公僕は無駄飯を食いたい。   作:強力イソジン

18 / 53
 数分遅れてしまいました。新たなオリキャラ出ます。


12

 

 「処理。どうしよう。完全にスプラッター映画だわ。」

 

 「あなた。なんてことしてるのよ!どういう状況になるかわからないの?!」

 

 腹と足、太ももから出血しているのに元気だね。灰原哀(大人)さん。

 

 「正当防衛かな?外に居るヤツにも2、3発命中したし。仕留めてくる?」

 

 「何言ってるの?末端とはいえ組織のメンバーに手を出したのよ?私は言ったでしょ?ポルシェ(アレ)の持ち主。怖いお兄さんが来るって。人生終わりよ!?」

 

 「ごめん。話についていけないし。コッチも予定外で困ってる。」

 

 原作でも襲われる事件があったかもしれないが、結果的には助かり、後々に拘束されて、薬で幼児化したのかもしれない。

 だけど、動いちゃったんだからどうしょうもないでしょ?いや、マジで。

 

 「どうしようか?」

 

 「アナタはさっきの話といい、ホントに馬鹿なの?顔を隠しているつもりでも、組織はアナタを割り出して消すわよ!」

 

 本当に元気だな。結構出血しているのに。ともかく逃げるか。あんだけバンバン撃ったのに野次馬もコチラの様子を見る人間を感じない。

 いや、いるには居るが遠巻きに見ているだけで、建物の中身は見えないだろう。気にするほどではない。

 

 「あ、そうだ。思い出したわ。アンタの名前。宮野何とかか。」

 

 「あなた。どこの人間?警官じゃないのはたしかね?」

 

 しまった。口に出てたか。いやいや、出血増えるから動くなって。スタンスはまだ決まってないけど、アンタに死なれると色々困るから。

 

 「少し痛いぞ。」

 

 ポケットから取り出したように『倉庫』から取り出した止血剤とガーゼを傷口に、ねじり込んでロープで締め上げ応急処置を開始。

 

  「ぎゃああああ!!……あ。」

 

 絹を裂くような悲鳴が響き、痛みに抵抗するため掴みかかったが、容赦なく傷口を押さえつける為綱には通じない。

 痛みに耐えかねてか。かき消える声が漏れたあと動かなくなった。

 

 「すまんな。死ぬよりはマシだろう。それにしても、どう逃げるかなぁ。Nシステムや監視カメラは覗かれてるだろうし。まずは車の処理だろうな。我ながら不審な動きをしてるからなぁ。ヤッベ。警察が動き始めたな。」

 

 肩に女性を担ぐと、遠くで聞こえるサイレンに慌てつつも、車を停めた有料駐車場に屋根を伝って逃げ出した。ホントに気絶しててよかったわ。

 

 

 

 

 

《ジン視点》

 

 何がどうなってやがる。出血で気絶したウォッカを担ぎ車に投げ込む。シェリーは見当たらず、負傷して気絶。組織の幹部としては体面を保つことができない失態だ。

 

 「運がいいやつだ。ベルモットに借りができたのは気に食わないがな。」

 

 血しぶきと肉片で汚れたコインランドリーを俺はひと睨みするとタバコに火をつけてポルシェを走らせた。

 

 「どこの誰かは知らんが、この借りは暴利を付けて返してやるよ。」

 

 ギリリと歯ぎしりしつつ、部下に警察の妨害を命じた。

 

 (シェリーがコレを仕組んだのか。いや、そんな動きはなかった。もしもヤツがオレ以上の女狐だったら別だが。過程はともかく、組織を裏切った事はこれで確実になった。遠慮なく仕留めてやるよ。)

 

 状況から言えば「尻尾を巻いて逃げ出した」ことに違いない。しかし、原作以上の執念をもった人間が力を蓄えることになった。

 

 

 

《主人公視点》

 

 「車は処分したんだな!」

 

 「東京湾に沈めてC4で吹き飛ばしたよ。」

 

 「派手にやりすぎた!隠蔽する気あるのかボケェ!」

 

 正座させられ説教を受ける為綱。大きな体を小さくしてガミガミ怒られる。部下や後輩の前では想像できない姿だろう。

 近藤室長に怒られるときもココまでではないだろう。

 

 

 「あの、そろそろ許してくれませんかね?あ、すいません。巻き込んで。」

 

 恐る恐る顔を上げると、青筋立てて顔を真っ赤にする親友の形相にもう一度頭を下げた。

 親友はその様子に毒気を抜かれたのか。怒りに顔は呆れ顔に変わった。

 

 「せめて連絡しろ!いきなりベランダの隠し通路から入ってきたときはゾッとしたぞ?」

 

 「いや、その割にはサプレッサー付きのサブマシンガン撃ってきたじゃん?」

 

 「全部回避したお前に言われたくない。お前が敵だったらサブマシンガンじゃなくて、指向性散弾か部屋ごと吹き飛ばすわ。」

 

 ヒドイ親友だ。とは思うが後ろ暗いことや、繊細な問題に関しての頼れる人間としては知ってる限りでは最適解だと思う。

 

 「幸い弾は貫通してるし、応急処置は満点だったおかげで経過は良好だよ。そんで?アレは何だ?殺しの専門部隊に行ったんじゃないのか?」

 

 存在しない部隊の噂を仕入れてくるなよ。と、考えた為綱だったが……

 

 「安心しろって、周りのメンツやルールは潰れてるようだけど、ウチとしては色々と時間が貰えるから気にしてないよ。知ってるのも俺ぐらいなもんだよ。そんで?話は戻すがあの女は何だ?」

 

 28年の腐れ縁、幼なじみで従兄弟でもある朝河 将也(あさかわ しょうや)はニヤリと笑った。

 

 「全部話してもらうまで、帰さねぇからな。」

 

 こえーよ。将ちゃん。手加減してくれ。

 





 ※朝河 将也(28)
  ・同郷・同年・同格の為綱の親友。
  ・頭脳派で計算高く、運がいい。
  ・他不明

フィクションの無理な人事や配置は……

  • 許せる。
  • 許せない。
  • もっと派手にやるべき
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。