「……甘いね」
「甘い? 何がかしら?」
ジャッキーさんの言葉に私は首を傾げます。
ですがその反応が意外だったのか、彼女は語気を強めて叫びました。
「何もかもが、だよ! こんな中途半端な状態、雪緒が見過ごすとでも思うのかい!? どうせすぐに、何かの――」
「そうならないために、周囲を囲んでいるんだけど?」
「……ッ!!」
そう告げると、簡単に言葉に詰まりました。
「たとえこの空間を作った者であっても、外部から感知できない。確認するためには内側に入らなければならない。言ったでしょう? もう私のお腹の中なのよ」
「だ、だったら……!」
「だったら? 強引に力尽くでココを突破するつもり? できるかしら?」
そのまま頬を撫でながら、ついでにリンパマッサージをしながら問いかけます。
「ジャッキーさんが身に纏った汚れは、もう完全に洗い終えている。自分で分かるでしょう? 全然力を発揮できていないって。汚れれば汚れるほど強くなるなら、その汚れを付着できなくすれば何も問題はないの」
「……くっ!」
そう説明してやれば、歯噛みしながら私を睨んできます。実力では私に勝てないことを内心で悟っていたのでしょうね。
ですがその表情にはまだ少しだけ余裕が残っていました。おそらくだけど、リルカさん頼りよね。だから――
「それとも、そっちのリルカさんの能力にまだ頼る? でも、止めた方が良いわよ」
最後の賭けだったであろう考えも、潰すことにしました。
「小さくして取り込んでも、射干玉の粘液はどんどん増える。入れ物を内側から壊すなんて簡単なの……あ、それとも逆に自分が入る――なんてことも出来るのかしら?」
「う……っ……!」
「その反応、図星だったみたいね」
まあ、そのくらいは出来そうだと思ってはいたけど……こうも簡単に顔に出しちゃうなんて……
リルカさんも似たようなことを思っていたのか、表情に焦りが見えます。
「それは一番やめておいた方が良いわね。逆に射干玉の粘液の中に飛び込むことになるから……ああ、でもそうね」
さも"今思いついた"といった口調で、私は続きを口にします。
「このまま射干玉の粘液に溶けて一つになるのがお望みなら、止めないわよ?」
「う……っ……」
「や、やっぱりこのスライムに……と、溶かされるの?」
その言葉に、もしもを想像してしまったのでしょう。
ジャッキーさんは顔を顰め、リルカさんは恐る恐る聞いてきました。
「そうねぇ……」
そんな二人の心をさらに煽るべく、私は少しだけ考えるフリをしてから答えます。
「思ったよりも、気持ちいいわよ? だって――嫌なことも苦しいことも楽しいことも嬉しいことも、ぜーんぶ綺麗さっぱり忘れて溶けちゃえるんだから……」
「ひう……っ……!」
囁くようにそう告げれば、恐怖が限界に達したのでしょう。
リルカさんは身体を小さく震わせると、黄金色の液体を漏らしてしまいました。
「あら? あらあら……まあ……」
「あ、や……やだ……やだぁっ……!!」
慌てて堪えようとしたのでしょう、彼女は下腹部へ反射的に手を伸ばし、なんとか止めようとします。
ですが流れ出た液体はパンツに染み込んだかと思えばすぐに許容量を超え、外へと溢れ出ていきます。それどころか受け止めきれなかった液体は彼女の太ももを伝わり、射干玉の粘液へと混ざり込んでいきました。
同時に、ツンとした匂いが周囲に漂い始めます。
「う、うく……っ……」
「泣かないの、誰でもあることだから安心して。それにそういう場合の処理も業務としてよくやったから」
「慰めるなあっ!!」
どうにか止められた時には、もうその大半を零してしまったのでしょう。びっしょりと濡れたニーソックスが肌に張り付いていました。
なんとか虚勢を張ろうとした様ですが、リルカさんの表情は羞恥やら憐憫やらですっかりと参っていました。
「まあでも、今回は……」
「ヒッ! な、なに……!?」
手首を軽く捻り、合図のような仕草をします。
……実際はこんな動作はいらないんだけどね。というか、もうすでに射干玉が勝手に動いていました。
べっとりと汚れたリルカさんの下半身目掛けて、粘液たちが殺到します。
「~~っっっぅ!! いやああああぁっ!! なかっ! パンツの中まで入ってきたああああああぁぁぁっっ!! やだやだやだ!! 取って取って取って!!」
