「すまぬな、待たせた」
言葉通り、どこか申し訳なさそうな雰囲気を漂わせながら猿の方の蛇尾丸が、蛇の方の蛇尾丸を抱えてやって来ました。
「まったく、こやつら……時も場所も考えずにおっぱじめよって……」
「気にしないで、もう本来の予定なんてあってないようなものだから」
ご存じの通り、阿散井君と蛇との馬鹿騒ぎは
やかましいのが静かになったので、これでようやく本来の目的である
喧嘩が長引いたので、もはや当初の予定なんてあってない様なものですけどね。
ちなみに倒れた阿散井君は四番隊で引き取りました。今頃はベッドの上でぐっすり休んでいることでしょう。あとで熨斗付けて水引結んで、着払いで現世に送りつけてやるわ。
「それじゃあ、早速始めたいんだけど……その前に。その子、一緒で良いの?」
「む? 蛇ののことか?」
猿がジャラリと音を鳴らしつつ、腰に巻いた鎖を持ち上げます。その先には、未だに目を回している蛇がいました。
「さっきの喧嘩のときには外していたから、てっきり別々だと思ってんだけど」
「別にいても問題は無かろう? そもそも儂らはどちらも同じ蛇尾丸じゃからな。何より、別々に診ていては時間も掛かるじゃろうが」
「その肝心の蛇の方はまだ夢見心地みたいだけど……まあ、いいわ」
本人が良いと言うのなら、それでいいんでしょう。
ええ、本人が言ったことなら仕方ないわよね。
「それじゃあまずは蛇の方から……」
「うむ! 思う存分診てやってくれ!!」
「あ、ありがとう……」
思わず受け取る側が戸惑ってしまう程の乱暴さで、猿は蛇を鎖ごと渡してくれました。
ずいぶんな扱いなんだけど、相棒じゃないの? その扱いで本当に良いの?
まあ、先に蛇の方から始められるのは大歓迎なんだけどね。
……コッチとしても都合が良いから。
「じゃあまずは蛇から」
「うう……オイラはまだまだやれる……」
何やら寝言? うわごと? を口にしている蛇をお布団の上に寝かせます。
……色白肌のショタっ子が寝てる姿も、良い物よね。しかも、お腹も生足も丸出しの格好なんだもの……うなされていることもあってか、見た目に似合わぬ妙な色気が……
――いけないいけない、自制するのが後一秒遅かったら涎を垂らしていたわ。
「一応、さっきの騒ぎの後だし霊圧も補充しておきましょう」
「うぅー……あぁ……」
心なしか、蛇の表情が穏やかになった気がします。
そんな様子を観察しながら、今の私は蛇の身体をさすっているわけですが。
「どれどれ、筋肉の付き具合は……ふむふむ……腕、胸囲、腹筋……こんな感じなのね」
蛇の身体は予想以上にスベスベでした。
鱗でザラザラしているのかと思っていたのですが、少年期特有の筋肉が出来上がっていない細い身体は触り心地が満点です。
軽く筋肉をほぐす程度には揉んでいますが、そんなことは必要が無いくらい身体が柔軟性に富んでいます。
「脚は……」
「ふむ、その様なこともするのだな」
「そうよ。すこし柔軟性もチェックしておきたくて」
「そういうもの……なのか?」
太腿から爪先までを、舐めるように撫で回し終えると、ついでとばかりに両足を抱え、ぐいっと大きく広げます。
股割りですね。
思わず出たであろう猿の呟きに、私は「これは普通のこと」とばかりに返します。
「あと一応、尻尾も……うわ、すごい……!」
触れた瞬間、思わず感激してしまいました。
なにしろ尻尾の部分だけは普通に蛇ですから。鱗があり、その奥は筋肉の塊です。
そんなところを触れるなんて、これはこれで貴重な体験です。
「さて、こんなところかしらね」
「んあ……?」
尻尾の先まで撫で回したところで、蛇が目を開けました。
どうやら意識を取り戻したようです。
「ふああぁぁ……よく寝た……ってなんじゃこりゃ!? どこだここ!?!?」
「ククク、蛇の。気絶しておるお主の姿、中々見物じゃったぞ?」
「え……? あ、そっか。診断ってやつだな……って、なんでオイラのこと勝手に調べてんだよ!!」
