お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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第365話 当然! 女物だッ!

 結局「卍解は取り戻せなかったので予防接種しただけだよ」事件は、未解決のまま一旦終了。各隊長たちは解散して自分の部隊の再編成や、次なる滅却師(クインシー)の襲撃に備えることになりました。

 ……涅隊長らは、侵影薬とメダルとの相性の再確認や、さらなる原因分析なんかを行ったみたいですけどね。

 

 ですが何はともあれ、これでやっと自由な時間を得られたわ……

 やれやれ、色んな事があったから疲れちゃった……零番隊が来なければ、もう少し楽だったのにね……

 

 もう今日はこのまま寝ちゃいたい……寝ちゃいたいんだけど!!

 そうするわけにも行かないのよね。まだやることが残ってるから。

 

 ――ということで。

 

「失礼しまーす……ふふっ、なんてね♪」

 

 軽快な口調と足取りで、四番隊の獄舎の中へと入っていきます。

 お目当ては、この場所に囚われているたった一人の滅却師(クインシー)です。

 

『おおッ!! やっとジジ殿でござるな!!』

 

 そういうこと。

 何しろ相手をする時間が取れないままだったからねぇ……丸一日くらいは放置しちゃってたわ。

 でも、そのお詫びってワケじゃないけど、ホラ見て! 色々と持ってきたの!!

 

『バケツに、お湯に、布に、液体薬剤に、細長い棒やらなんやらかんやら大荷物を……?? あの……藍俚(あいり)殿、コレで一体何を……???』

 

 それは勿論、これらの道具を使って色々とやるのよ! 色々とね!!

 だから、思い浮かんだ物は全部持ってきたわ!! これでたっぷりとお相手してあげられるわよ!!

 

 だから、黙って見ていなさいな。多分、損はさせないから。

 

『何やら力強いお言葉!! 思わずワクワクメーターが急上昇しますな!!』

 

 ワクワクメーターという言葉に首を傾げつつ、ジゼルの様子を伺います。

 

「ごめんね、遅れちゃって。さて、良い子にしてたかしら?」

「……ッ! ッ! ッ!!」

 

 意識を失わせたはずなんですが、都合の良いことにまた覚醒していたみたいですね。

 私を見るなり、

 

 あら……? ジゼルって……こんなに霊圧、弱かったかしら……?

 この程度なら席官……ううん、下手すれば一般隊士がまとまって挑めば、頑張ったら倒せそうなくらい霊圧が低いわね……

 誰か弱体化フラグでも立てた? 光の玉みたいなアイテムを、私の知らない間に誰かが気を利かせて使ってくれた?

 

『おや、中々鋭いでござるな』

 

 今なら片手で、簡単にプチッとできちゃうくらい弱っているわね……

 こう、ジゼルの股間に手を当てて……

 

『な、何をプチッとするおつもりでござるか!! それは駄目でござるよ!! 何のために封印を施したのかと!! まだ利用価値はあります!! ありますからぁ!!』

 

 やーねえ、射干玉ってば。冗談よ、冗談。プチッとはしないってば。

 でも霊圧が低くなってるのは本当なのよね。

 ひょっとして、活動時間に制限とかがあるのかしら? 定期的に薬物を摂取しないと駄目、みたいな……

 

 となるとこれも一応報告……は、しなくていいわね。

 ドリスコールがきっと同じ状況になってて、すぐにでも情報が共有されるでしょうから。

 

 なので、ジゼルの相手に戻るとしましょう。

 

「ようやく時間が取れて、君の相手をしてあげられるわ。まずは、この拘束を解くところから……」

  

 プルプルと小刻みに震えながら、ジゼルは私のことを力強く見つめてきました。

 口まで拘束されているので声も出ないのは仕方ないとして、ちょっと不思議なのはその視線です。

 今まではチラチラと私の胸元に向けられていた視線が、今はどういうわけか必死の形相で私のことを見てるのよね……おまけに、漂ってくる気配から察するに完全に余裕の無い状態みたい。

 身体が自由になれば、今すぐにでも飛び掛かってお前を殺すとか言い出す――みたいな雰囲気とでも言えば良いのかしら……?

 

 はてさて、一体何を企んでいるのやら……?

