お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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第199話 健康診断とマッサージをしよう - 袖白雪 -

「さて、と……」

 

 二人が入室したのを確認してから、障子を閉じました。

 

「ごめんなさい。無理に頼んじゃったみたいで……でも、了承してもらえて嬉しいわ」

「いえいえ。突き詰めればルキア様の為になることですから。お気になさらずに」

 

 少しだけ申し訳なさそうに両手を合わせながら告げれば、袖白雪は柔和な笑みで返事をしてくれました。

 

 彼女からは先ほど「健康診断を受診します」と快諾してもらえましたので、善は急げとばかりに朽木家の一室をお借りしました。

 なのでこれから、彼女の健康診断を始めます。

 

「すまぬ、袖白雪。私のために……」

「そんな……(わたくし)はルキア様の斬魄刀として、当然の選択をしているだけですから……」

 

 一応、持主の特権ということでルキアさんもこの場に同席しています。

 

 しかしこうして二人が並ぶと、袖白雪の方が正統派の美人とでも言いますか……清楚な色気が漂ってきますね。

 ルキアさんだって勿論美少女ではありますが、大多数の男にとって分かり易く美人なのは間違いなく袖白雪です。

 白い肌に長く美しい髪が揺れ、切れ長の瞳は見つめるだけで男を惑わせる――とでも言いましょうか。

 民話や怪談で男が雪女に入れ込み過ぎてしまい、自ら望んで氷漬けになるのってこういうことなんでしょうねきっと。

 

「さて、それじゃあまずはそこに座って貰えるかしら?」

「ええ、了解です」

 

 二十畳はある広い部屋の中には、お布団がぽつんと敷かれています。

 検査をするわけなので畳の上に直接寝かせるわけにもいきません。なので部屋を借りた時に、予め依頼しておきました。

 袖白雪は私の言葉に従い、お布団の上に優雅な動作でゆっくりと腰を下ろします。

 

「じゃあ、まずは――」

「あ……っ……あの……?」

 

 私も彼女の前に座ると、着物をゆっくりと脱がしていきます。

 反物は上質の素材なのでしょうか? 手触りがなんともなめらかで、肌に引っかかることなくするりと(はだ)けます。

 白い着物の下からは、これまた雪のように白い肌が露わになりました。

 

 雪のように白い胸元は、まるで雪山です。

 大きすぎもせず、かといって決して小さくはない。なんとも上品な膨らみが、そこにはありました。

 肌が白いおかげで、その山の頂で彩る桜色もまたよく目立ちます。

 まだ穢れを知らぬおっぱいと乳首は、まるで一つの芸術作品を相手にしているかのような錯覚に陥りました。

 

 というか、ルキアさんよりも確実に大きいです。

 

「まずは肌の具合から確認ね」

「ん……っ……」

 

 手の平から腕、そして肩から胸元へと。順番に手を当てて感触を確かめます。

 

 今更ですが、袖白雪は尸魂界(ソウルソサエティ)で最も美しい斬魄刀と呼ばれています。

 そして実体化した彼女の姿もまた、その名に恥じぬものでした。

 容貌は言うに及ばず、肌もまた触れただけで柔らかく、指に吸い付くようです。

 ただ、氷雪系だからでしょうか? 体温は平均よりも低めのようで、触れているとやや冷たく感じられます。

 

「筋肉は……? なるほど、こうなっているのね……」

 

 もう少し、とばかりに指先に力を込めます。

 華奢に見える袖白雪の肢体ですが、なるほどどうして肉体そのものはしっかりとしています。

 表面上の冷たさの奥には、ほんのりとした体温――暖かさが感じられました。

 触診に加えて霊圧照射を行い、筋肉組織や骨の状態を確認――

 

 ――そういえば、五感支配って実体化した斬魄刀にも効果があるのかしら?

 ちょっとだけ……ちょっとだけ試してみましょう。

 

「あ……っ……ん……く……」

「袖白雪? どうしたのだ?」

「あ、い、いえ! なんでもありません!」

 

 ……効果、あるみたいね。

 ちょっとだけ、ちょっとだけ感触を敏感にしただけなのだけれど。袖白雪の口元からは、雪をも溶かしそうなくらいに熱く艶めかしい吐息が漏れ出ました。

 

「ごめんなさい、痛かったかしら? でも、もう少し続けるから我慢してね」

「は……い……っ、んく……ふ……ぁ……」

「そ、袖白雪……?」

「い、いえ……ルキア様、お気になさらず……にっ……!」

 

 触診は今や、胸元近くにまで進んでいます。

 鎖骨や脇の下、横腹から鳩尾のようにお山(おっぱい)の周囲をそっと撫でていくと、それに伴って彼女の呼吸が少しずつ荒く、余裕のないものに変わっていきました。

 白い肌は吹き出した汗でゆっくりと濡れていき、まるで降ったばかりの新雪のように光り輝いて目に痛いほどです。

 刺激にあわせてふっくらとしたおっぱいが心細そうにぷるぷると震えています。

 

