お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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色々あって、本日は30分ごとに計3話更新します。
ご注意ください。


第401話 卍解 + 虚化 + 刀剣解放

 ――って!

 

 なんでいきなりユーハバッハが瀞霊廷に来るのよ!?

 あんた霊王宮(うえ)にいたハズでしょ!? いや、確かに私は「誘き寄せられませんかね?」とは言ったわよ!?

 けどそれなら、せめて餌を用意し終えてから来なさいよ!! 誘き出されなさいよ!!

 なんで彼女がいきなり彼氏の家に「ピンポーン、来ちゃった♪」みたいなノリで姿を現しているのよ!?

 

『髭のオッサンに「来ちゃった……♥」をされるとか……ふむ、ナシ寄りのアリでござるな!!』

 

 ええ、射干玉ならそうでしょうね! けどユーハバッハは二枚目だもんね!! アンタはイケメンは敬遠するもんね!! でもシチュエーションで加点した結果がアリってところでしょ!?

 あと、その意見には私も賛成! ある程度だけど、賛成するわよ!!

 でもだからってね! アンタはラスボスでしょ!? こう、威厳って物があるでしょ!?

 大魔王バーン様だって、バーンパレスから動かなかったじゃないの! こっちは今から「大破邪呪文(ミナカトール)でも唱えようかしら?」ってところなのに!!

 

 ……ぜい、ぜい……はぁ、はぁ……

 

『ダイの大冒険で例えるのはいかがな物かと思うでござるよ……? あと、その理屈ですとバーン様の配下にはもうハドラー様もミストバーンもキルバーンもいないので』

 

 ……そうね。もう手駒がいないもんね。そりゃあ、来るわよね。

 あと(キング)のマキシマムを忘れてるわよ。ヒムが「ハドラー様の部下で良かったぁ」って改めて感じられた大切な相手なんだから、ちゃんと数えてあげなさい。

 

 

 

 ということで。

 

 猛烈な死の匂いを感じた私と、おそらくですが強烈すぎる強者の気配を感じ取った卯ノ花隊長。どちらも「逃げて!」と叫んだわけですが、その内訳は異なります。

 私は純粋に「(戦うと死ぬだろうから)逃げて!」と叫んだわけですが、卯ノ花隊長の場合は「(こんな強敵を他の誰にも渡したくないから)逃げて!」と叫んだわけです。

 だって卯ノ花隊長、顔が悦びに満ちあふれているもの。

 こんな笑顔、見たことないわよ……お腹の底から嗤ってるわ……

 

 そして卯ノ花隊長と同じ匂いを感じた更木副隊長――戦いになるので剣八呼びに戻しますね――は、ユーハバッハが現れるよりも早く。

 それどころかこの場の誰よりも素早く反応したかと思えば、斬魄刀を始解させながら斬りかかりました。身の丈を超えるほど巨大な鉈の攻撃を、ユーハバッハは身体から黒い霊圧を放って易々と打ち払います。

 他の人たちは、私たちが叫んだ声を聞き、剣八が攻撃を払われたことでようやくユーハバッハの存在に気付いたらしく、今更ながら動揺した気配を見せます。

 

『これ、ユーハバッハ殿の霊圧が大きすぎて殆どの方々が気付いていないでござるよ』

 

 あ、やっぱりそういうことなの?

 隊長やら元十刃(エスパーダ)やら聖文字(シュリフト)持ちやらがゴロゴロいるっていうのに、みんな反応が遅かったもんね。

 ただでさえ霊圧が強大なのに、霊王様を取り込んでるもんね。

 そりゃあ、気付けないワケか。一護ですら、私たちの声で察したくらいだし。

 

『(山本殿すら反応が遅れた。一護殿は気付けるだけの霊圧ですが、実戦経験の少なさで反応が少し遅れていた……なのに藍俚(あいり)殿ってば、即座に気付いてたでござる。これはつまり、多少ベクトルは違いますが、更木殿や卯ノ花殿に並ぶレベルで死の匂いを感じ取れるようになってしまったでござるな……)』

 

 全員の視線を一身に浴びながらも、ユーハバッハの視線は私にだけ注がれていました。

 ……なんで?

