《ウォッカ視点》
「兄貴!すいません。奴らやっちまいました!」
『なんだと?!あのオイボレがぁ……』
アニキの歯ぎしりが聞こえる。どうしても外せない仕事が有ったからオレに車を預けたってのに。この失態は不味すぎる。
「すいません。アニキ。」
『どう急いでも20分以上経過する。あのオイボレに連絡して――』
「兄貴!兄貴!トンネルでも入っちまったのか。」
通話が切れた電話を握りしめる。最近反抗的な
まさか御守りと威嚇を兼ねたアニキのポルシェ356があるのにやらかすとは。
「行くべきなんだろうが。相手は武装したヤクザ崩れが8人。」
半分ならチンピラに毛が生えた程度の奴らはオレでも対応出来る。でも、8人は無理だ。
情けないがオレはアニキみたいに拳銃一つで何とかなるほど、腕っぷしは強くない。
「動くな!警察だ!銃を捨てろ!」
飛び込んだ雨合羽姿の私服警官が時間を稼いでくれることを祈るしかできねぇ。アニキ。すまねぇ。
《主人公視点》
「動くな!警察だ!銃を捨てろ!」
足と腹を撃たれた灰原哀(大人)が呻きながら倒れている。周囲には粗悪な拳銃を持ってるチンピラか。ヤクザか。
ともかく雑魚が8人。飛び込んだはいいが、モチロン逮捕なんてできない。逮捕権ないもん。
(なんで飛び込んだかなぁ。)
これならコルト
なんでレイジングブルにしたかな?しかも454。コイツは装填数5発なんだよな。
相手は警官一人。たかを括った相手はニヤニヤ。コッチはニガ笑い。
ちょっとだけ。いや、かなり飛び込んだことを後悔する為綱。
「デザートイーグルはロマンっすね。」
「手入れは地獄だけどねー。」
「当たれば何でも大丈夫ですよ!」
「「話をぶった切るなよ。」」
最近、頭の中に良く出るね。君たち。たしかにデザートイーグルでもよかったよね。って、そういう状況じゃないよね。うん。
咳払いをして雑念と苦笑いを吹き飛ばし、真面目な顔をする。
「ともかく。指示に従ってもらう。抵抗すれば容赦はしない。」
「お兄ちゃん?正義感に正直な警察なのは結構だけど、この状況わからない?僕たちには逆らわない方―――
ガ!(1人)
ガ!(2人)
ガ!(3人)
ガ!(4人)
ガァン(5人)
レイジングブルの五連射に続くように、
ゴン!(6人)
踵落としの要領で頭を地面叩きつけつつ、踏み潰す。
「――もごぁ!」「ぐぐ……ぐげ…」
「で?逆らうとどうなるって?教えてくれるかな?少なくともこの距離でオレを撃ち殺したかったらゴルゴでも呼んできてくれよ。な?」
別に手こずるとかで苦笑いしたわけじゃないよ?後処理のことを考えてなかったのに行動したことだけを心配してたのよ。
引き金に指がかかったから反応して撃っちまった。
(そもそもゴルゴなら危険をさけるだろうなぁ。それにしても粗末なトカレフだ。)
頭を潰した男から「奪った」トカレフを一人の口にねじり込み。残った最後の一人の喉笛を握りつぶす。
「残りはキミだけ。最後はどっちが良い?撃たれるか。潰されるか。いや、時間がもったいないか。」
とっとと片付けて逃げるか。最初の銃声で警察が来なくても、今の銃声と床にめり込んだ音で流石に警察に通報が行ったろう。
ため息をつきつつ、引き金に力を入れるとビシャリと雑魚8人はスプラッターな肉片になった。
《ウォッカ視点》
「は?」
今、何があった?? ほぼ同時に5人の頭が弾けた。そのまま撃たれた5人が倒れる前に膝蹴りで更に1人が頭がザクロになった。残った2人も撃たれ、潰された。
「ど、どういう?」
目の前で起こった流れを理解できず、オレは握っていたスマホを落としまった。拾うために身を屈めたがスマホがハジけた。
そのまま膝、腕、足に撃ち込まれ慌てて物陰に飛び込んだ。
「アニキ。やべぇ。このままだと間に合う前に、オレも死ぬ。」
情けないが、オレは身を隠して様子も見ることも出来ず痛みと恐怖心で動けなくなっていた。
あと一話本日中に投稿できそうです。また誤字脱字修正ありがとうございます。
フィクションの無理な人事や配置は……
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許せる。
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許せない。
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もっと派手にやるべき