「こ、こりゃスゲぇ……! 抑えつけられなくなりそうだ……」
「すっごいビリビリきてるよ……! くぅ……」
「
超高密度の
濃厚すぎる
木っ端な
そんな現場に居合わせながら、それでも耐えていることが彼らの実力を示している。
「けど、結局ボクらの霊圧だけじゃ足りなかったってことだよね……」
「そういうなローズ! 元々、
目に見えるほど濃密な霊圧に包まれているユーハバッハたちの様子を睨みながら、二人はそうやり取りをする。
海燕を"これは一護です"と偽ることで
なお、平子は始解も卍解も便利なので「可能な限り相手をして時間稼ぎをすること」という役割を初めから割り振られていたりする。
……え?
いやいや、あの人はアレでも(一応は)トップクラスの回道の使い手ですし。回復役として動き回る役目がありますし……
あとバンビーズの
「せやけど、これならユーハバッハかて耐えられへんやろ。アレがどんだけ規格外かて、
「……ちょ! 待て真子!! それは!!」
「それフラグだよっ!?」
「フラグ!?」
「真子! ジャンプを読んでないのかい!?」
お約束な言葉を吐いた平子が、仲間からの言葉に「なん、だと……」と言わんばかりの表情を浮かべていた頃――
「いやいや、
浦原喜助は、集まった
「礼は不要だ。ユーハバッハを放ってはおけないからな」
「とはいえ、突然現れてあの球を渡されたときには、何事かと思ったわ。事前に説明してくれたからよかったものの……しかし、上手く行くものだな……」
「ねえねえ一護は?」
「ありゃ海燕……か? 妙な頭しやがって……」
二人ほど、そんなことは関係ないとばかりに我が道を行っている者がいるが、それはそれとして。ウルキオラが疑問を述べる
「お前の言う通りに、数日間に渡って霊圧を込めた。だがユーハバッハは
「そりゃ勿論、効果は十分見込めるっスよ。今回の場合は思いっきり時間を掛けて霊圧を濃縮させましたからね。事前にご説明もしたでしょう?」
浦原はニヤリと笑いながら太鼓判を押す。
となれば、質か量を高めることで力量差を埋める。単純だが確実な手段だ。そして幸いなことに、高めるだけの時間の猶予もある。
第一次侵攻で
問題は、霊圧を効果的に扱うためには可能な限り
これらの準備を行いながら、敵の
……働くなぁ……流石、死なないために死ぬほど努力と準備を怠らない浦原である。
「
「確かに……」
「なら、
浦原がそう告げたところで、渦中の霊圧がゆらりと蠢いた。
その気配は、死神であろうと
「あーあー、やっぱりぃ……」
「フラグ立てちゃったばかりに……」
「さっきのは"やったか!?"並に盛大なフラグだったな」
「スマン……や、ちょい待ち! これ俺か!? 俺が悪いんか!?」
真っ先に口火を切ったのは、先ほどまでフラグだなんだと言い合っていた平子たちだ。
続いて、悠々とした雰囲気で立ち並ぶ影が、濃厚な霊圧のカーテンの向こうから薄らと見えてくる。
そのシルエットと気配は、ユーハバッハ達が未だ健在だという何よりの証拠だった。
「けど……効果はあっても決定打にはなりませんか……」
「……つまり、無駄だったと?」
「いえいえ、十分ですよ。そりゃ確かに、この策で倒せるのが一番良かったんですけどね。けど、ユーハバッハ相手にも効果はあるってことがわかったんです」
ハリベルの言葉に、浦原は首を横に振る。
今の光景は、浦原からしてみれば十分に想定可能なものだった。
「確かに、僅かながら肝を冷やした。だが、私には通じぬ」
まるでその考えを裏付けるかのように、ユーハバッハが口を開いた。
その姿は、先ほど平子らの霊圧を圧縮した物を放ったときと同じように、結界を張ったままだ。だがよく見れば結界は先ほどよりも強固なものになっている。
それに加え、今回は効果があったのだろう。健在でこそあるものの、ジェラルドやユーグラムの様子は精細を欠いていた。
ユーハバッハの守りの結界があってもなお、この霊圧に苦しめられているようだ。
それらを確認した浦原は、一つ頷く。
「貴方はどうかは知りませんが、部下の方達はその結界が無ければ耐えられない。部下を減らすのは好ましくは無いでしょう? なら、貴方は実質動けなくなったと同じ事です。なら、どうとでも出来ますからね」
「何を言うのかと思えば馬鹿なことを! この程度の霊圧など今すぐにでも突破できる!! 陛下にこれ以上お手間を取らせるわけには行かぬのだ!!」
「よせ、ジェラルド」
「リジェ! 何を言うのだ! ぬ……っ!?」
飛び出そうとしたジェラルドを、リジェが肩を掴んで止める。ほぼ同じタイミングで、スタークとハリベルが
「それだけでは無い様だ。感じぬか、ジェラルドよ?」
機先を制されたジェラルドに向けて、ユーハバッハはそう言い放つ。
「気付きました? そちらが黒崎サンを合図に集まってきたのと同じように、こちらもこの霊圧を合図に集まる手筈になってるんですよ」
霊圧を合図に集合を掛ける。それは人数を集めるだけとしか思えないだろうが、本当の狙いはもう少しだけ別のところにある。
もう少しすれば、涅たちが封じられた卍解をきっと解放してくれるはず。
そうなれば、山本の卍解が――残火の太刀が再び使えるようになる。ユーハバッハがまともに動けないこの状況ならば、間違いなくひっくり返せるはず。
それこそが本当の狙い。効果のある物を、より効果的に扱えるように場を整えたのだ。
……とはいえ、アスキンによって苦戦させられている今の山本ではどこまで活躍できるものか、少々疑問は残る。
だが浦原もそこまでは知らぬ為、相手を焦らせるように告げる。
「霊圧を支配して分解・無効化させる時間は与えませんよ。まあ、そうでなくとも今の状況なら――」
「いや、違うな。私が言っているのは
「……え?」
それに気付かなかったのは、浦原もこの高濃度の
相手の言葉を遮りながら、ユーハバッハは首を横に振ると、チラリと一瞬だけ視線を上に上げた。
釣られるように浦原もまた、視線を上に向ける。
そこには、天空からまるで隕石のように超高速で一直線に降りてくる人影があった。
人影は見事に着地すると、軽く手を挙げる。
「よっ! 浦原さん、助けに来たぜ」
「く、黒崎サン!?」
●ベリたん登場
きちゃった。
(上で和尚に「陛下たち来てるよ」って言われただろうし、海燕さんらと打ち合わせしてないし。そりゃあ来るよね。集まってるし、きっとこのまま決戦なんやろなぁ……)
●親衛隊とかユーグラムが
ベースが