 さっきも「やはり、か」とか言っている最中、私を見ていたけれど……なんで??

 

「浮竹! 逃げるよ!!」

「待て、京楽!! 俺はまだ……」

 

 遅ればせながら気付いた人たちの中で、最も判断が素早かったのは京楽隊長でした。彼は浮竹隊長を問答無用とばかりに担ぎながら、この場から一目散に逃げ出していきます。

 当然、浮竹隊長は抵抗しようとするのですが、京楽隊長は聞く耳を持ちません。

 

「何言ってるのさ! 今世界の崩壊を支えているのは誰だと思ってるんだい? キミが倒れちゃ、たとえユーハバッハを倒しても後が続かない!」

「しかし……! なら京楽、お前だけでも!」

「ボクはキミの護衛だよ? それにユーハバッハを叩くには人数が多すぎる。かといって斬魄刀の能力を使おうものなら、むしろ邪魔になりかねない」

 

 そう言われると、浮竹隊長は言葉に詰まりました。

 

「何よりあの場には、山じいに初代と当代の剣八。あと藍俚(あいり)ちゃんに浦原喜助に一護君。ボクらより強い面々がひしめき合ってるんだ」

「それは……」

「無粋、なんて言うつもりはないよ。けど、ボクらがやるべきは彼らが全力で戦えるようにすること。安心して戦えるように役割分担に徹するべきじゃないかな?」

「……っ!」

 

 なるほど、確かに。その考えは、間違っていないと思います。

 戦闘は剣八や十一番隊に任せるべきだっていうのは、よく解ります。だって私、四番隊ですし。

 他に手が無いのならまだしも、自分よりも成功の見込みがある相手がいるなら、任せるのも選択肢の一つですよね。

 あと、下手に人数がいると仲間を気遣って全力で戦えない可能性があるし。

 

(てい)よく逃げただけ、ではないのでござるな!!』

 

 違うから! 必要なら戦ってるはずだから!

 納得してるし、自分じゃ邪魔になると思ったからこそ、浮竹隊長も歯を食いしばって従っているわけだから!! 多分だけど!!

 

「ユーハバッハ!!」

 

 浮竹隊長たちが下がったのは逆に、卯ノ花隊長はユーハバッハへと襲いかかりました。

 剣八が攻撃を弾かれて生まれた僅かな隙を補完するように立ち回ると、間髪入れずに攻撃を仕掛けます。

 

「千年前よりも――いや、これまで以上に刃が鋭さを増しているな。更木剣八の強さに当てられたか?」

「ぅ……っ……!」

 

 ですがその攻撃もまた、ユーハバッハは自らの霊圧を手足のように操り易々と防ぎます。

 けれどもその一瞬の攻防の間に剣八は体勢を立て直すと、再度の攻撃を仕掛けました。

 とはいえ結果だけ見ればこの一撃も防がれたものの、今回の攻撃は先ほどの一撃よりもユーハバッハへと迫っています。

 剣八がユーハバッハに対応しつつある証拠ですね。

 

「これは俺の獲物だ! あんたは! いや、雑魚共は全員引っ込んでろ!!」

「隊長権限で却下します!」

「悪いがその命令は聞けねえなぁ!!」

 

 攻撃を受け止められたものの、剣八は卯ノ花隊長へ向けて――いえ、この場にいる全員へ向けて叫びました。

 これ以上無いほどの強敵との斬り合いという、おそらく二度と無いであろう好機を、誰にも邪魔されたくないからでしょう。

 その言葉に、卯ノ花隊長は首を横に振りながら間断なく攻撃を仕掛けます。更木剣八もまた、否定の言葉を口にしながら重々しい攻撃を何度も仕掛けていきます。

 その動きは、お互い斬り合いをした相手同士だからこそ理解できる、見事な連携でした。

 

「二人掛かりで構わんぞ? 特記戦力に初代十一番隊隊長。そのくらいの相手でなければ、今の私の力とは釣り合わぬ」

 