「な……リルカ、お前まさか……」
「そのまさかよっ!! このエロスライム、あたしのおし――ッ!!」
おしっこって口に出すのが、恥ずかしいみたい。可愛い。
それはそれとして。
集まった射干玉の粘液は、布に染み込んだ液体を啜るように蠢いてお小水を吸い出していきます。
それどころか「まだ足りない」とばかりに、へばり付いた粘液はその不定型さを活かして狭い場所まで潜り込んでいました。パンツの隙間から奥へと目掛けてぬるぬると滑り込んでいく粘液の様子が、スカートの裾から見えます。
今頃、排泄された液体を思う存分に吸い取っているんでしょうね。
……肌にへばり付きながら。
そ、そこまでやるつもりなかったんだけどなぁ……
でもまあ、やらかしちゃったものはしかないわよね。よし、これも私がやったことにしましょう。
「ふふ、射干玉って便利でしょう? こんな風に漏らしたお小水だって吸い取ってくれるのよ」
「ヌルヌルして気持ち悪い!! ひっ、やだ止めて!! うそっ!? 嘘でしょう!?」
「汚れちゃったんだから、当然の処置でしょ? 現世で言うところの、吸水性ポリマー? みたいなものだから」
「全然違うわよっ!!」
ということで、さも「狙ってやりました」といった事を口にしますが……リルカさんはそれどころじゃないみたいね。
粘液たちを手で必死に振り払おうとしながら、ついでに私に文句も言ってきます。
隣ではジャッキーさんが哀れみと恐怖の表情を浮かべていました。多分、次は自分も同じ目に合うのだろうかと考えているんでしょうね。
「そ、それにやらせてるのはアンタなんでしょ!? こうなったらアンタだけは絶対に閉じ込める! 閉じ込めて絶対に泣かす! あと殺す!!」
破れかぶれになりながら、リルカさんは能力でハートを放ちました。
その一撃を片手で受け止め、そして無力化します。
「……それで?」
「な、なんで……!? どうして効かないのよ!?」
「知らなかった? 相手との霊圧差があまりにも大きいと、強引に無力化できるのよ……こんな風にね」
実際、受け止めた手には霊圧をたっぷりと込めていましたよ。
けれど今回の場合は、霊圧差もあるけれどそれ以上に、リルカさんが平静さを失っているのが大きいんだけどね。
羞恥で自棄になって放った能力なんて、制御も集中も何もかもがデタラメ。無力化するのは案外簡単なんだから。
「だから言ったでしょう、やめておいた方が良いって。こんな単純なことも知らないんじゃ、私には永遠に勝てないわよ?」
けど、そんなことはおくびにも出さず。さも当然のことのように告げて、最後まで残っていた反抗心を完全にへし折ってやることにようやく成功しました。
だってほら、リルカさんが粘液を掻き分ける動作を完全に止めて、愕然とした様子で私を見てるもの。
いえ……愕然と言うより、化け物を見るような目、かしら?
……吸収が終わったから粘液の動きが止まっているんだけど、もう一回暴れさせちゃおうっかなぁ……
「さて、それじゃあ次は私の番ね。死神として、人間は斬りたくはない。けど、やりすぎたあなたたちに少しお灸を据えたい……さて問題よ。これから、何をされると思う?」
「……っ……!!」
ジャッキーさんの背後に回り、両肩に手を置きます。
ポン、と叩かれた衝撃に動揺と恐怖で竦んでいた彼女の身体が跳ね上がりました。
「正解は――」
「ひっ……!?」
「あんた、い、いったい何をやってんのよ!?」
十分驚かせたところで、ジャッキーさんを背後から抱き締めます。丁度、両腕で身体を包み込むような感じですね。
突然の抱擁に二人は驚いているようです。
「な、なにを……!!」
「何って……ちょっとした身体検査よ」
抱き締めながら、まずはジャッキーさんの頬をそっと何度も撫でて行きます。
「肌質は……少し悪いわね。ちゃんとお手入れした方がいいわよ?」
指先から伝わってくる感触は、ややザラついたものでした。
あんまり「自分は女性だ」という意識がないのかしら? 化粧っ気も少ないし、無頼を気取って自分で幸せに蓋をしているタイプよね。
「せっかく長身で女優さんみたいなんだから、もっと自分を大切にしても良いんじゃないかしら? そうすれば引く手数多よ」
