お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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第132話 つや消しブラックの塗料をご用意ください

 総隊長へと解剖報告書を送り届けてから、一夜明けました。

 一晩経っても瀞霊廷は旅禍は未だ捕まらず厳戒態勢――どころか藍染が原因で戦時特令まで出てます。

 そのせいか四番隊(うち)の隊士たちは浮かない表情をする者ばかりでした。

 山田七席が捕まってるからか、余計に身近な恐怖を感じちゃうみたいね。

 

 なので隊長として、朝から四番隊の隊士たちへビシッと指示を出して安心させておきました。

 その後は昨日依頼された通り、今日は十三番隊へ行きますよ。

 

 ……行く予定だったんですよ。

 

「あの隊長、少しだけよろしいでしょうか……」

「どうかしたの?」

「実は……」

 

 なんとも言いにくそうに切り出して来た子から、何があったのかを聞きました。

 ……ああ、なるほど。そりゃ言いにくいわよね。そりゃ私に話を持ってくるわよね。

 

「あまり勝手をされると困るのですが?」

「なんだ、もう来たのかネ?」

「ひ、ひいいいぃぃっ……!」

 

 綜合救護詰所の一室、そこには鎌鼬(笑)の一貫坂四席が入院している部屋です。

 その室内にいる涅隊長へと、私は声を掛けました。

 

「ここは四番隊の管轄ですし、彼は七番隊の隊士ですよ? 十二番隊の涅隊長が勝手な振る舞いをするのはどうかと」

「フン! どうせ傷はもう癒えているのだろう? 貴様たちがグズグズしているから、私が代わりに話を聞こうとしていただけだヨ」

「助け……湯川隊長! 助けて下さい!」

 

 さっきの子の相談は「涅隊長がやってきて一貫坂四席の部屋へと無理矢理案内させられた」というものでした。

 なので急いで病室へと向かい、こうしてネム副隊長を連れた涅隊長を発見したわけです。

 

 そういえば隊首会の時から怪しい反応を見せてましたからね。旅禍の犠牲者となった相手にこうやって直接話を聞きに来たわけですか。

 とはいえ……

 

「彼の報告については既に七番隊から上がっていますので、そちらを参照なされては? それに、話を聞くだけなら右手のそれは不要だと思いますが」

 

 涅隊長はなにやら怪しい液体の入った注射器を手にしており、今にも打たんとしていたところでした。私は間一髪それを手首を掴んで止めています。

 

 さっきから四席が叫んでいたのも、これが原因です。

 何やら怪しい液体を注射されそうになっていたとなれば、そりゃビビりますよね。

 

「報告については知っているヨ。だが私が知りたいのはそんな表面的なことじゃ無い。旅禍の手の内についてのもっと詳細なデータだヨ。それを今からコイツに教えて貰おうと思っていたところだと言うのに……」

「ですから、それは止めて下さいと言っています」

「まったく……せっかく喧しい卯ノ花が消えたと思えば貴様も随分と鬱陶しいことだネ」

 

 そりゃ、卯ノ花隊長じゃ無くても止めるでしょ普通……

 

「貴様が藍染の死体にやったことと大して変わらんことをするだけだというのに、何故こうも邪魔されるのか理解に苦しむヨ……そもそも四席なら代わりはいるのだから、負けた役立たずにはこのくらいは当然。むしろ負け犬を有効利用してやってるのだから感謝されても良いくらいだヨ?」

 

 すっごい理屈ね……検死と生体実験を同列に見ちゃうとか……

 

「まあいい、最低限必要なサンプルは確保したからネ。これだけでも調査は可能だヨ」

 

 私の手を強引に振り払うと、懐から小瓶を取り出しました。

 瓶の中には何やら液体が満ちていて、薄皮らしきものが浮かんでいます。

 多分ですがアレ、一貫坂四席の皮膚組織ですね。それも傷口近くの。

 傷口近くの皮膚片から霊圧を採取して調査する腹づもりなんでしょう。

 

「行くぞネム! グズグズするんじゃあないヨ!」

「はい、マユリ様……ご迷惑をお掛けしました」 

 

