お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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第355話 N・D・K!! N・D・K!!

 ふう……あ、危なかったわぁ……

 総隊長の卍解が奪われたのを見て、とっさに耐火能力に特化させた壁を卍解で張りながら割り込んだんだけど……

 でもユーハバッハ、普通に滅却師(クインシー)の技で攻撃してきたわ……ね……?

 なんでかしら?

 

 いや、なんだかんだで攻撃は防げたから結果オーライなんだけど……なんとなく納得いかないって言うか、気持ち悪いって言うか……

 

 卍解って奪ったら、前のジゼルの時みたいに大喜びになって「ねえねえ卍解、奪われてどんな気持ち? 今からこの卍解でキミを倒すんだけど、やられる側ってどんな気持ち?」みたいなことをするんじゃないの!?

 「ここまで鍛えてくれてありがとう! お礼にこの力でキミを倒してあげるよ! だってボクの方がもっと上手に卍解を使えるからね」みたいなことをするんじゃないの!?

 そうやって相手への無力感とか屈辱とかを与えるものなんじゃないの!?!?

 

藍俚(あいり)殿……なんというか、考え方が屈折しているでござるよ……ひねくれていると言うべきか、ひがみ根性がオリンピックレベルで全速力していると言うべきか……』

 

 でも間違ってないと思うの。

 そうやって相手の心理の風上に立つのって、大事なコトよ。

 

 となると……使えなかった理由が、使うための条件でもあるのかしら?

 持ち主の練度? 卍解への理解力? ……いえ、多分違うわね。それならウチの射干玉を奪って使おうなんて考えに至らないもの。

 理解の外の外の外の外の存在だもんね。

 

『意味不明の一人四重奏(カルテット)と呼んで欲しいでござるよ!!』

 

 ヨッ、この大統領!!

 

 うーん、ということは単純に、卍解という扱い慣れていない能力を使うのを嫌った。

 卍解が無くても総隊長を相手に油断せず、敢えて一番確実で使い慣れている滅却師(クインシー)としての力を放った……というところかしら……?

 

『単純に山本殿の卍解が嫌いなのかもしれませんな!! 人の心とは得てしてそんなものですから!!』

 

 確かにね。

 と、そんなことを考えながら、総隊長に向けて再度の謝罪と言い訳を口にします。

 

「もうご存じかもしれませんが、このユーハバッハに後れを取り、一時ですが虜囚の身となっていました。なんとか脱出してきたものの、身一つだったことと瀞霊廷全体が混沌としていましたので……」

「…………」

「…………」

 

 あら? 私の言葉に総隊長もユーハバッハもなんだか目を丸くしています。

 どうして……? 私、何かおかしなコトを言ったかしら……??

 

「ゆ、湯川か……? いや、よくぞ無事で戻ってきた。それと、助かった。危うく肝が冷えたわ」

「湯川藍俚(あいり)。貴様、銀架城(ジルバーン)の牢獄からどうやって……いや、それよりも影の領域(シャッテン・ベライヒ)をどのようにして抜け出てきた? その卍解の力か? それとも……」

 

 ユーハバッハが私が手にしている刀に視線を注ぎました。

 いやいや、あの脱出劇の時には手ぶらだったでしょ? もう忘れたのかしら?

 

 声を出しているのは、この二人だけではありません。

 それ以外に――

 

「おっ! 藍俚(あいり)じゃねえか!! ようやく来やがったのかよ!!」

「馬鹿な……湯川藍俚(あいり)は間違いなく陛下に……くっ!!」

 

 更木副隊長と、もう一人……知らない滅却師(クインシー)も、私の出現に驚いていました。

 片方は全身傷だらけになりながらも始解させた野晒を楽しそうに振り回していて、もう片方はやや押されているものの、涼しい顔で剣と盾を操っています。

 

 ……この滅却師(クインシー)、何者かしら……? 更木副隊長を相手にここまで戦えるなんて……

 しかもイケメンで睫毛が長いし金髪も長いし、その真っ白い格好も似合ってるわねぇ……

 オマケになんだか、大物っぽい雰囲気まで漂わせているし……

 まさか彼が真のユーハバッハでした! なんてオチじゃないでしょうね!?

 

『(次期皇帝やら全知全能の能力の入れ替わりやらで考えると、当たらずとも遠からずの推測でござるな……)』

 

 まあ、いいわ。たとえこの金髪が――

 

『あ、お名前はユーグラム殿でござるよ。知らないと地の文が面倒なことになるでござるのでお教えします』

 

 ……たとえこのユーグラムが本物だったとしても、私が仇を討つのはこっちの黒髪で壮年の方だから!

