「相手はクリス・ヴィンヤードだっただとぉ!?」
「なんか有名人らしいな。つーか、何だその反応。お前、見合い相手誰か知ってたんじゃないの?」
珍しいな。俺の『失敗』以外で将也が胃痛を覚えるなんて。んで?灰原はなんで震えてんの?臭う?油と排ガス、ちょっと香水のニオイ?違う?ともかく調子が悪そうだな。
「風邪でも引いたのか?たしか常備薬で栄養剤とかぜ薬があったよな?」
「アナタ。誰にも尾行されてない?盗聴器とか、発信機とか。」
歯の根が合わないぐらい震えてる灰原。風邪もじゃないな。病院行くか?そんな反応じゃないよな。
「誰?教えなさい!」
顔をあげると目の焦点も合ってない。顔も土気色だ。怯えた顔をして怒鳴る灰原に、将也は胃薬を飲むのを止め、俺は服をハンガーにかけると椅子に座った。
「為綱。」
「ない。俺に尾行も、発信機の関係を仕掛けることは不可能だよ。」
将也は名前を呼んだだけだが、内容は流石にわかる。胸を張って「不可能」だと答えた。ナノマシンサイズの盗聴器や発信機でも有れば話は別。・・・有ったとしても口の中に入れた時点でわかるが。
(正直、子供の頃は超強烈な敏感肌と舌の調節が出来なくて、困ったもんだけどね。)
「絶対。絶対に問題なのね?」
「絶対にない。コイツが現場。特に自分が関わったことで、ない。と言うなら、絶対にない。」
「それで、誰と誰にあったの?」
震えは弱くなってきたが、顔色は戻らない。将也がオレに今日の流れと出会った人間を聞いてきたので覚えている範囲で答えた。
「流石に通行人まではわからないぞ?」
「候補は5人。見合いの仲立ちをした御婦人。依頼を持ってきたその旦那。相手側のハリウッド女優とそのお付。全員グルの可能性もある。」
調べるとしても内調だけじゃ無理か?どっかと繋がってるかも・・・。などと言ってるがその辺は任せる。正直、前回の襲撃とかで改めて手の届く範囲でないと暴走すると自覚したし。自覚したんだよ?
「明後日の予定も断ったほうがいいかね。なんかパーティに誘われたんだけど。」
「行け。断ったら突っ込まれる。絶対に行け。甘くと言うか考えてなかったな。あのガキンチョ。思ってた以上にデカい相手だな。」
あんだけカッコつけてたのに、このザマ。このオレも・・などと言ってた将也が灰原を別部屋に向かわせ、
「為綱。すまん。オレの調べが足りなかった。根っこで甘く見てた。あの女もこうなったら切り捨てるわけにはいかんな。為綱。銃、爆薬の緊急時の使用以外は止めとけ。この屋敷が捉まるとしてもしばらく掛かるだろうが、街では余計な動きは見せんなよ?」
なんか聞き捨てならないセリフが聞こえたが、まぁいいか。室長に連絡しとくか。
「事が終わるまで何処にも連絡するな!いいな!」
・・・・釘刺されたな。止めとこう。緊急時以外の武器使用禁止と言うのは「使うな」ってことだろうな。長物以外で銃器以外はナイフと手斧、手裏剣ぐらい?
《コナン視点》
「杯戸シティホテルで奴ら何かやらかすつもりだ博士!くそ!車のエンジン音でほとんど聞き取れねぇ。」
「新一。少し落ち着かんか。闇雲に追いかけて罠だったらどうするつもりじゃ。」
せっかく尻尾を掴めそうなチャンスが来たんだ。ハイ、そうですか。と諦めてたまるか!でも奴ら、杯戸シティホテルで何をやらかす気だ?ホテルと会場名の一部しかわからねぇ。車内に仕掛けてさえいれば話だけでも聞けたってのに。
「新一。ポルシェが止まったぞ。どうする?」
「少し先に有料駐車場がある。そこに止めてくれ。」
絶対に逃してたまるか。気に食わねぇが、やりたい放題してくれた
「現場に入るのもオッチャンのオマケだからな。」
有料駐車場の一角に車を止めてもらったオレは博士に万が一の時は通報を頼みホテルに向かった。何をしでかすつもりだ。
「っげぇ!?催し物会場だけで、こんなにあるのかよ?!」
ホテルの会場と呼ばれる場所を案内板で確認するが、聞こえた単語の付く会場は沢山あったので頭を抱える。警察を呼んで止めてもらうか?いや、呼んだら奴ら行動を早めたり、逃げ出すかもしれない。
(どうする?どうすれば良い?どうすれば・・)
「どしたよ?こんなところで。」
声をかけられ振り返ったオレは、数日前に大騒動を発生させた原因の一人。考え足らずの大男がスーツ姿で立っていた。
オリ主が参加する映画 第一弾は?(名作ほど改悪可能性大)
-
時計じかけの摩天楼
-
世紀末の魔術師
-
天国へのカウントダウン
-
迷宮の十字路
-
漆黒の追跡者
-
沈黙の15分
-
絶海の探偵
-
異次元の狙撃手
-
漆黒の悪夢
-
ゼロの執行人
-
から紅の恋歌
-
紺青の拳