 そんな袖白雪の様子を心配したようにルキアさんが声を掛けますが、彼女は健気にも「何でも無い」と言って平静を演じています。

 下手なことを言って主に心配を掛けるわけにもいきませんし、なにより健康診断中に「感じています」なんて恥ずかしくって言えませんから。

 

 白い頬を真っ赤に染め、瞳を潤ませていることから、普通の状態ではないのは丸わかりなんですけどね。

 

「ごめんなさい。痛かったかしら?」

「そ、その……い、痛くは……ないのですが……ぁぅ……」

「少しだけ霊圧を込めて反応を確認しているから、痛かったら痛いって遠慮無く言って頂戴ね」

「ぃ……ぃぇ……」

 

 俯きながら言おうか言うまいか必死で悩んでいる姿がとても可愛いです。

 

「もしかしたら、初めてのことだから不安になっているのかもしれないわね……そうだ! ルキアさん、袖白雪の手を握って貰えるかしら?」

「て……手をですか?」

「ええ。斬魄刀なんだから、手を握って貰うのは柄を握られるようなものでしょうし。安心できそうでしょう?」

「なるほど! そういえば出産の時に、兄様が姉様の手を握っていたような……よし、袖白雪! 私に任せろ!!」

「あ、ああああああの!? ルキア様!?!?」

 

 ふらつく袖白雪を後ろから抱きしめ支えるようにしながら、手を握り締めました。

 

 あらら、やっぱり斬魄刀なのね。

 ルキアさんに抱きしめられて握り締められた途端、心拍数が跳ね上がったわ。オマケに体温も、アッという間に熱いくらいになってる。

 困惑しつつも身体は正直ね、大喜びだわ。

 

 これで文句はないでしょう。

 ということで。

 

「次はこっちね」

「ふあぁっ!」

 

 袖白雪のおっぱいを両手で掴みます。

 それぞれ片手にぴったりと納まる程度の大きさで、今は体温も高めで良い感じですね。まるで温い水風船を掴んでいるよう。

 

「やっ……そ、その……湯川殿……っ!? ど、どうして……?」

「ごめんなさいね。どういう構造になっているのか、できるだけ把握しておきたいの。万が一にもあなたが大怪我をして、治療できなくなったら困るから」

「そ……そういう……こ……っ……とでし……たらっ!!」

 

 指に力を入れて沈み込ませると、奥の方が少しだけ硬いですね。芯がある――というか、雪玉を固めたときみたいな感覚なのかしら?

 ほんの少し力を込めるだけで簡単に形が変わり、そのたびに袖白雪の口から切なそうな声が聞こえて来ます。

 

 感触を確かめるように何度か揉んでいくと、やがて彼女の体温がもう少しだけ高くなったようです。

 まるで身体の奥底から欲望という名の熱が湧き上がってきたようで、それらが指先から伝わってきます。

 冷たさがじわじわと熱くなっていき、肌がじんわりと汗を帯びて指先へより密着してきます。

 この柔らかな感触をずっと味わい続けたいのですが、そうも言っていられません。

 

「はい、ありがとう。もう良いわよ」

「~~~ッ!!」

 

 切り上げつつ、最後に指先でお山の頂を軽く擦ります。

 そこは既に何度も刺激を与えられたことでぷっくりと、けれども恥ずかしそうに頭部が自己主張をしていました。

 ツンと上目遣いをしているかのような乳首を擦り上げられ、袖白雪から声にならない声が上がりました。

 

 感情と身体の火照りを落ち着かせようとしているらしく、彼女は呼吸を必死に整えようとしています。

 呼吸音が聞こえる度に、おっぱいがぷるぷるとマシュマロのように上下していました。

 

「さて、次は……――」

「あ、あの……お手柔らかに……その……うぅぅ……」

 

 そのまま触診は下へと降りていきます。

 お腹は無駄な肉が一切ない、見事なくびれを見せています。けれども腰回りはほんのりと肉付きがあり、これがまた男を誘っているかのようですね。

 

 そしてやがては、下腹から足の付け根へ。

 

「なるほどねぇ……これはまた立派な足だわ。これなら今日副隊長に任命されても活躍できそう……」

「……ぁ……ぅ……っ……」

 

 太腿をゆっくり撫でていくと、ほんの少しだけ身じろぎしていました。

 

 今の袖白雪はほとんど寝転んだような姿勢になっており、ルキアさんに背中を預けている状態です。

 そこへ私が、足の間に陣取って顔を近付けながら診察しているわけです。

 彼女からしたら股ぐらに顔を突っ込まれているのに等しいですね。

 

 ……違いますよ? 研究熱心なだけですから。

 足の付け根よりももう少しだけ中心よりの辺りが、じっとりと濡れていますが……雪解け水かしら?