 

「どのように脱出したのか疑問は尽きぬが、ここでは敢えて問うまい」

「それはどうも。聞かれても、教えるつもりはなかったけどね……あの時の雪辱、果たさせてもらうわよユーハバッハ」

 

 返答しつつも手にしていた刀をユーハバッハに向けて構えれば、注がれていた視線がさらに鋭くなりました。

 

「それは不可能だ。貴様の卍解も私が頂くのだからな」

「いかん! 逃げろ湯川!! ヤツは卍解を……!!」

 

 総隊長が警告を発してくれましたが、ちょっと遅すぎたようです。

 口元に愉悦の笑みを浮かべながら、ユーハバッハは私に向けてメダルを掲げてきました。 

「これでこの侵攻の――当初の計画の一つを達成できる!」

 

 嬉々とした様子で言葉を口にしますが……(ホロウ)化できる死神にはそれって効果が無いんでしょ?

 ドリスコールの時に経験済みよ。残念だったわねユーハバッハ!! 無駄打ちになって呆然としている姿を、指差して笑ってやるわ!!

 

藍俚(あいり)殿藍俚(あいり)殿、ちょっとご質問でござるよ』

 

 なに、急にどうしたの射干玉!?

 

『おっぱい』

 

 いっぱい!!

 ……って、反射で言っちゃったけど、何が言いたかったの……?

 

『いえ、やはり藍俚(あいり)殿と拙者は相思相愛なのだと再認識したのでござるよ』

 

 ……え、ちょっと待って!? 今のって、何かのテストだったってこと!?!? ひょっとして私、今もの凄く危なかったの!?

 

「なん、だと……」

 

 そんな私の内心の動揺など知らないユーハバッハは、片手にメダルを手にしたままワナワナと身体を震わせています。

 その手の中のメダルは、総隊長の卍解を奪ったときから何一つ変わらないままでした。

 

『しかし なにもおこらなかった! 状態でござるよ!! ごらん下され、ユーハバッハ殿の顔色が真っ青になっているでござるよ!! ほら藍俚(あいり)殿、指をさして笑うチャンスでござるよ!!』

 

 え、えっとね……

 

「卍解が、奪えぬ……!? 馬鹿な……そんなはずは……」

「湯川の卍解……ユーハバッハのヤツは奪えなかったということか……!? くっ、ならば残火の太刀は何故……!?」

「湯川藍俚(あいり)(ホロウ)化が可能なことは知っている! だが、たとえ(ホロウ)化できたとしても私には……何故だ……!?」

 

 予想以上に精神的ダメージを受けてて、ちょっと可哀想なくらいで……

 それと今、ユーハバッハがチラッと「(ホロウ)化出来ても関係ない」みたいなニュアンスのことを呟いたわよね!?

 

 ……まさか、射干玉って奪えたの……?

 (ホロウ)化出来る死神であっても、ユーハバッハは例外だってってこと!?

 

『おふこーす! でござるよ!!』

 

 of course(当然)じゃないってば!!

 ということはさっき、もの凄く大ピンチだったってことじゃない!! 世界の終わりになるところだったわよ!?

 

『いやぁ、そこまで拙者のことを大事に思っていて下さったかと思うと……て、てててて照れるでござるよぉ……モジモジしちゃうでござる……ですがご安心下され! 拙者は時々(しょっちゅう)別のおっぱいに転びますが、最終的には藍俚(あいり)殿にザックリ一途でございますから! なのでお誘いも「一緒に卍解して、友達とかに噂されると恥ずかしいし……」と、キチンと断っておきました!!』

 

 「時々」と書いて「しょっちゅう」とルビを振るのにはもう突っ込まないけどね……

 それよりも卍解強奪って、そんな簡単に断れるものなの!?

 あと絶対嘘よねそれ!?

 

『ジゼル殿でしたら、百歩譲ってワンチャンあったのでござるが……ユーハバッハ殿の女装では、イマイチ乗り切れなかったでござるよ。なにしろユーハバッハ殿ってば拙者が「おっぱい」といってもボケの一つも返してくれなかったでござる……』

 

 ユーハバッハがこの一瞬の間に十年分くらい老けて見えるほどショックを受けてるわよ!?

 総隊長も「なんで儂の卍解は奪われたのにコイツは平気なんだ……年下のくせに……」みたいな感じの落ち込みっぷりを垣間見せてるんだけど!?

 その理由がソレなの!? 本当なら、この二人もう立ち直れないわよ!? ある意味で闇墜ち寸前って感じよコレ!?

 

「……理由は分からぬが、ならば!!」

「ッ!!」

 

 立ち直った! ユーハバッハが立ち直ったわ!!

