもなぁ。)
とも、思ったが関わると色々不味そうだったのでさっさと洗濯物を回収して店を出ようと扉に手をかける。
「フード付きのカッパに傘。その体格。帰りに職務質問受けないようにね。警官さん。」
(コイツ。嫌味なヤツだなぁ。)
バタン!とコチラも嫌味ったらしく扉を締めてやり、車に乗り込む。
アクセルを踏み込み、勢いよくコインランドリーを飛び出す。
「グラサンに黒帽子。黒スーツ。アッチのほうが怪しいと思うがな。」
傘もささずになにしてんだが。と、飛び出したときに目に入った人物を見て思わず舌打ちした為綱。
(どっかでみたことあったよな?あいつ。)
と、近くのコンビニにより、データベースを見るのだった。
アンケート参加ありがとうございます。ヒロインレースはあるか断言はできませんが、今のところ宮野志保(灰原哀)がヒロインになりそうです。
フィクションの無理な人事や配置は……
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許せる。
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許せない。
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もっと派手にやるべき