お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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第276話 診察とマッサージをしよう - ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク -

 お仕事の合間を縫って、今日も虚圏(ウェコムンド)に来ています。

 今回の目的はですね――

 

「あっ! 隊長さん! 隊長さんでねえですか!」

「……え?」

 

 こ、この声ってまさか……!!

 

「あっれぇぇ、どうスたんスか隊長さん? そんなオバケでも見るような目でネルを見ねえでくれスよ」

「ネ、ネネネネネネ……」

 

 声が聞こえたかと思えば、ひょっこりと姿を見せてくれました。

 この声、この小さな背丈、このツルペタ幼女体型……間違いありません。

 

「ネルちゃん!?」

「んだス! ネルっスよ!!」

 

 ネルちゃんです!! 今、目の前にネルちゃんがいます!!

 格好こそボロ布を纏った姿ではなく何やら動物を模した姿ではあるものの、間違いなくあのネルちゃんです!!

 

 どうして!?

 私が頭の傷を治して、元の姿に戻れるようにしたんですけど……ネリエルの姿に戻ったはずなんですけど……なんで!? 何があったの!?

 やり直し!?!? コンティニューしたの!? だから小さいところからやり直しなの!? まさかキノコで大きくなったりするの!?!?

 

「あー、ひょっとスて誰かと間違えてたんスか!? ひょっとスて、ハリベルさんとかっスか? にへへへへ……あんな美人と間違えられるなんて、ネル照れるっスよ……」

「え……えっと……その、ね……」

 

 もじもじと身体をくねらせているネルちゃんを前に、どうしたものかと私も言葉を失っていました。ですがこのままずーっと黙っている訳にもいきません。

 

「ネルちゃんは、どうしてネルちゃんなの……?」

「おおっ! ネル、ス(知)ってるっスよ! それ、哲学ってやつっスよね!?」

「え、いや……そうじゃなくて……」

 

 えっと、どう言ったら良いのかしら……

 

「くふっ、くふふふふふっ……いやぁスまねぇっスよ隊長さん!! ちょっと遊びすぎたみたいっスね」

「いやいやネル、中々面白かったぞ」

「珍しい顔が見れたでヤンス」

「へ……?」

 

 ネルちゃんが笑ったかと思えば、ペッシェとドンドチャッカが物陰からひょっこりと現れました。

 

「「「いえーいっ!」」」

 

 そのまま三人は、息を合わせてハイタッチを――

 

「――ちょっと待って!? どういうことなの!?」

「それはっスね……」

 

 ニコッと笑ったかと思えば、ネルちゃんの姿が陽炎の様に揺らぎます。

 

「……こういうことよ」

 

 そして次の瞬間には、ネリエルの姿に変わっていました。

 

「え……へ、変身……!? どういうこと!?」

「さあ? 自分でもよく分からないの。ただ、湯川さんに治して貰って元の姿を取り戻した後も、小さな私のことが少しだけ気がかりで……」

「そんなネル様の悩みを知り、我々も協力したのだ! 大きなネル様と小さなネル、二人が同時に存在できる方法は無いものかと!!」

「いっぱい考えた結果、帰刃(レスレクシオン)みたいに変身できるんじゃないかという結論に至ったでヤンス~! おかげでネルとも時々、一緒に遊べるでヤンスよ!!」

「小さい私も寂しかったみたいだし……がんばったわ」

 

 が、がんばったわ……って……

 

「そして! ネル様が新たな帰刃(レスレクシオン)を身につけたことで藍俚(あいり)にもそれを見せて脅かせてやろうと思ったのだ!」

「ごめんね。ペッシェがどうしてもって言うから……」

 

 いやいや、破面(アランカル)の帰刃(レスレクシオン)って確か、虚(ホロウ)の力を斬魄刀に封じてて、それを解放するって理屈だったはず……よね……!?

 その理屈だと、ネリエルの真の姿がネルってことになるんだけど!?

 帰刃(レスレクシオン)の要領で変身した結果が小さくなるって、どう考えてもおかしいでしょ!?

 何か別の要因が……

 

 まさかくしゃみ!? くしゃみがトリガーで大きくなったり小さくなったりしているんじゃないわよね!?