 さっきの、得意満面に「お前の卍解もらった!」からの失敗シーンを無かったことにしたかのようなスイッチの切り替えっぷりを見せながら霊子兵装から剣を抜きました。

 

「奪えぬと分かった以上、その卍解は我らの邪魔にしかならぬ。完膚なきまで破壊するのみだ!!」

「湯川!!」

 

 なるほど、狙いを切り替えてきたのね。

 卍解を奪えば自分たちの戦力に出来る。けど、それが駄目だった時点で破壊して使わせないようにする。

 基本的に卍解は破壊されると修復不可能だから。それこそ、切っ先から柄頭(つかがしら)まで粉々にでもされた日には、目も当てられなくなっちゃうもの。

 理に適った行動よね。

 

「けど、その程度の攻撃!」

 

 振るわれた剣を、手にした刀で受け流しながらそのまま脇腹へと切り込もうとします。

 

「私を虚圏(ウェコムンド)で戦ったときと同じとは思わないで!」

「微塵も思ってなどいない」

 

 私の動きを見透かしていたかのように、ユーハバッハの姿が一瞬にしてかき消えました。おそらく飛廉脚(ひれんきゃく)を利用しての高速移動ですね。

 ですがユーハバッハの行動はそれだけでは終わりません。

 消えたユーハバッハと入れ替わるように、同じ位置にはいつのまにか巨大な光の弓が生み出されていました。その矢が狙う先は、当然私です。

 

大聖弓(ザンクト・ボーゲン)

「くっ!」

 

 無数の巨大な神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)が、機関銃のような速度で連続発射してきます。

 それら殆どの矢が私の手元――正確には私が手にしている刀を狙っていました。どうやら徹底した武器破壊狙いみたいね。僅かな例外は、私の動きを先んじて封じ込めようと狙っているから、下手に動くと大ダメージに繋がりそう。

 ここはまず、この矢を打ち払って――

  

聖唱(キルヒエンリート)聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)

「えっ!?」

 

 ユーハバッハの掌から光の柱が現れたかと思えば、それらは一瞬にして私たち三人を取り囲むように展開して結界となります。

 目もくらむような光に囲まれた瞬間、無数の光の刃が私目掛けて襲いかかってきました。

 

「おのれユーハバッハ!!」

 

 総隊長が手にしていた斬魄刀を始解させ炎を放ちました。

 その炎は光の結界の内側を暴れ回り、全てを焼き尽くさんばかりの勢いで燃え広がっていくものの、力及ばず。結界がかなり強固なようで、炎が押し負けそうになっています。

 

「援護のつもりか!? だが卍解を持たぬ貴様の炎など通じぬ! 引っ込んでいろ山本重國!!」

「黙れ!!」

 

 怒声と共に再び放たれた炎は、今度はユーハバッハの全身を包みこみました。

 ですがそれは一瞬にも満たない僅かな時間のこと。炎は、ユーハバッハが霊圧を放っただけで霧散してしまいました。

 

「引っ込んでいろといったはずだ!」

「愚か者め! 誰が貴様を狙ったと言った!」

「ありがとうございます総隊長!」

 

 私のお礼の言葉と共に、聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)が爆煙を上げて崩れ落ちました。

 

 仕掛けは単純。

 総隊長の放った炎は最初から大聖弓(ザンクト・ボーゲン)を破壊するのが目的で、それ以外はただの目晦ましでした。

 自由になってしまえば、今度は私の番です。

 卍解にて引火すると大爆発を引き起こす粘液を呼び出し、まだ残っている総隊長の炎を利用して結界を内側から吹き飛ばしてやったわけです。

 こうなることを見越して、私を自由にしてくれた総隊長に感謝ですね。

 

 さて、こうやって意表を突いてユーハバッハを――

 

「もう一度言う。引っ込んでいろと言ったはずだ」

 

 その言葉は、私の耳にやけにハッキリと聞こえました。

 と同時に、不意打ちを仕掛けようとしていた私を待ち構えて迎え撃つように、ユーハバッハは構えていた剣を振り下ろしました。

 刀身は神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)の霊圧を纏っています。

 おそらく大聖弓(ザンクト・ボーゲン)の矢を連射している際に、その一本を流用したのでしょう。そうすることで破壊力をさらに高め、より高威力の攻撃を放とうとしているのが見て取れます。

 

「そのような浅はかな企みなど、お見通しだ」

 

 剣が狙う先は、私が手にしている刀。

 

「貴様が邪魔をしようとしまいと、この結果は変わらぬということだ」

「……嘘ッ!?」

『あ……!』

 

 振り下ろされた剣は、刀身を真っ二つに切断しました。

 峰に当たったというのに物音一つ立てることもなく、手にしていた私でも一瞬気付かないほどあっさりと、余計な力が加わったのも分からないくらいの一撃。

 これはもう、見事と言うほかありません。

 

 しかもどうやら、ユーハバッハは私たちの動きを読んでいたみたいね。

 じゃなきゃ、ここまで見事に刀を切り落とされるなんて、普通はありえないもの。

 ……敵はまだ本調子ではないはずなのに、コレかぁ……

 

「まだだ! この程度でこの卍解が止まらぬということはよく知っている!!」

「くっ!?」

 

 今度は切り落とされた刀身目掛けて、神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を連射してきました。

 思わず身を引いちゃった私の目の前では、半分になった刀身が光の矢に撃ち抜かれて粉々になっていくのが見えます。

 

