公僕は無駄飯を食いたい。   作:強力イソジン

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 時間があるうち書かないと、熱が冷めて詰まる。そろそろ仕事が繁忙期にはいるので、根っこが固まるまで書き続けないと。


爆破事件後の各方面

 

《ベルモット視点》

 

 『御覧ください。ご覧のように謎の爆発によって倒壊が…』

 

 昨夜のホテル爆発事件の映像がテレビで報道されている。ピスコも、標的の議員も爆発によって悪趣味な肉団子になり、この世から消えてなくなった。どうしても気になるのは倒壊しなかったこと。このままでも証拠も動機もわからない。でも、もう少し派手にして、声明文を送りつければテロで別方向に目が向くはずだったのに。

 

 「せっかく作った声明文も出し損ねちゃったわね。」

 

 手元の携帯に昨夜送ったメール返信が返ってきた。

 

 『近日中に接触する。結果は後日。』

 

 (楽しみにしてるわ。っと。)

 

 しばらく女優は休養。仕事以外は自由にさせてもらおうかしら。

 

 

 

 

《将也視点》

 

 

 『……止まり、奇跡的に安定したことによって救助や捜査が行うことができました。また、謎の集団が穴をほって救助に来たと未確認の情報が……』

 

 「杯戸シティホテルって、彼が……。いや、もしかしてこれやったの彼?」

 

 「爆破はない。絶対ない。ないんだけど。何かしら関わってるの確かだよ。そんな信頼いらないのに。」

 

 トラブルバキューマーね。ホント。などと灰原は言うが、言うが。すまん。弁護の言葉がないわ。オレもそう思う。騒ぎが起こる度に。

 

 「こりゃ、謎の組織の関係者について話を聞くわけにいかんか。」

 

 また情報の収集とかで徹夜か。灰原もこのまま缶詰にしとくのもマズイし。いっそ、完全に整形させるか?口の固い闇医者なら何人か知ってるし。

 

 (為綱には悪いが、本当に誘蛾灯にしてやろうか。心配ばっかりかけやがって。……殺されるイメージは全然浮かばないがな。)

 

 本当に頭を使わせるか?大馬鹿ではあるが阿呆ではないし。強すぎる駒。いや、友達は使いづらいこと、このうえなくてかなわん。

 

 

 

《近藤視点》

 

 

 『……ありましたが、負傷者たちが運ばれたと証言していた穴は見当たらず、周辺にもそのような痕跡はなく……』

 

 大馬鹿者め。……幸いマスコミが掴んでいる情報では痕跡はない。多少の目撃証言などは最悪、「狂人の戯言」で済む。

 

 (防衛5部は存在しない組織だが、外患の敵。特戦群の様に表に出て『何事もない』ではすまない。)

 

 ………近年のマスコミなら国を売るのに抵抗が無さそうなのが嘆かわしい。

 

 「私の、一個人、一士官としての権限では収まる問題は越さんでくれよ。」

 

 休暇から戻ったら、とりあえず咆えて釘を刺しておくか。はぁ。

 

 

 

 

《???視点》

 

 『……奇跡や、無我の境地などの話も出ておりますが、専門家のご意見を聞いてみたいと思います。』

 

 「インテリジェンス・コミュニティ(情報共同体)として関わる以上の介入は嫌われるんですが、こちらとしても仕事ですからね。」

 

 それにしても、彼女が興味を持った男とはどの様な相手なのか。調べた限りでは真っ白だが、彼女。いや、女の嗅覚は馬鹿にならない。入り込むのは慣れている。

 鬼が出るか。蛇が出るか。それとも肩透かしか。彼女が納得する答えが出るのが一番なのだが。

 

 「風見。仕事だ。内調に知り合いが居ただろう?」

 

 こちらの都合で悪いが、ガッツリ働いてもらうことにしよう。風見の動きに反応があれば良し。なければ、別方向に動くまで。

 防衛省も我々も日本を守る組織なのだが、昔から上の縄張り争いがヒドイからな。

 僕のような後ろ暗いことをしている人間が居ても簡単に探らせはしないだろう。

 

 

 

 

《テロリスト視点》

 

 「今年に入って同士や同類が上陸するや、次々に一人残らず消されている。数年前には軽々拠点が作れたものを。なのだがな。」

 

 「警察も派手に動いているようですので、しばらくは大人しくしておくべきか?」

 

 スパイ天国。工作し放題。平和ボケ。数年前まで日の当たらない人間には極楽だった国が、今では地雷原を歩くほうが気が楽。と、言われる国になったことに嘆くしかない。

 

 (やることなすことが極端な国だ。)

 

 今いる群島に作った拠点もいつ見つかるか。ともかく本国に連絡するべきだろうな。

 連絡を取るべく通信機を手繰り寄せるべく動いたときオレの意識はこの世から消えた。

 

 

 

《柳生田視点》

 

 「室長も先輩も建屋も休みなのに仕事熱心っすね。俺たち。昨日まで本土で先輩の手伝いしてたのに勤勉っすよね。」

 

 『生存者なしです!!』

 

 声でかー。加藤のやつ悩み事もなくて羨ましいっすわ。えっと?衛星写真に残るように吹き飛ばすンスよね。

 隠密組織じゃないの?俺たち?ともかく仕事は仕事なんで、成仏するっすよ。

 

 『爆弾仕掛けました!予定より2割増しで仕掛けましたんで、派手になりますよ!』

 

 「予定通りにするっすよ?今回は良いっすけど。」

 

 スコープ越しに全力疾走して離脱する加藤を確認するとすぐさま起爆。

 ……2割?ホントに2割っすか?俺の知ってる爆炎の量じゃないんすけど?本土から見えたらコトっすよ?

 

 「ホントに2割っすか?」

 

 『はい!設置数を2割増やしたんで!』

 

 いや、キミの話したその数って2倍だよ?2割じゃないっすよ?

 加藤からの報告を聞いて、室長の気分が少し理解できた柳生田は加藤を回収して帰国用の船に乗り込んだ。

 

 

 

 

 




 

時計じかけの摩天楼の方向性(プロット自体は何故か手元に届いてる。)

  • どうせ壊れるなら突き抜ける
  • せめて時計じかけの摩天楼の原型は残して。
  • チョイ役でもいいじゃん。オリ主。
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