寝ぼけ眼で軽く伸びをしたところで、ようやく今の状況に気付いたのでしょう。蛇はキョロキョロと辺りを見回し、猿はニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべています。
「安心せい、次は儂の番じゃからの。ほれほれ、見たければ気が済むまで見ていて良いぞ? お主に何かされたところで、痛くも痒くもないからのぅ」
「うぎぎぎ……」
どういうことをされるのかを、蛇を実験台にして事前に知ったからでしょうか。猿は余裕たっぷりの表情です。
まあ、その顔がいつまで保てるのかは知りませんけどね。
「それじゃあ、次の診断を始めるわね」
「うむ。よろしく頼む」
猿は悠々と仰向けに寝転がりました。瞼を閉じ、完全にリラックスした状態です。
ならば今のうちにとばかりに、マッサージオイルを手に溜めます。
「少しひやっとするわよ?」
「ひっ……!?」
まずは右足のふくらはぎから。
ぬめりを持った粘液がまとわりつき、彼女の肉体――正確には毛皮ですが――をべっとりと濡らします。
「な、なんじゃそれは……!?」
「ああこれ? これは整体用の特別な油よ」
「そんなもの、蛇のには一切使って――」
「せっかくだからサービスしようと思って。大丈夫、身体にはとっても良いから」
「――な! なぁ……っ!!」
「おっ、いいぞ! なんかよく分かんねえけど、やっちゃえやっちゃえ! オイラが許す!!」
怯えの色が見えるからでしょうね。蛇が応援してくれます。
応援してくれるのなら、期待には是非とも応えないといけませんよね。
「はい、次は左足も」
「ふ……っ!?」
先ほどと同じ要領で、左足にもオイルを塗します。
ふくらはぎから足首までを撫で回し、そのまま両足の太腿を丹念に揉んでいきます。
彼女の方が運動中心なのでしょうね。
毛皮の下から伝わってくる感覚は鍛え上げられた筋肉のそれ。ですが同時に、むっちりと柔らかな太腿の感触も伝わってきます。
揉んでいくうちに毛がオイルで纏まっていき、下から素肌がうっすらと見えてきました。色素の薄い肌が油で濡れて、てかてかと輝いています。
「う……ん……ぁ……っ……!」
毛皮を汚される不快感があるのでしょう。ですが同時に、マッサージによる気持ちよさも否定出来ないようで。
野性的で勝ち気だった表情を困惑一色に染め上げながら、悲喜の混ざった複雑な吐息を漏らしていました。
「ちょ、ちょっとまて! そこ……ん……ぁっ……!」
太腿を丹念にまさぐると、上半身が跳ね上がります。
そのまま指先は内股の辺りへ。股関節の周りがビクビクと震えて、腰周りがモジモジと動いていました。
私はそんな肉体の疼きをほぐすように、ぐっと力を力を入れて肌へ指を食い込ませます。
「お、おお……」
「みるな……みるなぁ……」
最初こそ物見遊山気分で見物していた蛇ですが、今では猿の様子に夢中になって目を輝かせて凝視していました。
猿は思わず視線から逃れるように顔だけを横へ向けます。
「もう少しだけ、脚を開くわよ?」
「はぁ……はぁ……あ、脚……じゃと!?」
「蛇の方はもうやったでしょ? それと同じよ」
「ちょ、ちょっと待て! それは……!! ひゃああぁっっ!!!!」
「な、なんだ……なんだよこれ……」
なんとか抗おうとしてきましたが、今の脱力しきっている猿では私には勝てません。
両足を抱えてグッと大きく開脚させれば、股間の周囲が丸見えになりました。
まあ、ここも体毛で覆われていて見えないわけですけどね。
それでも効果は抜群のようで、猿の口からは可愛らしい悲鳴が聞こえました。蛇もますます混乱しています。
「どうやらあなたの方が肉体運動担当みたいだからね。こういう関節周りは重点的にやるわよ」
「ひっ、ああ……っ! や、やだ……やめっ! さ、さわるなぁ……っ!!」
患部に顔を近づけながら、股関節の付け根をたっぷりとマッサージしていきます。
粘液でねっとりと汚すようにして刺激を与えてやれば、じわじわと野性的な匂いが鼻を突いて来ました。
揉んでいないのに、少しだけ毛皮に染みが出来ていますがこれは一体なんでしょうか?
