お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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※ どうでもいいのですが。
 この作品(おまてん)、ちょっと面白い(おもしれー)ことになっていました。
(2026年3月(9日と22日)の活動報告に書いてありますので、気が向きましたご覧になってみてください)

活動報告に飛べる、はず


第398話 ユーグラム・サスペクツ

 私がリジェやジェラルドとの戦いを繰り広げていた頃。

 更木副隊長は、ユーグラムを相手に戦いを挑んでいました。

 

 戦場に辿り着くなり「待ちきれなかった」とばかりに、ユーグラムへ向けて意気揚々と襲いかかり、その姿を――いえ、その殺気や闘気を感じた死神たちは「巻き込まれるのはゴメンだ」とばかりに、その場から逃げる様に離れていきます。

 結果、更木副隊長とユーグラムは一対一の斬り合いを演じることになりました。

 

『ということで、藍俚(あいり)殿がリジェ殿とジェラルド殿との戦いを繰り広げていた頃に、更木殿とユーグラム殿がどうしていたのか? のお話でござるよ! しかも藍俚(あいり)殿の一人称視点で!!』

 

 うわぁ、身も蓋もない言い方……

 

『まあまあ、分かり易さは大事でござるよ!』

 

 そうね……ということで、割り切って! 張り切っていきましょう!

 

 邪魔な相手がいなくなってすっきりした戦場を駆け抜けながら、更木剣八――長いから、今だけ更木剣八って呼ぶわね――はユーグラムへと斬魄刀を叩き付けました。

 

『更木殿の斬り合いの邪魔をしようなんて命知らずがいるわけがないでござるよ。逃げるのも当然でござる!』

 

 あと、前回の侵攻の時にもユーグラムを相手に戦っていたから、一番慣れた相手に任せるって狙いもあったんでしょうね。

 ユーグラムを相手に下手な策や小細工を労するよりも、圧倒的な実力で捻じ伏せる方がずっと正攻法だって、そんな風に判断したのかもしれません。

 

 退いていく仲間たちと入れ違いながら、凄まじい勢いで放たれた力任せの一撃。荒々しくて猛々しいその斬撃を、ユーグラムは涼しい顔をしながら手に持った盾で受け止めました。

 あれだけの重々しい攻撃をあっさりと受け止めただけでも、ユーグラムの戦闘力の高さは容易に窺えます。

 ですが、それでも更木剣八の一撃です。

 さすがに無傷では済まなかったようで。防いだもののユーグラムの身体は僅かに体勢を崩し、手にした盾に浅く傷が入りました。

 

「……」

「へっ、やっぱりこの程度は防ぐか」

 

 防いだ方が僅かに渋い顔を見せ、防がれた方が嬉々とした表情を浮かべます。

 ですが、事前の――前回の侵攻時に更木剣八が戦った際の映像から考えると、彼はここからが本番ですね。

 

「その通りだ。私には通じない」

 

 その言葉と同時に、更木剣八の身体に傷が走りました。

 事前情報として知ってはいたけれど……実際に目にしたのは初めて!

 これが、ユーグラムの能力……!

 

「ちっ……! またそれかよ!!」

「……っ!!」

 

 傷つけられたことなど意にも介さずに更木剣八はさらに斬撃を放ちます。

 強敵との死闘を再び行えたことがよほど嬉しいのでしょう。口元を歪ませながら、ユーグラム目掛けて凄まじい攻撃を何度も繰り出します。

 遠目からですが、その攻撃には下手な破面(アランカル)など鎧袖一触にするほどの破壊力が込められていることでしょう。

 暴風雨のような連続攻撃を、けれどもユーグラムはその手に持った剣と盾を巧みに操りながら防ぎ、受け流していきます。

 

「いいじゃねえか! 前に斬り合ったときよりも、ずっと愉しいぜ!!」

「更木剣八……特記戦力め……!」

 

 攻め込んでいるはずなのに、上手く攻撃が当たらない。

 にもかかわらず更木剣八はこの状況を愉しんで嗤い、ユーグラムはさらに警戒の度合いを強めます。

 

「おらぁっ!!」

 

 日本刀と西洋剣が激しくぶつかり合います。

 野生の獣のように荒々しい更木剣八の剣術に対して、ユーグラムが振るう剣は一見すると驚くほどに洗練されていました。

 剣術のお手本のような流麗さで、剣八の剣を相手に戦いを繰り広げます。

 ですが、それで終わるようならば彼は剣八の名を名乗りませんし、何より卯ノ花隊長が何時までも名乗らせません。 

 冷静沈着なユーグラムの剣を、剣八は野生の勘と反射神経。それに加えて、自らが斬り合いを続けることで蓄積された経験則を用いることで渡り合います。

 斬って、斬られて、また斬って――その繰り返しで肉体に刻み込んだ戦い方で、ユーグラムを追い詰めていきます。

 

「いつまでも、好きにはさせん!」

 

 あら? 

