お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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第269話 マッサージをしよう - アパッチ & ミラ・ローズ & スンスン -

 ハリベルは休ませたまま。

 私は三人を連れて別の部屋――主が一人になりたいときなどに従属官(フラシオン)が待機するためのような別室に移動しました。

 十刃(エスパーダ)の宮に比べれば狭いものの、この部屋もそこそこの広さがありますね。だって四人いるのに手狭に感じないんだもの。

 

「うん、この部屋だったら問題なさそうね。それじゃあ、次はあなたたちの番よ?」

「ふ、ふざけんな!」

「……くっ!」

「まさか、そのような辱めを受けることになるだなんて……」

 

 予め、ある程度簡単に伝えているだけあってか。そう告げれば三人とも私を睨み付けてきました。

 ですがその感情を、私は笑いながら受け流します。

 

「あらら、嫌われたものね……でもね、考えてみて?」

 

 相手の思考を誘導するように、わざと興味をそそらせるように。問題を投げかけながら続けます。

 

「さっきも言った通り、あなたたちに三人には私がいない間のハリベルのマッサージをお願いしたいの」

「それはもうさっきやっただろーが! なんであたしらが――」

「甘く見ないで!!」

「――……ぅ」

 

 ビシッと指を突きつけながら反論は封殺します。

 

「あんな、ちょっと囓った程度で会得できたと思ってるの? 何度も練習して、さらには自分も体験することで施術される側の気持ちを知って、それでようやく一人前になれるのよ!!」

「……ぐっ……!」

「い、言われてみれば……そんな気もするような……」

「…………」

 

 スンスンだけ無言でした。

 口元に手を当てながら何か考えている様子、これって……?

 

「だから、あなたたちにも私のマッサージを受けてもらう必要があるの。教えもするけれど、こうやって体験しつつ盗みなさい。わかった?」

「なんか……納得できるけどしたくねえ……」

「死神! お前、そんなこと言ってホントはあたしやハリベル様の身体を調べるのが目当てなんだろうが!!」

 

 あら、鋭い。でも惜しい。

 あなたたちだけじゃなくて、ネリエルもチルッチもリルトットもロリとメノリも目当てなのよね。

 だから、ここで返す言葉は――

 

「そんな訳ないでしょう!! 私のことを馬鹿にしてるの!?」

「そうです! ミラ・ローズのそれは下衆の勘ぐりというものではなくて?」

「なっ……スンスン!?」

「てめえ、何のつもりだ!?」

 

 突然の裏切りと援護に、残る二人が驚いています。

 

「こんな分からず屋の二人は放っておいて、死神――いいえ、湯川先生。どうか私に奥義をご教授くださいませ」

「あ、うん……」

 

 何この聞き分けの良さ……? スンスンに何があったの??

 

「そしてハリベル様に『マッサージを頼むならスンスンがいい。残りの二人は不要』とお伝えくださ――」

「そういう魂胆かてめえええぇぇっ!!」

「一瞬でも驚いたあたしがバカみたいじゃねーかっ!!」

 

 何を考えているのかと思えば、そういうことか。

 自分を売り込んで、抜け駆けして、マッサージの権利を独占したかったのね。

 頭の中で色々天秤に掛けた結果、ハリベル専属のマッサージ師になる方が得だと判断したみたい。

 三人一緒にマッサージするとなれば、肌に触れる面積も三分の一しか無い。当たり前のことよね。しかも三人一緒が恒例になってしまうと「たまには私一人でやらせてください」みたいな提案もしにくい。

 だったら、私に取り入った方が利がある。私が「スンスンはマッサージが上手だから、彼女に任せるのが良い」と言えばハリベルもそれを信じて任せてくれるはず。

 

 最終的な総取り狙いか……この子、世渡り上手よね……

 

「だったらあたしもだ! ハリベル様をスンスン一人に任せるような真似が出来るか!!」

「あたしも同意見だ! さぁ、さっさとやんな!!」

 

 スンスンに触発されてか、二人ともものすごいやる気です。

 アパッチは叫びながら上着を乱暴に脱ぎ捨て、床にたたきつけました。ミラ・ローズも色気もへったくれもない粗暴な手つきで胸を露出しています。

 