あれだけ余裕たっぷりだった猿が、今では表情を崩して少女のように取り乱しています。
「蛇の、蛇のっ! たすけ……たす……あ、ううう……っ!!」
「猿の……オイラ、オイラ……」
隣の蛇に手を伸ばしかけて、猿はビクッと手を引っ込めました。
あれだけ格好を付けていた手前、いまさら頼れない。とでも思っているのでしょうか? それともこれ以上恥ずかしい姿を見せたくないという感情でしょうか?
猿が戸惑っている間に、蛇は蛇で両手を所在なさげに上げていました。
……良いことを思いつきました。
「暇なら、少し蛇も手伝って貰える?」
「ええっ!! お、オイラが!?」
「そうそう、こうやって」
「ふえっ!?」
蛇の手を取り、有無を言わさず猿の太腿に押しつけます。
「身体の流れがこうだから、こうやって指で流れを整えてあげるように……」
「あ、ああ……」
後ろから私も手を当てて実演しながら教えてあげますが……果たして聞いているやらいないやら。
なにやらへっぴり腰でハーフパンツを膨らませながら、おっかなびっくり。けれども霧中で指を動かしています。
「へ、蛇の……なんでぇ……」
猿が今にも泣き出しそうです。
あら? ナニカされても痛くも痒くもないんじゃなかったかしら?
「はい、次は首回りね」
「んんっ!! な、な……ああぁっ!?」
とろり、とオイルを塗しながら鎖骨から首筋を包み込めば、一際高い嬌声が響きました。手足がびくりと蠢いて、ピンと張り詰めています。
この辺りは体毛に覆われていないため、粘液が直接肌に触れます。今まで下半身で慣されて来たのとは、刺激の度合いが違いますよ。
「ん……っ! や……っ! あ……んっ!」
首筋から鎖骨の窪みまでを丁寧に刺激していき、やがて指は裾野までたどり着きました。
外周部にほんの少し触れただけで、指先がむにゅんと沈み込みます。けれども押し込むのを止めれば、弾き返さんばかりの弾力で押し返してきます。
「そろそろ胸囲に行くわよ?」
返事を待たずに、手の平全体で胸元の周辺を撫で回します。
肌が軽くへこむ程度の力で指を這わせ手の平で圧迫を続けていくと、大きなおっぱいがふるんと心細げに揺れ動きました。
「んんんっ!!」
続いてお山の下側に手の平を張り付かせ、掬い上げるようにして膨らみを鷲づかみます。大きな膨らみは私の手にも余るくらいで、指の間からお肉がこぼれて落ちました。
「あ……ふぁぁっ…………んっ!!」
指を食い込ませ、お山全体にねっとりとオイルを塗り込んでいきます。
張りと弾力に優れたおっぱいは私の指を何度もはじき返し、ぷるぷると揺れ動きながら粘液をその身に纏っていきます。
浅黒い肌が油を反射して、てらてらと怪しく輝いていました。
「大きいけれど、とっても健康的な胸なのね。こんな大きな胸をしていたら、女性隊士たちが羨ましがりそう」
「そ、そのようなこと……はあぁんっ! い、いら……ぬ……ぅっ!」
胸をこねるたびに背中をびくつかせ、艶っぽい嬌声が漏れ出ます。
丸みにそって手を当てて、形を整えるように何度も丁寧に揉んでいくと、我慢出来なくなったのか彼女もまたぶるぶると震えだしました。
肝心な
手の平に、硬いしこりの様な物が当たっていますから。
