公僕は無駄飯を食いたい。   作:強力イソジン

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 「ま、ココは若いお二人に。」

 

 ホントにこのババァ。いや、失礼。奥様はお見合いが趣味なのか?語るだけ語って、紹介も説明もなしに二人っきりとか。

 ついでに言うが、オレの英語の成績は10階評価で2だぞ?

 

 「あの奥様?英語苦手なんですけど?通訳は?」

 

 「ほほほ。今どきは国際化の波に乗り遅れてはいけませんよ?英会話の一つも出来なければ……」

 

 つまりはなんだ?通訳も何もなして「いい結果だけ残せ。」というわけだな?このババァ。いや、御婦人。

 

 「では、コチラを置いておきます。ごゆっくり。」

 

 英和辞典と和英辞典だけ置いて本当に出ていったよ。何を話せと?白人としか分からん。そもそも英語なのか?話すの?

 こればっかりはワンショットワンキルなんて無理だ。そもそも急所を狙うにしろ頭を打ち抜いたら相手は死ぬし。

 そもそも急所を撃ち抜いたら結婚しちまうだろ?しちゃマズイんだよ。なら、このまま流して。それはわざわざ日本に来てもらってんのに。

 

 (グルグルグル……。わからんわ!!そもそも自分が、何考えてるかもわからん。) 

 

 頭の中では消化できない思考が積み上がる。

 

 「無理だ。」

 

 オーバーフローした頭は考えるのを止めて、相手の動きを待つことにした。

 

 (なんかアチラさんも電話してるし、上手く終わりそう。)

 

 大きく、本当に大きな安堵のため息を吐いた。が、

 

 「失礼します。」

 

 隣室から低い声が聞こえ、ふすまが開かれた。男性が1人。いや、2人確認できたが、全然気が付かなかったことにバツの悪そうな顔を浮かべてしまう。

 平時で良かったよ。そういや、近現代の建築物では何度か戦った経験はあるけど、純和風な建築は無かったな。

 

 (いや、今は平時。眼の前の一般人には関係ないし、忘れよう。)

 

 出てきた男もボディガードかなんかだろう。

 

 「始めまして。私はクリス・ヴィンヤード様のボディガードと通訳をしております。梨本洋と申します。」

 

 「誰?」

 

 その言葉に通訳は驚き、相手の女性に伝えるべきか悩んでしまった様だ。

 

 (知らんもんは知らん。)

 

 綺麗な姿だからモデル?美しい動きだから俳優?頭がキレそうだから科学者とか?

 おい通訳。いつまで驚いてんだよ。ほんとに知らんもんは知らんのだ。

 

 

 

《梨本視点》

 

 【アナタのことをしらない。と、彼は言ってます。】

 

 な、なんて相手なんだ。失礼極まりないヤツとはこの男のことを言っている言葉だろう。日本での仕事と気まぐれとはいえ、会っているのにその態度とは。

 

 【面白いじゃない。】

 

 そう返す彼女の心がオレにはわからなかった。

 

 

 

 

《主人公視点》

 

 (あの男。ボディガードはともかく、通訳には向いてないだろ。スゲェ目でコッチ見てる。いや、でもこの視線は忠誠心と言うよりは怒り?)

 

 「失礼しました。主人はこのまま続けたいと申しております。よろしいでしょうか?」

 

 「そちらこそいいんすか?いや、いいのですか?」

 

 「よろしいのです!……いえ、是非にと。」

 

 本当にいいの?世間知らずをからかって、時間潰し程度だろうか?案外性格悪いのか?この有名人。……有名人なのか?

オリ主が参加する映画 第一弾は?(名作ほど改悪可能性大)

  • 時計じかけの摩天楼
  • 世紀末の魔術師
  • 天国へのカウントダウン
  • 迷宮の十字路
  • 漆黒の追跡者
  • 沈黙の15分
  • 絶海の探偵
  • 異次元の狙撃手
  • 漆黒の悪夢
  • ゼロの執行人
  • から紅の恋歌
  • 紺青の拳
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