 それまで冷静沈着だったはずのユーグラムの剣筋が、気のせいか徐々に熱くなっているように見えます。

 まるで剣八の剣に感化されたように。

 

 ……ひょっとして、だけど。

 滅却師(クインシー)って、弓を使った戦い方をする人たちよね? 戦術の関係上、別の武器を使う事はあっても、最終的には弓が基本。 

 そりゃあ、探せば滅却師(クインシー)の歴史の中にだって弓以外の武器を。剣や槍を使った戦い方くらいはあるでしょうね。

 実際、ユーハバッハやジェラルドみたいな例もあるわけだし。

 なのにユーグラムは、今まで徹頭徹尾で剣しか使っていない。

 

 剣をメインにして、剣一本だけで戦って、今の立場まで上り詰めた? その場合、今の境地に至るまでどれだけの努力や試行錯誤を繰り返したことやら……

 そういう意味では、二人は似ているのかもしれないわね。

 似ているって、どこかで感じたから、ユーグラムも少しだけ看過されたのかも。

 

藍俚(あいり)殿も卯ノ花殿に相当鍛えられておりましたが……似ていますか?』

 

 全然(ぜーんぜん)

 私の場合は、不肖の弟子パターンだからね。物覚えが悪くて、時間が掛かってただけ。

 あの二人は――そりゃ、ある程度参考にした部分はあっただろうけど――自分たちで愚直に辿り着いたスタイルよ。

 

「ぐ、うぅ……」

「おおおおおおおっっ!!」

 

 仮に、私の予想通りに似た者同士の二人だったとしても。

 地力は更木剣八が圧倒的に上です。

 それどころか、ユーグラムという強者を前にすることで、さらに強くなっていきます。実際、この滅却師(クインシー)たちの二次侵攻を経験したことで、さらに強くなっているわけですから。

 剣八の剣術がユーグラムを上回り始めました。

 圧倒的な速度と破壊力の籠もった攻撃に対応が遅れだし、ユーグラムの剣は少しずつ圧されていきます。

 

「おらぁっ!!」

「……ぐぅッ!!」

 

 その隙を逃すことなく、剣八は渾身の一撃を繰り出しました。慢心の現れとすら思えるような、大振りの一撃です。

 ですが、ユーグラムがその一撃に対応できないのは明らかでした。

 振り下ろされた斬魄刀はユーグラムの身体を縦に斬り裂き、痛みと受け損ねたショックからか表情が目に見えて曇りました。

 

 ですが……おそらくはここからが本番!

 

「とりあえず、試してみるか!!」

 

 斬魄刀を振り下ろしたかと思えば、剣八はその場から大きく距離を取りました。

 その動きを、ユーグラムは痛みに顔を顰めながらも目で追います。

 

「……ぐぅ!?」

 

 距離を取り、絶対に剣が届くハズのない位置まで離れたはずですが、剣八の身体に大きな傷が突如として生み出されました。

 位置こそ違いますが、傷の大きさや容態は先ほど剣八が斬ったときのそれと酷似――ううん、私の目が確かなら、全く同じ傷が付いている。

 

「チッ……距離は関係ねえのか?」

 

 同じだけの傷を受けながらも、剣八は微塵も怯えを見せること無くそう呟きました。

 

 繰り返しになりますが。ユーグラムの能力については、前回の侵攻の際にある程度は割れています。

 ですが解っているのは「受けた攻撃をそのまま跳ね返してくるようなもの」という程度。実際にどのような現象が起きているのかは、明確に解明することは出来ませんでした。

 勿論、ある程度の推論や能力を調査する方法などは共有しています。

 なので先ほどの剣八の行動も、その共有された物の一つ。

 単純に「斬ると同じ剣で斬られるのではないか?」という推測と、その確認の結果です。

 

『だから、距離を取る必要があったわけでござるな』

 

 そういうこと。

 目に見えない、同じ攻撃をされているんじゃないか? ――って説の検証ってわけ。でも結果は、どうやら違うみたいね……

 

「距離、か。悪くは無い」

 

 ……えっ!?

 ユーグラムの持っている盾に、突如として剣八が斬ったのと同じ傷が出来ました。まるで透明人間が傷を付けたみたいに、何の前動作も脈絡もなく。

 同時にユーグラムが受けたハズの傷が、綺麗さっぱり消えていました。盾が傷を肩代わりしたかのようです。

 

「ぐっ!?」

 

 剣八の身体が、再び傷つきました。

 それも、先ほどユーグラムを斬ったのと同じ規模の傷。同じ傷を二度も負わせられたことに、さしもの剣八も僅かに渋い顔をします。

 

「私の能力を探っている。と、そんなところだろう?」

「まあ、な……けど、どうせ傷を相手に押しつけるとか、そんなところだろ?」

「以前は、語る暇もなかった。故に改めて名乗ろう」

 

 無傷となったユーグラムですが、油断なく盾と剣を構えながら語り出しました。

 