 しかしそれでも、今のユーハバッハには届きません。

 連携攻撃を防ぎながら、ユーハバッハは霊圧をさらに操って二人に攻撃を仕掛けます。霊圧で形作った歪な腕で殴るだけという児戯のような攻撃ですが、それは凄まじい速度で二人に襲いかかります。

 

「ならばもっと人数が増えても構わぬな?」

 

 今度は総隊長が動きました。

 二人の攻撃の隙間に合わせるようにして、既に始解を終えた斬魄刀を放ちます。

 その刀身には、始解レベルではあるものの猛火が込められているのがはっきりと見て取れました。

 

「無論、構わぬよ。だが山本重國、お前にその資格があるかな?」

「ぐおおおおぉぉっっ!!」

「総隊長!!」

 

 その刃が届くよりも早く、ユーハバッハは神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を生み出し放ちました。

 今まで見たどの滅却師(クインシー)が放った物よりも巨大な霊子の矢に貫かれ、総隊長は吹き飛ばされて行きます。

 

「ハッ! 資格だぁ!? 偉そうなこと言ってんじゃねえよ!!」

「ユーハバッハ!! テメエは俺が殺す!!」

「浮竹隊長の後は追わせねぇ!!」

「あんたは俺が倒す!!」

 

 グリムジョー・バズビー・海燕さん・一護の四人もまた動きました。彼らは総隊長と入れ違うように迫ると、ユーハバッハへ向けて攻撃を放ちます。

 三者三様――もとい四者四様の攻撃が追加されるものの、ユーハバッハは動じません。

 

「如何に共闘したとて、弱者を交えては意味など無い」

 

 まるで巨大な津波を放つかのように、全周囲目掛けて黒い霊圧を放ちました。

 その攻撃は、彼ら四人を放った纏めて捕らえるとそのまま飲み込み押し流していきます。近くにいた剣八と卯ノ花隊長もまた、霊圧の波に流されて強制的に距離を取らされました。

 地面はまるで墨汁をぶちまけたように黒く染まり、その中心でユーハバッハは僅かな思案顔を浮かべました。

 

「そういえば、先ほど更木剣八が良いことを言っていた。雑魚共は全員引っ込んでいろ、と。全員の相手をするつもりであったが、確かにそれもまた一つの真理か。ならば――」

 

 何かを思いついたかのように、ユーハバッハは懐から何かを取り出しました。

 アレは……星章(メダリオン)!? え、まだ持ってたの!? 涅隊長が封印から解き放ったって言ってなかったっけ!?

 いえ、それよりも!

 ユーハバッハが持っている星章(メダリオン)に封じられているのは……!!

 

「卍解、残火の太刀」

 

 やっぱりいいぃぃぃっ!!

 

 先ほど放った黒い霊圧の津波を焼き尽くすように、今度は灼熱の猛火が放たれました。

 その炎はユーハバッハの周囲を囲むように燃え上がり、私たちを物理的に隔てる壁となります。

 衰えを知らぬように燃え盛り続ける炎の壁を前にして、私たち全員は僅かに動きを止めました。

 一瞥しただけでも、この炎が尋常ではないことは察せますからね。

 

 ……あら? でもおかしいわね……?

 総隊長の卍解なら、もっと火力がありそうな……

 確かに強烈な炎だし、生半可な相手じゃ一瞬で焼き尽くしそうだけど、このくらいなら私は耐えられるわよ?

 

「霊王の力を取り込んだ今の私ですら、扱いに難儀するか……流石は、かつて心底恐れた卍解だけのことはある」

 

 ふと浮かんだ疑問の答えは、ユーハバッハ本人の口から語られました。

 なるほど。求められる霊圧と練度が高すぎて、今のユーハバッハですら容易には使いこなせないのね。

 って! いくら卍解だからって限度があるでしょ! どれだけじゃじゃ馬なのよ!!

