公僕は無駄飯を食いたい。   作:強力イソジン

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 本日中にあと一話投稿できるといいなぁ。書いてて世界観を噛み合わせるのに頭が痛い。
 完結までは走れるだけ走ります。


9

 

 「どっかで見た顔だと思ったんだけどなぁ。」

 

 市販の情報端末より反応が鈍い官用端末に苦戦しながらも、コインランドリー出発時に見た男を検索する。

 しかし、いくら検索しても一致する人間は出てこない。

 

 「気のせいだったか?ココ最近、気が張りすぎかもな。」  

 

 世界観を自覚してから別方向に気を張ったり、さっきのコインランドリーの一件などを「思わせぶりな態度」ではないか?とでも思い込んでるのかもしれない。

 

 「そもそも関わっても。どういうスタンスになるのかも決まってないのに。あぁ〜!もう!……やめよ。」

 

 また悶々と悩み始めた頭をスッキリさせようと、車を降りてコンビニに入る。

 

 

 (甘いもんでも食うか。もしも、漫画の世界のキャラで読者が俺の考えを吹き出しで見てたらどう思うか。)

 

 ウジウジして男らしくない。と考えるか。頭おかしいんじゃない。と考えるか。パワーキャラが考えるなんて。と考えるか。

 まず大半は良い方向には中々受け取ってはもらえないだろう。

 

 「なんで、こんな時に限って食いモンないのよ……。甘味も主食もない。スナック菓子は気分じゃない。」

 

 (そもそも、コンビニなのにおにぎりすら無いなんて、職務怠慢だろ?)

 

 スッキリするつもりでコンビニに入ったが逆に苛立ちを覚えた。今日はそういう日なのかもしれない。

 為綱は自分を納得させて飲み物だけでも買って帰ることにした。

 

 「いや、飲み物もないのかよ。コーラもサイダーもないし。どうなってんだよ。このコンビニ。その割に酒は余ってる。」

 

 ビール、冷酒、サワー、カクテル。冷蔵庫には充実した種類がある。

 

 (焼酎って、ボトルのままで冷蔵庫で販売するのか?ワインのワンカップなんてもん有るのか。)

 

 酒は付き合いで飲む程度ではある為綱は、種類の多さに呆れるやら、感心するやら。

 

 (最近の酒は、名称だけじゃわからんな。缶チューハイなのに焼酎入ってないのはどうなのよ?ほとんど原料がスピリッツ。蒸留酒かよ。スピハイにでも名称変えればいいのに。)

 

 第一スピリッツってなんやねん。蒸留酒にも種類はあるだろうに。

 そんなことを考えていたとき、ハッとして声が出た。

 

 「ウォッカだ!」

 

 声を出した為綱をコンビニ店員が怪しそうに見ていたので、笑ってごまかしホットスナックと雨合羽を買って車に飛び込んだ。

 

 

 (悪党側のキーキャラをド忘れてるとか。関わるとか以前の問題だろ。黒のポルシェを見て何も思い出せないとか。なにやってのよ。)

 

 黒の組織が。主要キャラが。世界観がなどと、考えていた自分のバカさ加減に情けなくなりつつ、車をコンビニ近くの有料駐車場に乱暴に停めた。

 

 (ゴメンナサイよ。大雨でありがと!)

 

 ポルシェの停め方にイライラした事と、大雨で洗濯物が全滅してイライラしたことを棚に上げて、人目の少なさと隠蔽効果に感謝してコインランドリーに駆け出……

 

 (おっとと、道沿いは監視カメラがあるから、上を進もう。)

 

 

 …そうとして、ビルの隙間に入り込み屋上まで飛び上がった。

 

 (ホント。助かるけど世界観違うよな。俺もこの力も。)

 

 そのまま屋上伝いに目的に向かった。

 

 




 誤字脱字。お気に入り登録、感想ありがとうございます。近々、アンケートを募集しますのでよろしくお願いします。

フィクションの無理な人事や配置は……

  • 許せる。
  • 許せない。
  • もっと派手にやるべき
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