「私の聖文字(シュリフト)は"(ビー)"――"世界調和(ザ・バランス)"。範囲世界に起こる不運を幸運な者に分け与えることで、世界の調和を保つ。そして、我が身に起こる"不運"は全てこの『身代わりの盾(フロイントシルト)』で受け、更なる"不運"としてお前に降り注ぐ」

 

 "世界調和(ザ・バランス)"……なるほどね。

 ネタバレNGの射干玉が教えてくれたように、ちゃんと(ビー)の文字だったわけだけど……

 考えていたよりもずっとずっと、ず~~~っと厄介な能力だったってわけか。

 

 我が身に起こる不運を幸運な者に分け与える――その説明をさっきまでの現象に当てはめると「斬られたボクは不運だから、斬った幸運なキミに傷をお裾分けだよ!」ってところでしょ?

 それに加えて「だけどボクの不運は盾が肩代わりしてくれるから平気だよ。でも盾が傷ついて不運だから、もう一回キミにお裾分けね」ってことでしょ!?

 

『おお! 正解でござるよ藍俚(あいり)殿!!』

 

 うわぁ……嬉しくない正解判定ありがとうね射干玉……

 

 ……え? それどうやって倒せば良いの?

 一撃で首を切り落とすとかすれば、もしかしたら何とかなるかもしれないけれど……でも、あれだけの手練れを相手に一撃って……

 仮に一撃で切り落とせても「殺されたことが不運だから」って理由で復活してきそう……

 

「なるほどな。良く解った」

 

 ――って、ええっ!? 解ったの??

 私、まださっぱり解ってないんだけど!!

 そもそも幸運と不運の定義って何!? どうせユーグラムが勝手に設定するんでしょ?

 あと「不運を分け与える」って言ってたけど、ソレ絶対に「(自分(ユーグラム)起きた)不運を分け与える(押しつける)」ってことなんでしょ!?

 

「よくは解らねぇが、テメエを斬れば倍になって俺に返ってくるってことだろ? なら、大したことじゃねえ!! 予定通りだ!! 俺が倒れる前にお前を斬って倒す! そうすりゃ何も問題はねえ!!」

 

 解ってないいいぃぃぃっ!!

 いや、更木剣八からすれば、その理解で十分すぎるんでしょうけれども!! その「倒れる前に倒す」ってことが、すっごい難しいのよ!!

 ユーグラム強いわよ! そりゃユーハバッハよりは弱いけど、すっごい強いわよ!?

 

「そう単純な事では無い」

 

 傷だらけにも関わらず再び斬りかかってきた剣八に対して、ユーグラムは再び剣を合わせます。

 

「陛下は我々を信じて、この場を任せて下さった。私は何としてでもそのお心に従わねばならぬ。故に前回のような様子見とは違う。貴様には万に一つも勝ち目はない――たとえ、特記戦力といえどもな」

 

 切り合いが続く最中、それは突然に起こりました。

 ユーグラムが放った攻撃を剣八が避けた時のことです。

 

 ……いえ、避けた様に見えた、というべきでしょうか?

 確実に避けたはずのその攻撃は、気付けば剣八の身体を切り裂いていました。

 まるで、避けられたことを無かったことにしたみたいに。動画を編集・合成して攻撃が当たったことに改変した、みたいな。

 

 多分だけど、これも世界調和(ザ・バランス)の能力の一つなんでしょうね。

 自分の攻撃が避けられたという不運を、当たったという幸運として分け与えた。多分、そんな感じだと思うの。

 

 でも、少しだけ疑問があるの。

 ユーグラムの能力は、その、上手く言えないんだけど……不運を溜め込む必要がある、とでも言えば良いのかしら?

 今の自分は不運だと思わないと、相手が強敵だって認識しないと、上手く発動しない可能性があると思うのよ。

 だってそうでもなきゃ、能力のゴリ押しでとっくに剣八を倒していても不思議じゃないもの。

 自分が幸運だったと思った瞬間に世界調和(ザ・バランス)を使ったら、自分に不運が降り注ぐ事になる。だから、能力の発動タイミングや細かい状況なんかを、ある程度見極める必要があるんじゃないかしら?

 

「私としては、少しだけ意外だった。前回の戦いの時の様に、卍解を使わなくても良いのか?」

「……あん?」

「前回、卍解を奪うことは出来なかった。そしてお前は卍解を使い私と戦った。それはつまり、卍解を使わねば私には勝てないということだろう?」

 

 卍解を使えとユーグラムが促してきました。その言葉に、剣八は犬歯を剥き出しにしながら嗤います。

 ……って、ちょっと待って!

 もしもさっきの私の仮定が正しかったら、卍解を使うのは!!