 本当に、徹底してる……わね……

 真っ二つにしたくらいじゃ、微塵も油断をしていない……

 卍解を利用すれば修復可能っていうのも、向こうからすればお見通しってわけか……

 

『いやぁ、見事に真っ二つに切り裂かれたでござるな!!』

 

 そうね……本当に……ね……

 取った行動は、何も間違っていない……

 

 手にしていた真っ黒な刀。

 真っ二つに折れた刀の残った半分を見ながら、私は射干玉の言葉に心の中で同意しました。

 

 

 

 

 

 ユーハバッハが私の刀を必死に破壊しようとしている頃、その隣の戦場では――

 

「ジジイが卍解したと思ったら、藍俚(あいり)もかよ! 楽しそうじゃねえか! たまんねえな!!」

 

 ユーグラムと戦っている最中、斬り合いの最中だというのに。

 更木副隊長は歓喜の悲鳴を上げていました。

 全身が傷だらけになっているのに、その表情は私が最初に見たときよりもずっとずっと嬉しそうで……多分、私と総隊長の卍解とユーハバッハが本気の戦っているという霊圧や雰囲気、そういう戦いの匂いを鋭敏に嗅ぎ分けて、大興奮したんでしょうね。

 巨大な斬魄刀、野晒の柄を握り潰さんばかりに強く掴んで叫ぶその姿は、対戦相手のユーグラムが思わず半歩退いたほどでした。

 続いて、目の前のユーグラムと私たちの両方をチラリと見たかと思えば、さらに叫び声を上げます。

 

「やちる!」

「はーい!」

「……ッ!?!?」

 

 その呼びかけに応えるように、小さな死神が姿を現しました。

 ですが現れた場所、更木副隊長の肩。そこからひょっこりと、まるで子供が父親におんぶでもされているかのように、顔を覗かせてました。

 

 先ほどとは別種の衝撃に、さしものユーグラムも驚いて息を呑んだみたい。

 だって、今まで戦っていた相手なのよ? もし仮に、他の誰かが背中に潜んでいるんだとしても、そのくらいは理解できるはずだもの。

 なのに突然、それこそ降って湧いたみたいに現れたら、そりゃあ驚くわよね。

 

 更木副隊長の背中から周囲をぐるっと見回したかと思うと、草鹿さんは声を上げます。

 

「あーっ! 剣ちゃん、まさか!?」

「おうよ、そのまさかだ!! 隣であんだけ楽しそうに斬り合ってんだ。我慢なんざ出来るわけねえだろ!?」

「でも剣ちゃん、お話ちゃんと聞いてた? 卍解は……」

「関係ねえな! そうだろ、やちる?」

「……うん、そうだね! 剣ちゃんと一緒なら絶対に大丈夫だよ!!」

 

 卍解を使うと奪われる。その情報はすでに二人とも知っている。

 けど敢えて「使う」と口にする更木副隊長の力強い言葉と鋭い眼差しに負けたのか、それとも無限の信頼の賜物なのか。

 草鹿さんはにっこりと明るい笑顔を浮かべると、その首筋にぎゅっと抱きつきました。

 あー、これは……来るわね……私も体験したもの……

 

「卍解! ――――!!」

「愚か者め!!」

 

 お二人が「卍解を使う」と言っていたのを聞いていたんだから、当然でしょうね。

 更木副隊長が卍解の名を口にするよりも早く、ユーグラムはメダルを掲げました。卍解を奪おうとメダルは黒く怪しい光を放ち――

 

「な……なにぃッ!?」

 

 次の瞬間、メダルはユーグラムの手の中で粉々に弾け飛びました。

 内側から外側へ向けて、まるで風船に空気を入れすぎたみたいに。巨大すぎる何かを内側に納めようとして、耐え切れずに圧壊してしまったかのように。

 

 そして……うわ、でたわ……

 卍解を奪おうとして、その要のメダルが壊れたんだもの。当然、奪えるわけがないわよね……

 更木副隊長は、赤鬼のような凶悪な姿と、強大すぎる霊圧を放つ存在へと変貌していました。

 

「卍解を、許してしまったか……」

 

 手の平サイズとはいえ握っていた金属片が爆発したことで、多少なりとも怪我をしたのでしょうね。

 ユーグラムは手から血を流しながら――

 

 ……あら? 変ね……??

 さっき出血してたと思ったのに、いつの間にか怪我が無くなってる。

 その代わり、って言ったらおかしいんだけど、彼が手にしてた盾に一瞬傷が走ったわ。

 かと思ったら、更木副隊長の片手に、毛の先くらいの小さな傷が出来てる……

 なにアレ……?

