お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

214 / 406
原作開始後 虚圏突入篇
第212話 お別れ会をしている裏側で


 太陽が中天を通り過ぎてから、数時間ほど経過していた。じわじわと夕焼け色に染まっていく空を見上げながら、弓親が口を開いた。

 

「そろそろ、戻ってくる頃合いかな?」

「……ん? ……ああ、そうだな、そろそろだろ」

「……なんだ? ……なんだ、もうそんな時間かよ」

 

 弓親の独白が聞こえ、海燕と一角は集中を止める。続いて空の様子を眺め、何の事かを理解すると、小さく頷いてみせた。

 

「しかし、俺は良いんだけどよ。お前らは尸魂界(ソウルソサエティ)に戻らなくて良かったのか?」

「何を仰るやら。副隊長一人じゃ、万が一の時に困るでしょう?」

「今更、仲良しこよしでお別れ会するような間柄でもないんでね」

 

 三人が口にしているのは、斬魄刀たちの実体化の限界時間のことだ。

 湯川藍俚(あいり)の診断や本人からの申告により、実体化を維持出来るのは長くても今日の夕方程度までだということは、死神たちも知っていた。

 

 残った時間を思い思いに過ごす中にあって、現世にて任務を続けていた先遣隊の面々――その内のルキア・恋次・桃・イヅルの四名は尸魂界(ソウルソサエティ)に一時帰還して斬魄刀と交流することを望んだ。

 

 現世を完全に手隙(てすき)にするわけにもいかず、加えて斬魄刀自身が「その様な気遣いは不要」と宣言していることから、海燕が。

 同じく手隙(てすき)に出来ないという理由に加えて「湿っぽいのは苦手」ということから、一角と弓親が。

 それぞれ現世に残っていた。

 

「てか綾瀬川、お前も刃禅しろ」

「失敬な。してましたよ、ちゃんと」

 

 膝の上に載せた斬魄刀を鞘に納めながら海燕が言えば、心外だとばかりに弓親が返す。

 

 斬魄刀たちの実体化と、それに伴った不満のぶつけ合いは、決して悪いことばかりではなかった。

 刃禅以外にも交流する時間が増えたことで、それぞれが新たな一面を知る切っ掛けとなったり、もっと真摯に斬魄刀と向き合おうと死神たちが気を引き締めたりと、色々と良い傾向が生まれていたのだ。

 

 彼ら三名が行っていたのも、それと同じ。

 新たな一面を知った斬魄刀との対話を繰り広げていた。

 具象化できるとはいえ、基本は刃禅。そして対話なのだ。

 目指すは卍解。至れればその先へ。である。

 

「ちなみに成果はどんくらいだ?」

「……仲良くはしてますよ」

「仲良くはしとけよ……」

 

 まあ、劇的な成果が出るとは限らないが。

 

 目を逸らす仲間の姿を横目に、海燕は立ち上がると大きく背伸びをする。

 

 一時的に現世の戦力が半減するとはいえ、その時間は半日ほど。

 大事には至らないだろうし、何かあればすぐに戻ってくることを条件としていたこともあってか、気を張り詰めつつもどこかのんびりと考えていた。

 

「どうしたんだい一角? 」

「いや、雲がな……」

「雲? ……ッ!」

 

 空を睨み付けるように眺めていたことを不思議に思ったのだろう。

 弓親の問いかけに一角が答え、それに釣られるように海燕も空を見上げて、絶句した。

 

「ちぃ……ッ!」

 

 油断していた半日前の自分を恥じるべきか。

 それともこの瞬間を見極めた相手を褒めるべきか。

 

 まるで巨大な顎を開くように、空が裂けた。

 

 

 

 

 

 

破面(アランカル)……!? そんな、早すぎないか……」

「おいおい、冬に来るって話じゃなかったのかよ? しかも今日来るなんて……」

「詳しくは知りませんが、向こうにも何か理由があるんでしょ? 藍俚(あいり)のヤツも言ってたじゃねえですか。コッチの都合に合わせてくれるとは限らない。用心はしておけ――って」

「そりゃ、そうだが……」

 

