お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

374 / 406
間が空いてしまいまして、大変申し訳ございません。
色々あったんです……

(抽象的に言うと「深夜の激痛」や「初めて門を叩いた救急病院」とか「医者に"ストレスは?"と聞かれて"死神と滅却師の最終決戦について"とは言えなかったよ」といったところ)



第371話 隊首会のお時間

「これより隊首会を開始する」

「異議あり!」

 

 総隊長の言葉に対して、私は開口一番に異論を唱えました。

 初っぱなから出鼻を挫かれた形になったのが気に障ったらしく、総隊長が胡乱げな眼差しをこちらに向けてきます。

 

「なにか文句があるのか湯川?」

「それは当然です! だって……」

 

 ――だってね!

 

四番隊(ウチ)で開催するのはやっぱりおかしいと思うんです!!」

 

 いつもは一番隊でやってるんですよ隊首会って!

 それがなんで……今回に限って……なんで……!?

 

「その件については、事前に通達したはずじゃが? 加えてお主からは勿論、他の隊長からも承諾を得ておる」

「それは……そうですが……」

 

 だって! 総隊長に「今回は四番隊で開催するけどいいよね?」って正式な書面で尋ねられたら、こっちは「それはちょっと……」とか言えないでしょう!?

 きっちりと断れる理由なんて、こっちには無いんだから!! だったら受け入れるしかないじゃない!! でもせめて、一言くらいは文句を言ってもいいじゃない!!

 そのくらいのささやかな抵抗は許してよぉぉっ!!

 

「なにより!」

 

 私が目線を逸らせば、追い立てるように強い口調で総隊長は目の前を指差します。

 

「このように、もて成しの準備までしっかりと済んでおる。今更文句を口にするのは筋違いというものではないのか?」

 

 総隊長が指し示した先には、わらび餅と紅茶が用意されていました。

 それも全隊長の分が。

 ええ、そうです。当然、私のお手製です。

 四番隊で開催するって聞いたから、今日のために用意したお茶とお茶請けです。

 

 ただ、四番隊(ウチ)にはそんな広いスペースなんてないんですよ。精々が戦闘訓練用の道場くらいですが、さすがにそこにお招きするのは問題ですから。

 なので、来客用の応接室で開催しています。

 椅子と机をコの字に並べて、お誕生日席に総隊長を。両脇をそれぞれの隊長が並んでいます。その全員の目の前には、先ほど言ったお茶とお菓子を並べてみました。

 隊首会って毎回、全隊長が立ったまま会議してますからね。あれ地味に疲れるので、今回は座っての開催です。

 

 議題が議題だから、長くなりそうなのよねぇ……

 

 あ、ちなみにですが。

 雀部副隊長から提供して頂いた紅茶で、お茶もわらび餅も作りました。というか話が決まった時点で、直接交渉して茶葉を分けて貰いました。

 

 そうそう、忘れるところでした。

 隊首会って隊長だけじゃなくて副隊長も来るわけですが。副隊長の皆さんも、別室で待機して貰っています。同じお菓子でお持てなししていますよ。

 

 ……なんていうか「これ、自分が提供した茶葉で作っていただいた特製のお菓子なんですよ」――みたいに、饒舌に語る雀部副隊長の姿が見えるわねぇ……

 そしてそれを聞き流す他部隊の副隊長たちと、会場が四番隊(ウチ)だからってことでお持てなし(ホスト)役として振り回される勇音の姿も見えるわぁ……

 

『つまり、更木殿もこれを食べているということでござるか!? 意外でござるなぁ……』

 

 うーん……来たのは確認したけれど……食べてないんじゃない?

 だって、お菓子なら無限に食べられる二人(やちる&ましろ)がいるんだから。処理はそっちに任せて、更木副隊長は寝てると思う。

 

「……ええ、解っています。というかその件は一応言っておきたかっただけで、本題は別にあります」

「本題って……まだ(なん)かあるんか?」

 

 ……平子隊長ってば、もう食べてる……

 座ってお茶とお菓子付きの隊首会だからって、気を抜きすぎでしょう……?

 

『そう言いながらも、藍俚(あいり)殿の隣では砕蜂殿が目をキラキラさせてわらび餅に夢中でござるが?』

 

 あーあー、聞こえない聞こえない。

 

「近隣の食事処から四番隊に苦情が来ました。お昼、隊士の皆さんが来なくて売り上げが下がっているらしく、なんとかして欲しいと」

「ふむ、なるほど……(もぐもぐ)……そんな弊害がのぉ……」

 

 総隊長も食べてる……!?