 それまで沈黙を貫いていたネム副隊長でしたが、去り際に軽く一礼してから涅隊長へと追従していきました。

 彼女とは女性死神協会で時々顔を合わせてますから、このくらいのコミュニケーションは取ってくれます。

 

「やれやれ……」

「た、助かった……ありがとうございます隊長!!」

 

 実験動物にされずに済んだ安堵感から一貫坂四席がもの凄い勢いで感謝してきます。

 

『マッドサイエンティストは怖いでござるからな!! 拙者もいつ捕まってアブダクションされることになるやら!! 変な金属片とかを埋め込まれるでござる!!』

 

 それ、昔からよくあるUFOのネタじゃない……

 

 というか出かける前にこれとか、重いわぁ……胃もたれしちゃう……

 

 

 

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「すみません、浮竹隊長はいらっしゃいますか?」

 

 気を取り直して、十三番隊へとやってきました。

 

「ああ、湯川隊長。よく来てくれたね」

 

 入り口近くにいた隊士へ取り次ぎを頼んで待つことしばし。

 浮竹隊長が迎えに来てくれました。

 

「忙しいところすまない。けれど、今回はどうしても直接顔を合わせて話をしておきたかったものでね」

「いえいえ。それで、ご用件はいったい?」

 

 浮竹隊長に案内され、十三番隊の中を進みます。

 この方向は多分ですが雨乾堂(うげんどう)ではないですね。どこに向かってるのかしら……?

 

「ああ、それは……いや、直接見て貰った方が早いだろう」

「はい?」

「ここだ、入ってくれ。そうすれば理解出来ると思うよ」

「はぁ……?」

 

 やがて一室に到着しました。

 さてさて、鬼が出るか蛇が出るか。意を決して扉を開けました。

 するとそこには――

 

「おらああああっ!!」

「甘えんだよっ!!」

 

 ……出てきたのはまさかの一護だったわ。

 どういうわけか、海燕さんと実戦稽古してる。

 

 さらにその後ろでは――

 

「あははははっははははは!!」

「ぶははははは!! すっげー!! 一晩経ったら慣れると思ったのに、まだまだイケっぞこれ!! わはははははは!!」

 

 笑い転げる清音さんと仙太郎君。それ以外にも十三番隊の隊士たちがあちこちで笑いを堪えきれずにいますし――

 

「てめえら!! いい加減にしろ!! いつまで笑ってんだよ!!」

「いやいや副隊長! お言葉ですがコンテンツ力が高過ぎであります!!」

「うん、もうなんだったら一護君が動いてるだけで面白いもん!!」

 

 手を止めてぶちギレる海燕さん。

 ですがそれに対して二人はさも当然のように返答していて――

 

「俺はリアクション芸人じゃねえんだよ!!」

 

 最後に一護が渾身のツッコミを入れています。

 

 ……なにこれ? 誰か説明ぷりーず。

 

「ひー! ひーひーっ!!」

「…………っ!」

 

 あ、よく見たら空鶴と岩鷲君もいるわね。

 空鶴も清音さんたちみたいに笑い転げているし、岩鷲君は自分で自分のほっぺたを抓ってる。多分アレ、笑いそうになるのを必死で我慢してるのかしら……?

 

 ……というかなんで空鶴と岩鷲君までいるの!? なんで志波家の親戚が一同に介しているのよ!?

 

『海燕殿も大変でござるな』

 

 あんたは射干玉でしょ?

 

『そうでござるが?』

 

 ……!?

 

『……!?』

 

 ……ごめんね、なんだかそうツッコミを入れないといけない気がしたから。

 

『いやいや、かたじけのうござるよ』

 

「まあ、そのなんだ……こういう訳なんだ」

「えーっと……どういう訳でしょうか?」

 

 理解しろって方が無理でしょうが!!