 死神たちの予想では、破面(アランカル)たちが本格的に仕掛けてくるとすれば冬――崩玉が完全に覚醒し、手駒を本格的に揃えてからというのが共通認識だった。

 知識のある湯川藍俚(あいり)が「準備はもっと早く整えた方が良い」と警鐘を鳴らせども、その認識を壊すことは出来なかった。

 

 戸惑う二人に反して、一角だけは悠然とした態度を取っていた。

 慌てず騒がず、当たり前のように義魂丸を口にして死神の姿に戻ると即座に始解する。

 彼は藍俚(あいり)の言葉に「十分ありえる話だ」と考え、早い内から準備を始めていた。勿論、彼以外にも同じように考える者は一定数おり、そういう意味では彼女の忠告も無駄ではなかった。

 

「それよりどうします? 向こうは四人、こっちは三人。人数で負けてる以上、誰かが二人相手にしなきゃならねぇ……流儀にゃ反するが、俺がやりましょうか?」

 

 黒腔(ガルガンタ)が開き、解空(デスコレール)の向こう側から覗く四人の破面(アランカル)たち。

 知った顔が半分、知らぬ顔が半分という顔ぶれに、一角はこっそりと知らぬ顔二人の相手をしようと決める。

 

「本来なら、立場的には俺が二人相手にすべきなんだろうが……」

 

 一角の言葉に、海燕は苦々しい表情を見せた。

 額にうっすらと冷や汗を流しながら、彼もまた義魂丸を飲み込むと、空の上へ強く視線を向けた。

 

「すまねえ、お前ら二人で三人頼むわ」

 

 その視線の先では、一人の破面(アランカル)が、凄まじいまでの憎悪の表情で海燕を睨み付けている。

 

「任せといて下さいよ」

「……どうやら、尸魂界(ソウルソサエティ)に連絡を入れた方が良いみたいだね」

 

 海燕に遅れて一角たちもそれに気付き、激戦の予感に身を震わせる。

 

 

 

「オウ? い~い場所に出られたじゃねえか。三匹とはいえ、霊圧が高そうなのが揃ってやがる。こりゃ愉しめそうだ」

「何言ってんの、アレ死神だよ。アレが6番さんが言ってた『尸魂界(ソウルソサエティ)からの援軍』じゃないの? ね?」

 

 一方。

 空に開いた穴から地上を見下ろすヤミーは、すぐ近くに霊圧の高い者がいることに機嫌を良くしていた。

 にやけ顔を見せる彼を、黒髪をした中性的かつ少年のような姿をした破面(アランカル)――ルピ・アンテノールがたしなめる。

 続いて共に現世へ来たグリムジョーの方へと視線を向けると、自身の忠告内容を確認するかのように尋ねたかと思えば、さも"今気付きました"と言わんばかりの態度を見せた。

 

「……ア、ごめーん。"元"6番さんだっけ」

「……」

 

 グリムジョーは前回の無許可での現世侵攻の責任を問われて、第6十刃(セスタ・エスパーダ)の座を追われ、ルピはその後任として第6十刃(セスタ・エスパーダ)の座に着いていた。

 それぞれ思うところがあり、言うなればお互いがお互いを"気にくわない相手"と見ている関係だ。

 

 明らかに相手を馬鹿にした態度をグリムジョーへとぶつけるルピであったが、当のグリムジョーは何の反応も見せる事はなかった。

 というより「聞こえていなかった」というのが最も正しいだろうか。

 野生の猛獣のように犬歯をむき出しにしながら、眼下の一点を睨み付けている。

 

「ん? アレが"元"6番さんの殺したい相手?」

「そこに、いやがったか……志波海燕!!」

「あ!」

「おいグリムジョー!!」

 

 やがて我慢の限界だと言わんばかりに、海燕目掛けてグリムジョーは飛びかかっていく。

 ルピらが声を掛けるのも、お構いなしだ。

 手を伸ばせばすぐにでも届く場所に仇敵がいることに、いつまでも耐えられるような性分ではない。

 