 ……えっと、気を取り直して!

 

 繰り返しになりますが、滅却師(クインシー)らの襲来を受けて力不足を感じた隊士の皆さんは、手っ取り早くなって対抗できるようにしようと四番隊(ウチ)にご飯を食べに来ています。

 なにしろ四番隊の食事は食べれば、怪我や傷に強くなって霊圧も少しだけ上昇するという特製料理です。目に見えるほど劇的な効力は無くても、その「ほんのちょっと」は案外バカにできません。

 ほんのちょっとを求めて毎日の様に殺到された結果が、瀞霊廷の料理屋が倒産の危機ということです。

 

『食べて応援というやつでござるな!!』

 

「一時的な物だと思っていたが、これ以上長く続くと死活問題に発展しかねないそうです。なので『食べに行ってあげて』と、隊長の皆さんから各隊への通達をお願いします」

「ふむ、しかしのぅ……」

 

 あ、今度はお茶飲んでる……

 

 ……案外、総隊長が四番隊(ウチ)を隊首会の場に選んだのは、こうやって手料理を口にして少しでも強くなりたい……そんな不安の表れなのかもしれませんね。

 なにしろ未だに卍解が奪われたままですから……

 

「今現在は火急の時、もうしばらくは辛抱して貰うしかあるまいて」

「四番隊の料理、結構評判良いみたいだぜ。お昼だけじゃなくて朝と晩もやってくれって意見がウチに来てるらしい……修兵が言ってたぞ」

「そうだね。料理の種類が豊富で、日替わりで選べる楽しみがあるって八番隊(ウチ)の女性隊士も言ってたよ」

 

 うえぇ……他の隊長たちからも好意見が出てきてる……

 四番隊(ウチ)に泣きついて来たお店の人たちに説明するの私なんですよ!? 一番隊じゃなくて四番隊(ウチ)に直接文句が来た意味を解ってますか!?

 

「だからといって、今まで世話になってきた方々や店を蔑ろにするのはあまりにも無作法かと。徐々に緩和していくか、あるいは持ち回りか、なにかしら対策は必要でしょう」

 

 朽木隊長、よく言ってくれました!!

 そうよ、それなのよ!! 最悪持ち回りでもいいから……えっと、一日に二つの隊が来るとして……日曜日は四番隊(ウチ)が休めるって事で良いのよね?

 

『日曜日だから全て隊が総出で食べに行くぜヒャッハー!! になる未来しか見えねぇでござるよ……』

 

 え゛え゛ッ!! それは困るんだけど……

 

「ではその件についても話し合うが、まずは各隊の状況からじゃ。まずは二番隊から」

「はい」

 

 忘れるところでした。今は隊首会の真っ最中でしたね。

 今回の隊首会ですが、議題は滅却師(クインシー)の侵攻とその対策についてです。当然ですね。

 少し前に攻め込んできたかと思えば、煙のように撤退して、それから数週間。

 各部隊は総隊長の指示の元、次なる侵攻に対する方策をそれぞれ行ってきました。

 

 なので現在は各部隊の訓練状況や、それぞれの部隊独自の対策についての周知共有をしているところです。

 とはいえ四番隊は戦闘よりも後方支援ですから。前回の様に急に攻め込まれても対応出来るよう準備は怠っていません。

 なにしろ非常用持ち出し袋を常に携帯している隊士がいるくらいですから!

 

『それもう非常用ではなく常用になってるでござるよ……』

 

 他にも「希望する隊士には応急救護の講習会でも開きましょうか?」などを告げて、四番隊(ウチ)の報告は終わりました。

 そのような感じで各部隊の現状についての報告が終わったところで、シロちゃんの手が上がります。

 

「そうだ、忘れるところだった。部下の中に、斬術を学び直してえって声が結構上がってる。指南役の稽古だけじゃどうも足りねえらしい。誰か、暇があれば……」

 

 ……ああ、そっか。卍解が奪われて、戻ってこないままだから。だから十番隊の隊士のみんなは、他の隊よりも不安なのね。

 

『隊長はチビだし、副隊長はお山(おっぱい)の大きな美人だし、もう終わりだぁ! という諦めの感情なのでしょうな……ところで藍俚(あいり)殿? 一応七番隊も奪われておりますが、そちらは……?』

 

 七番隊は狛村隊長が頼り甲斐があるから平気なんでしょうね。

 あと、射場副隊長の躾けも良いでしょうから。

 

 あら……? シロちゃんの視線がチラリと動きました。

 その先にいるのは……え、私? それと……卯ノ花隊長!? まさか私たちに斬術の指南をやれと!?