 

「くははははっ! そっちから言ってくるとはな! いいぜ、使ってやるよ! 卍解――」

 

 嫌な予感を感じたものの、今の私には声を掛けることすらできません。

 剣八は斬魄刀を構え、真の名を口にしようとします。

 

「――っ! なんだ! 何が起こった!?」

 

 ですがその名が口から出るより前に、更木剣八の手から斬魄刀が弾き飛ばされました。まるで不可視の強烈な力が叩き込まれたかのようです。

 見えない一撃を受けた斬魄刀は弧を描きながら飛び、ユーグラムの背後に突き刺さってようやく止まりました。

 

「何をしやがった……?」

「言ったはずだ。私の能力は不運を幸運な者に分け与える、と。我が秤は、卍解を使った更木剣八と戦わねばならないという不運を、斬魄刀を手放すという幸運として分け与えられた」

 

 うわ、それアリなの!?

 しかも本人はまだ卍解を使ってないのに! 卍解を"使われる"ってことを"不運"って定義しちゃっていいわけ!? 定義できちゃうわけ!? 能力の幅が広すぎるでしょ!!

 

『いやいや藍俚(あいり)殿、お忘れでござるか!? 前回の侵攻の際、ユーグラム殿は更木殿の卍解と戦っていて、しかも生き残っているでござるよ。つまり! あの卍解を使われることがどれだけ不幸なことかを、骨身に染みて認識したのでしょうな!!』

 

 幸運不運については主観だろうとは思っていたけれど、そこまで……?

 確かに私もあの(・・)卍解を相手にさせられたことあるわよ。

 アレと戦わないで済むのなら「幸運だ」って思っても仕方ないかもだけど……でも実際にやっちゃうの!?

 いくら敵視点だからって、どれだけの不運だって認識されてるのよ!?

 

『(とはいえ、あれだけ曖昧な条件で発動しているということは……霊圧頼りで強引に能力を使ったというよりも、更木殿の卍解を心底恐れている。卍解を使えと挑発したのも、不安な心の裏返しでござるか……?)』

 

 しかしまあ……ユーグラム、クールな表情で語ってるけれど、斬魄刀を手放させただけって……

 星章(メダリオン)の時みたいに「卍解は封印」くらい起こしても良さそうなのに。

 アンタの秤、釣り合いはどうなってるのよ! 釣り合いは!!

 

『(ですが、それ以上にヤバいのは不運を押しつけられても"斬魄刀が弾け飛んだ"程度に抑えてしまう更木殿たちでござるな……それだけの不運だと認識している事象と釣り合いが取れるだけの幸運ともなれば……そんなの腕や脚の二本や三本くらい吹き飛んでても、不思議では無いでござるよ……)』

 

「そうかよ。んで、それがどうかしたかぁ!?」

「ッ!!」

 

 斬魄刀が手から零れ落ちたものの、剣八が動きを止めたのは一瞬にも満たない僅かな時間でした。

 彼は即座に思考を切り替え、拳を握り締めるとユーグラム目掛けて躊躇うこと無く殴りかかります。

 

 確かに、死神の基本は斬拳走鬼。斬魄刀が無くても戦えるように仕込まれるんだけど……

 剣八の拳術の腕前って、どのくらいなのかしら……? しかもユーグラムを相手にして通じるの……?

 

「感触が違うからあんまり好きじゃねえんだがよ! ガキの頃はこうやって殴り合いもしたもんだぜ!!」

「…………なるほど」

 

 私の不安をよそに、剣八は素手の攻撃を繰り広げていきます。

 拳や身体の使い方はどうやら剣術を応用しているらしく、懐に入り込まれたときの戦い方によく似ています。

 両手両足を目一杯使って攻撃を仕掛けていますが、斬魄刀でなければ恐るるに足らずと判断したんでしょうね。

 ユーグラムはその乱撃を左手の盾で冷静に受け止め続け、やがて右手の剣をカウンターのように一振りしました。

 

「で?」

「なんだと!? くっ!!」

 

 剣八の攻撃の隙間を縫って放たれた斬撃ですが、その刃は相手の肌を浅く切り裂いただけでした。霊圧によって防御力を極限まで高めているんでしょうね。

 ユーグラムの剣での一撃を逆に好機とみて、剣八はさらに強烈な拳を放ちました。

 カウンターをカウンターで返された形となってしまい、多少なりとも慌てたものの、ユーグラムはそれでも冷静でした。

 それまで防御に利用していた盾で相手の顔面を思い切り殴りつけると、仕切り直しとばかりに剣八から距離を取ります。

 

「いちち……やるじゃねえか」

 

 顔面に思い切りシールドバッシュを叩き込まれたっていうのに、ホント堅いわねぇ……

 怪我らしい怪我といえば、僅かに鼻血が出た程度。その血を舌で舐め取ると、再び拳を構えました。戦意は一切萎えていません。

 

『三度の飯より斬り合いが好きな更木殿だけあって、素手の戦いもめっちゃ似合ってるでござるなぁ……』

 

 似合っているって意見には同意だけど、表現が間違ってるわよ。

 好きじゃなくて"大好き"だから。

 

「素手でなお向かってくる姿には少し驚かされたが、納得した」

 