 ……私、射干玉(このこ)で良かったわ……いや、射干玉(このこ)射干玉(このこ)で大変なんだけど……

 

「それでも(ふるい)に掛ける程度なら十分か。そら、せめてその炎を超えてみせろ。私に挑み、愉しませてくれ」

 

 あー……そう来たかぁ……

 これって、アレと同じ事よね。バーン様との最終決戦。

 あの時も「自分と戦うまでもない低レベルな相手」は瞳に封じ込めちゃったから。

 

『ダイの大冒険ネタ、今回多めでござるなぁ! 拙者は、瞳が勝手に動いて襲いかかるシーンが好きだったでござるよ!!』

 

 射干玉の場合、その後の大魔王様がレオナ姫の服を破るシーンでしょ? あの場面はお山(おっぱい)が見えてたし。

 ラストバトル中だっていうのに、なんでサービスシーンを入れたのかしら?

 嬉しかったけど! すっごく嬉しかったけど!!

 

『つまり、立ち位置的には藍俚(あいり)殿が死覇装(ふく)を破られる……?』

 

 え……!?

 いやまあ、この炎を突破したら、大なり小なり死覇装は焼け落ちるとは思うけど……

 え、ちょっと待って! 期待!? 期待されてるの!? い、いやよそんなの!!

 回避! それは全力で回避するわよ!!

 

「……ユーハバッハは、ああ言ってるけれど、どうする?」

 

 とりあえず、リルトットやハリベル。他の死神たちに向けて尋ねます。

 話の矛先を別の人に向けて、時間を稼いで、なんとか回避する方法――

 

「なら俺が相手をしてやるよ! ユーハバッハ!!」

 

 真っ先に動いたのは滅却師(クインシー)のバズビーでした。

 彼は一瞬の躊躇いすら見せることなく、超高温にして分厚い炎の壁へと突入します。その身には、自身の能力で生み出したであろう炎の衣を纏っていました。おそらく、その炎で残火の太刀の炎を吹き飛ばし、強引に突破するつもりなのでしょう。

 

「彼は挑んだけど、もう一度聞くわね。どうする?」

「く……ぅ……」

 

 私の問いかけに、キャンディスが悔しそうに歯噛みしました。

 

「なんだよ、アレは……あたしの知ってるユーハバッハは、少なくともアレほどの化け物じゃなかった……」

「勝てないんじゃないかなって、思うの……」

「せめて一発、ぶん殴ってやりてぇんだが……」

「し、死にたくない……死にたくないよぉバンビちゃん……」

 

 バンビーズの面々は、完全に心を折られていますね。

 霊王の力を得たユーハバッハが、それほどまでに恐ろしいようです。

 王と部下として接してきただけあってか、彼我の差を理解しやすいのかしら?

 ……あ、それとジゼルですが。どさくさにバンビエッタちゃんに抱きつこうとして、思いっきり距離を取られました。

 

「ふざ、けるな……俺は、まだ……」

 

 彼女たちとは真逆に、絶え絶えの声を上げつつも闘志を燃やすのは、グリムジョーです。

 先ほどユーハバッハに挑み、吹き飛ばされて随分とダメージを受けたみたいですね。けれど彼は、それでも立ち上がろうとします。

 

「よせ、グリムジョー! お前では……いや、我々では……」

「それが、どうした……? ぐぉぉ……!」

「あちらさんの言葉を借りるなら、挑む資格がないってことか……」

 

 ハリベルも、どうやら足が完全に止まってますね。

 スタークも同じ意見らしく、リリネットが文句を言うものの聞く耳を持っていません。

 なまじ滅却師(クインシー)(ホロウ)という天敵のような関係性だけあってか、それとも単純に実力不足を悟ってしまったのか。

 

破面(アランカル)の皆様も、隊長クラスの実力はあるはずでござるよ!! 実力不足と言うのはちょっと間違いでござる!!』

 

 そうなのよねぇ……正直、この場の隊長たちだって戸惑っているもの。

 今のユーハバッハに挑むには、更木剣八と斬り合って生き残る。それを複数回達成するくらいの実力か胆力を持ってないと……

 死神としての使命感や責任感だけじゃ、もうどうしようもない。相手が霊王様だからって「それがどうした!!」って、一瞬で動けるくらいじゃないと。

 何しろあの夜一さんですら、渋い顔をしているくらいだもん。ユーハバッハから放たれる重圧(プレッシャー)は、それくらい強いの。

 

『では、藍俚(あいり)殿の場合は??』

 

 前から言ってるでしょ! ハリベルに手を出してバンビエッタちゃんを泣かせた相手には遠慮なんていらない!! 泣いたり笑ったりできなくしてやるわよ!!