「はぁ……私はハリベル様のお体のことを真剣に思っているのに、二人はハリベル様のお体に触れることしか考えていないなんて……」

「「てめえスンスンいい加減に――!!」」

 

 このまま放っておくと喧嘩にまで発展しそうだったので、顔を掴んで言葉と行動を強制的に打ち切ります。

 

「三人ともハリベルのことを慕っているのは分かったから、最初の予定通り三人ともマッサージを受けてもらう事で良いわよね? 文句は受け付けていないわよ?」

 

 ちょっと霊圧を込めながら説得すれば、三人とも素直に従ってくれました。

 

 

 

 

 

 

 説得も終わり、今は三人とも服を脱いで全裸です。部屋に備え付けられた簡易ベッドの上で大人しく横になっています。

 並んで仰向けになっているので、六つのお山(おっぱい)がそれぞれ並んでいます。

 あ、そうそう。前にも言ったかもだけど、降順だとミラ・ローズ、アパッチ、スンスンになります。

 特にミラ・ローズのお山(おっぱい)は、仰向けなのに形が崩れることなく堂々としています。張りがあって、つんと上を向いているのは立派です。

 ハリベルには負けるけれどね。

 

「んで、どうすんだよ?」

「勿論こうするの」

「……ひゃっ!」

 

 疑問の声を上げたミラ・ローズの胸を下から上へ、柔らかいお山(おっぱい)をほぐす様に指を這わせます。

 体温が高めなのか、肌の暖かさが伝わってきました。対してミラ・ローズは、突然胸を掴まれて驚いたのか小さな声を上げます。

 

「な、何を……っ!?」

「手足みたいな末端部分の施術については、あなたたち三人には既に教えました。だから今から体験してもらうのは、胸やお腹――内臓や鎖結、魄睡といった重要器官のある部分のやり方について学んでもらいます」

 

 目的を説明しながらも、手の動きは止めません。

 胸板そのものは鍛え上げられて堅いもののお山(おっぱい)だけはぽよぽよと柔らかく、指先をふにふにと弾き返してきます。

 刺激を受けたことで褐色の肌がほんのりと赤く染まり、ミラ・ローズは軽く身体をよじりながら声を漏らしました。

 

「あ……んん……っ……そこ……っ!」

「……え?」

「ミ、ミラ・ローズ……ですわよね……?」

 

 声のトーンが普段よりも高い、可愛らしく喘ぐ声。

 仲間のそんな声を聞いたことがないようで、二人は驚きながらミラ・ローズに視線を集中させています。

 

「お前、そんな声出せるんだな……」

「驚きましたわ……」

「み……みる、なぁ……っ……ひゃっ!」

 

 柔らかな刺激を受け続け、ほんのりと膨らみはじめていたお山(おっぱい)の頂点部分をさりげなく手のひらで擦ると、さらに可愛い悲鳴が漏れました。

 既に頬は真っ赤に染まっていて、歴戦の女戦士といった風貌はどこにもありません。表情をとろんと蕩けさせながら、切なげに身体をくねらせ続けます。

 それがまた二人の視線を集めてしまい、ミラ・ローズは羞恥で肌を赤く染めます。

 

「ほらほら。気持ちいいのは分かるけれど、こっちにも集中してね」

「くぅ……ん……っ……」

 

 手のひらと指先に神経を集中させてながら、お山(おっぱい)の全体を大きく掴んで揉み上げていきます。柔らかな感触をたっぷりと感じられて、思わず口元が薄く緩むのが止められません。

 

「こうやって形に添うように、身体の流れを整えるみたいに揉んでいくの」

「あ……ふぁぁ……っ……」

 

 両手で柔らかな胸を捏ねながら、再び手のひらで先端部分を擦り上げます。指の隙間から見えるそこは何度も刺激を受けてぷっくりと膨らんでいて、固い感触を返してきます。

 外側から内側へ、中心部に向けて刺激をゆっくりと与えていけば、やがて先っぽが痛いほど張り詰めていました。

 