 一方、距離を取ったユーグラムは地面に突き刺さっている剣八の斬魄刀を背にします。

 というよりも、距離を取って斬魄刀が手に届く範囲まで移動したみたいね。

 

「貴様の狙いは斬魄刀(コレ)を取り戻すことだった、違うか? だが真っ先に回収に向かえば私に気付かれる。素手での戦いを挑むことで真の狙いを巧妙に隠していた。そうと解れば、恐るるに足らない」

「……ッ!」

 

 語りながらユーグラムは斬魄刀の柄に手を伸ばすと、自分の剣の鞘に斬魄刀を無理矢理押し込みました。

 当然、長さも規格も合わない鞘です。ですが斬魄刀が折れようが傷つこうがお構いなし。

 むしろ「それがどうした?」とばかりにユーグラムは口の端を微かに釣り上げました。

 

「この斬魄刀は、二度と貴様の手に戻ることは無い。そのような幸運は、決して起こらないからだ。更木剣八」

 

 あーあ、もうどうなっても知らないわよ……?

 私は忠告したからね!!

 

『その忠告、拙者にしか届いてないでござるよ?』

 

 想いが届けば良いのよ!!

 

『だから届いてないと――』

 

「なにしやがるッ!!!!」

「がはっ……!?」

 

 一瞬でユーグラムまで接近したかと思えば、剣八はそのまま相手の横面を殴り飛ばしました。

 その動作に少しだけ遅れて、爆発した様な轟音が鳴り響きます。

 音の正体は瞬歩(しゅんぽ)。剣八が凄まじい勢いで瞬歩(しゅんぽ)を使ったことで、足下が耐え切れずに粉砕された音です。

 

 殴り飛ばされこそしたものの、ユーグラムはその動きにギリギリで反応できたようです。

 斬魄刀へと伸びる剣八の手から躱すように身を捩り、さらに世界調和(ザ・バランス)を発動させて攻撃を相手へと移しました。

 同じ勢いで殴られる衝撃を与えられますが、それでも剣八は止まりません。

 分け与えられた不運は一瞬の足止めにしかならず、さらにユーグラムへと迫ります。

 

「化け物め……ッ……!!」

 

 ですがユーグラムも、その一瞬の停滞の間に反撃の準備を整えていました。

 剣八の動きは今までよりもずっと鋭く速いものの、腰の斬魄刀という目的があるためか、それなりに対応できています。

 鍛え上げた剣の技術と世界調和(ザ・バランス)の能力を巧みに操ることで攻撃を逸らし、あるいは反撃へと転じさせることで剣八の肉体を傷つけていきます。

 

 時間にすれば、一分にも満たなかったでしょう。

 ですがその僅かな間に、常人では一生を費やしても届かないほどに濃厚なやり取りが繰り広げられ、そして唐突に止まりました。

 

「……あん?」

 

 手を止めたのは、剣八です。

 彼はまるで信じられない物を見たように両目を見開くと、ユーグラムを凝視します。

 

「諦めた、か……?」

 

 動きを止めたのをこれ幸いと、ユーグラムは独白しながら呼吸を整え直します。

 それは、戦いそのものは有利ではあるものの、剣八相手に苦戦している証拠でもあるのですが――

 

 ハッキリ言って、そんなのどうでも良いんですよ。

 というか、どうでも良くなっちゃうようなことが起こりました。

 

「…………(しー)」

 

 口元で指を一本立てる、いわゆる「黙っていて」の仕草をしながら、草鹿さんが突然姿を現しました。それも、ユーグラムの背中からです。

 肩越しにひょっこりと顔を出したその姿は、剣八の背中にくっ付いているときのノリそのままでした。

 ただ一つ違うのは、イタズラをする子供の様な表情を見せていることくらいですね。

 

 こんなものが突然見えたら、そりゃあ剣八だって手を止めるわよ!!

 

「ねーねー、いい加減離してよー。あたし、剣ちゃんの隣がいい!」

「な……ッ!? 貴様、一体どこから湧いて出た!?」

 

 現れた草鹿さんは、ユーグラムの頭をペシペシと叩きながらそう文句を言います。

 そしてどうやら、ユーグラムは背中に草鹿さんがいることに今まで全く気付いてなかったようで……

 目を丸くして驚いています。

 

『ユーグラム殿がこれだけ感情剥き出しで驚いているのって、初めてでござるな……』

 

 え……? いやいや、なんでそこまで驚いているの?

 更木剣八と草鹿やちるを敵に回しているのよ? このくらいの理不尽が来ることくらい、普通のことでしょ……?

 え、この程度のことは覚悟していたんじゃないの……!?

 なんのために私がさっき「忠告したからね」って言ったと思ってるのよ!?