 体温が高くなっていたから、そういうこともあるわよね。

 

「脚の造りも死神と同じ……ふむふむ……」

「あ……っ……やぁ……っ……は……ぁぁ……っ!」

 

 太腿を撫で回しながら、同時に軽くマッサージもしておきます。

 痩身な印象が強い袖白雪ですが、太腿はややむっちりとしていますね。むちむちぷにぷにで、揉んでいくと彼女の脚がビクビクと震えます。

 切なそうな嬌声が何度も漏れ聞こえ、既に身体全体がピンク色に染まっているかのようでした。

 

 身に纏う雰囲気は、今更強調する必要が無いほどにピンク色ですけどね。

 

 一通り爪先までを調べ終えると、ひっくり返して腰からお尻へと指を這わせます。

 

「あの湯川殿!? そ、そこまで必要なのでしょうか……!?」

「何があるかわからないから、一応ね。大丈夫、すぐに済むから」

「は……っ……あう……っ……!」

 

 お尻は太腿と同じくらいの肉付きでした。ですがきゅっと引き締まっており、だらしなさはまったく感じられません。

 撫で回していくと、白桃のようなお尻のお肉がぷるぷると揺れ動き、まるでこちらを挑発しているかのようです。

 

「ん……ぁぁっ……ひっ!?」

 

 ぐっと力を込めて掴んでみると、むにゅりと深く沈み込みました。

 途端、彼女の口からは驚きのあまり短く小さな悲鳴が上がります。

 

「ごめんなさい、痛かった?」

「いえ、その……で、できればもう少しだけ優しく……あ、あの……その……いえ、つ、強くても構わないのですが……」

 

 ルキアさんを気遣い、心配させまいと必死で言葉を選んでいます。

 ですが、自分の欲望もほんの少しだけ顔を出してしまったようですね。

 そのままお尻から太腿に掛けて何度か撫で回し揉んでいくと、袖白雪は背筋をぞくぞくとさせながら何度も喘いでいました。

 

 大きく顔を伏せていたのは、きっと今の自分がどんな表情をしているのか、自分が一番よく分かっていたからでしょうね。

 そしてそれをルキアさんには絶対に見せられないことも。

 本当に健気な性格なのね。

 

 じゃあ、最後に――

 

「あとは、身体の中を少しだけ調査させて貰うわね」

「はぁ……はぁ……え……?」

「聞こえなかったかしら? 身体の中よ」

 

 一度腰回りから手を放し、袖白雪へ声を掛けます。

 彼女は肩越しに半分ほど振り向き、私の方を見てきました。

 濡れたような瞳に表情はすっかり上気していて、何を言ったか理解しているかは怪しいところですね。

 なのでもう一度、聞こえるようにはっきりと口に出します。

 そのついでとばかりに、彼女のお尻――より正確にはその窪みに指を置きながら。

 

「か、身体の中……? まさか、え……あ、あの……まさかとは思うのですが……?」

「何があるかいけないから、一応ね。大丈夫、すぐに済むから」

 

 この言葉だけで何をされるか分かったのでしょう。途端、袖白雪が暴れ出しました。

 

「ごめんなさいごめんなさい! 無理です、それだけは無理です!!」

「待て袖白雪! 先生はお主の身体のことを……」

「それでも無理です! 絶対に無理です!! ルキア様のお言葉でもそれは無理です!!」

「大丈夫、ちょっと直腸を触診するだけだから安心してね」

「ほらぁ! やっぱりそうなんじゃないですか!! そんなのは絶対に嫌です!! 逃げさせていただきますからね!!」

 

 それまでの蕩けたような表情から一変、大慌てで逃げだそうとします。ルキアさんが必死に押さえつけようとしますが、それすらもはね除けようとしているくらいです。

 

「はーい、私のことは恨んでもいいから。ルキアさんのことは嫌いになっちゃ駄目よ」

「ひっ……!」

「力も抜いておいた方が楽よ。下手に暴れると余計に苦しくなるからね」

 

 なので私も、彼女の脚の上に乗って重し代わりに。さらにもう片方の手で可能な限り動きを封じながら、もう片方の手を――その指先を患部へと押し当てます。

 既に射干玉印のオイルも塗っていますので、準備は万全。

 

 まるで全てを拒むようにきゅううっと絞り込まれた窄み目掛けて、指を押し込みました。

 

「ひいいいいいっっっ……!! ……んっ……ふぁ……あああっ……!!」

 

 悲鳴の後に、ちょっとだけ甘い吐息が響きました。

 

 

 

 ……あ、そうそう。

 全身すこぶる健康体でしたよ。腸内も問題なしでした。

 




斬魄刀は刀です。

でも刀だって、鞘さんサイドの気持ちを体験しても良いんじゃないかなって……
――なんて狙いは全くありません。

ただの健康診断、ただの直腸検査です。
やましいこととかぜんぜんまったくかんがえてますん。
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