 

「十番隊は向上心が旺盛な隊士が多い様じゃな。感心感心……その心構えが平時から出来ておれば文句の付けようもなかったが……さて……」

 

 総隊長も、どうやらシロちゃんの意見を汲み取ったのか、満更でもなさそうな様子で私たち二人に視線で尋ねてきます。

 

「私ですか!? む、無理です! 四番隊の業務で手一杯ですよ! ただでさえ平時より負担が掛かっているんですよ!?」

「そうですねぇ……十一番隊(ウチ)も、再戦に向けて暴れてさせている最中ではありますが、もう一部隊程度なら面倒を見ますよ?」

 

 私と違って乗り気のようですが……四番隊に怪我人が山のように担ぎ込まれるような事だけは止めて下さいね卯ノ花隊長!!

 

「なにか? 湯川隊長」

「……いえ、なにも」

 

 付き合いが長いからって、平然と心を読むのは止めて貰えますか……心臓に悪いんですよ……

 

「いや、希望者はまとめて一番隊で受け持つとしよう」

「山じい!?」

「元柳斎先生!?」

 

 こっそりと冷や汗を流している横で、総隊長が乗り気のようです。

 

「儂も昔は鳴らしたものよ。長次郎と二人で鍛え直してやるわ。春水、十四郎。久しぶりにお主らもどうじゃ?」

「い、いやぁ……ボクは遠慮しておこうかな……」

「俺は……」

「元柳斎殿! ご迷惑でなければ自分も!」

 

 あ、浮竹隊長の言葉が狛村隊長に遮られたわ。

 

「元気なのは宜しいですが、あまり暴れすぎて怪我人の山を四番隊に移送する様な真似だけは慎んで下さいね、総隊長」

「卯ノ花……お主にだけは言われたくはないわ……」

 

 やっぱり一言一句までバレてたのね……

 

「まあよい。では各隊の隊長は希望者を募っておけ。希望者にもよるが、早ければ明日にも稽古をつけてやる。では次の議題じゃが――朽木」

「はっ」

 

 名が呼ばれると、心得たとばかりに立ち上がり朽木隊長は口を開き始めました。

 

「護廷十三隊以外、すなわち瀞霊廷内に住まう者たちへの対応についてです。こちらについてですが、まず――」

 

 語られるのは、率直に言って平凡で無難な内容でした。

 瀞霊門の内側に住んでいるとはいえ、相手がいつ攻め込んでくるのかまでは解りません。強制的に疎開させたり避難所に送り込むのも問題です。

 なので、避難場所の周知や避難訓練とか、その程度が関の山。

 

 ですがそれは、次に語られる内容に比べれば至極真っ当なものでした

 

「――次に、各貴族について、ですが……あまり芳しくない、というのが正直なところです」

 

 朽木隊長の言葉に、総隊長もまた渋い顔をします。

 

 どうやら四大貴族の一つ、朽木家の言葉であっても貴族連中はあまり聞いてないみたいですね。邪険には扱わないものの、本当に心には響いていないといった様子らしいです。

 いざとなれば総隊長が身体を張って止めてくれるだろうとか、零番隊までは突破できないだろうとか、思っているんでしょうね。

 

「やれやれ……先日のようなことがあっても、まだそう考えるか……」

「お恥ずかしい限りです……」

 

 ポロリと零した言葉に、朽木隊長が思わず頭を下げました。

 

 ですが、そこまで悲観的にならなくてもいいんじゃないですかねぇ……?

 危険になったらそれぞれ勝手に逃げるでしょうし、隠れ家の二つ三つは備えてあるでしょうし。

 なにより「自分たちだけは絶対に死なない」って本気で思い込んでいるんでしょうから。

 

「――傲慢な貴族の意識改革には、此度の一件は丁度良いかもしれぬな」

 

 ビックリした! ビックリしたわぁ……!!