「あの野郎! チッ、運の良い野郎だ……俺が殺してえ奴はあの中にいねえってのによ……」

「だったら、ここはゆずってよ」

 

 背中を眺めながら憎々しげに吐き捨てるヤミーへ、ルピが口にする。

 

「ア?」

「キミが殺したい相手はあの中にはいないんでしょ? でも少し待ってたら来るかもしれない。なら、アイツら二人は新入りのボクにゆずってくれてもいいじゃないか。順番だよ、順番」

「……ケッ、まあいいぜ。くれてやるよ」

 

 僅かな逡巡の後、一理あると判断したヤミーは腕を組んで待ちの姿勢を取った。先に行けという意思表示だ。

 

「ありがと、それじゃ行ってくるよ」

 

 薄ら笑い浮かべながら、ルピは一角たちのところへと向かっていった。

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

 

「なーんだ、野郎が二人か。つまんないの。たしか、ちんちくりんだけど女の子が二人いるって聞いてたんだけどなぁ……」

 

 一角と弓親、二人の顔を見た途端、ルピは嘆息した。

 だがすぐに機嫌を直したかのように弓親の顔を眺め、そしてニヤリと笑う。

 

「けど、キミみたいに整った顔をグチャグチャに潰すってのも、それはそれで面白いかもね。そっちのハゲは……ま、ついでかな」

「……ハァ!?」

 

 続いて一角の顔をちらりと見て、興味なさげに口にする。だがその言葉が彼の怒りに火を付けた。

 

「オイ弓親ァ! コイツ、俺によこしやがれ!!」

「それは構わないけれど、そんなに怒ってて大丈夫かい?」

「あァッ!? 何の問題もネエよ!!」

 

 明らかに問題しかない言動をしながらも、一角は一人でグイグイと前へ出て行く。

 その様子に、ルピは二度目の溜息を吐き出した。

 

「はー、全く……何でわかんないかなぁ……ボクは二対一でやろうって言ってるのに。頭悪いの? ……ア、ごめーん。頭に栄養、行ってないんだもんね」

「テメエは俺一人で十分だって言ってんだよ!! あとこれは剃ってんだ!!」

 

 叫びながら肩に担いだ鬼灯丸を相手の顔面目掛けて一閃させる。

 その攻撃を、ルピは片手を上げて受け止めた。

 

「なっ……!」

「だから、言ったでしょ? そらッ!」

「ぐっ!!」

「一角!!」

 

 同時に、今の攻撃のお返しとばかりに相手の顔面目掛けてもう片方の手から虚弾(バラ)を放つ。

 超速で放たれた霊圧の塊を、冷静さを欠いていた今の一角は反応しきれなかった。

 さながら正拳突きを顔面に叩き込まれたかのような衝撃を受けて、苦痛の声を上げながら吹き飛んでいく。

 

「あー、そうそう。自己紹介もまだだったよね」

 

 弓親が吹き飛ばされた一角を視線で追うように振り向けば、その背後から声が響く。慌てて視線を元に戻し斬魄刀を構えれば、ルピはその反応に満足したように笑みを浮かべた。

 

「ボクの名前はルピ、第6十刃(セスタ・エスパーダ)だよ」

十刃(エスパーダ)! でも、その数字は確か……」

「あれ、知ってるんだ? そうだよ、キミの考えている通りさ。けどグリムジョーは、番号を奪われた。今ではボクがNo.6(セスタ)だ」

 

 右の腰に刻まれた6という数字を見せつけるようにしながら告げる。

 すると再び、弓親の背後から声が響いた。

 

「なーるほど、十刃(エスパーダ)だったか」

「……ッ! 一角!!」

 

 振り返れば一角が立ち上がり、槍を構えていた。

 とはいえ流石に虚弾(バラ)を顔面に叩き込まれては、無傷とは行かなかったのだろう。強い打撃を受けたような傷跡が残り、衝撃で切れたのか額や鼻、顔のあちこちから血が流れ出ている。

 

「へぇ……元気そうじゃないか……でも、これでわかっただろう? キミじゃボクには勝てないってことがさ」

「はっ! わかんねぇな!! ちょいと顔面に一発入れたくらいで、何を勝ち誇ってやがんだ!?」

 

