「そんで先輩。これからどうすんるスか?休職っスけど。動くんスよね。」
「まぁなぁ。室長も対外的なアリバイとか対面とか色々有って休職にしてんだよ。……頼んどいてナンだけど。狭いな。」
「いや、そういう休職の理由じゃなくて。これからの動きの予定を聞いたんスけど。狭いのは許してくださいっスよ。なにせガワは、15年以上前の2シーターっスから。」
ニコニコとハンドルを撫でる柳生田。本当にこの
(キメラとはよく言ったもんだな。よく車検通ったもんだ。いや、人のこと言えんな。)
柳生田は他社の部品を次々に入れ込み、手を加えすぎた愛車を神話の化け物・キマイラから取って『キメラ』の愛称で呼んで可愛がっていた。車を証拠隠滅で吹き飛ばす為綱とはエライ違いだ。
「狭くなったのは悪かったっスけど、750馬力のスーパーマシンにしたんスよ。どうスか?頼もしいッスよね。先輩もミッドシップに鞍替えしないっスか?」
「オレは四駆がいいの。……話がズレたな。すまん。で?なんだっけ?」
「あー……。えっと、アレっスよ。これからどうするか。って、話しっスよ。」
「建屋からの連絡を待つか。犯人探しを早速行うか。どっちかかね?」
「犯人のアテはあるんスか?その反応だとなんもないんスね。」
柳生田の言葉に頭を掻く為綱。争いの専門家ではあるが、調査を行う専門家とは程遠い。そんな人間が調べてホイホイ痕跡が出てきたら警察も探偵もメシが食えないだろう。
「動員がかかるまで防衛5部で休みを取って調べるッスか?」
話を大きくするなよ。いや、マスコミへの犯行声明文がないことや、官公庁が報道への圧力をかけているとは言え、都内で大爆発なんて大事なんだけどな。
前線組以外にも人はいるだろうけど、企業じゃないからな?ただでさえ人が減ってるのに更に減ったら室長は倒れるぞ?
その減ったのはオレだけど。
「やめとけ。室長の胃が吹き飛ぶから。
「数日なら休みを取るッスよ?」
「それは目星がついてからだな。」
うーん。と車内で唸る二人。柳生田が気分を変えようと音楽をカーラジオに切り替える。しかし、爆破のニュースばかり。本当に報道に圧力かけてるの?
「ヤッパリ音楽にするっスね。えっと……ロックしか無いっすけどイイッスか?」
「ソコまで気を使うなよ。まったく。」
いやー。申し訳無いっス。と、柳生田が音響機器の操作をしようとする。
「運転に集中しなっての。混んできたぞ?危な……」
…いからな?と続く言葉は進んでいた進行方向に見えた建物が吹き飛んだ爆音で途切れた。
「柳生田!車であとから来い。」
「ウッス!お気を付けてっスよ。」
車から飛び出し、車の動きが止まった道路をスポーツマン程度の速度で走り抜けた。
「どけどけどけ。野次馬は邪魔!」
瓦礫が落ちきったのか。興味を持って集まりはじめた野次馬を押しのけ、肉片と血液、瓦礫が転がる爆発現場に入る
そこには見覚えのある人間が二人。
「建屋?」
「先輩ー?」
「塚本のオッサン?そして、先輩??」
施設業務の専門家・建屋と、病院で分かれたコナンがいた。いや、キミ。本当に事件が有るところにいるよね?
小柄な建屋に猫のように掴まれ、ぶら下がっているコナンは抵抗していたようだが、為綱の姿を見たことで動きを止めた。
(爆発が起こって、到着するまで15分弱。それ以前に来てたのか。いや、気にするとこはそこじゃない。)
頭を掻きむしる為綱。なにせ、また完全に木っ端微塵。爆弾の残骸すら見当たらない。
「ともかく警察が来るまで現場を荒らすなよ?」
「荒らさない程度に調べちゃダメ?」
「ダメー?って、このガキー。そういやさっき先輩をオッサン呼ばわりしたなー。」
おい。二人共。急に幼くなるな。パトカーのサイレン聞こえるんだぞ?少し待て。ウズウズしているような二人の首根っこを掴んで警察が来るまで見張る為綱だった。
次回も4日〜一週間掛かりそうです
コナンマニアが加入したので……
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キリが良いところで投稿した話を修整
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そのまま突き進め。
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甘えんな。修正と投稿をやるんだよ。