 

「どうやら、これでようやく対等に斬り合いが出来そうだな……!!」

「ぐ……ッ……!!!!」

 

 地獄の底から響いてくるような恐ろしい声を上げながら、更木副隊長は見えなくなるほどの速度で走り、ユーグラムへと襲いかかりました。

 それは技術ではなく、単純な霊圧と肉体の強化によって生み出された力です。

 ですがユーグラムは、その原始的な力を技術でなんとか受け止めました。

 

「やるじゃねえか!! けどまだだ! まだまだ倒れるんじゃねえぞ!!」

「化け物、め……」

 

 ――やっちゃえ剣ちゃん! あたしも頑張るからね!!

 

 草鹿さんのそんな声が聞こえた気がしました。

 

 

 

 

 

 

「特記戦力、更木剣八が卍解を使ったか……だがまさか、ユーグラムであっても奪えぬとは……あの男の未知数とはそれほどだったか……見誤ったわ」

 

 人の刀を壊しておきながら、隣の戦場の様子も感じ取っていたのでしょう。

 ユーハバッハはポツリと呟きました。

 

『人の刀を壊しておきながら~~とかいってるでござるが、藍俚(あいり)殿も更木殿たちの戦いの様子を認識していたのですから同類でござるよ?』

 

 私はいいの! 私は刀を壊された被害者なんだから!!

 それにしても、メダルを破壊するとか……これはユーハバッハも想定外だったみたいね……

 ……更木副隊長って(ホロウ)化……できなかったはずよね……?

 

(ホロウ)化だと基本、そもそも奪えないでござるよ。よってメダルはノーダメージでござる!!』

 

 つまり、それだけあの卍解が荒々しかったってこと……??

 

『こっちは刀を破壊されて、あっちはメダルを破壊された! つまり五分と五分!! 痛み分けということでこの場は丸く収めましょう!!』

 

 まるく収まってくれたらいいんだけどね……

 

「しかし……無様だな、山本重國」

「どういう、意味だ……?」

「貴様の部下たち――湯川藍俚(あいり)は我が手から逃れ、更木剣八は星章(メダリオン)に捕らえきれぬほどの力を見せた。だが貴様はどうだ? 私を倒すため、全力を常に傾け続けた姿勢を評価していたが……特記戦力としたのは間違いだったかもしれぬな」

「…………!!」

 

 ほら、丸く収める気なんて向こうには全くないわよ。

 煽りを受けて、ギリッと奥歯を噛みしめる音が総隊長から聞こえてきます。

 

藍俚(あいり)殿と更木殿の卍解を奪えなかったのは想定外だったように記憶していますが……』

 

 そこを精神的なマウント取りに使う辺り、抜け目がないわよね。

 ……あ、私を見た。つまり次は私が煽られる番ってわけね。

 

「そして湯川藍俚(あいり)。貴様の卍解は、山本重國とは違う意味で厄介だ。だが同時に、正しく利用すればこの上ない力となるはずだった」

 

『そんなに褒められると照れますなぁ!! ……って、誰が誰に利用されるでござるか!?』

 

「しかし、私の物とならぬのならば看過は出来ぬ! 残しておけば我らにとって、貴様の操る回道以上に厄介な存在となることは明白だ。故に破壊させてもらった」

「破壊、ねぇ……」

 

 確かに、私が持っていた刀は刀身を折られて、片方は消滅させられちゃったけど……

 

「まだ刀身は半分残っており、能力を操ることは可能。故に卍解を修復することも可能――そう考えているな?」

「……!?」

 

 え、なんで……!?

 

「我々の情報(ダーテン)には、貴様が卍解を修復可能なことも記されている。半分に折ったとて油断することはない。残る半分をも完全に破壊すれば、貴様も持つ未知数の【蘇生】能力を恐れる必要もない!」

 

 この半分になっちゃった刀も折る気……!?

 ……なんでそんなことを……?

 

「頼みの綱たる卍解を完全に破壊した次は貴様らの番だ。山本重國、湯川藍俚(あいり)。すぐに愛刀の後を追わせてやる」

「ぬ……っ……!!」

 

 私の卍解を完全に破壊……

 

 ……ああっ! そういうことね!! なんだ、ようやく分かったわ!!

 んもう……言い方が遠回しなのよ!!

 これ以上のどんな隠し球が飛んでくるのかって不安で仕方なかったわよ!!

 

「……私の刀を破壊するの?」

「そう言ったつもりだが、聞こえていなかったか?」

 

 ふーん……じゃあさぁ……

 

「……ねえ、ユーハバッハ。あなたが壊したいのは、この金の射干玉? それともこっちの銀の射干玉かしら?」

「!?!?!?!?」

 

 私は折れていた刀を投げ捨てると、左右それぞれの手に真新しい刀を握りながらユーハバッハへと見せつけます。

 二振りの刀を見た瞬間、ユーハバッハはこれ以上ないくらいに目を大きく見開き息を呑みました。表情は「信じられない物を見た」とばかりに凍り付き、視線は私の両手から僅かもブレることなく注がれ続けています。

 

 ……あ、金の射干玉とか銀の射干玉って言ってるけど、別に金色銀色しているわけじゃないわよ?