 

『おおーっ!』

 

 でも剣八が斬り合うなら、私は邪魔かなって……

 

藍俚(あいり)殿!? どうしてそこでヘタれるでござるか!!』

 

 だってぇ……

 

「い、一護! 私、私……」

 

 私がヘタれている横では、ネリエルが一護へと心配そうに声を掛けます。ですが「私」と口にしたところで、それ以上の句を継ぐことが出来なくなりました。

 戦っても自分では勝てない、手伝おうにも足手纏いにしかならない。盾の代わりにもなれない。逃げるように言いたいけれど、それを聞くような相手じゃない。 

 そう理解しているからか、彼女は感情を混濁させた小さな子供のような表情を見せるだけです。

 

「ありがとな、ネル」

 

 ネリエルの気持ちを理解した一護は、彼女の肩を手でポンと軽く叩いて安心させます。

 

「けどあの男は、俺の親を殺した。尸魂界(ソウルソサエティ)を、虚圏(ウェコムンド)を、滅茶苦茶にした。放ってはおけねえよ。だから……」

「一護ぉ……」

 

 感情をせき止めきれなくなったのでしょう。

 ネリエルは滂沱の涙を流し、何度も鼻を鳴らしながら声を絞り出しました。

 

「お願い……生きて、返ってきて……」

 

『これ死亡フラグ! 死亡フラグでござるよ!!』

 

 だ、大丈夫でしょ……多分だけど!

 即死でなければ私が治すし! 生きるわよ!! 多分!!

 あと「勝ってきて」とは言わない辺り、ネリエルのいじらしさというか……内に秘めた気持ちが見え隠れしてるわよね。

 

 

 

 

 

 ――と、こんなところかしら?

 

『これで大体の人間が戦線離脱でござるな』

 

 うん。でも正直、人数多くてもねぇ……

 ヘタに犠牲者が増えたり、死者が出て動揺を誘われるくらいなら……ねぇ……?

 

「ユーゴーは死んだ! お前に殺された! なら次はお前だ!! 俺が、お前を殺す!!」

「ほう……かつてより願い続けた機会が、ようやく訪れたというわけか」

 

 さて、場面は再びユーハバッハへ攻撃する人たちへと戻ります。

 目論見通り炎の壁を突破したバズビーは、手刀から凄まじい炎を放ちました。身の丈以上の炎の刃からは、ユーハバッハを殺すという明確な殺意が、これ以上無いほど込められています。

 ですがユーハバッハは動じません。

 口の端で笑みを浮かべながら、バズビーの炎の刃を易々と打ち消してみせました。

 

「だが貴様はハッシュヴァルトの何を知っている? 殺されたと何故言える? そもそも手を下したのは死神、更木剣八だぞ?」

「うるせぇ! お前が、お前さえいなけりゃ……ユーゴーは……」

「私に認められ、仕えることを選んだのは彼奴(あやつ)の意思だ。彼奴(あやつ)の恩恵に預かり続けた貴様が――」

「バーニング・フル・フィンガーズ!!」

 

 ユーハバッハの言葉を遮るように、バズビーの五本の指全てから螺旋状の炎が放たれました。その勢いと火力は、先ほどの四本指とは比較にならないほどです。

 

『おお、五指爆炎弾(フィンガーフレアボムズ)でござるな!』

 

 氷炎将軍の必殺技!? いや、確かにやってることはそうだけども!!