 思考が口から漏れ出ていたかと思った!! 私が考えていたのとほぼ同じ事を、総隊長が口にしていただけでした。

 

「またそんなこと言っちゃって。戦後に大目玉を食っても知らないよ?」

「ふん! あやつらに嫌みを言われる程度でこの難局を乗り切れるのであれば万々歳じゃわ! この頭が禿げ上がるまで下げ続けてやるわい!!」

 

 ――それはひょっとしてギャグで言っているのか!?

 

 と、危うくツッコミを入れるところでした。

 

『案外本気でツッコミ待ちなのかもしれませんなぁ!』

 

 いやぁ……これは無理でしょ……? どう考えても……

 

 ……え、真面目にツッコミ待ちなの!?

 

 

 

 

 

「では次に、滅却師(クインシー)たちの件について。涅」

「うむ、任せてくれたまえヨ」

 

 そして議題は次に、滅却師(クインシー)たちの詳細な調査報告に移ります。

 とは言っても、事前に技術開発局から連絡と情報提供がありました。

 それぞれ襲ってきた滅却師(クインシー)の名前やら、能力やら。現時点で判明している部分と、それらについての可能な限り考えついた対策について。

 

 短時間でよくここまで纏めたわねぇって、思わず感心したわ。

 でもきっとおそらく、もっともっと肝心な部分は秘匿してるんでしょうね……涅隊長のことだから……

 

『新しい実験動物を手に入れる絶好の機会でござるからな!! 藍俚(あいり)殿、負けてはならんでござるよ!! こういうのは早い者勝ちですからな!!』

 

 うん、頑張る!

 

 ……あ、総隊長の身体を張ったボケですが、結局誰もツッコミは入れませんでした。

 

「それから、アイツらの移動方法についてだがネ。結論から言えば影を利用しているヨ」

「影だと!? そのような物をどうやって……」

「お前の影鬼みたいだな京楽」

「いやちょっと、一緒にされるのは――」

「ホウ、なかなか良い例えだネ。平たく言ってしまえばその通りだヨ」

 

 太鼓判が押されました。

 

「前回の襲撃時に観測したデータと、そこの湯川藍俚(あいり)の痕跡を調査した結果だが、間違い無いヨ。影を穿界門(せんかいもん)として出入りしていると考えれば問題はナイ。その気になれば今この瞬間、この場所に殺到することも可能ということだネ」

「なるほど、穿界門(せんかいもん)……だが影を破壊することは不可能……ならば逆に罠を張ることも可能か……?」

 

 砕蜂が何やら考え始めました。隠密機動の長として、捨て置けない状況ですからね。

 他の隊長たちも、それぞれ思案顔です。

 

「涅、ならば奴らの世界への侵攻は可能か?」

「おやおや、零番隊に釘を刺されたというのに、ご執心だネ……」

 

 総隊長の言葉に、涅隊長が肩を竦めます。

 

「相手もその辺りは心得た物だヨ。試したが、容易には踏み込めない仕組みになっているネ」

 

 やっぱり、そうよね……

 ……あれぇ!? でも私、案外あっさりと連れ去られて、しかも自分の力だけで帰ってきたけれど!?

 ひょっとして私!? 私が暴れたからセキュリティが強化されたの!?

 

「出入りには通行証のような物が必要だが、放逐は自由と考えるべきだネ。湯川の一件から考えるに」

 

 え、帰るのはフリーパスなの!?

 まあでも、遊園地とかでも入場はともかく退場するのにまでチケットが必要なんて聞いたことないし……

 

『現実には退場チケットはありますが、これは基本的に再入場用のチケットのことでござるよ! 藍俚(あいり)殿が考えているのは「遊園地に入ったのに、このチケットがないと出られない! お家に帰れない!」といった超一方通行のあり得ないチケットのことでござる!!』

 

 退場の時に入場許可証を返すことで、退場の許可が出るって場合もあるわね。でもその場合は入退場許可証みたいなものだから。

 

「その通行証、用意は可能か?」

「現在解析の真っ最中だヨ。だが滅却師(クインシー)共に気付かれぬように慎重に進めているのと、影対策も同時に進めているからネ。もうしばらく時間をくれたまえ」

 

 涅隊長だけじゃなくて浦原もいるもんねぇ……

 そりゃ、解析されて偽造カードとか用意されちゃうわよねぇ……

 

 しかも影対策って……何してるの? 影そのものを封印でもするのかしら……?