 ただ単に卍解の時と同じ色・ツヤ・形の刀を持ってるだけだから。

 便宜上の呼び名でしかないから。

 

「あら、違ったかしら? じゃあこっちの銅の射干玉? 鉄の射干玉? (すず)の射干玉? それとも真鍮の射干玉かしら? それとも……」

 

 手にしていた二振りの刀を投げ捨てると、さらにダメ押しとばかりに刀を何度も手に持ちながら尋ねます。

 今現在、総数は八本。

 当然、手で握っていられる限界なんてとっくに超えているので、指と指の間で挟んで持っているんだけどね。

 

『つまり、レッツパーリィ状態!! 奥州筆頭、バイリンガル・ドラゴンの再来でござるよ!!』

 

 私は戦国BASARAの伊達政宗か!

 ……って、このネタ……通じるのかしら……?

 通じるわよね……!?

 うん、通じるに決まってるわよ!!

 

『大丈夫! 通じますとも!! 通じなかったらどこかの海賊団の三刀流とでも思っておけばよいでござるよ!! いや、藍俚(あいり)殿は女の子ですから閃乱カグラの……』

 

「ゆ、湯川……?」

「馬鹿な……貴様、卍解を……その卍解は……何をしたッ!! 湯川藍俚(あいり)いいいぃぃィッ!!!!」

「何をした……? ふふ、正解は自分の身体で確かめて!!」

 

 あらら、ユーハバッハを驚かせるつもりが総隊長まで驚かせちゃったわね。

 けど説明している時間なんてありません。

 このまま――

 

『いやあの……藍俚(あいり)殿!? 突き進みたいお気持ちはよく分かりますが、多分、どうやってレッツパーリィ状態になっているのか、その説明は必要かと、拙者は意見具申するでござるよ……?』

 

 え、必要かしら……? だって、分かるでしょ?

 

『多分その、分からない方がいらっしゃるかと……』

 

 ……仕方ないわね。

 

 

 

 まず、ユーハバッハが折ったのは、ただの刀。斬魄刀じゃないの。

 

 そもそも私の卍解は「射干玉の本体を召喚して、その本体が色んな物に変化することで、色んなコトができる」という能力なのは、前にも説明したわよね?

 この能力で、卍解を発動させると同時に"すごく硬くて始解の時と同じ形状の刀"を作り出していたの。

 だから折られても破壊されても粉々にされても特に困らないし、さっきみたいに何本も量産することもできるってわけ。

 ほら、私って基本は剣術で戦うでしょ? だから刀が無いと困るのよ。

 

 となると次は「じゃあ斬魄刀はどこに行った?」ってコトになると思うんだけど……

 これは例えるなら涅隊長の「金色疋殺地蔵」が近いかしら?

 私の身体から出てくる射干玉の本体――その粘液の全てが斬魄刀であると同時に、卍解にも該当するの。

 

 だから卍解を破壊して使用不可能にするのなら、粘液すべてを破壊し尽くせば問題なし。

 ユーハバッハがやった「手にしている刀は斬魄刀に違いない。だからアレを完全に破壊し尽くせば、相手は卍解が使えなくなる」っていうのは、完全に考え違い。徒労。無駄な努力ってわけ。

 

 私はちゃんと「刀だ」って言ってるのに、どうしてひっかかるのかしら……?

 

『ねえねえ陛下、今どんな気持ち? ねえ今どんな気持ち? 必死こいて斬魄刀を折ったと思ったらただの棒っきれで、しかも目の前で量産されて、あれだけ自信たっぷりだったのに赤っ恥をかかされて、ねえどんな気持ち? 教えて欲しいな♪ まともな感性してたら恥ずかしくって恥ずかしくって「全ww知ww全ww能ww」なんて能力名、とてもじゃないけれど名乗れないでござるよww おしえて? おしえて? ねえねえ今どんな気持ち? 素直な気持ちww 聞かせてww 欲しいなww 羞恥心はww あるのかなww』

 

 ……ああっ! それ言いたい!! それ今すぐにでも言いたい!!

 「この程度も見抜けないなんて、目が腐ってるんじゃないの」とか「千年じゃ睡眠不足でしょ? もう二兆年くらい寝たらどう?」とか、すっごく煽りたいわ!!

 

 あああぁっ!! 真面目なシーンなのが恨めしい!!

 

『……しかし藍俚(あいり)殿、話は変わりますが。藍俚(あいり)殿はいったいどうやって攻略すればよろしいのでしょうか……? 斬魄刀の身で言うのもアレでござるが、拙者には皆目見当が付かないでござるよ』

 

 私の攻略?