 あ、でもその場合は一護のくしゃみが変身のキーになるのかしら!?

 

 ……とまあ、冗談はさておき。

 おそらくなんだけど、ネルちゃんからネリエルの姿になるときの逆のことをやってるんでしょうね。

 霊圧を傷から垂れ流して小さくなった。でも霊圧の流出を押さえ込むことで一時的とはいえ元の姿に戻れる。

 だったら自分で霊圧を押さえ込んで垂れ流しと同じ状態にすることで、一時的に小さな姿に変身できる。

 しかもネリエルは、長い時間ネルの状態になっていた。身体がネルの状態とネリエルの状態のどちらも正常だと認識しているから、特に負荷や違和感もなくスムーズに変わる。

 多分きっと、こんな感じのことをやってるはず……だと思うの……

 

「まあでも……だったら丁度良いわ」

 

 ネリエルの手をガシッと握ります。

 

「今日はね、あなたの傷の具合と元の姿に戻ったときの異常がないかを改めて検診にきたの! でも変身できるようになっているみたいだから、そこも含めて徹底的に調査させてもらうわよ!! いいわね!?」

「えっ……? え、ええ……いい、のかしら……?」

「大丈夫、全く問題ないから。チルッチだって検診は受けている――」

「――チルッチ!!」

 

 あ、ペッシェがなんだか妙な反応をしたわ。

 

「あ、藍俚(あいり)! お前からも何か言ってやってくれ! チルッチ嬢ときたらだな、私と顔を合わせるなり攻撃を仕掛けてきて! しかも以前見たときよりも強くなっていて! 何度殺され掛けたことか!」

 

 確か……石田君と一緒に戦ったのよね……?

 ということは、無限の滑走(インフィナイト・スリック)でヌルヌルにされた屈辱を甚振ることで解消している兼、元に戻ってマッサージで強化された身体の確認をしている……ってところかしら?

 でも本気じゃない。本気だったらペッシェが無傷というのはあり得ないからね。

 以上のことから総合的に判断すると……

 

「生きているし傷も無いんだから、問題はありませんね」

「藍俚(あいり)~~~っ!!」

 

 虚圏(ウェコムンド)の空に、ペッシェの泣き声が轟きました。

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

 

「それでは、診察を始めます」

 

 場所を虚夜宮(ラス・ノーチェス)内のネリエルの宮――彼女ももう十刃(エスパーダ)じゃないから、空いている部屋を一つ勝手に占有しているだけなんだけど――へと移して、改めて身体を見ることになりました。

 

 なりましたが……

 

「あの湯川さん……? 診察はいいんだけど……」

「じー……」

「じー……でヤンス」

「なんでペッシェとドンドチャッカまで一緒にいるの!?」

 

 診察しようとする私たちの三尺三寸(1メートル)ほど横では、二人の従属官(フラシオン)が診察の様子を凝視していました。

 ええ、それはもう目を皿のようにしながら。血走った目からは、診察の瞬間を一瞬たりとも見逃すまいという熱い心意気(あわよくばチラ見)を感じられます。

 

「な、なぜですかネル様! 私たちは診察に立ち会っては駄目だと!?」

「オラたちもネル様のことが心配なんでヤンス~!!」

「だって診察よ!?」

「うーん……でもハリベルのところでも従属官(フラシオン)が一緒にいるのは普通だったわよ? だからネリエルも……」

「ハリベルのところは全員女性でしょ!! この二人は男性じゃない!!」

 

 別に個人的には見られても構わないので軽く援護射撃をしたところ、きっぱりと拒絶の意を示されてしまいました。

 ペッシェたちが愕然とした表情を浮かべます。

 

「そんな……私たちはただ、ネル様のお身体にもしものことがあってはと思って……」

「そうでヤンス! ネル様はまだ元の姿に戻ったばかりでヤンスから、オラたちもできる限りサポートしたいでヤンス!!」

「うーん……」

 

 そう言われると、ちょっとネリエルの態度が軟化しました。

 本当に、善意100%であれば、それでも問題は無いんですけどね。ただどうやっても、疑いの目で見てしまうようです。

 

「じゃあ、こうしましょうか?」

「え?」

「それっ!」

 