「私たちみたいな女性の場合、胸は特に念入りにね?」

「……~~っっ!?!?」

 

 お山(おっぱい)の天辺で膨れ上がった突起を指先で摘まみ、軽く擦り上げるとミラ・ローズは口元を両手で塞ぎ必死になって声を抑えます。

 ですがそれでも完全に押し殺すことは出来ず、引きつった様な息づかいが部屋の中に響きました。さらには背中を大きく仰け反らせ、腰をガクガクと震わせながら反応しています。

 

 せっかく声を抑えたのに、これじゃあ台無し……よね?

 だって、誰の目に見ても明らかなんだから。

 その証拠にほら、アパッチとスンスンの二人は声を上げることも忘れて食い入るように見つめてる。

 知り合いが痴態を晒しているのに目を逸らせなかったみたいね。口元を軽く開けながら、どこか羨ましそうな表情をしている。

 

「……っは……っ……! はぁ……っ……!!」

「お疲れ様、どうだったかしら?」

「……ぅ……」

「まあ、無理に答えなくても良いわ。少し休んでいなさい」

 

 少女が息を呑んだような、そんな小さな吐息が聞こえました。満足したような、けれどもどこかまだ物足りなさを訴えるような。そんな遠慮がちの声が漏れたのを確認すると、私はミラ・ローズから視線を切ります。

 

 

 

「それじゃあ次は――」

 

 そう言いながら残った二人を見れば、次は自分の番だとようやく理解したのでしょう。悪戯を見咎められた子供のようにハッとした表情になりながら動きを止めました。

 

「い、いやあたしはもう……それにほら! もう見たし! だからいらねえ……」

「駄目よ」

 

 まるで慌ててその場を取り繕おうとするかのようです。どうにかして逃げようと画策しているアパッチを見つめながら、ぴしゃりと言い放ちます。

 

「言ったでしょう? あなた"たち"の番だって。」

「ひゃあああぁぁっ!!」

 

 ミラ・ローズを見ていたのですから、次はどうなるのかくらい想像できたはず。なのに逃げ出さなかったところから考えるに、二人とも逃げ出すのも忘れるほど見入っていた――というところかしら?

 頭の中でそんな推測をしながらアパッチの肩を掴み、逃げられないように動きを止めます。同時に鎖骨の内側、いわゆるリンパ節の部分に指を入れてマッサージしてあげれば、痛さと気持ちよさが入り交じったような悲鳴が上がりました。

 

「ミラ・ローズやアパッチみたいに大きな胸をしていると、戦闘中に影響が出る場合もあるのよ? だから、しっかりと揉んで形を整えてあげないと」

「ああっ……!!」

 

 そのまま首筋に指を這わせ、脇の下から手を入れてお山(おっぱい)をゆっくりと揉み始めます。

 力を入れることなく、固くなった身体の緊張をほぐすようにゆっくりと揉んでいきます。

 

「といってもアパッチの胸は、ミラ・ローズよりも形が良いわね。これならそこまで重点的にやらなくても問題ないかしら?」

「く……あ……っ! やめ……っ……!!」

 

 先ほどよりもお山(おっぱい)のボリュームは控えめですが、肌の質感はアパッチの方が上です。

 触り心地が良くて、柔らかな肉が手の中でぷるぷると形を変えていきます。肌の色も白いので身体が熱を帯びて桜色となっていくのがよく分かります。

 小さめな分だけ反応も良いのか、ゆっくりと揉んでいるだけでアパッチは身体をくねらせながら、私の手からなんとか逃れようと蠢きます。

 

「あら? アパッチったら逃げるんですの?」

「……な……ぁっ……!? は……ぁっ……」

 

 スンスンの言葉に、アパッチの動きが止まりました。

 胸元のマッサージを受けて、甘い吐息を吐き出しながら聞き返します。ですが答えたのはスンスンではありませんでした。

 

「そ、そうだ……あたしだって、我慢、した……んだから、な……」

 

 未だ刺激と快感に苛まされているのでしょう。身体を火照らせ、途切れ途切れになりながらミラ・ローズが挑発するように言います。

 