 そうね……上手に甘えられると、案外コロっと行くと思うわ。

 あとは、権力とか武力で強引に行くルートもあるけど。

 そのどちらかだと思うけど……

 

『(真面目な話、藍俚(あいり)殿の命を直接狙っても、ほぼ常時ベホマ可能&卍解で欠損の再生が可能……卍解の破壊を狙う場合、藍俚(あいり)殿の霊圧を使い切らせないと延々と再生と増殖を繰り返すので突破不可……あの虚圏(ウェコムンド)で殺しておくのがユーハバッハ殿の唯一にして最大のチャンスだったわけでござるな)……って、そういう攻略法でござるか!?』

 

 定期的に必須イベントが発生する筈だから、事前にセーブをしておいてね。

 あと、一見地雷としか思えない選択肢が案外好反応をするからそこも注意しておいて。案外その選択肢の中にも、必須解答があるから。

 

『(正面からでは不可能ですな……あ、織姫殿や乱菊殿、ハリベル殿らに色仕掛けをされると藍俚(あいり)殿がコロッと行く自信しかないでござるが……いえ、その場合は拙者もコロッと行ってますので、二人揃ってコロコロしてますな)』

 

 

 

 ――ええっと、何の話……そうそう、ユーハバッハとの戦いの途中だったわね。  

 

 足下に転がっている二本の刀を牽制代わりに蹴り飛ばすと、続いて自分も即座にユーハバッハ目掛けて襲いかかります。

 

「く……ッ!」

 

 ユーハバッハは、迫り来る二本の刀を自らが持つ剣で弾き飛ばしました。

 けどこの攻撃なんて狙いも乱暴だし、所詮は牽制代わり。

 本命は私自身!

 

「当たれえぇっ!!」

 

 接近しつつ、両手に握った全ての刀を一斉に投げつけます。

 都合八本もの刀に視界を邪魔されてか、それとも私の攻撃の正体が分からない不安感からか、ユーハバッハの動きが僅かに鈍りました。

 

「隙ありッ!!」

「ぐ……ッ……!!」

 

 その隙を逃さず、新たな一振りでの渾身の刺突を繰り出しました。

 切っ先は戸惑うユーハバッハの胸元へと吸い寄せられると、そのまま滑り込むように身体を貫きます。

 

「この瞬間、待っていたぞユーハバッハ!!」

「えっ!?」

「なん……だと……!?」

 

 ええっ!! 嘘ッ!? 

 

 思わず悲鳴を上げそうになりました。

 私が一撃を与えた瞬間、どこからともなく雀部副隊長が現れたかと思えば、ユーハバッハの身体を同じように刺し貫きました。

 

 多分どこかに潜んでチャンスを窺っていたんでしょうけど……完全に不意を突かれました……気配も霊圧も全然感じられませんでした……

 しかもよく見ると、斬魄刀を握る(つか)が血で汚れています。

 これはつまり、自分の爪が自分の掌に食い込んで怪我をするくらい、自分で自分を必死に押し殺し続けていたんでしょう。

 全てはこの一瞬に賭ける為に。

 

「元柳斎殿!!」

「――ッ! 儂としたことが!!」

 

 雀部副隊長が名前を呼ぶと、ようやく我に返ったらしい総隊長が斬魄刀を振るい炎を放ちました。狙うは当然、私と雀部副隊長に刺されているユーハバッハです。

 どうやら流刃若火の炎を凝縮・一点に集中させたらしく、ただ漠然と放たれた猛火とは違って、炎の槍を放ったような鋭さと殺意が込められているのがわかります。

 

 って、解説してる場合じゃないわね! 逃げないと!!

 

「がああああぁぁっ!!!!」

 

 私たちが離れたのとほぼ同じタイミングで、総隊長の放った炎はユーハバッハを包み込みました。

 卍解ほどではないものの、全力を込めた一撃。

 しかも相手は油断していたところを刺され、血装(ブルート)の強度すら緩めていたほどです。

 これなら、通用するはず……

 

「儂は老いたかも知れぬ! だがユーハバッハ、お主は千年前から進歩がないようじゃな!! このまま燃え尽きよ!!」

 

 炎を油断なく放ち続けながら、先ほど煽られた意趣返しとばかりに総隊長が煽り返しました。

 あはは……「お前だけ卍解取られてやんの」って笑われたの、根に持ってたのね……

 

「こ、この熱……この痛み……忘れはせぬぞ死神ども!! 引くぞユーグラム!!!!」

 

 悔しそうな、本当に口惜しそうな声が聞こえてきました。

 真っ赤に燃える炎の向こうで、黒い人影にしか見えなくなっているユー八バッハの姿に、黒い影が重なったのがかろうじて見えます。

 するとユーハバッハの霊圧が一瞬にして消えました。

 

「陛下……くっ! 撤退!! 全軍撤退だッ!!」

「あ、おい!! 待ちやがれ!!」

 

 ユーハバッハが姿を消したのと同じ頃。

 命令を聞いたのでしょうユーグラムもまた、同じように姿を消しました。

 

 そして、彼の撤退命令が聞こえたのでしょう。

 瀞霊廷のあちこちで、霊圧が消えていくのが感じられ……

 

 

 

 ……って、ああああああああああああぁぁぁっ!! ユーハバッハ獲り逃がしたああああああぁぁぁっ!!

