「頭良いのにオレよりバカなの?」
コナンくんから説明を受けたオレの第一声はかなり呆れていたと思う。
「連絡の一つでも入れたら良かったのに。将也は忙しいけどな。」
電話番号教えただろ?オレの携帯電話の番号じゃないけど。単身突入なんてダメだろ?おい、誰だ。お前が言うな。って言ったやつ。空耳か。
「オレと接触するためにマシンガンぶっ放すやつに言われたくねぇよ。それに、まだ信用できない相手に連絡するほど楽観的な人間じゃないんでね。」
「そりゃそうか。納得。」
「・・・納得するのかよ。」
「頭はバカだけど、学ばない阿呆じゃないよ。断言できないけど。それに、言っとくけど。会場を見つけても子供のお前じゃ入れないぞ?今回このホテルで行われてる催し物は、酒の席や招待状がないと入れないものだけ。」
会場の名前の一部で会場探す前に、入り口の案内板で確認しろよ。とは思ったがとりあえず説明通り参加している人間の名簿を渡した。
「すげー納得いかない。納得いかないけどその通りだったよ。この呑口重彦って議員。ここに来てるの?」
「偲ぶ会なのにマスコミを呼んでインタビューしてるよ。収賄で捕まるとか捕まらないとか言ってたな。」
「きっとその人だ。危険が迫ってる!オレを会場に入れてくれ!もしかしたら、いや、絶対に何か起こる。」
もしかして、オレが受けなかった仕事受けたヤツが出たんじゃないよな?バレない方法があるのか。逃げる方法があるのか。・・・・・あれ?オレって殺し屋じゃないよね?
「おい!どうした!?」
「絶対バレんなよ?平時のルール違反はダメなんだからな。」
おい。誰だ。ルール違反しまくってるヤツが何いってんだ。って。・・・また空耳か?そしてコナン君?呆れた顔してるけど、君もだからね?ルール違反の常習犯は。
「行くぞ。迷子1号。」
「なに。その仮称。」
え?わかりやすくない?怪しい?あ、そう。
《ベルモット視点》
「もう迷うんじゃないぞ?全く、何処の親が子供置きっぱなしで出てきたんだよ。」
急に出ていったと思ったら、子供連れ戻ってきたわね。ピスコのバックアップで警護を表立って用意できなかった事も好都合。そう考えて誘ったのに。
八割以上仕事より呼んだのは興味が勝ってるけどね。
『護衛が私から離れてどうするの?平和な国とは言っても万が一があるのよ?』
『すいません。よくあるファミリーネームなので間違えたらしいです。』
一昨日とは全然違うわね。『表の私』相手にオドオドして、カルバドス相手に受け流してた男とは同じには見えないわ。ジンの言う通り、この防諜意識低い国で数少ない高い壁にいる人間なのかも。
『じゃあ、今日はよろしくお願いね。』
薄暗い会場が真っ暗になりスライドが流れるスクリーンだけが光源になった。
さて、ピスコ。ココまでお膳立てしたのだから。シッカリね。アナタにとっては最後の仕事になるかもしれないのだから。
《???視点》
(準備、実行、事後の対策。完璧だ。部下にもならないチンピラの失態とはいえ、失態は失態。しかも、逃げた相手は私の知り合いとは。続く失態に『あのお方』も、いくら私とはいえお怒りになりかねん。)
私が自ら全て準備を行った仕事だ。まさに完璧だった。……だったんだ。
打ち落としたシャンデリアがまさか別の場所に落下するとは。何故?何故なんだ?!
(ベルモット!何をしている?!バックアップに来てるのだろうが。)
な、何があっても任務は達成しなければならない。私は会場を出て倉庫に向かった。
《コナン視点》
「ウソだろ?」
あの男。落ちてきた巨大なシャンデリアを蹴飛ばしやがった。あのまま落下してたら呑口議員は押しつぶされて事件になったはずだ。
(蹴られた衝撃でシャンデリアが「くの字」に折れて、装飾のガラスは粉々だ。蘭や京極さんも大概だが、ホントに人間?)
あの男。近くに居たハリウッド女優にスーツの上着を被せて目隠しと破片防御にする余裕まであったのか。
とはいえ、流石に無傷は無理だったのか。裂けたズボンや服から出血してうずくまってる。
(誰か、部屋を出た。逃がすかよ。)
これでヤツラが諦めるかわからねぇが、逃げたあの人がこの状況で無関係とは思えない。
オレは逃げた男を追跡した。
時計じかけの摩天楼の方向性(プロット自体は何故か手元に届いてる。)
-
どうせ壊れるなら突き抜ける
-
せめて時計じかけの摩天楼の原型は残して。
-
チョイ役でもいいじゃん。オリ主。