 警戒だけはしつつも、ガチガチに硬化させた粘液を薬剤で溶かし、剥離させていきます。

 

「さあ、これで処理は終了……っと」

「……っ、はぁっ! お、お前……お前ッ!!」

 

 自由になった瞬間、寝かされていたジゼルは身を跳ね起こしました。

 余裕が無いのでしょうね、口調も女っぽさが感じられない荒々しい感じになっています。

 

 ですが、威勢が良いのもそこまででした。

 飛び起きたところでジゼルは完全に動きを止めて、内股になりながら懇願するような目で私を見つめてきます。

 

「あら、どうかしらの?」

「お、おね……お願いッ……! お願いします! 謝る、から……ッ……!」

「お願いって……何? 謝られてもねぇ……」

 

 すがりつく態度を眺めながら、私は頬に手を当てて困った感を演出して話を引き延ばします。

 そうしている間にもジゼルは身体をプルプルさせながら、まるで泣き出しそうになるのを懸命に堪える子供みたいな表情になっていました。

 瞳の端から涙の粒を浮かべながら、私の死覇装の裾を必死に掴みます。

 

「お、おト……」

「おと……?」

「……っ! あ、ああ、あああっ……! 駄目ッ! だめだめだめっ! で、ちゃ……ッ!! が、がま……んっ! むりっ、むりぃぃぃぃッ!! んんんんんんんっっっッ!!!!」

 

 そこまでが限界でした。

 

 悲鳴のような、断末魔のような、けれどもどこか恍惚とした声を上げながら、ジゼルの股間から液体が噴き出しました。

 

 あ、そっかぁ。いっけなーい。

 丸一日以上、ほぼ意識を失った状態で拘束されて閉じ込められていたんだもんね。

 そりゃあ、お腹も空くし、お小水(おしっこ)だって溜まるわよねねぇ。

 空腹や渇き以上に我慢なくなってるだろうし、そうなると思って排尿用の道具とかも持ってきていたのに、すっかり忘れてたわー。

 ついうっかり、察しが悪くなって長話をしちゃってたわぁ。

 てへ、藍俚(あいり)ちゃんってばうっかりさん♪

 

 溢れ出た液体はジゼルの履く黒いタイツへ一瞬にして染みを作り、それどころか身に纏う衣服にまで染み込むと、白い布地を黄色く染め上げていきます。

 同時に、鼻孔をツンと強く突くほどの強烈な匂いが辺りに立ちこめました。

 受け止めきれなかった液体はバシャバシャと溢れ落ちて、ジゼルの足下に黄色い水たまりを作っていきます。その色の濃さといったらもう。ビックリするぐらいの濃さです。

 どのくらい我慢していたのかが、これだけでよく分かりますね。

 

「や……やっ……ちゃっ……たぁ……あははッ……」

 

 ジジのお漏らしがようやく終わりました。

 呆然と、けれどもどこか恍惚とした表情を浮かべているのは、溜まりに溜まっていた物をようやくぶち撒けられた開放感からでしょうね。

 今だけは、まるで年端もいかない少女みたいに純真な顔つきになっています。

 

 ……で、射干玉。一通りを見た感想は?

 

『……ふぅ。拙者、今なら宇宙の真理を解き明かせそうでござるよ。ぐっじょぶ、藍俚(あいり)殿』

 

 満足できたみたいね。よかったよかった。

 

「ああ、そういうこと。そっかそっか、考えてみれば丸一日近くは捕まえたままだったものね。お小水(おしっこ)が溜まって、我慢できなくなっちゃっても仕方ないわよね」

「……ッ!!」

 

 呆然としているところに声を掛けると、ようやく我に返ったのかジゼルの表情が羞恥で真っ赤に染まりました。

 

「な……なあッ!! ち、違うからッ! これって、違うんだからねーッ!!」

「ほらほら、何を言ってるのよ。大丈夫。安心しなさい。排泄物を処理するなんて、慣れたものなんだから」

「ちょ、ちょっっと待ってよッ!! なんでボクのタイツ脱がそうとしてるのさッ!!」

「なんでって……濡れたままだと気持ち悪いでしょう? それに肌もかぶれるわよ?」

 

 有無を言わさずにジゼルの着ている物を剥ぎ取ると、そのまま汚物用の(バケツ)の中に突っ込んでいきます。

 やがて、あっという間に下半身全裸(ボトムレス)のジゼルができあがりました。

 