 一瞬の隙を突いて、ネリエルの服を剥ぎ取ります。

 

「きゃっ……!?」

「「おおっ!」」

 

 締め付けから解放されて、大きなお山(おっぱい)がぶるんっと揺れました。同時に男二人から歓声が上がります。

 

「えいっ!」

「あん……っ……!」

「「おおおおっっ!!」」

 

 そこへ間髪入れずにネリエルのお山(おっぱい)を片手で鷲掴みにすれば、さらに大きな歓声が上がりました。

 はい有罪(ギルティ)。

 

「縛道の三十・嘴突三閃(しとつさんせん)」

「「ぎゃああああぁぁっっっ!?!?」」

 

 鼻の下を伸ばしながらネリエルのお山(おっぱい)を見つめているので、二人とも隙だらけです。

 その間に縛道を放って、二人の身体を壁に縫い付け動きを封じてやりました。術の番号こそ低いものの、霊圧をたっぷりと注ぎ込んでいるのでそう簡単には破れませんよ。

 

「ふんぬぬぬぬ……う、動けぬ!?」

「全然駄目でヤンスよぉ~!?」

「え……え……湯川さん……?」

 

 ネリエルは混乱しながらも、どうにか抜け出そうと必死な二人と私とを交互に見ます。

 

「どうにも下心があったようなので、制裁です。ただ、ネリエルの事を心配する気持ちもあるようなので、間を取って動きを封じたまま。その状態で診察に参加することは許可します」

「大丈夫、なのかな……? ……んっ……」

「命に別状はありません」

 

 そう説明しながらも、片手はネリエルのお山(おっぱい)を掴んだままです。

 以前拝見したときにも思いましたが、手に掴むと改めて実感します。

 

 ……大きいです、すっごく大きいです。

 片手を限界まで広げても収まりきらない程の大ボリュームが、手の中でぷるぷると震えています。

 それでいてお山(おっぱい)の天辺の辺りは薄く淡い色をしていて、清純さがこれでもかと感じられます。

 感度については……言うまでもないようで。ちょっと触っているだけなのに、ネリエルは小さく何度も嬌声を上げながら身体を小刻みに震わせます。

 ついでに彼女が喘ぐたびに、ペッシェの歓声も聞こえてきます。

 

「なので改めて、診察を開始していきますね。まずは鎖結と魄睡の辺りから」

「や……っ! ま、待って湯川さん! 診察って、その……手でやるものなの!?」

 

 いい加減鷲掴みにされているのを疑問に感じたのか、おっかなびっくり尋ねてきました。その言葉に私は、大きく頷きながら答えます。

 

「そうよ。こうやって手から直接霊圧を照射することで体内の様子を確認しているの」

「そ、そうなの……? く……っ……!」

 

 ぐっと手のひらを押しつけると、押し殺したような声が漏れ出ました。

 おそらくは"診察だ"と断言されたことで、変な反応をするのは失礼だと考えてのことでしょうね。

 そうアタリを付けながら、私はゆっくりとネリエルの胸を揉んでいきます。手の中でむにむにと窮屈そうに形を変えるお山(おっぱい)の姿をしっかりと目に焼き付けて。指先から伝わってくる柔らかな感触と弾力に、顔が緩みそうになるのを必死で引き締めながら。

 そのままお山(おっぱい)の付け根、脇の下から脇腹へと手を動かしていきます。

 

 ……あ、ちゃんと診察もしていますよ。

 元々の原因は頭の傷ですし、鎖結も魄睡も内臓も特に異常は無し。ただ、変身能力を身につけた影響からか、体内の状態が少し疲弊していますね。

 解消すべきはその点です。

 

 というところまで調べ終えたところで、ようやく手を離します。ネリエルの口から、安堵のため息が聞こえてきました。

 ついでに遠くからは、残念そうなため息も……

 

「うん、大きな問題は無し。ただこれ、別に診察とは関係ない話なんだけど……」

「え? な、何か悪いところがあったの……?」

 

 不安げに尋ねてきたネリエルの胸を、再び揉みながら答えます。

 

「ネリエルの胸って、大きいわね。今まで見てきた中でも、多分一番……」

「え……や、やだぁ……っ……!」

「な、なにいいっっ!!」

 