「く……っ! わ、わか……はああぁん! ま、まてっ! そこ、は……っ!! ひぅぅっ!!」

 

 ゆっくりと揉み上げ、刺激をお山(おっぱい)の周囲にだけ限定することで意識を持っていかせながら。

 アパッチが決意の言葉を口にした瞬間を見計らい、指先でお山(おっぱい)の先端部分を掻きます。

 引っ掻いたのは一瞬だけなのに、意識していなかったことでより強い刺激となったんでしょう。甲高い悲鳴が上がりました。

 背中を仰け反らせ、腰は完全に宙に浮いています。少し下半身に目を向ければ、つま先がピンと張り出されているのも見えます。

 

「アパッチはこのまま、お腹周りも少し覚えましょうか?」

「や、やめ……ひっ! ああっ! こ、声っ……! とまらな……っ!!」

 

 そのまま不規則に胸を揉み先端を指の腹で擦り上げたりしながら、片方の手でお腹から腰回りを撫でるようにマッサージしていきます。

 特に腰からさらに下、足の付け根の辺りを重点的にマッサージしていくと、顔を真っ赤にしながら喘ぎ声を上げ続けます。

 両脚がゆっくりと開いていき、身体が揺れるたびにお山(おっぱい)もふるふると小さく震えて、先っぽは充血したように赤く染まっていきます。

 

「……あたしもあんな風だったのか?」

「えぇ……」

「…………」

 

 アパッチの甘い嬌声に混じって、ミラ・ローズたちの会話の声が聞こえてきました。

 とはいえ、たいしたやりとりはしていません。短い肯定の言葉を聞き、無言で頷いただけです。

 ですが二人の顔は羞恥で真っ赤に染まっていました。

 

「……んっ」

 

 ミラ・ローズが両手をもぞもぞと動かし、背筋をブルッと震わせました。

 あらら、一体何をしたのかしらね? そんなところに指を当てるなんて……

 ひょっとして、頭の中でさっきのマッサージの感覚を思い出しながら自分でも気持ちよくなってるのかしら?

 

「あっ、ぐ……ぅぅっ! あああっ!!」

 

 内腿から股関節と胸元のマッサージを同時に続けていくうちに、耐えきれなくなったようにアパッチは甲高い声を上げました。

 全身を弓のようにしならせたかと思えば、続いてぐったりとしています。

 

「かは……ッ……ハァ……ッ……」

「はい、お疲れ様」

 

 挑発されて、マッサージを真っ向から受け止めようとしたんでしょう。

 目が虚ろになっていて、深く呼吸を繰り返しています。

 

「それじゃあ最後は――」

 

 

 

「き、来なさい!」

 

 残ったスンスンを見ると、彼女は覚悟を決めた目になっていました。

 ベッドの上で私を待ち受けているかのような、そんな雰囲気を身にまとっています。 

 

「言い出した手前、私が逃げるような真似は出来ませんもの」

「そんな決死の覚悟みたいな物は、いらないわよ?」

「やぁ……っ!!」

 

 緊張しているのか、スンスンは身体を強張らせていました。

 ですが強張っていても肉体のラインはそのまま。三人の中でお山(おっぱい)が一番小さく、身体の凹凸(おうとつ)も平坦に近いですね。

 ふんわりと控えめに膨らんでいて、お山(おっぱい)の頂点も小さな果実みたいです。

 腰回りもほっそりとしていて、触れただけで壊れてしまいそう。ですが肌の白さがその細さを際立てていて、思わず見とれてしまうほどでした。

 そっとお山(おっぱい)の上側――首筋辺りから撫でれば指に吸い付いてきました。引っかかりのない細やかな感触の奥には、確かな筋肉の張りが感じられます。

 三人ともそうですが、こういった力強さを確実に感じられる部分があるのはハリベルの従属官(フラシオン)っぽいですね。

 

「あ……あっ……! だ、だめです……もっと、もっと優しく……っ……!」

 