「そうなの? 勿体ない……」
「~~~~っ!?」
そのしこりのような固まりを手の平で強く摩擦すると、声にならない悲鳴が響き渡りました。
「お、オイラも……」
「え?」
「オイラもやりたい!」
脚を揉んでいた蛇ですが、どうやら我慢出来なくなったのでしょう。
挙手したかと思えば返事も聞かずに猿の胸元に飛び込みました。身体の上に跨がり、待ちきれないとばかりに手を掛けます。
「こ、こうだよな? こうやって……ふへへ……」
「蛇のっ!? やめ……痛っ! よせ……よさぬかっ! あぐ……っ!」
ですがどうやら本能と欲望の赴くままのようですね。
「あら、駄目よ。そうじゃなくて、もっと力を抜いて……こうやって……」
「こ、こうか……?」
「ふぁっ!! ……な、なんで……ぇ……っ?」
なので私も蛇の背中に覆い被さり、先ほど太腿を揉ませたのと同じようにやり方を教えてます。
二、三回指の動きと力加減を教えてやれば、すぐに猿の口から甘い声が漏れ出ました。
「……こう、だよな?」
「ええ、そうよ。上手上手」
「へへ、よーし! 大体わかった!!」
むにゅりと
両側から挟み込んでぶるぶると揺らしたかと思えば、優しく撫で回しています。
「くっ……んっ……! な、んで……どうして……蛇の、ごときに……ぃっ!」
「お、面白ぇ……へへ、どうだよ猿の? オイラの腕は」
「そ……そのようなガキの……ぉっ!? お遊……びぃっ!!」
マッサージを必死で堪えようとしていますが、どうにも耐えきれないみたいですね。猿は強気な態度を取ろうとしますが、あっけなく崩されています。
蛇も蛇で、相手の反応から次々に触り方を変えています。工夫していますね。
あ、胸元のホクロをちょっと指で突いてる。
分かるわ、アレちょっと押したくなるわよね。と思ったらそのまま谷間に手を滑り込ませてる。
「う……ふぁぁ……いや……じゃ……蛇の、になど……ひんっ!!」
蛇が上半身をマッサージしてくれているので、私は残った部分を。
ということで、脇腹からウェスト周りに触れています。目立ちませんが腹筋がしっかりとあり、そこをオイルでとろとろにしながら丹念に撫でていきます。
横腹を擽られるような感覚が加わり、猿がさらに甘い吐息を吐き出しました。
「こ、このようなことで、儂は……っ! ん、くっ……あ、ああああぁぁっ!!」
お腹周りからおへそ周りへ指を滑らせます。
スッと縦に刻まれたおへその穴が目に眩しいですね。
その穴を軽く指で撫でると、感極まったような悲鳴が響きました。
「診察は、こんなところなんだけれど……」
「猿の……」
「蛇のぉ……」
一通り撫で回し終えたのですが、どうやら蛇はそんなことには全く気付かずにマッサージを続けていました。
二人とも全身オイル塗れでてかてかになりながらも、情熱的に視線を絡ませています。猿の方なんてシナを作っているくらいですからね。
完全に二人の世界が出来上がっています。
仕方ありません。もう少しだけ、好きにさせておきましょう。
……これ、大丈夫よね?
知らないうちに、阿散井君の斬魄刀が二刀流になったりしないわよね?
蛇って、おひんひんが2本あるんですよね。
(正確にはオス・メスとも左右一対の生殖器が存在している)