「み、見ないでよッ!! エッチぃーーッ!!」

 

 そう言いながら肌を隠そうとしますが……これ、男の()なのよね……何が「エッチぃ」よ……

 

『それはそれで素晴らしいので問題なっしんぐでござる!! よって無罪!!!』

 

 そう……

 肌も白いし、お尻もプルッとしているんだけれど、その股間にはちゃんと一物(おちんちん)があって、ついでに私が付けた貞操帯がちゃんと覆い隠しています。視線から逃れようと身体を捻った時に、ちょっと股間で揺れているのが見えました。

 

「はいはい。エッチでいいから、動かないで」

「ひッ!? あ……ッ! ああああ……ッ!!」

 

 逃れようとするジゼルを片手で抑えつけながら、別途用意しておいたお湯を入れた(バケツ)に布を浸し、ついでに石鹸も塗してから身体を拭いていきます。

 主に、股間から太もも。そしてお尻の辺りを中心に、丹念に念入りに、絶妙な力加減で汚れた部分を清潔にしていきます。

 

「お漏らしして、随分汚れちゃったからね。徹底的に綺麗にしてあげるからね」

「や……ッ! ちょ、そこは……ッ!」

 

 敏感な部分を布で擦られて、くすぐったいのか気持ちいいのか。

 ジゼルは腰を震わせながらも、それ以上の抵抗を見せませんでした。ただされるがままに、私の奉仕を受け入れています。

 

「それからこっちも……」

「ん……ッ……オ゛オ゛ッ!?!?」

 

 貞操帯にある、お小水(おしっこ)を出すための穴の中へ。布を巻き付けた細い棒を差し込んで掃除すると、途端に声にならない悲鳴が上がりました。

 どうやら気持ちよくなってしまって、海綿体が膨らんじゃったみたいね。

 

「……そ、そうだった……わ、忘れ……」

「ほら、だから動くと危ないって言ったでしょう?」

 

 激痛を必死で耐えながら、プルプルと身体を震わせながらも、ジゼルは歯を食いしばって私を睨み付けました。

 

「危ないじゃないってばッ!! なんでボクの……お、おち……こ、股間! 股間にこんなものをつけたのさッ!!」

 

 ワザワザ言い直さなくても、一物(おちんちん)って言っちゃえばいいのに……

 だってジゼルってば「チンコいてえええぇぇっ!!」って絶叫してるのよ?

 

『そこはやはり、オトメの純情でござるよ!! 言いたくても恥ずかしくて言えない純情な感情のメリーゴーランド回転木馬でござる!!』

 

 すっごい空回りしていることだけは理解できるわ。

 

「それは勿論、お仕置きのためよ」

「お、おしおき……?」

「ええ、そう。貴方、死人兵(ゾンビ)なんて使ってきたでしょう? 四番隊の隊長であり、命を大事にする私としてはそれが許せなくて許せなくて……」

 

 そう言いながらも、ジゼルの身体を拭く手は止めません。

 下半身から足の指までを一通り拭き終えると、今度は上着を剥いで上半身を綺麗にしていきます。

 

「だから、貴方のことは私が直接指導してたたき直してあげるわね。殺しても飽き足らないって、案外こういう感情なのかしら……ふふふっ……」

「……ッ!!」

 

 暗い笑みを浮かべながら目的を告げると、ジゼルが腰を引きました。

 へっぴり腰になりかけたジゼルをぎゅっと抱き締めて無理矢理立たせると、精神的に追い詰める様にそっと耳元で囁きます。

 

「ああ、逃げても良いわよ。勿論、逃げられたら……だけどね……」

「う……ッ……」

「自分でも気付いているでしょうけれど、今の貴方は随分と霊力が弱っている。おそらくだけど、ある程度離れてしまうと弱体化しちゃうんでしょう? その状態でどうにかできるのかしら? それに貴方の股間には、私からの特別な贈答品(プレゼント)もあるのよ? ああ、激痛と喪失を味わいたいのなら止めないけど……」

 

 霊圧が弱っている事に加えて、わざと相手に余計な想像をさせるような言い回しをして相手の想像力を煽ります。

 これで貞操帯のことを気にして、動きが鈍くなることでしょうから。

 本気で逃げられたら、そのときはそのときだけど、どうやら今はかなりの効果があったみたいね。

 ジゼルはピクリとも動かなくなったまま、必死の思案顔になりました。

 動きが止まったのをこれ幸いにと、そのまま上半身を丹念に拭いていきます。

 やはりぺったんこというか、お山(おっぱい)はありませんね……残念。

 