 一足飛びにルピへと襲いかかると、受け止められたことを警戒してか、今度は連続して突きを放つ。

 それはまるで何本もの槍で一度に突かれているかのような速度だった。

 

「こわいこわい。でもさ、そんなに攻め込んできて良いわけ?」

 

 残像すら見えるその連続攻撃を、ルピは身を捻りながら躱す。

 片手に霊圧を集束させながら。

 

()――」

「おらぁっ!」

 

 何度目かの攻撃を避けたところで、ルピが片手を突き出した。

 同時に一角はその動きに反応し、手を蹴り飛ばす。

 

「――()ぐぅっ!? しま……ッ!!」

 

 一角のほぼ死角から、それも反応できる筈がない動きだった。

 だが一角はルピの予想を上回り、ほぼ勘に近い動きでそれを防いだ。

 発射直前で強引に狙いを逸らされた虚閃(セロ)は虚空へ向けてむなしく放たれ、加えてルピも体勢を崩された。

 

「読めてんだよ、その程度ならなぁっ!!」

「くっ!!」

 

 そこへ一角の槍が再び迫る。

 避けようのない攻撃にルピの表情が苦悶に歪む――

 

「……なーんてね」

「ッ!! ぐあっ!!」

 

 ――ことはなかった。

 

 鬼灯丸が身体へ突き刺さる直前、ルピの姿が消えた。

 次の瞬間一角は背中に強い衝撃を受け、思わず倒れ込みそうになる。踏ん張りつつ背後へと向き直れたのは日頃の鍛錬の賜だろう。

 

「ア、ごめーん。期待させちゃったかな? ボクに勝てるって、期待させちゃったかな?」

 

 そこにはルピがいた。

 どうやら直前で響転(ソニード)を用いて距離を取って躱し、背後から不意打ちしたのだろう。

 わざわざ危機を演出したり、斬魄刀を抜かずに攻撃したりと、言動の一つ一つから彼の性格の悪さが滲み出ていた。

 

「ちっ、テメェ……」

「ほらそっちの死神も、いつでも掛かってきて良いんだよ? 二対一なら、まだ愉しめそうだからさ」

「断る。一角がまだ戦っているからね」

 

 一角が睨み付けるが、ルピの視線は既に弓親の方へと向いていた。余裕を見せつけるように弓親を挑発するものの、けれど首を縦に振ることはない。

 

「はぁ、めんどいなぁ……このままじゃ殺しちゃうってのに……あ、そうだ! だったらさ、こうしようか」

 

 何かを思いついたようにポンと手を打つと、ルピは斬魄刀を引き抜く。それを見た瞬間、一角の表情が歓喜に歪んだ。

 

「解放かよ……いいぜ、来い!!」

「ホント、馬鹿だねキミ……(くび)れ、蔦嬢(トレパドーラ)

 

 敵が何をしようとしているのか、理解しているのにそれを防ごう試とみることすらない。一角の行動は、もはやルピの理解の範疇を超えていた。

 冷めた瞳を浮かべながら解号を唱え、本来の姿へと転じる。

 

「あははははっ! そらっ!!」

 

 帰刃(レスレクシオン)に伴いルピの周囲から爆発したように煙が吹き出し、中から一本の触腕が放たれた。

 矢のような勢いで伸びるそれは一角目掛けて一直線に襲いかかっていく。

 

「ヘッ! その程度……かよッ!!」

 

 その攻撃を、一角は鬼灯丸を突き刺して止める。

 縫い付けられたように動きが止まった触腕は、まるで不細工な標本のようだ。

 

「アハハッ! 止めたんだ、やるね」

「解放してこの程度とはな……以前やり合ったエドラドの方が、よっぽど強え一撃だったぜ?」

「あー……グリムジョーの部下の名前だっけソレ? 比べられると、ちょっとショックだよ。でもさ、今の攻撃が――」

「ッ!!」

「――八倍になったらどうかなァ?」

 