 

「話せば長くなるんだが、昨日海燕のやつが一護君たちを捕まえてきてね。話を聞いたら、彼も朽木を助けたいと考え行動してるそうだ。湯川隊長から彼のことも聞いていたから、協力体制を結んだのさ。それで、湯川隊長にも協力出来ないかと思ってご足労願ったってわけだ」

「ああ、なるほど……」

 

 一護をここに連れてきたってのは、なかなかどうしてファインプレーですね。

 十三番隊の隊舎にいれば色んな霊圧に混ざって感知もしにくくなる。木を隠すには森の中って言うからね。

 

 しかしまさか、一角じゃなくて海燕さんが一護と戦っていたとは……しかも倒してたのね……

 あ! よーっく見たら山田七席もいる! 存在感がほぼ皆無だったから気付かなかった。

 

「大雑把な流れは分かりましたけど、細かい説明をお願いします」

「ああ、そう来るだろうと思ってたよ。おおい皆、すまないが一時中断してくれ」

「ああっ! 湯川隊長!」

「おう藍俚(あいり)じゃねえか! よく来たな」

「ようやく来てくれたか湯川……てか空鶴、お前な……」

「ん、なんだ……あっ、あんた!! 俺を刺したデカい死神!!」

 

 誰がデカい死神なのよ!! あんた(174cm)よりちょっと(11cm)背が高いだけでしょうが!!

 というか自己紹介はしたんだから名前で呼びなさい!!

 

『あの年頃から見れば十分に大きいでござるよ……でもそんな藍俚(あいり)殿が大好きでござる!!』

 

 はいはい私も愛してるわ。

 

「とりあえずあなたたち、なんでここにいるの? 説明して!」

 

 大説明大会が開催されました。

 

 

 

 

 

『大説明大会とは言っても、皆様はご存じ故にササッと割愛するでござるよ!! 説明が必要なのは一護たちのシーンが終わった部分から、藍俚(あいり)殿が登場するシーンまでの間! そこで何が起こったかでござるからな!』

 

 またそういうメタな事を平気で言うんだからこの子は……

 

 ……こほん。

 

 一護ですが、十三番隊と協力体制を結んだ後は「実力が足らない」ということで海燕さんと稽古をしていたそうです。

 というか海燕さんだけじゃなくて十三番隊で手の空いている隊士は大体が相手をしたそうですが、単純な戦闘力だけで判断すれば副隊長クラスを一護は持っているので。海燕さんくらい強くないと稽古にならないそうです。

 浮竹さんも少し協力したそうですよ。

 

 その成果があったのか、確かに強くなってるわね。

 現世で見たときとは本当に月とスッポン……こんな短期間で簡単に強くなって……

 

 浮竹隊長は一護を交えて話し合いをしたかったので、私を直接呼んだそうです。

 あとは岩鷲君にちょっとだけ、稽古を付けていたとか。

 

 清音さんたちは、動いて喋る一護を見て延々笑ってたそうです。

 海燕さんのコピーみたいで十三番隊で大受けだったみたいですよ。

 

 それと山田君は夕べからずっと救急箱代わりに使われてたそうです。

 

 とまあ、そんなこんなで一通りの説明は終わりました。

 その上で、まずやらなきゃいけないことが出来ました。

 

「なるほどねぇ……やってくれたわね空鶴……!」

「お、おい藍俚(あいり)! なんだよ、何を怒ってんだよ!」

「怒ってなんかないわよ」

 

 今の私は笑顔ですよ。

 

「ただね、あなたの爆弾が原因で何人か危険な状態になった隊士がいるのも事実なのよ……だからね……」

「あだだだだだだだだっ!! やめろ、おれが悪かったからやめろっ!!」

 

 ヘッドロックからこうゲンコツで、グリグリ~ッとやっておしおきです。空鶴の事情も分かるんだけど、それはそれよ。

 

「まあ仕方なかっただろうけど、湯川の立場からすりゃ文句の一つも言いたくなるよな……」

「つ、強え……デカいだけじゃなく強え……」

 

 長男コンビ(海燕と一護)がそんな事を呟きました。

 

「おい一護。さっきから思ってたんだが藍俚(あいり)の姉さんのことをデカいデカいってなんだその呼び方は!!」

「なんだよ岩鷲、別にいいだろ……」

「いいや断固としてよくねえ!!」

「さすがは兄弟だな……反応が似てる……」

 

 浮竹隊長が感心しました。何があったのかしら……?

 でも良いわよ岩鷲君、もっと言ってやって!