「丸一日窮屈で、汗もいっぱい出たみたいね。だから、全身をちゃんと清潔にしてあげるわよ……ほら、気持ちいいでしょう? 清拭(せいしき)は昔から得意だったの」

 

 先ほどチラッと言ったけど、今はジゼルを抱き締めながら身体を拭いているの。

 なので、こうして耳元で甘く囁きながら、ついでにちょっと胸元を強く押しつけてあげると――

 

「お゛ッ゛く゛お゛ぉ゛っ゛!!!!」

 

 痛みで涙を流すジゼルの股間に手を当てて、回道で治療を施してあげました。

 まったく、すぐ反応するんだから……

 

 

 

 

「それじゃあ、次はコレに着替えてね」

「これって……」

 

 手渡したのは、死覇装です。

 ジゼルはそれを受け取ったものの、あからさまに不満な態度を取りました。

 

「ええーッ! なんでボクがこんなダサい格好に着替えなきゃいけないのさッ!?」

「だって、貴方が着ていた服は自分でお小水(おしっこ)塗れにして汚しちゃったでしょう?」

「そ、それは……そうだけどーッ……」

「それに貴方のことをたたき直すって言ったでしょう? そのためにも、私の近くに付いていて貰うつもりなの。それとも何かしら? 滅却師(クインシー)の格好をしたままで、死神達に命を狙われても……」

「うううーーーッ! もう、わかったってばぁッ!!」

 

 心からの説得を受けて、ようやく着替える気になってくれたみたい。

 素っ裸のジゼルは、慣れない手つきで死覇装を身につけ始めました。

 

『ところで藍俚(あいり)殿!! つかぬ事かつ超重要なことをお聞きしたいのですが!! ……その死覇装は、男物でござるか? それとも……女物でござるか!?』

 

 タイトルを見てみなさい。

 

『……ッ!! なん、だと……!? さっすがぁ~! 藍俚(あいり)殿は話がわかるッ!!』

 

 ということで、ジゼルちゃんが誕生しました。

 しかもね! 涅ネムさんみたいな、超ミニスカートのタイプなの!!

 

「ひゃあああっはあああああっ!! こいつは春から縁起が良いぜぇぇっっ!! ヒーハーーッ!!」

 

「なにこれぇッ……スースーする……」

 

 あ、ちなみにパンツも褌も用意していません。

 チラッと見えてしまわないかと心配で心配で、自分で自分のスカートの裾を何度も何度も摘まむジゼルの姿は、ちょっと可愛かったです。

 

「……お゛ぉ゛っ゛!!」

 

 ……ほんと、懲りないわねぇ……

 

『まさか、自分で自分に欲情を……!? レベル高いでござるなぁ……』

 

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

 

 

「はーい、みんな注目! 今日は、みんなに大事なお知らせがあります!」

 

 翌日、朝のミーティングを始める直前の時間。

 パンパンと手を叩いて部下の子たちの注目を集めながら、高らかに宣言をします。

 気分は小学校で朝会を始める先生のノリみたいな感じなんだけどね。

 

「今日から四番隊に、見習いの隊士が一名加わることになりました。元滅却師(クインシー)のジゼル・ジュエルさんよ。みんな、仲良くしてあげてね」

 

 そう言いながら、死覇装を身に纏ったジゼルを皆の前に引きずり出して紹介します。

 隣に立ったジゼルは……

 

 あら、なんだかすっかり心が折れてるわね……なんでかしら?

 

『いったい誰の何が原因なのでございましょうか……? 諦めの境地とはきっと、このような状態のことをいうのでございましょうなぁ……』

 

「なあ、アレって……」

「ねえ……さっき隊長、滅却師(クインシー)って言ったよね? 私、耳がおかしくなったのかな……?」

「いや、アイツのことはチラッと見た覚えがあるぞ……この前、攻め込んできた滅却師(クインシー)の一人だ……」

「どこに行ったのかと思ってたけど、まさかこんな……なんで……?」

「あの先生、なんで滅却師(クインシー)を……?」

 

 素直になったジゼルとは対照的に、部下の子達からの反応は芳しくありません。 

 どうやらジゼルのことを知っている隊士が一定数いたみたいで、身元がバレた瞬間から一気に不信感が膨れ上がっています。

 特にイヅル君なんて、挙手して直接質問してきました。

 

 なんでジゼルを引き入れたのか? それは……射干玉のお気に入りだから……?