「う、うるさい! 余計なお世話……っ……!!」
そう告げながら、今度はお腹周りを撫で回していきます。
こちらは見事なもので、鍛えられた肉体という感じでした。撫でると指先から筋肉のゴツゴツした感触が伝わってきました。
「身体の線も直線的すぎるから、もうちょっとだけ丸みがあると可愛いのに」
「ひ、んっ……!? あ……ぅ……っ!」
「ああ、見つけた。この辺が弱いのね」
お腹周りから下腹へと、感触を確かめるようにゆっくりと指を這わせます
その途中、身体が柔らかくなるようにと揉んでいけば、彼女は不意に熱い吐息を漏らしました。
慌てて唇を引き締めようとしましたが、そうはさせません。
何度か突いて反応を確かめてから脇腹のツボをぐっと押し込めば、すぐにまた甘い声が漏れ出ました。
「ここはちょっと疲れているみたいだから、念入りに揉んでおきましょうか?」
「や、やめ……ろぉ……っ……!」
そうやって何度も腰回りを按摩していきます。
男っぽい印象のジャッキーさんですが、その腰つきは成人女性のそれですね。広がったお尻の辺りを焦らすように揉んでいけば、彼女は自然と腰を振って太ももをモジモジと擦り合わせ始めました。
「ん、ふ……ぅっ……は……ぁぁ……っ……」
声にも艶っぽさが増して、くぐもった声が何度も漏れ出ています。
必死に声を押し殺そうとしていますが、背筋をゾクゾクと震わせて抵抗はどんどん弱くなっています。
「蹴り技が主体だったから、こっちも解しておきましょうか?」
「あ……っ……!」
軽く手を放すと、今度は太ももを強めにマッサージします。
射干玉の粘液に塗れ続けていた太ももは既に敏感になっていて、少し撫でただけでも強烈な刺激を与えます。
鍛え上げられて硬くなっていたはずの脚も、粘液のおかげで緊張がほぐれていますね。
「う……ぐ、っ……ひ、いいっ……!」
太ももの上をヌルヌルと撫で回される感触に我慢出来なくなったのか、ジャッキーさんの声がじわじわと大きくなっていました。
汗と一緒に女性特有の匂いが少し強めに放たれてきたかと思えば、彼女は私へと腰を押しつけるような動きをしてきました。
おそらくは無意識なのでしょうが、まるでおねだりをするみたいに、私に身体を預けてきます。
「さて、次はリルカさんね」
「……あ……なんっ……う……!?」
「……ふえ? ……ええっ……!!」
唐突に手を放して離れれば、ジャッキーさんは名残惜しそうに私を視線で追いかけて、すぐに「自分は何を言っているんだ!?」とばかりに焦った顔を見せてくれます。
一方のリルカさんですが。
彼女は食い入るような視線を私たちに向けていました。声を掛けてもすぐには気づかず、数秒後にようやく理解できたのか素っ頓狂な声を上げます。
「ふふ、待ちきれなかった?」
「な……っ! だ、誰が!!」
「だって物欲しそうな顔をしていたから……」
「…………ッ!!」
口では否定的な言葉を語ってはいるものの、私は知っています。私がジャッキーさんをマッサージしている間、リルカさんがどうしていたかを。
最初こそ嫌悪や侮蔑といった感情の籠もった視線を向けていましたが、それもやがて、ジャッキーさんが甘い声を上げてきたことで変化が生まれます。
好機と興味を含んだ瞳で私の指先の動きをじっと眺めていたかと思えば、ときどき切なそうに瞳を細めていました。
あれってきっと、自分を重ね合わせていたのよね。
安心して。その願い、すぐに叶えてあげるから。
「うん、若さよねぇ……ジャッキーさんよりもお肌がプリプリでモチモチしてる」
「やっ……やめなさい、よ……っ……!!」
まずはジャッキーさんと同じように、彼女の頬を撫で回します。
粘液に塗れた手で撫で回されて、そのヌルヌルとした感触がお漏らしを思い出してしまったのか、凍り付くようなゾッとした表情になっています。
ですが私は構うことなく彼女の頬から首筋へと指を這わせてから、両頬を軽くムニッと摘みます。
「んー、でも……ちょっとだけお肉が付いてるかな? 甘い物ばっかり食べてたりする?」
「べ、別にいいでしょ! そんなこと!!」
あら、この反応……食生活は図星みたいね。
今くらいの年齢だったらそれでも全然平気だろうけれど、後々問題になってくるのよね。