 薄れゆく煙幕の向こうからルピが姿を現す。その瞬間、一角たちは絶句していた。

 上半身は胸当ての様なものに覆われ、背中に亀甲のような円盤を背負っている。その円盤からは、一角が突き刺した以外に七本――合計八本の触腕が生えていた。

 イカの足を思わせるような白い触腕がうねうねと器用に蠢いている。

 

「そおらっ!!」

「うおおおっ!!」

 

 かけ声と共に七本の触腕が一斉に放たれ、一角目掛けて襲いかかる。

 どうにか防ごうとするものの、既に鬼灯丸は一本目の相手に使っている。残る七本を防ぐ手立てはなかった。

 触腕が激突したことまでを確認すると、ルピは背中を向ける。

 

「一角ッッッ!!」

「最初から言ったろ? 二対一でやろうって……ア、ごめーん。二対八、だっけ」

 

 一人残った弓親へ向けて、そう白々しく口にした。

 だがその言葉は、即座に鼻で笑われる。

 

「……ヘッ! 頭に栄養行ってないのは、お前の方じゃねえか」

「ッ!!」

 

 慌てて声のする方向を向けば、そこには斑目一角の姿があった。

 傷らしい傷も負っていないことから、触腕の攻撃を避けたのだということはルピにも理解できるる。

 問題はその方法だ。

 一本を食い止めるのがやっとの相手が、さらに七本もの触腕を相手にできるわけがない。

 

「馬鹿な……お前、どうして……いや、どうやった!!」

「手数が八倍になっても、八人に増えたわけじゃねえ。たかが剣を八本持ってるのと変わりゃしねえ。単調な攻撃が八つ来るだけだ。なら、避けるのはそう難しくはねえ……そう気付いただけだ」

「な……ッ! そんな、そんな馬鹿な……」

 

 七本の触腕が迫る中で「どこぞの女死神なら、あの倍は速く、強い攻撃を、もっと無数に放って来るだろう。それと比べれば、あの程度大したことではない」と気付き、気付けた瞬間には身体が自然に動き回避していた。

 ただそれだけのことであり、気付けなければ押しつぶされて戦闘不能――下手すれば絶命していただろう。

 

 言うなれば経験の差が勝敗を分けたに過ぎないのだが、そんなことルピに到底理解出来るわけがなかった。

 加えて一角は、さも当然のことのように口にしたかと思えばちらりと一瞬だけ遠くを眺め、そして嘆息する。

 

「そんなことも分かんなかったのか? ……ア、わっりい。気付けるわけねえもんな」

「てめえぇッ!!」

 

 お株の口癖を真似されたことで、どうやら怒りが頂点に達したらしい。

 激怒しながら触腕を操り、今度こそ一角の息の根を止めるべく攻撃を仕掛けてくる。反射的に一角も構え直した時、そこへ二つの影が躍り込んだ。

 

「ならこれで三対八かな?」

 

 触腕の一本が突如、急激に重くなった。

 

「んでこれで、四対八だ!!」

 

 続いて巨大な霊圧の砲弾が、触腕をもう一本焼き切る。

 

「な……なんだッ!?」

「オウ、ようやく来たか。時間通りだな」

「遅くなりました」

「これでも急いで来たんですよ」

 

 申し訳なさそうに謝罪の言葉を口にする恋次とイヅルの姿を、一角はさも当然のように笑みを浮かべながら眺める。

 

「おっと。なら僕も参加しようか」

「くっ……死神め……っ!!」

 

 弓親が戦線に加わることを宣言し、ルピはギリギリと奥歯を鳴らした。

 




●人数差
実体化した斬魄刀とお別れ会してる連中がいるので。

●ルピ
結局、腕が増えただけ。本体は一人でしかない。
(なんなら二本腕でもっと怖いのを知っている)
だから怖くない(勝てる)理論。

せめて8人に分身できれば……

●ヤミー
この世界なら殺したい相手の中には、チャドも多分入ってる。

あと、そろそろ浦原が来て戦ってるはず。

●グリムジョー
前回、海燕さんに散々やられたから……

●ワンダーワイス
トンボもぐもぐ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。