 

 確かに大技ですが、それでも火力は周囲を覆う残火の太刀の炎くらいです。それはつまり、対処方法などいくらでもあるということ。

 実際、迫り来る炎を前にしながらもユーハバッハの気配は微塵も揺らぎません。

 

「まだだ! 腕はもう一本あんだよ!!」

「ふむ?」

 

 その反応もまた、バズビーの想定内だったのでしょう。

 彼はもう一本の腕から、同じ炎を放ちました。両腕から、都合十本に及ぶ指から放たれる超々高熱の炎。

 なるほど、これならば通用すると思っても仕方ないでしょう。

 

「燃え尽きろ!!」

「理解できぬな」

 

 霊圧で剣を生み出し、その刃で炎を切り裂く。

 たったそれだけの動作で、ユーハバッハはバーニング・フル・フィンガーズの炎を無力化しました。いえ、それだけでは終わりません。

 振り払われた剣の先から霊圧が放たれ、その一撃は残る炎と共にバズビーの肉体をも切り裂きました。

 

「ハッシュヴァルトにすら通じぬであろう炎で、なぜ私の命を取れると思った?」

「ふざ……け……」

 

 最大最強の技を、たった一撃で無力化される。

 肉体のダメージ以上に、心に深い傷を負ったのでしょうね。バズビーは倒れ、意識を失いました。

 

「通じぬ? それがどうした!! ユーハバッハ! 貴様を討たぬ理由にはならぬ!!」

「山本か」

 

 余熱が冷めやらぬ空間へ、再び総隊長が躍り出ました。

 流刃若火を操りユーハバッハへと挑むものの、その姿は先ほどのバズビーの焼き直しのようです。

 

「たとえ我が身を灰塵と化そうとも! これ以上は!!」

「卍解を失った貴様では、それすら不可能だ」

 

 先ほどのバーニング・フル・フィンガーズよりもさらに強い炎が吹き上がり、ご自身諸共ユーハバッハを業火で包み込みました。どうやら総隊長は言葉通り、我が身を焦がすことすら厭わずにユーハバッハを焼き尽くすつもりのようです。

 ですが、それだけの炎の中にあってもユーハバッハは眉一つ動かしませんでした。

 そればかりか、総隊長の炎など取るに足らないと見せつけるかのように、彼は自ら放った残火の太刀による炎の壁をさらに燃え上がらせます。

 

「挑発のつもりか? 愚か者め!!」

 

 それを見た総隊長は、さらに自らの霊圧を高めました。昂ぶった霊圧に呼応するように炎もまた踊り猛ると、ユーハバッハと自らの身体を包み込みます。

 檻のようになった絡み合った炎の中で、総隊長はユーハバッハへと斬りかかりました。

 

「霊王様のお力を得ようとも、貴様はただの滅却師(クインシー)! 討てぬ道理は無い!!」

「かつてのように、か?」

「ッ!!」

「卍解! 黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)!!」

 

 かつてのように――その言葉に、総隊長は目を見開きます。

 同時に、炎の壁の外で雀部副隊長が卍解を発動させました。手にした斬魄刀から雷が天空へと放たれたかと思えば、周囲に雷の雨が降り注ぎます。かと思えば、その雷を斬魄刀へ纏わせました。

 驚くべきは、その速度。

 卍解を発動させて斬魄刀に雷を纏わせるまで、瞬きする間も無いほどです。

 

「貰ったぞ!!」

「いかん長次郎! それは――ッ!!」

 

 雷の速度で動き、雷鳴のような超々速度で放たれた刺突が放たれました。

 まさに迅雷と呼ぶに相応しい一撃。しかも炎の壁の向こう側から、背を向けたユーハバッハを狙っているのです。

 気付くはずの無い距離から繰り出された、気付けるはずもない速度での攻撃。

 

「なるほど、これが貴様の卍解か。目にしたのは初めてだな」

「な……っ! 馬鹿な……!!」

 

 ですがユーハバッハはいつの間にか背後を振り向き、疾風迅雷の一撃を手にした剣で完全に防いでいました。

 まさか止められるとは思っていなかったのでしょう。副隊長は足を完全に止めてしまいました。

 