 胸が大きいと言われて恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にするネリエル。ついでにペッシェが驚愕の声を上げます。

 

「大きいのか!? 藍俚(あいり)よ、今までで最大なのか!?」

「そうね。私も診察とか整体で目にする機会は多いんだけど……死神でも、破面(アランカル)でも、ネリエルは一番大きいと思うわよ」

「おおおおっ! ドンドチャッカよ、ネル様にお仕えしたのは間違いではなかったのだ!!」

「ペッシェ~~!! でヤンス~~!!」

「……虚弾(バラ)」

「「ぎゃああああああああああぁっ!!」」

 

 あ、撃たれた。

 でも威力は全然本気じゃないみたいだし、お仕置き目的ってところね。

 

「湯川さんも! 変なこと言わないで!!」

「あはは、ごめんなさい。でもね、別に悪いことじゃないわよ。女性としての魅力の一つでもあるし、黒崎君も好きだから」

「……えっ!?」

 

 困ったときの一護です。

 こう言えば大抵、なんとかなります。

 

「一護も……?」

「勿論。黒崎君も若いから、こっそり見てるわよ」

「そ、そっかぁ……」

 

 ほら、効果抜群。

 アッという間に乗り気になって、まんざらでもない表情ではにかみながら頬を赤らめています。

 

「ぐはあああぁぁっ!! ネル様のお心が!! 独占されている!! 分かってはいたが……分かってはいたが……!!」

「駄目でヤンスよペッシェ!! オラたちはネル様にお仕えすると決めてるでヤンス!!」

 

 あなたたちは元気ね。

 ……っと、いけないいけない。ここは畳みかけるチャンス!

 

「それと診察結果の続きだけどね、小さな姿に変身できるようになったことで、慣れない変化に身体が疲れているの。だからマッサージして身体を慣らしておくわね」

「え……マッサージ……? それってハリベルたちもやっているっていう……」

「ええ、そうよ」

 

 そう頷いてから、そっと耳打ちします。

 

「スタイルも良くなって、魅力も上がるわよ」

「……ッ! お、お願いします!!」

「はい。お願いされます」

 

 即断してきたので、こちらも笑顔で了承します。

 

「それじゃ服を全部脱いで、そこの台の上に俯せに寝てくれるかしら? 最初は、末端部分から行くから」

「こ、こう……?」

 

 言われるがまま、けれども恥じらいを残しつつ服を脱いでいき――

 

「ネル様の! ネル様のお尻!! おお……なんと大きくも神々しくて、プリンのような……」

「オラ、生きてて良かったでヤンス~!!」

 

 ――あ、脱ぐ手が一瞬止まったわ。でも意を決して一気に脱いだわね。

 

「よ、ヨロしクおねがいしまス!!」

 

 見られている事を強く意識しちゃったのか、顔が真っ赤になってる。

 声も所々裏返ってるわね。それでも止めないのは……多分一護への想いかしら。

 

「はい、それじゃ少し冷たいかもだけど我慢してね」

「ん……っ……」

 

 用意しておいたオイルを、まずは腕から手や肩に伸ばしていきます。ネリエルの白い肌がオイルでテカって――

 

「なんと! 光を浴びて怪しく輝いているではないか!! ま、まだ腕だけだぞ……!?」

「はぁはぁ……でヤンスよ……」

 

 ――そんな感じです。

 続いて足を――

 

「太もも!! ネル様のあのむっちりとした太ももが!!」

「マッサージで震えているでヤンス!!」

 

 ――もう私、要らない子かしら。

 

「ペッシェ! ドンドチャッカ!! うるさい!!」

「そんな! あんまりでヤンスよ~ぉっ!!」

「ネル様それはあんまりなお言葉!! 私もドンドチャッカも、ネル様のことを真剣に心配しているのです!!」

 

 あ、ペッシェがカッコいい声を出しましたよ。

 

「そ、そうなの……?」

「そうです! だからこそ、御身が今どうなっているのか! 我々は口に出して確認する必要があるのです!!」

「……そうなの?」

 

 小声で私に聞いてきましたが……どう答えろと?