 

「そうそう、忘れるところだったヨ。それから例の卍解の件だが、こちらも進展が――」

「なんじゃと!?」

「それは本当か涅!?」

「卍解が……氷輪丸が戻ってくるのか!? どうなんだ!? 答えろ涅!!」

 

 うわぁ……奪われた三人がすごい食いつきだわ……

 だってあの何事にも動じない涅隊長が、ちょっとだけ気圧されたもの。

 

「落ち着きたまえヨ。影対策の一環で気付いたが、卍解の反応が微かだが影の向こう側から検知できた。つまり滅却師(クインシー)に奪われ、その後に遮断されたと考えるのが自然だろうネ」

「遮断……? どういうことだ……?」

「ヤレヤレ、解らんのかネ? 封印されているのだヨ。これならお前達の卍解が戻らないのにも説明が付くからネ」

 

 封印……ねぇ……取り上げて、自分たちの力として利用出来るはずの卍解を封印……

 なるほど、この方法なら死神の力だけを削げるわね。

 

『下手に利用しようとすると、友情パワー的なサムシングで乗り越えられて逆転の秘策になってしまいますからな!! 物置の奥に押し込んで、あとは知らんぷりでござるよ!!』

 

「そこで、だヨ。次に滅却師(クインシー)たちが攻め込んできたときに、卍解を奪い返すべく、私自らが乗り込んでいこうと考えているんだがネ」

「なんじゃと!? 涅、それは……」

「何を尻込みしているのかネ? かつて我々は、藍染惣右介の事件の際に虚圏(ウェコムンド)へ複数名の隊長を派遣した。今回もそれと同じような物だヨ」

 

 た、確かにそう言われると……

 いやいや、でもちょっと待って!

 敵の本拠地に乗り込みたい本当の理由って、どう考えても涅隊長自ら研究素材を吟味したいだけでしょ!? 欲望全開丸出しじゃない!!

 

 ……でも私も虚圏(ウェコムンド)まで行ったし、ハリベル相手に「水のないところでこれほどの水遁を」と「お体に触りますよ」したから、文句は言えないわよね……

 

「何より卍解を取り戻すことが出来れば、残火の太刀が蘇るということだヨ? そこの二人の隊長もマトモな戦力として数えられるようになる。何が不満なのかネ? それともまさか、総隊長殿は卍解を取り戻しても勝つ自信が無いのかネ?」

「ぐ……っ……」

「元柳斎先生、涅の言っていることも一理あります。ここは許可すべきかと……」

 

 浮竹隊長が賛同してくれました。

 確かに、現状であれば有効な手段の一つでしょうね。

 

「……よかろう、許可する」

「ありがとうございます。ただ、だネ。主力が出払っているとしても、敵地であることには違いないんだヨ。一人で脱出してきたどこかの隊長と違って、脆弱な私では心許ない。そこで、何名か護衛も欲しいところだが……都合はつくかネ?」

 

 そう尋ねる先にいるのは、卯ノ花隊長でした。

 どうやら十一番隊の荒くれを用心棒に貸して欲しいってことみたいね。

 

「ええ、構いませんよ。腕利きを派遣しましょう」

 

 腕利き……ってまさか更木副隊長!?

 ……違うわね、間違いなく。主戦場は尸魂界(ソウルソサエティ)側になるんだから、頼んだって行くわけがないわ……

 

「素晴らしい! 精々頼りにさせて貰うとするヨ!! それからもう一つ、何分初めて行く場所なのでネ。出来れば現地に詳しい道案内が欲しいところなのだが――」

 

 今度は私の方を向きました。

 

 ……うわっ、すっごいやな予感。

 

「四番隊で飼っているという滅却師(クインシー)について、説明をしてもらおうじゃないか!?」

 

 ああ、そう繋がるのね……

 




●今後の予定的な物
この隊首会が終わると、ようやく二次侵攻です。
色々とロクでもない出来事が起こる予定です。
(まだ他にも色々出来たかと思いますが、間が開きすぎたので)

●さらに今後の予定的な物(「ブリーチを書き終えた後」的な意味で)
色々と考えていたんですが……
何やっても藍俚殿と射干玉ちゃんコンビしか頭に浮かばないんですよね(苦笑)

なので、もう1つくらいこの二人で何か書け、たらいいなぁ……って……
・藍俚「これが私のフルコース、射干玉尽くしよ」
・藍俚「"個性":射干玉」
とか、そんな感じになるのかなぁ……

多分、後者なんでしょうね(前者はグルメ細胞がアレと被る)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。