公僕は無駄飯を食いたい。   作:強力イソジン

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 「大馬鹿者!殺人事件の犯人に間違えられた上に、危うく逮捕されかけただと!貴様は国防の任についている自覚はあるのか!」

 

 バンバンとデスクを叩くのは私の上司である「近藤静夫」2等陸佐。普段は大人しくも冷静に物事に対処する彼が、烈火の如く怒る姿に初めて見る人間は震え上がり、なれた人間は「あー、またか。」と仕事に戻った。

 

 「室長?さすがに隣の部屋にも聞こえますから……」

 

 「誰のせいだ!毎度毎度毎度……。問題を解決したと思ったら、別の問題に巻き込まれおって!」

 

 「そうは言われても、話によると私が結婚式に参加する前に死んでたら、対処の仕様もないですから。」

 

 「わかっておるが、わかっておるが……」

 

 腹を押さえる近藤。為綱(わたし)は有名な漢方胃薬を取り出した。

 

 「室長。いつものです。」

 

 「おお。いつも助かるな。……って、そうじゃないわ!問題に巻き込まれなければ、ホントに助かる人材なのだが。はぁ〜、下がっていいぞ。」

 

 頭を抱えて、手で追い払うような仕草をする近藤に敬礼して部屋を出た。

 

 

 

 

 「聞きましたよ?先輩。楽しいことに巻き込まれたらしいっすね。」

 

 「あー、そだね。頭いてぇなぁ。」

 

 デスクに突っ伏して頭を抱える私に話しかける後輩に適当に言葉を返しつつ、今まで気が付かなかった自分の節穴具合に恥ずかしくなる。

 

 (米花町、帝丹。気づけよ。まったくー。)

 

 前世の自分が知ってる東京都とちがう地名が有ったことを昨日まで気にもしなかった自分に、また恥ずかしくなった為綱は筋骨逞しい身体を小さくしながら、報告書を書き始めた。

 

 「先輩?仕事するのはいいっすけど、カワイイ後輩を無視しないでください。いつもなら『厄払いだ。一杯飲み行くぞ。』って、言うのに。」

 

 「何時もならな。はーーーー。どうすっかな。」

 

 上の空で書き始めた報告書は誤字脱字だらけで気がつくのは書き終えたあとだった。

 

 

 

 

 

 「なぁ、先輩どしたん?」

 

 「陸上戦艦が風邪でも引いたのか?」

 

 「まさか、近藤室長に怒られたからへこんでるとか?」

 

 「「ないない」」

 

 

 ションボリ萎れて書類仕事をする為綱を見て、部屋の隅で20代らしきの男女3人がコーヒー片手に会話をし始めた

 

 

 「大陸の破壊工作員はぶっ殺したよな?」

 

 「メリケンの工作員もボコボコにして、送還したし。」

 

 「まさか?戦車でも出るのか?」

 

 

 などと、お茶請け代わりになんか恐ろしいことを言ってるが、ココはそういう場所。「日本最大の暴力装置」の本部がある建物の一室。数少ない実戦を経験した腕利き。いや、ちょっとオカシイ面々

が集まった場所がココだ。

 

  『防衛5部』

 

 ここにいる人間たちの職場の名前である。

 

 

 

 

 

 

  「……仕事しろよー?飯ぐらいなら御馳走してやるから。」

 

 お茶請けにされるのも余計に疲れる。仕方ないといった感じで為綱が告げるとイソイソとデスクにもどった。

 

 (現金な奴らだなー。)

 

 

 為綱が知っている元の世界ではなかった実働部隊。なにせこの世界は殺人・爆弾・構造物破壊・銃火器使用。元の世界とは比べ物にならないほど死人や怪我人が出てる世界。

 

 (トンデモナイ世界だから出来るのは理解できるけどねぇ。)

 

 なんなら公安と協力する組織などと思われそうだが、ここの基本理念は、

 

       『外敵抹殺』

 

 死人に口なし、脅威なし。情報を仕入れる前に根こそぎブッ殺す。考える暇があるなら、日本の脅威を虱潰しにした方がいい。そんな脳筋組織だ。

 

 

  (……って、なにを説明してるんだろうか?俺は?もしかしたらココはホントに漫画の世界で前世があると思っているキャラクターなのかもなぁ。)

 

 

 また大きくため息を付いた為綱に、周囲の面々は頭をひねるのだった。

 

 

 

塚本為綱(オリ主)の原作関係者は?

  • 工藤新一(江戸川コナン)
  • 毛利蘭
  • 服部平次
  • 怪盗キッド
  • 鈴木園子
  • 宮野明美(広田雅美)
  • 灰原哀(宮野志保)
  • 赤井秀一(FBI)
  • 降谷零(公安)
  • 阿笠博士(工藤家)
  • 警視庁
  • 一触即発だったけど、毛利小五郎
  • ジン・ウォッカ(黒の組織)
  • そんなん知らねぇ。(防衛省及び官公庁)
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