 えっと……ここで選ぶべき言葉は……

 

「……見られていることを意識すると、内面から変わっていくの」

「~~~~ッ! わ、わかりました」

 

 数秒の葛藤の後、ネリエルは頷きました。

 マッサージ再開です。

 

「ん……んん……気持ちいい……」

 

 変身しても身体に負担が掛からないように、じっくりと時間を掛けながら全体をほぐしていきます。

 太ももからつま先までを丁寧に――

 

「揺れた! 今ネル様のお尻が揺れたでヤンス!!」

「いやドンドチャッカ! あのつま先を見ろ!! ネル様の裸足など我々もお目に掛かったことが無い! ああ、あの御々足(おみあし)で踏まれてみたい……」

 

 ドンドチャッカがお尻に気を取られているみたい。

 だったら――

 

「ん……っ……!」

 

 そのままお尻のマッサージへ移行します。

 むっちりとした大きなお尻を両手いっぱいに掴んで、そのまま円を描くように揉みます。指を動かすたびに柔らかなお尻のお肉が揺れていきます。

 

「や……っ! 冷た……!?」

「ごめんなさい、ちょっと量が足らなくて」

 

 最初に垂らしたオイルの量では足らなくて、追加で塗したのですが。少し驚かせてしまったようです。

 軽い謝罪を入れつつ、お尻を撫で回してオイルを練り込んで行きます。

 

「あっ……だ、だめ……っ……!!」

「ハァハァ……オラ、オラ……頭がおかしくなりそうでヤンス……」

「わ、私もだ!! だが耐えろドンドチャッカ!! 耐えた先にはきっと、あのねっとりとしたお尻で椅子にして貰えるかもしれん!!」

「頑張るでヤンス!!」

 

 あなたたちって、そんな性癖だっけ……?

 お尻を揉まれたネリエルが甘い声で身悶えしているんだけど……全然集中できない……

 

「えっと、次は仰向けになって貰えるかしら……?」

「仰向け!? うう……えいっ!!」

 

 横目でペッシェたちを見て、ケモノのような目で凝視しているのを確認したものの、ネリエルは覚悟を決めて素早く仰向けの姿勢になりました。

 

「仰向け! 仰向け!!」

「ヤンス……ヤンス……」

「見えているかドンドチャッカ! あのおっぱいを! あれだけ大きいのに重力に逆らうかのように巨大な山を作っている! あれこそがネル様が我々の女神という証なのだ!!」

「オラ、オラ……」

 

 泣いてる!?

 

 ま、まあその通りなんだけど……

 仰向けになってもネリエルのお山(おっぱい)は形を保ったままツンと上を向いていて、でも彼女が恥ずかしくて身じろぎするたびに細かく波打って揺れているの。

 そんなお山(おっぱい)をじっくりとマッサージしていきます。

 

「ああっ……!!」

「指が! 藍俚(あいり)の指がネル様のおっぱいに!! 見ろあの指使いを! あんな風に揉むのだな!!」

「おおおーーっ!! でヤンスよ!!」

「えと、湯川さん……?」

「気にしないで」

 

 手に収まりきらないお山(おっぱい)をたっぷりと揉みほぐしながら、そっとお山(おっぱい)の天辺を擦ります。

 普通の人よりもネリエルの乳首は恥ずかしがり屋のようで、まだ隠れたままでした。そんな照れ屋を優しく呼びかけるように――

 

「なんと! ネル様のおっぱいはそうだったのか!? し、知らなかった……」

「なんだか膨らんできたでヤンス!!」

「アレはなドンドチャッカ! 陥没乳首というのだ!」

 

 ――もういいや。もう無心でやりましょう。

 ネリエルだって目をぎゅっと閉じて、外野の声は無いものって思い込んでるし。

 

「ハァハァ……! 顔を覗かせた乳首の、なんと初々しいことか!! 加えて藍俚(あいり)のあの優しげな手つき!!」

「凄いでヤンス! あんなに形が変わって! でもすぐに元の形に戻って……!! ネル様の顔がどんどん真っ赤になっていって!!」

「オイルがネチョネチョと音を立てているのが聞こえる! 胸の谷間に糸を引いているぞ!! ああっ! 私は何故アレに参加できないのだ!! ネル様の御身を支えてやることの出来ぬ我が身が恨めしい……!!」

 

 好き勝手言ってるわねぇ……って、ダメダメ! こっちに集中しなきゃ!