 小さなお山(おっぱい)を手のひら全体で撫で回しながらほぐしていくと、スンスンは自然と瞳を閉じながら嬌声を上げ始めました。

 

「え、もっと? これでもかなり控えめにしているつもりなんだけど……」

 

 嘘じゃありませんよ。

 ただ、手を押し当てればすっぽりと包み込める程に控えめなお山(おっぱい)なので、意識せずとも刺激が全体に行き渡っているんでしょう。

 それに小さい分だけ刺激を感じ取りやすくなっているのかもしれません。

 

「じゃあ、このくらい?」

「ふああぁっ!」

 

 問い掛けながら、もう少し強く指を押し込んで摩擦を強めに。そして動きを遅くします。

 先ほどよりも強めでねっとりとした刺激を、今のスンスンは感じていることでしょう。

 

「う、うそつきぃ……っ……! んあっ……!」

「あら、何が? 別に嘘なんて言ってないわよ」

 

 「このくらい?」とは言いましたが「弱くする」とは一言も言っていませんからね。

 

 堪えきれなくなったのか、身をよじりながら両腕を自分の身体を隠すように巻き付けて寝返りをうちました。

 私の手から逃がれようとしたのでしょうが、そうは行きません。その動きに合わせてお山(おっぱい)の先端を少し強めに捻れば、身体を仰け反らせながら硬直しました。

 

「ここがこんなに膨らんでいるってことは、気持ちよくなってくれているんでしょう? 施術をする者としては、嬉しい限りよ」

「だ、だって……こんっ、なのっ……しらな……っ!!」

「それにどうもスンスンは他の二人よりも肌が敏感みたいね。生理現象だから責める気は無いけど、こんなに反応してくれる子も、中々いないわよ」

「やめ……言わな……で……っ!」

 

 手のひらの中でぷっくりと膨らんだ先っぽを擦り上げ、その先端の周辺を指で円を描くようになぞりながら、スンスンの感度の良さを褒めます。

 するとその言葉に反応したのか、全身を羞恥で真っ赤に染めていました。

 

「…………」

「……ハァ……ハァ……」

 

 そしてアパッチとミラ・ローズの二人は無言のまま、けれども食い入るように見つめていました。

 二人とも今のようなスンスンを見たことがないのでしょう。刺激に悩まされ、言葉を受けて顔を真っ赤にしている彼女の姿を、夢中で眺めています。

 

 ……いえ、ただ指を咥えて見ているだけじゃないですね。

 二人とも自分の指を足の付け根の部分に押し当てていて、周囲は濃い女の匂いがほんの少しだけ――まあ、これは名誉のためにもこの辺にしておきましょう。

 スンスンも、ほぼ同じような状態だからね。

 

 それと、何となく察しが付いたんだけど。

 直前までハリベルのマッサージをしていたおかげなのか、まだ興奮が静まりきっていないみたい。スンスンのお山(おっぱい)まで揉んだけど、全員感度が良すぎるもの。

 でもその事実は意識していない。なんとなく興奮醒めやらぬままって感じかしら。

 

 ……これ、伝えたらどうなるのかしら?

 

「スンスン、アパッチ、ミラ・ローズも。三人とも気づいている?」

「……?」

 

 小さなお山(おっぱい)のマッサージを続けながら、そっと囁きます。

 

「私の手を通して、ハリベルの素肌と触れ合ってるのよ?」

「「「――ッ!!」」」

 

 間接的に裸のハリベルと抱き合っているようなもの。

 それを告げた途端、三人の様子が変化しました。

 

「んんっ!!」

「あああぁっ!!」

「……んっ……!!」

 

 甲高い嬌声を上げながら、背筋をゾクゾクと震わせます。

 けれども表情は恍惚そのもの、夢見心地でうっとりとしていました。

 

 ……これ多分、この三人にはマッサージよりもハリベルが抱きしめた方が何倍も効果あるわね。絶対に。

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

 

「みんな、お疲れ様」

 