 

『いやぁ、照れますなぁ……!』

 

 ――じゃなくて!

 

『そんなッ!?』

 

「この子はね、ちょっと……私の逆鱗に触れることをしたのよ」

「げ、逆鱗……ですか……?」

 

 あら? ちょっと殺気を漏らしちゃったかしら?

 質問したイヅル君どころか、この場の全員が怯えた顔で一歩下がったわ。

 

「ええ、逆鱗よ。このジゼルはね、私の前で隊士たちの遺体を死人兵(ゾンビ)にして操って襲ってきたの」

「「「「…………ッ!!」」」」

「そんなこと、許せないでしょう? だからね、私は直接この子をたたき直すことにしたの。基本はずっと私の目の届くところに置いておくから、心配しないでね。あ、でも何か悪さをしたらすぐに教えて頂戴。ちゃんと――」

 

 一瞬だけ言葉を切り、チラリと視線をジゼルに移してから続きを口にします。

 

「お仕置き、するから」

「ッッッッッッッッッ!!!!」

 

 その瞬間、ジゼルは身体を竦ませて両手で股間を抑えました。

 どうやら視線だけで何をされるのかを、身を以て理解したみたいね。

 四番隊の隊士(ウチのこ)たちも、説明を聞いて理解できたみたい。どうして私が、このジゼルを手元に置くことにしたのかについてを、ね。

 

『パブロフの犬……いえ、藍俚(あいり)殿の犬? わんわんプレイ……??』

 

 考えがちょっと明後日の方向に行っている射干玉は置いておくとして。

 

「このジゼルが何をして、私に何をされたのか。勇音も同じ場所にいたから、興味があったら後で聞いて」

「……えっ! た、隊長……!?」

 

 突然話を振られて、さらに全員の視線が集中したことで勇音がワタワタし始めます。

 ……あなたねぇ……私が不在だったときにはちゃんと取り仕切っていたのに、なんで今は……

 

『あの時は業務ですが、今の場合は絶対にロクでもないことまで説明する必要があるからだと思うでござるよ』

 

「あの……り、理由は分かりました。けど、その……やはり問題なんじゃ……」

「もう一人、ドリスコールって滅却師(クインシー)も捕まえたの。そっちはもう引き渡し済みで、一番隊と十二番隊が協力して尋問をしている最中よ。知りたいことや必要なことはそっちが担当しているの。だから今、この子(ジゼル)は少し余裕があるのよ」

 

 義理は果たしている。だから、この子は四番隊(ウチ)で飼っても問題は無い。

 そんな意味を込めた説明をしました。

 

 

 

 

 

 そんなこんなで、ジゼルの紹介と朝のミーティングを終えたのですが――

 

「あの、実はね……(ぼそぼそ)……隊長が……(ぼそぼそ)」

「…………ッ!?!?」

 

 終了と同時に、勇音のところに隊士たちが事情を聞きに殺到しました。

 大勢に囲まれながらも、彼女は小声で説明しています。ちょっと距離が離れているので詳細な内容は分からないけどね。

 

 ただ、説明が終わった後。

 男性隊士たちがジゼルに向ける目が、若干優しい物になった気がしました。

 




●謎の新人女性隊士
黒目・黒髪で、女物の死覇装(超ミニ)を着ています。
背は(女性としては)ちょっと高めかも。胸はぺったんこです。
まだ見習いなので斬魄刀は持っていません。
隊長がずっと傍で見ています。多分これから、お手伝いに借り出されます。

●滅却師が外にいられる時間制限と今のジジ
時間制限ですが。
明確な描写が不明なので「一日くらい(影の)外にいれば、確実に弱体化する」程度の雑な認識で書いています。
(放置の時間が増えるともっと下がっていく、のかもしれません)

なので。
今のジジ殿は、霊圧は席官レベル(三席くらい?)に落ちている。
弱っているので強引な抵抗はできない。
そうでなくても、藍俚(あいり)が監視の目を光らせているので、下手に抵抗できない。
と、飼い殺し状態になっています。
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