「けどまあ、このくらいの丸みだったら十分許容範囲かもしれないけど、一応処置はしておきましょう」
「やっ……! あ、あんたちょっと……! やあ……っ、ん……っ……!!」
ということで、お腹周りをマッサージします。
すっきりと縊れたウェストになりますように、と願いを込めながら。彼女の服の隙間から両手を突っ込んで、たっぷりと揉んでいきます。
ですが何が気に入らなかったのか、リルカさんは身悶えしながら何とか逃れようとしていました。
「どうしたの? これはただの按摩。現世風に言うとエステ、って言うんだっけ? 現世の子ならこのくらいは慣れているでしょう?」
「エステぇ!? これが!? このヌルヌルのベトベトが!?」
「ええ、そうよ。射干玉の――このスライムの粘液はね、身体にとっても良いの。だからね、こうやって……」
逃げる彼女を押さえつけながら、肌に粘液を塗っていきます。
「こうやってお肌の流れを整えて、代謝を良くして身体の状態も正常になるし。それにスタイルも良くなるのよ」
「ん、う……っ……!」
彼女の肌は、ジャッキーさんと比べてもずっときめ細やかなものでした。
つるりとした肌質を指先で存分に感じながら、腰回りをゆっくりと撫で回してきます。肉体の流れを整えて正常になるように意識しながらマッサージしていくと、リルカさんの声がじわじわと艶っぽいものへと変わっていきます。
「どう? 気持ちいいでしょう?」
「な……っ! だ、誰、が……んんっ!!」
ゾクゾクとした快感が背筋を走ったのか、リルカさんは身体を震わせながら唇を噛みしめて漏れ出そうとする声を必死で押し殺し始めました。
「ふふ、身体は正直みたいね……それじゃ、そろそろ……」
「ひんんんっ!?」
反応を見計らってお腹周りを揉んでいた手を上へと移動させ、
ふっくらとして肌に張りがあって、私の指に吸い付いてくるみたいですね。
「ど、どこ揉んで……やんっ! ちょ、ちょっと……!! やめ……っ!!」
「あら? 現世ではバストアップのマッサージって言うんでしょう?」
「い、いらな……っ! そんなの、いらな……ひゃああぁんっ!!」
下から上へ絞り上げるように
その声の反応をさらに高めようと、円を描くようにしてえ
「やっ、やめ……ひっ、あんっ……! なんで、こんな……ヤツに……んんっ……!!」
少しでもふっくらとさせるために、背中側やお腹周りのお肉を胸元にぎゅうっと押し寄せていくように指を使います。
そうやって寄せ集めたお肉を、馴染ませるように何度も何度も。念入りにマッサージで揉みほぐしていけば、リルカさんの口から切なそうな声が小刻みに漏れ出ていました。
声に併せて手の中でリルカさんの
「やっ! あ、だめっ! だめええぇぇっ!!」
あらら、力が入り過ぎちゃったかしら?
リルカさんの切羽詰まった声を耳にしながら、私はマッサージを続けます。
指に力を入れる度にむにゅむにゅと形を変えながら、けれども指を放せばぷるんと音を立てて
そうやってマッサージを続ければ、手の中から感じる心臓の鼓動がどんどん大きくなっていくのが感じられました。
たっぷりとこねくり回したところで、トドメとばかりに
「ひゃあああぁぁぁぁっ!!」
今まで散々中心に向けて刺激を与え続けながらも、決して触れたり直接刺激を与えたりしないように調整していたおかげか、リルカさんは全身をのけぞらせながら一際甲高い悲鳴を上げました。
あら? ツンとしたアンモニアみたいな匂いがまた……
……気づいて命令するよりも先に、射干玉が蠢いていました。
リルカさんの股間の辺りに粘液が殺到して、じゅるじゅるぐちゅぐちゅと音を立てながら液体と粘液とが絡み合っています。
ただこれ、今回はお小水以外の液体も混じってるみたいなんだけど……
……うん、リルカさんは放心状態だから問題なさそうね。
「あらら、もうおねんね?」
「…………ぅ……ん……っ……」
それでも一応声を掛けましたが、返事の代わりに虚ろな呟きが聞こえただけでした。
「じゃあ次は、ジャッキーさんの番かしら」
「……くっ……!」
「そんなに怯えないで? 別に変なことをしているわけじゃないんだから」
「どの、口が……」
少し間を置いたからか、減らず口がちょっと復活しているわね。
けど、それいつまで持つのかしら?