 あのまま射干玉の粘液でガチガチに固めて決着にしてやるつもりだったのにいいいぃぃッッ!!

 




タイトルは「レッツパーリィ」とどちらを優先するか迷いました。

また、今回の後書きは無駄にいっぱい書いてます。
ですが、読まなくて良いです。

●射干玉ちゃん(卍解)について
 まず前提として。
 拙作中では、基本的に斬魄刀のことは「斬魄刀」と表記していました。
 ですが、藍俚が卍解後にはずっと「刀」の表現を使っています。
(斬魄刀から普通の刀に持ち替えてますよアピール)

(上記は、破面側とかだと徹底しきれなかった覚えもあるのですが、そこは申し訳ありません。死神側は基本、上記を徹底していたはずです)

 加えて、例えば73話などで「卍解を発動させ、私は装いも新たに刀を握り直します。」と書いていたように。
 卍解後は別の刀を手にしている(作り出している(斬魄刀では無い))というアピール。
 (斬魄刀も、始解まではそこそこ飾りっ気があるのに、卍解すると飾りっ気が一切無しなのも「これは斬魄刀本体ではなく数打ちの量産品的な物です」という遠回りなメッセージ)

まとめると
・卍解時、射干玉(ヌルヌル粘液)の全てが斬魄刀本体(金色疋殺地蔵みたいに)
・卍解の能力は射干玉の本体を呼び出す。射干玉は有機物でも無機物でも何でも変化する。
 (ついでに増殖したり再生したりする)
・藍俚は基本、斬って戦うので。能力でまず最初は刀を生み出していた。
 (粘液を呼ぶ際は、まず手足から呼んで、そのまま刀まで液体を流すことで「刀から炎や氷を放つような感じで!」と思わせていた)
・それらに気付かない陛下は、刀を折って「卍解壊した! 俺の勝ち!」と思い込む。
・なんなら卍解時の刀は、過去に一角が折っている。

ということで「始解までは斬魄刀を持っているけど、卍解するとただの硬い刀を持っているだけです。これは斬魄刀ではないので壊しても困りません」というわけです。
(じょじゅちゅトリック)

星章(メダリオン)の個人的な解釈(妄想)
・メダル(正確には持ち主)には、それぞれ固有の容量が存在する。
・卍解には、それぞれ固有のサイズが存在する。
・メダルは容量以内までのサイズの卍解を奪える。
・容量を超えるサイズの卍解は奪えない。奪うと暴走したりメダルが壊れたりする。
 (山じいの卍解は陛下以外には扱えない、という原作台詞をこう解釈してみた)

・複数の卍解も奪えるが、その場合は卍解のサイズは全てを合算して考える。
 (例:容量が5として、サイズが3の卍解を2つ奪うと6(サイズ超過で暴走))
・容量とサイズは、大体「聖文字持ちが、卍解を1つ奪うとトントン」なくらい。
 (親衛隊とかは頑張れば2つ行ける。陛下はもっと行ける)
・基本、虚化した死神の卍解は奪えない。ただし、陛下だけは例外で奪える。
 (陛下は「俺は虚の霊圧だって構わず喰っちまう滅却師なんだぜ」な人なので)
 (ただし、一護の卍解は若い陛下が邪魔してくるので特例の特例として不可能)

上記理由(脳内妄想)から、今話の説明をすると
・剣ちゃんの卍解は、ユーグラムが奪おうとしたら、大きすぎてメダルが破裂。
 (ユーグラムならサイズの余裕もギリ行けるくらいの目算はあった)
・山本の卍解を奪い、まだ余裕があったので藍俚のも奪おうとする陛下。
 だが射干玉ちゃんに「おっぱい無いのはちょっと……」とフられて失敗。
 (山本の卍解が大きくて、射干玉ちゃんも大きくて、サイズ超過した。かもしれない)

●陛下が残火の太刀を使わない理由(妄想)
・使えば世界を破壊しかねない卍解なので怖くて使えない。
 (世界を作り直す的な陛下の目標と合わない)
・(上記に加えて)下手に使うと、暴走させかねない。
 (使い慣れていない能力を即実戦投入なんて怖くて出来ない)
・「山本の卍解なんて、絶対に使ってやるもんか」的な考え。
 (1回死にかけたから怖くて使えない)

大体そんな感じだと思ってます。
(ですが、山じいの卍解を奪えた(無力化できた)時点で作戦は大成功)

●雀部が突然沸いて出てきた件
一応、前話でユーハロイドと会話していたときに、山本がチラッと目配せしてます。
アレが潜んでいた雀部への確認です。
(口では「雀部はいないよ」といいながら、しっかり潜ませている山爺のしたたかさ)

一度通用した手口なので重宝したくなるとか、千年前と同じ手に引っかかるとかザマぁしたかったとか、手段を選ばずに陛下を殺しに行く感じを少しでも出せるかと思ったので。
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