 

藍俚(あいり)殿もすっかり毒されているでござるなぁ……』

 

「貴様は更木剣八の……ッ! 失せろ!!」

「きゃーっ♪」

 

 草鹿さん目掛けて剣を振るうものの、まるで遊園地のアトラクションを体験するみたいにあっさりと躱していきます。

 今の状況をどうやって幸運と不運に定義すればいいのか解らないみたいで、世界調和(ザ・バランス)を使うこともありませんでした。

 そのアトラクションを一通り愉しんだかと思えば、草鹿さんは今度はユーグラムの頭の上に着地します。

 

「ねー、剣ちゃん。あたし暇だよー」

「乗るな!!」

 

 当然、頭の上に乗られた怒りでユーグラムは攻撃するんだけど……

 

『当たらねえでござるな……』

 

 コレ、きっとアレよね……? ギャグ漫画だと死なない法則……

 いやまあ、まあユーグラムも自分の頭の上に乗った敵を攻撃する鍛錬なんてしてないだろうから、それで避けられているんだろうけど……

 

「……だから、取り戻そうとしてんだろうが」

「えー、剣ちゃん本気で取り返そうとしてないでしょ?」

「おのれっ!」

「さっきから不運とか言ってるけど、この程度の不運なんて不運じゃないってば!」

「なら、何が不運だってんだ?」

「いつも言ってるでしょ! あいりんのお菓子が食べられないってこと!!」

「ふざけるな!!」

 

 えっと……ご愁傷様、ユーグラム……

 必死に振り落とそうとしているのに、全然効果が無くて……

 しかも完全に無視されて、頭の上で話を進められるって……

 

『ユーグラム殿の初体験でござるなきっと』

 

 そんな体験したことあるヤツの方が少ないでしょ、絶対……

 あと、なんでちょっとだけ私に流れ弾がきてるの!? 比較対象にされたんだけど!?

 

「……ククク。ああ、確かにな。ちいっとばかり、コイツの能力を気にしすぎてたみてえだ。幸運だ不運だなんざ、言ってみりゃ斬り合いにゃ当たり前のことじゃねえか」

「そうそう! だから、今のあたしたちの方がずっと不運だよ!」

 

 納得した!?

 

「だからね、剣ちゃん――」

「ああ」

 

 剣八と草鹿さんは、お互いに手を差し出しました。

 その姿は、遠く離れた恋人同士が気持ちを届け合うワンシーンみたい……に、思えるんだけど……

 

『片方がユーグラムの頭の上という時点で、ギャグでござるなぁ……』

 

 ねー。

 ホントなんで、ユーグラムは斬魄刀を奪い取ったのかしら……? 不利になるって解りそうなものでしょ……?

 

『更木殿の卍解、割と秘匿されていましたからなぁ……おそらく、滅却師(クインシー)側は情報が少なかったでござるよ。やちる殿との理不尽すぎるコンビネーションが発揮されるとちゃんと理解していれば、きっとこんなことには……』

 

 うーん……理解してても防げなかったと思う……

 って、そんなことよりも! ホラ見て!

 

 ――卍解、野散(やちる)

 

 二人は揃って斬魄刀の真の名前を口にします。

 その瞬間、卍解は発動しました。

 草鹿さんの姿は煙の様に消え、剣八は凶暴な赤鬼のような姿へと変じます。

 ユーグラムの腰の鞘に押し込められていたはずの斬魄刀もまた、いつの間にか赤鬼の手の中へと収まっていました。巨大にして無骨な、(まさかり)のような形状へと変化した斬魄刀が。

 

「馬鹿な……卍解、だと……斬魄刀は確かに我が手中に確保していた……」

 

 斬魄刀を握っていなくとも卍解を発動させた――そんな、あり得ない出来事を目にしては流石のユーグラムも動揺を隠しきれませんでした。

 それまでの冷静な表情から一転、驚愕したように剣八を見ています。

 

 まあ、卍解の遠隔発動とかされたらねぇ……信じられないわよねぇ……

 

『前回は星章(メダリオン)で封じ込めようとして失敗。そして今回は斬魄刀から物理的に距離を取ろうとして失敗……やることなすこと裏目でござるなぁ……お労しやユーグラム殿……』

 

 その辺はホラ、私っていう前例があったでしょ?

 ユーハバッハ相手に「斬魄刀が無いから卍解できません」状態だったわけだし。アレが良い感じで目くらましになったのかもね。

 

「何故だ……何故!? 我が秤は……世界調和(ザ・バランス)は、不運と幸運を……卍解の発動を、一度は封じ込めた筈だ!? ありえない……ありえるはずがない!!」

「はっ! 俺が知ってるわけねえだろうが! どうしても知りたきゃ、お得意の幸運サマにでも聞いてみろ!!」

 

 うん……その答えはね……きっと、相手が更木剣八だから、だと思うわ……

 

 斬魄刀を手放しているのに卍解を発動させるなんて、凡百の死神はおろか格隊長や総隊長――いえ、零番隊でもきっと不可能。

 でも更木剣八なら、そのくらいは出来て当然。

 

 ……え? 理由? 知らないわよ、そんなの。

 けど、更木剣八と草鹿やちる。この二人なら、そのくらいは平然とやってのける。

 そう考えられない時点で、滅却師(クインシー)は狭量っていうか、杓子定規っていうか……ねぇ……?

