公僕は無駄飯を食いたい。   作:強力イソジン

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しおり数が合計200超ありがとうございます。資料と記憶と原作の手探り。かつ、仲間内の話し合いで更新速度が落ちますが、あっちこっちに飛んでいるこの作品を読んでいただきありがとうございます。

 『』・・・通信等の肉声以外発言

 【】・・・外国語の内容


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《ベルモット視点》

 

 (仕事までの話題と暇つぶしを確保するために、『表の顔』を出したのだけど。まさかお見合いとはね。あのオバサン。昔から全然変わらないのね。)

 

 私が楽しそうにするのが気に食わないのか。カルバドスのヤツは機嫌が悪い。いい気味ね。

 

 【きっちり通訳しなさい。ところどころ変えてるようだけど、私は日本語もできるのを忘れてるのかしら?】

 

 大っぴらに好意を向けてくれるのは好ましいけど、執着され続けると流石に疲れるわ。ジンに貸した借りを返してあげようと仕事を頼んだのに。首を突っ込むからよ。

 

 「とても愉快な方だと。クリス様は言っております。」

 

 不愉快な彼に比べて、目の前の男。とても変。そこが面白いわ。『表の私』と一つ違いの年齢とは、この平和な国にいる人間とは思えないわ。

 

 「!!……んん??」

 

 たまに気配を向けてやると反応するのに、消してやると戸惑ってる。ペットの子犬が手品をかけられたような面白い反応。思わず笑いがでてしまった。

 化粧室にむかいます。と、カルバドスに通訳させると部屋を出た。

 

 「ベルモット。遊ぶのは、ほどほどにしておけ。」

 

 「何よ。久々に面白いものを見てるのだからいいでしょ?」

 

 ウォッカの一件での貸しを安く返してあげさせてるんだから。無粋なことを言わないのよ。

 

 「確かにカルバドスのヤツ。機嫌が悪くて、何時もの澄まし顔が苦々しくなってたな。」

 

 「違うわよ。私の相手の男よ。アナタも一回気配をぶつけてみなさい。日本の公務員というのは忍者なのかしらね?」

 

 くだらない。そうジンは切り捨てる。でも私はそんな人間を数人知っている。くだらないとは簡単に切り捨てられない相手がいることに。

 

「ふふふ、有希子といい、マスター黒羽といい日本人には、ガラパゴス的に進化をした人間がいるのかもね。あんな細く小さい気配に気がつくなんて。」

 

 この平和な日本で、腕利きのカルバドスが気が付かない気配に気づく男。使い道もあるでしょう?

 

 「機嫌が良くてなによりだが、先程も言ったが遊びすぎるな。ピスコのように老いては困るな。」

 

 「あら残念。あとジン。私に付き合うのはココまででいいから、彼のことを調べてくれる?公務員とは言ってもたくさん種類があるでしょ?」

 

 ジンに任せれば丸裸になるでしょうね。あの男。カルバドスの怒りも間が空いて落ち着いたかしら?

 化粧を直して楽しみを続けるとしましょうね。

 

 

 

《主人公視点》

 

 (さっきから首筋を擦るような細い気配がするんだけど。)

 

 眼の前の男ではないだろう。理由はわからないが機嫌は悪いし、なんか馬鹿にしてくるし。

 言葉がわかるのかって?態度と雰囲気でいい話か悪い話がぐらいは分かるわい。

 

 「そもそも、なんでここにいるんだろう。いや、ホントに。」

 

 「なんと?」

 

 (コイツ、こっちの呟きどころかため息にすら反応しやがって。今すぐ放り投げて屋敷を出てやろうか?)

 

 仕事で来てなきゃ、さっさと帰るわ。頭でどんなに考えても。事前の説明がないのは百歩譲ってしかたないかもしれないけど、あのババァは相手側の説明すらなしで逃げたのは論外だろ。

 

 (・・・・・記憶違いじゃなければ、相手のクリス。クリスなんちゃらって、母親だか、どっちかが関係者だったよな。黒の組織の。思い出してきたとはいえ、中途半端にも届かないぐらいの記憶だからな。)

 

 思い出したときに役に立つのは、最近。しかも、思い出したときに役に立つのは珍しい。黒の組織のメンバーに女の曲者がいたのは覚えてたが、少し前にも思ったが完全二次元と、三次元入りだとパッと思い出すのが難しい。

 

 (会ってしばらくするまで、いや、この目の前の通訳がイライラしていることで関連付けて思い出したんだよな。)

 

 記憶が曖昧な部分が多いんだが、確か日本語喋ってたよな。女幹部。それにしても遅いな。やっぱシャバの女。人に見られる商売の女は準備に忙しいもんだ。・・・だったっけ?

 お茶をすすりながら考え事をしていた俺に、

 

 【食事でいい場所は知らないかしら?】

 

 と、戻ってきたクリスなにがしが席に座ると通訳が一層イライラしつつ、彼女の言葉を通訳した。

 

 (お見合いって食事は基本的にダメだった気がするんだけど。アメリカではよかったのか?そもそもここは料亭だったよな?昼飯もでないのか?)

 

 食事をする場所で、場所だけ借りて別のところで食事をするなんてどうなのよ?と所帯じみたような、小市民的なことを考えていたが、様子を見に来た仲居さんに尋ねると、

 

 「この度は席を貸すだけとなっております。」

 

 そんな話すら聞いてないんだけど?お茶と菓子を摘まむのも飽きてきたし、あのババァは様子すら見に戻ってこない。確かに腹も減ってるが、女性を連れていく場所なんてないぞ? 

 

 【なにかご都合が悪いのでしょうか?】

 

 いや、そんなことはありません。喜んで。と、引きつり気味で言葉を返した為綱とクリスなにがしの二人は料亭を出た。

 ・・・ホント、この通訳さん。向いてないんじゃないの?対人での通訳。

 




 あと一話ぐらい今日更新できると思います。仲間内の一人が、「最大脅威を撃退するために被害も考えず、味方に引き込むのも結果的なもので過程が破壊って、平成ゴジラかな?」と、言われて仲間たちは納得してたんですけど、作者としてはキャラの方向性がブレてて申し訳ない気持ちです。

オリ主が参加する映画 第一弾は?(名作ほど改悪可能性大)

  • 時計じかけの摩天楼
  • 世紀末の魔術師
  • 天国へのカウントダウン
  • 迷宮の十字路
  • 漆黒の追跡者
  • 沈黙の15分
  • 絶海の探偵
  • 異次元の狙撃手
  • 漆黒の悪夢
  • ゼロの執行人
  • から紅の恋歌
  • 紺青の拳
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