「さて、身体検査の続きと行きましょうか」
「な!! い、いつのまに……!?」
ということで、中断していたジャッキーさんのマッサージ再開です。
サッと背後に回ると、後ろから
「さすが、リルカさんよりも大人よね。胸がふっくら大きくて、スタイルも良い」
「う、あ……っ……!」
ぎゅっと鷲掴みにした
「でも、肌の具合はそろそろ危ないかしらね……」
感触を確かめるように何度かマッサージしますが、リルカさんの時のような弾力は感じられませんでした。
いえ、弾力が無いわけじゃないんだけど、その、なんていうかね……物足りなさを感じちゃうって言うか……
……あ、そっか。
「体術主体で暴れているんだもの、こうなっちゃうのも当然よね」
「な、何を言って……!?」
「となると、うん……少し治しておきましょうか?」
「おい、何をする気だ!?」
一人納得したように呟けば、ジャッキーさんが恐怖の視線を私に向けてきました。
ですが気にせずに、彼女へと回道を唱えます。
霊圧を放ったことで私の両手がほんのりと光を放ち、その光はそのままジャッキーさんの胸元に吸い込まれていきます。
「ひっ! なんだい、これ……む、胸が……熱い……っ!?」
回道を使った途端、ジャッキーさんの様子が変化しました。
きっと今の彼女は胸の先端からじんわりとした暖かさが奥へと広がっていくような、そんな感覚に包まれているんでしょうね。
「何って、治療よ」
「治療……!? これ、が……っ!?」
「ええ」
「ジャッキーさん、あなた身体のお手入れをちゃんとしていないでしょう? それに蹴り技の体術を主体で戦っていたから、胸の靱帯がボロボロになっていたの。お肌と合わせてもう限界間近で、このままだと垂れちゃってたわね」
「な……っ!!」
胸が垂れてしまう、などと言われるとは思ってもいなかったのか。
今までとは違う意味で顔を真っ赤にしています。
「ああ、別にお礼は無用よ。私が好きでやっているんだから」
「す、好きって……んんっ!!」
「ついでに肌の張りと大胸筋の修復もしておいたわ。射干玉の粘液が肌に張り付いて、ヌルヌルしていて気持ちいいでしょう?」
「そんなわけ、ないだろうが……っ!!」
「あら、そんなわけないんだけどなぁ……その証拠に、ほら」
「ひいいっ!!」
「ね、肌が敏感になっているでしょう?」
ほんの少し、
射干玉の粘液を塗り込んで外側から修復しつつ、回道で内側からも回復させていく。
回道は内側からじんわりと刺激を与えて、胸の中をむず痒い感覚を与えていきます。
そして粘液は彼女の浅黒い肌に絡みついて、いやらしくテカリを放ちながら
この両面攻撃の前に、嘘なんてつけませんよ。
「は……あ、はぁ……? なん、で……」
「治療はこんなものかしら? あとは直接のマッサージね」
「……え……? んひいいぃぃっ!?!?」
治療で彼女の肌を生まれ変わらせたことで、刺激への耐性もほとんどリセットされています。なので「刺激が来る」と頭では分かっていても、実際に襲いかかる刺激は想定よりもずっと強烈になっています。
両手を大きく開いて少し強めに
「うん、この反応なら問題はなさそうね。最初は少しくすぐったいかもしれないけれど、すぐに慣れるから心配しないで」
「慣れ……無理、無理だよこんなのぉっ! やめ……ふぁあああぁっぁっ!?!?」
念入りに
治療とお手入れの甲斐があってか、大分張りが出てきて弾力も強くなっていました。
さらに粘液を掬い取ってたっぷりと揉みながら塗り込み、両方の
べっとりと張り付いた粘液の橋は、けれども数秒すると重さでプツリと途切れ、谷間を通っておへその辺りへと落ちます。
粘液はそのまま下腹を伝わり、太ももの間へと滴り落ちていきます。
「あ、あはは……」
ですが、刺激を対処に追われるジャッキーさんには、もうそれを振り払う程の気力も残っていませんでした。
ぐったりと私に身体を預けたまま、虚ろに笑うだけでした。
「さて、これで施術は終了」
二人を粘液の海の上へ座り込ませながら、誰に向けるでもなく私はそう呟きます。
額に浮かんだ汗を手の甲で軽く拭いながら「良い仕事をした」とばかりにフゥと、息を一つ吐き出すと――
「次は、二人の覚醒ね」
夢心地になっている二人を起こす作業に取りかかることにしました。
ジャッキーさん、何歳なんでしょうね?
よく分からなかったので、ちょっとワリを喰って貰いました。
(どうしても彼女、女を捨てているというか。無頼の用心棒みたいな印象しかない。
女の武器も使うけど、それはただの手段でしかない。みたいな割り切ってる印象というか)
・蹴りの格闘技主体(運動量が多くて靱帯にダメージが多め)
・人間(完現術者(死神や破面みたいなデタラメ存在じゃ無い))
・(上述した思い込みで)肌の手入れとかしてなさそう
ということで「ギリギリ体型とか胸が崩れかけているくらい?」といった扱いに。
(人間だから、こういうネタもありかなと)
(リルカが若いのでその対比、というのもあります)