 

『ねぇ、と言われましても……』

 

「くっ……! だが、まだだ!! だとしても前回と同じ轍は二度と踏まぬ!!」

「おおおおおおおおおぉぉぉっっ!!」

 

 猛獣すら尻尾を巻いて逃げるほどの雄叫びを上げながら、剣八はユーグラムへと襲いかかります。

 卍解を使ったことで霊圧はさらに高まり、その攻撃は音を置き去りにしていました。

 叩き付けるような剣八の一撃を、ユーグラムは盾で巧みに受け止めます。

 

「今だ!」

 

 その瞬間に合わせて世界調和(ザ・バランス)を発動させました。

 おそらくは「防がれたものの攻撃が当たった幸運」を、別の"不運"へと変換して分け与えようと――推測ですが「攻撃を避けた」という結果にしようとしたのでしょう。

 ですが、剣八の持つ巨大な斬魄刀は、変わらず身代わりの盾(フロイントシルト)へ食い込んだままでした。

 

 ……いえ、よく見ると攻撃の位置や角度が僅かにズレていますね。世界調和(ザ・バランス)の能力が発動したのは間違いないでしょう。

 けれど、能力が発動しても回避には至らなかった……これって……

 

「チマチマやってんじゃねえよ! つまんねえだろうが!!」

「く……うぅ……っ……!」

 

 攻撃を一度防がれたものの、剣八の動きはその程度では止まりません。

 周囲を飛び回り、巨大な斬魄刀を片手で軽々と振り回しながら、休むこと無く攻撃を仕掛けていきます。

 ユーグラムは防御を続けるのが精一杯でした。

 

 けど驚くべきは、その攻撃の正確性ね。

 あれだけ巨大な斬魄刀を振り回しながら攻撃の切れ目を作らないのも驚愕なんだけど。それ以上に、ユーグラムを吹き飛ばしていないのが凄いのよ。

 普通なら攻撃の規模や威力が大きすぎて、相手が軽々と吹き飛んじゃうの。

 

 例えばそうね……舞い落ちる木の葉を叩いて、吹き飛ばさずにいられるかしら?

 不可能とは言わないけれど、それを実現するには相当な技術が必要でしょ。

 今の剣八がやっているのって、そういうことなの。それも、あの暴力的な迄の力と素早さを制御しながら。

 

「まだだ! まだ我が天秤は!!」

 

 何度目かの攻撃を受け止めたところで、とうとう耐え切れなくなったのでしょう。身代わりの盾(フロイントシルト)が粉々に砕け散りました。

 その瞬間、待っていたとばかりにユーグラムが叫びます。

 不運を受け止める盾が破壊されるという不運を利用して、世界調和(ザ・バランス)の能力を発動させたのは誰の目にも明らかですが、おそらくは不運を溜め込んでいたんでしょう。

 そして、最大級の不運が訪れたと認識した瞬間に能力を発動させることで一発逆転を狙った。そんなところでしょうね。

 

 ですが、耐えて耐えて、耐え抜いて発動させたその一撃は、更木剣八の身体に浅く傷を入れただけでした。

 その結果に、ユーグラムは目を丸くします。

 

「馬鹿な……何故だ……どうして……? 先の戦いでもそうだった……貴様には不運が通じないのか……?」

「やちるが言ってただろ? こんなの不運でもなんでもねえんだよ!!」

「我が秤は……貴様を見限ったとでもいうのか……?」

 

『天秤殿なら仕事を放棄してバカンスに行ってるでござるよ。拙者、伝言を頼まれたでござる』

 

 んなわけないでしょ!! 天秤さんはちゃんと仕事してるってば!!

 そうじゃなくて、サイズ感の問題なのよ!! 多分だけど!!

 

 僅かだけど攻撃を逸らしたり、傷を与えたりしてるから、天秤さんはちゃんと仕事してるのよ。

 ただ、卍解した更木剣八という巨大すぎる相手に、人間の尺度で考えた同量の不運を分け与えているから、効果が全然無いように見えてるだけ。

 相対的な不幸で分け与えていたら、また違った結果になったんでしょうね。

 

『それはつまり、ミリメートルとインチを間違って計算してしまったと?』

 

 あー、そうね……そんな感じかしら……

 ミリメートル相手には25倍しないと効果が無い。でも逆に25倍すれば通用する。

 この辺りの尺度の違いをユーグラムが正しく理解していれば、まだ逆転できたかもしれないけど……

 今の彼じゃ、それは無理そうね……だって、自分で自分の秤を見限ってるんだもの。

 

「こんな……へ、陛下……」

 