 

「じゃあ湯川さん、って呼べば良いのか?」

「そうね、そう呼んで。少なくとも女性を無遠慮に"デカい"って呼ぶのはマナー違反よ?」

「う、確かにそうだったな……すまねえ……」

 

 まあ、この話はこれでよしとしましょう。

 

「それじゃあ話を戻すわよ。再度確認になるけれど、黒崎君はルキアさんを助けたい。だから私たちと協力してくれる――って考えて良いのよね?」

「ああ、そうだ。ルキアにはでっかい借りも出来ちまったんだ……だからよ……」

「その気持ちはありがたいの。君たちが暴れてくれればルキアさんの方にも隙が出来て、なんとか出来る算段だったんだけど……ちょっと事情が変わってきちゃってね」

「事情?」

 

 軽く浮竹隊長と視線を合わせ、頷きます。

 

「昨日、五番隊の藍染って隊長が殺されたのよ。そのせいで厳戒態勢になってて」

「隊長が殺された……はぁっ!? なんだよそれ!! 隊長って、みんなアンタや――」

「オイコラ一護!!」

「――湯川さんや浮竹さんみたいに滅茶苦茶強いんだろ!?」

「しかも容疑者は夜一さんよ」

「はあああぁぁっ!? 夜一さんが!? しかも隊長を殺した……!?」

 

 一護は目を白黒させています。

 

「あの夜一さんが……え、いやちょっと待て! 夜一さんってそんなに強いのか!? それともまさかその藍染って隊長はとんでもなく弱いのか……?」

「いえ別に弱くはない――というかかなり強い方よ」

 

 ……ん? なんで弱いって思ったのかしら??

 

「いやだって、猫にやられたんだろ……?」

 

 …………………………ああっ! なるほど!!

 

「「「「ぷ、わはははははっ!!」」」」

「なんで笑ってんだ!? いや何がおかしいんだよ!!」

 

 私・浮竹隊長・海燕さん・空鶴の四人で思わず吹き出してしまいました。

 そっかそっか、一護ってまだにゃんこ状態しか知らなかったのね。

 

『にゃんこの爪に切り裂かれて、血塗れで沈む藍染でござるか……すっげー面白い絵でござるなそれ!!』

 

 止めて! 想像させないで!!

 

『眼鏡に爪痕が幾つも刻まれて……死覇装もボロボロで綿がはみ出てて……』

 

 射干玉! 本当に止めて!!

 

「ご、ごめんなさい……でも夜一さんは猫の姿は仮の姿なのよ」

「……はぁ!?」

「正体は女性、それも空鶴みたいな美人なのよ」

「はああぁぁっ!?!?」

「さらに元二番隊の隊長と隠密機動の軍団長を兼務していたの。現世風に言うなら"忍者の頭領"とか"CIAの長官"みたいな仕事をしていたって言ったら伝わるかしら?」

「なん……だと……!?」

 

 なんだと顔、いただきました!

 

「いや待て! 夜一さんが強いのは分かった! けど、そんなことあるわけないだろ! 夜一さんとは短い付き合いだけど、そういうことを企んでるようには見えなかったぞ!!」

「ええ、あるわけないわよ。だってそのとき、私と砕蜂が夜一さんと一緒にいたもの」

「うん……? ちょっと待ってくれ湯川隊長。それは一体どういうことだ?」

「ああ、そのことなんですが――」

 

 かくかくじかじか。

 

「――というわけです」

「護廷十三隊の隊長ってどいつもこいつも無茶苦茶なんだな……」

「俺、知らなかったよ……死神、なれるのかな……」

 

 姉弟コンビが驚いてます。

 いや砕蜂のこれは、よっぽど特別な例だから! 普通じゃないから!!

 

『そうでござるな。四番隊から十一番隊の隊長に出戻りして、その隊長を副隊長にするとか普通のことでござるよ』

 

 卯ノ花隊長のそれも大概ありえないことだからね! わかってて言ってるでしょ!