 三人のマッサージも終わって宮へと戻ってみれば、ハリベルから「ついてこい」と誘われました。

 何があるのかと思いつつも素直に従ってみれば、なんと行き先は浴場でした。

 温泉施設を思わせる程度には整えられた広めの空間。湯船にはハリベルが能力で用意したというお湯が張られていて、ほこほこと湯気を立てているほど。

 私が「シャワーとかで洗い流して」と言ったのを聞いて「ならば従属官(フラシオン)の三人とも一緒に入ろう」と気を利かせてくれたんです。

 

 そこまで言われちゃ、断るわけにもいきませんから。

 当然のように了承して、今はハリベルたちと一緒にお風呂に入っています。

 うっすらと立ちこめた湯気が彼女たちの裸体を微かに覆い隠していて、お湯の熱で肌がほんのりと桜色に染まっています。

 全員の裸体を見ましたが、これはこれで素晴らしい光景ですね。

 

「それにしても本当……ここだけ見ると外の砂地と同じ場所とは思えないわね……施術の疲れもとれるわ……」

 

 虚夜宮(ラス・ノーチェス)の中にこんな施設を用意するなんて……

 ありがとう藍染! 今だけは感謝する!! おかげで裸のお付き合いができた!!

 でもハリベルには万倍感謝しちゃう!!

 

「…………」

「どうしたの、ハリベル?」

 

 お風呂に肩まで浸かりながら今日の体験を反芻していたところ、ハリベルが私のことをじっと見てきました。

 その視線は顔……じゃないわね。もう少しだけ下の、水面に近いくらい……?

 

「以前、刃を交えた時にも気になっていたのだが……」

「きゃぁっ!?」

 

 む、胸! ハリベルに胸を鷲掴みにされましたよ!?

 殺気とか気配が全然感じられなかったから、気付けなかった……それにまさかハリベルが突然こんなことするなんて……

 

「やはり、私よりも大きいようだ……それでいて、あの身のこなし。不思議だな……」

「あ……っ! ま、待ってハリベル……そんなに触られると……っ……!」

 

 んん……っ! あ、あんまり強く揉まないで……っ……!

 ハ、ハリベルは純粋に疑問に思っているだけって……分かっては、いるん……だけど……っ!

「どの様な修練を積んだのだ? それとも湯川の施術を受け続ければ、私もお前を超えられるのか?」

 

 ま、待って……! やめて……っ!!

 でも、子供みたいに純粋な気持ちで胸を揉んでくるから……強引に振りほどくなんて、できない……!!

 

「……なるほどな。おいミラ・ローズ、スンスン」

「それ以上言うな」

「ええ、多分全く同じ事を考えていますわ」

 

 な、なに……? なんだか三人が……

 

「ひゃああああぁぁっっ!!」

「死神の先生さんよ、あたしのマッサージの腕はどうだ? ちったぁ上達したか?」

「あんたにたっぷりと仕込まれたからな」

「私たちの勉強の成果、是非とも肌で感じ取ってくださいな」

 

 さ、三人が! 三人が一斉に!!

 駄目! そこは本当に駄目なの! 感じちゃうから!! そ、そっちはもっと駄目ぇっ! そんなところ、教えた覚えはないわよ!?

 

「駄目ッ! お湯が、お湯が汚れちゃうから……っ!!」

「気にすんな! そうなったらハリベル様が張り直してくださるさ! いいですよね?」

「……? あ、ああ。構わんが……」

 

 ハリベル分かってないの!?

 

「おお、すっげえな……」

「なんだこれ……」

「一体何を食べたら、ここまで大きくなりますの?」

 

 あ、ちょ……!!

 

 …………

 

 ……

 

 

「~~~~~~~~ッッッッ!!」 

 

 声にならない悲鳴を上げてしまいました。

 

 

 

 ……ああ、もうっ!

 仕返しに「三人ともまだ未熟だから施術を受けるのは控えて」とハリベルに告げ口してやりました。

 




(藍俚殿が少しくらいやられても)いいですよね?

……3人を纏めたのは失敗だったかもしれません。ボリュームといいますか、なんと言いますか……

(しっかりしろ私。まだロリとメノリのコンビとか残ってるんだぞ。バンビーズは絶対に個人個人でするぞ)
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