 更木剣八を卍解を、理解できない何かと捉えてしまったのでしょう。

 ユーグラムは怯えと恐怖の混じった表情を見せながら、無意識のうちに後ずさって行きます。

 その様子を見て、剣八は鬼の形相を詰まらなそうに変えました。

 

「……おい、テメエ何やってんだ」

「な、何が……」

「まだ盾が壊れただけだろうが! その剣は飾りか!? テメエも俺もまだ立ってんだ! 斬り合いは終わってねえんだよ!!」

「……く……っ……!!」

 

 そう叫ぶと、剣八は再び攻撃を行いました。

 相手の真正面から、斬魄刀を力一杯振り下ろすだけの馬鹿正直すぎる一撃。余計な飾りや邪念など一切ない、気持ちよすぎる全力の一撃です。

 目にも映らぬ速さで放たれたそれを、けれどもユーグラムはどうやら認識していたようでした。恐怖に襲われながらも、彼が身につけた剣術は無抵抗のまま斬られることを由としなかったようです。

 

 正面から迫り来る剣八の動きに合わせて、両手で剣を握り締めながら。

 振り下ろされる巨大な刃を受け流し、受け流していたはずの剣の流れを巧みに反撃へと変化させる。

 彼が取ったのは、そういう動きでした。

 この戦いの中、ユーグラムの動きは何度も目にしましたが、その一撃はこれまでのどんな動きよりも素晴らしい――最高の一撃でした。

 

「いいじゃねえか。下手な小細工の一切ねえ、気持ちいい斬り合いだったぜ」

 

 ですが、それが更木剣八に通じるかはまた別です。

 受け流しの途中、剣圧に耐え切れなくなったことで剣は半ばから砕け散りました。抵抗がなくなったことで、斬魄刀はユーグラムの身体を真っ二つに斬り裂いていきます。

 上半身がぐらりと揺らぎ、二つに分かれた身体が地に倒れました。

 

「陛……下……ご武、うん……を……」

 

 おそらくは、天空の先にいるユーハバッハに向けたのでしょう。口から血泡を吐きながら、囁くような声で呟きます。

 

「その剣術、できればもっと堪能したかったぜ……そうすりゃもっと……チッ、俺は何を言ってんだか……」

 

 卍解を解除しながら、剣八は心底残念そうに呟きます。

 その言葉が聞こえていたのかいないのかは不明ですが、ユーグラムの表情は僅かに救われたように見えました。

 




 剣術を認めて剣ちゃんに好敵手と選ばれたことで(陛下に認められた時ほどじゃないけれど)ちょっとだけ嬉しかったハッシュヴァルト君の最期。

●タイトル説明
 1995年の名作サスペンス映画"ユージュアル・サスペクツ"から。

 リジェは小説。ジェラルドは漫画。ユーグラムは映画。
 上手いこと元ネタが分かれました。
 (ペルニダの頃はタイトルで連作的にボケようと考えていなかった(明後日の方向にはボケている&アレはアレで良い感じですが))

●世界調和(ザ・バランス)
 ①攻撃を受けた。不運だ → 攻撃を当てたキミは幸運だから、この不幸を受けてね
 ②攻撃避けられた。不運だ → 攻撃を避けたキミは幸運だから、この不幸を受けてね
 みたいなことをやる「シリーズ・どう倒せと?」能力の中でも多分筆頭。
 (オマケに盾との相性も良すぎる)

 それでも「能力は受動的っぽい(例えば能力発動前に一撃必殺なら対処できそう)」ので突破口はありそうに感じられたんですが……

 アニメで「零番隊がユーハバッハと戦わずに済んだ→これは幸運→幸運だから零番隊が作った命の檻を壊して不幸にするね」と、やってしまったので。
 → 幸運・不運の定義はユーグラムの認識の影響を受ける。
 → 不幸の向かう先を決められる(常に本人に返ってくるわけではない)

 ――という感じの、かなり万能の能力ということが判明してしまいました。
 ……拙者の知ってるバランスと違うでござるよ……

(仮に「ユーグラムと戦わない」を選んでも「自分と戦わずに済んで幸運だから、不幸を押しつけるね」とかやりそう)

●卍解の剣ちゃん相手にバランスを使っても効果が薄い
 10ダメージを与えたら、能力で10ダメージが返ってきた。ユーグラムのHPは1万だけど、剣ちゃんのHPは1億。割合が全然違うから平気。みたいな屁理屈。

 (一応、前回の戦いの時にチラッとそれっぽい描写をしていました)

●バランスの突破口があるとすれば
 ・上記の理屈で強引に突破する。(圧倒的な霊圧で上から叩き潰す)
 ・バランスを使う時に、幸運と不幸を何らかの方法で逆転させる(鏡花水月で「攻撃が外れた→当たったと誤認→能力発動、自分は幸運だったので不幸になる」みたいな)
 ・全ての者が等しく不幸になるフィールドを用意して泥まみれの不幸合戦

 くらいしか思いつかなかった。
 (和尚なら「能力を書き換える」とかするんでしょうかね?)
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