 

「なるほど、だから隊首会で二人とも口を濁していたのか……何か一護君たちとは別の第三者が動いている可能性……となると下手に朽木を外に出すのも危険かもしれないな……」

 

 浮竹隊長は本当に冷静で頼りになるわね。

 

「ええ。そんな状況に加えて、四十六室の命令ですからね。山本総隊長はほぼ確実に敵に回るはずです。総隊長を思いとどまらせるだけの"材料"があればまた別かもしれませんが……だから黒崎君、一つ質問するわ」

「な、なんだよ?」

 

 さて、そろそろ一護には自分の運命を選んで貰いましょうか。

 

「今の状況では、半端な実力は通用しなくなってるわ。何人かの隊長は協力してくれたり不干渉を約束してくれたけれど、それでも隊長クラスとの敵対はほぼ避けられない。私たちもできる限りフォローはするけれど……」

「……まどろっこしい言い方しなくてもいいぜ、湯川さん。つまり今の俺にはルキアを救い出すだけの力が足りないってことなんだろ……?」

「ええ、そういうこと。だから強くなって欲しいんだけど……覚悟はある?」

「上等だ!! どんな試練だろうと、なんでもやってやるぜ!!」

 

 あ、言っちゃった。

 

『なんでもやる、でござるか……これはもうウッキウキでござるな!』

 

「おい湯川、お前一護に何をやらせる気だ……?」

「いざとなれば十三番隊は協力を惜しまないが……」

「いえ、先ほどのお話を聞くに十三番隊では手に負えなくなってきてるようなので……虎の穴に入れるしかないと思います。虎穴には入らずんば虎児を得ず、とも言いますし」

 

『お前は虎だ! 虎になるんだ!! でござるな!!』

 

「虎の穴?」

「……っ!! 十一番隊、か……?」

 

 浮竹隊長はすぐに気付いてくれたので、返答代わりに首肯します。

 そういうことですね。それに十一番隊にも"現世で凄い奴がいた"って言っちゃいましたから、連れて行かないのは嘘でしょう?

 

「いや待て、さすがにそれは……まあ確かに、一番効率的かも知れないが……」

「清音さん、墨汁を用意してもらえる? あと紙と筆と、大きめの桶もお願いね」

「はーい、紙と筆と墨汁と桶ですね……って桶!? なんで桶なんか必要なんですか!?」

「ええ、ちょっと必要になるの」

 

 ぶつぶつ言いながら思考を続ける浮竹隊長を尻目に、清音さんへ少しお願いします。

 桶、という謎の依頼に首を傾げつつも、彼女は素直に言った物を揃えてくれました。

 

「まず黒崎君、この紙に君の名前と"これを持っている者は黒崎一護の協力者です"って旨を書いてもらえる? 君の仲間を見つけたときに説得がしやすくなるから」

「ああ、なるほどな。いいぜ、そのくらいならお安いご用だ」

 

 ということで、一護の手書きの色紙を獲得です。

 これで石田君や織姫さんを騙しやすくなったわね。

 

「あの、結局桶は?」

「ああそれはね……」

 

 首をひねり続けていた清音さんが聞いてきたので、答え代わりに一護の首根っこを掴むとそのまま――洗面器で顔を洗うときのように、空っぽの桶へ頭を突っ込みます。

 

「いてててて! なんだ、急に何すんだよ湯川さん!?」

「勿論、こうするの」

 

 続いて手にした墨汁を一護の頭にぶっかけました。

 

「うわっ!? 冷てぇ!!」

「ちょっと待てぇっ!! 湯川お前何やってんだ!?」

「何、って……それは勿論、この子に"海燕副隊長"になって貰うんですよ」

 




●慈楼坊から話を聞くマユリ
一角(三席)は負けていないので、慈楼坊(四席)から話を聞く。
原作マユリの「(一護に負けた)一角」から話を聞いて「(慈楼坊を倒した)石田」と戦うよりも「慈楼坊から話を聞いて石田を狙う」方が素直だと思ったので。

ただ「一角と慈楼坊のどっちが絵が映えるか」と聞かれたら、そりゃ一角です。
まがりなりにも一護と良い勝負をした一角を出しますよね。

●海燕殿も大変でござるな
「カイエン殿も大変でござるなwww」⇒「お前がカイエンだろwww」⇒「かたじけのうござるwww」が正しい流れ、でいいの……?
(説明放棄)

●一護の身長
この頃の一護は高校一年なので174cm。
高校三年になると181cmになる。

●一護 たす 黒 いこーる 海燕
※ 真似をしないで下さい。
  髪は墨汁ではなく専用の道具で染めましょう。
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