 ネリエルがスムーズに変身できるように。連続で変身してもどこもおかしくならないように、霊力とリンパの流れを意識しながら……

 

「むむむっ! あれはまさか藍俚(あいり)自身も興奮しているのではないのか!?」

「ほ、ホントでヤンス! 頬がちょっぴり赤くなってるでヤンスよ!!」

「つまり今の藍俚(あいり)は、ネル様のマッサージをしながら自分自身も興奮している……!? もしや、あのすまし顔の下では"ウッフン"で"アッハン"な欲望が渦巻いているとでもいうのか!?」

「"ウッフン"で"アッハン"ででででででヤンスか!? お、おおおオラもまざっても平気でヤンスか!?」

「駄目だーっ! "百"と"合"の間に挟まるのは禁忌だと業界の掟で決まっているのだ!!」

 

 ……

 

「そ、そんなぁ~……」

「だが安心したまえ! 手助けはギリギリ合法だ!! 受けよ我が洗礼!! 無限の滑走(インフィナイト・スリック)!!」

 

 ぶびゅるるるるっと、粘ついた液体が射出されたような音が――え!?

 

「きゃあああぁっ!?」

「ふえっ……! な、何どうしたの!? ……って、ええっ……!?」

 

 反応が遅れました。

 気づいた時には二人とも、白く濁ったヌルヌルの液体塗れになっていました。

 特にネリエルの場合、目を閉じていたところにコレですから。ねっとりとした液体が彼女の顔に降り注いで、つーっと音を立てながら垂れ落ちていきます。

 私も似たようなもので、胸元にべっとりと白い液体がへばりついています。ヌルヌルとした粘液が死覇装に染みこんで、サラシを伝って胸の中まで……んっ、ヌルヌルして気持ち悪い……

 ちゃんと事前に言ってくれれば良いんですけど、不意打ちは駄目ですってばぁ!! 

 

「さあ、藍俚(あいり)よ! 私からのささやかな援助だ! それも使ってネル様を是非とも……あ、アレ? ネル様……?」

 

 何故か自信満々だったペッシェの前に、いつの間にかネリエルが仁王立ちしていました。

 改めて言うまでもありませんが、今のネリエルは全裸です。立ち上がったことで身体の表面には無限の滑走(インフィナイト・スリック)の汁が流れ落ちていきますが、そんなことはお構いなしのようです。

 

「ね、ネル様その……お召し物を……」

「虚閃(セロ)オォッッ!!」

「ギャアアアアアアア!!」

「なんでオラもでヤンスかあああぁぁっ!!」

 

 怒りの虚閃(セロ)が炸裂して、ペッシェたちが壁ごと吹き飛んでいきます。その様子を、私は谷間に流れた汁を指で掬い取って舐めながら眺めていました。 

 ……あ、この前のよりも濃密。

 

「二人ともしばらくご飯抜き!!」

「そんな殺生な!!」

「でヤンス!!」

「藍俚(あいり)! 援護を! 手助けを!! ヘルプ! ヘループ!!」

 

 あーあー、聞こえないっと。

 




●ねりえる は 「特殊能力:小さくなる」 を おぼえた
基本はネリエルの姿。根性入れると、ネルになる(ある程度の意識も共有)
(原作で腕輪を使っていたことを、自力で出来るようになっただけ)

●くしゃみで変身する
昔懐かしい某ロボット漫画(ツインシグナル)

●今回のコンセプト
ハリベルと同じ、従属官に見られる。
ただこっちは従属官が男なので、色々制限を付けた。

当初の目標としては……こう……
「男に見られてる! でも相手は動けないから平気! でも凄く意識しちゃう!!」
と
「大切な相手が好き勝手される。でも動けなくて眺めることしかできない。悔しくって興奮する!」
という感じを目指したかったんです。

実現できませんでした。

(……普通に考えると、主に対する従属官の態度じゃないですよね。
 ペッシェたちだって、もっと厳粛な雰囲気でお仕えしていた気がするんですが……
 (ノイトラに仮面剥がされて「お守りするのだ!」の辺りとか))

全部ペッシェ島さんのせいです。
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