「千年前に使っていれば、私を亡き者に出来ていただろうに」

「ぐあああああああぁぁっっ!!」

「長次郎ッ!!」

「貴様もだ山本。かつて私を討ち取った手段とは、それほどまでに恋しいものか?」

「なにが……ぐ……うぅ……っ……!!」

 

 総隊長が泡を食ったように声を上げ、雀部副隊長を止めようとしたのはこれが理由ですね。本来ならば間違いなく不意を突けたはずの一撃。けれど直前になってこうなることが解り、慌てて止めようとした。

 けれども止められなかった。

 浮き足だった副隊長をユーハバッハは斬り裂き、返す刀で総隊長をも斬り捨てます。二人の身体には深々と刃が食い込み、そればかりか手足をも切断します。雀部副隊長にはさらに卍解をも粉々に砕くという念の入りようです。

 重傷を負った二人を前にしながら、けれどもそれ以上の追撃を止めました。

 

「千年前の死神どもはやはり油断ならん。確実に息の根を止めておきたいが……」

 

 ふと、ユーハバッハは私を見ました。

 

 ……あ! 誤解の無いように言っておきますが、別に今までボーッと見ていたわけじゃないですよ!!

 バズビーから少し遅れましたが、一護と一緒に炎の壁を突破しています。

 というのも、突破する直前くらいに――

 

「皆さん! 今すぐに回復を……」

「いや、それは後回しでいい」

 

 近くにいたグリムジョーや海燕さん、それに一護の治療をしようとしたのですが。それは他ならぬ海燕さんの手で止められました。

 

「腹立たしいが、どうやら俺じゃあの炎を超えてユーハバッハに辿り着くにゃ、ちょいと実力が足らねえ……けど、道を作ってやることくらいはできる!」

「海燕さん……?」

「すまねえな一護……頼りねえ大人でよ……んで湯川! 後のことは任せたぞ」

 

 あら? 何やら任されちゃいました……

 やっぱりそういう流れなの? そうなる、わよねぇ……

 

『ユーハバッハ殿の"あの霊圧"に気付いていた時点で、参戦はほぼ不可避でござるよ』

 

「解りました。黒崎君は、私が絶対に連れ帰ります」

「頼む」

 

 私の言葉に頷くと、海燕さんは傷だらけの身体を押して炎の壁へと挑みました。卍解にて流れを操り強引に炎を割り開き、私たちの通る道を作ります。

 一見すれば、大したことをしていないように思えるでしょうね。

 ですがその炎は残火の太刀によって生み出された、言うなれば意思を持った炎のようなもの。加えて側に寄っただけで倒れても不思議では無いほどの高熱の炎です。

 押し開こうとする流れに抗いながら、隙あれば焼こうとする炎に耐えながら、海燕さんは必死に道を作り続けてくれました。

 

 そうして生み出された道を突破して、私たちはユーハバッハへと迫ります。

 時間にすれば、たった数秒の出来事です。ですがその数秒だけで、海燕さんは疲労困憊になっていました。

 夜一さんが慌てて海燕を掴み、壁から下がっていくのも見えました。なので命は大丈夫だと思います。

 

 今現在の状況としては総隊長たちが攻撃を仕掛けたものの防がれてしまった辺りです。

 この状況、できれば浦原や涅隊長の策も欲しいんですけど……チラッと見た感じ、無理そうでした。

 浦原だって手段を準備する時間が足りないでしょうし、涅隊長も「牢獄に閉じ込めるのは無理」のようなことを言っていました。

 

 なのでやはり、私たちだけでなんとかするしかありません。

 まず、総隊長たちを治療して――

 

「ようやく来たか。ならば優先すべきは貴様だ」

「くうっ!?」

 

 ……え!? 他には目もくれず私の所に来たぁ!?

 先ほどの雀部副隊長の一撃と比べれば遅いですが、それでも凄まじい速度で斬りかかられた攻撃を、私はなんとか斬魄刀を抜いて防ぎます。

 直撃は避けましたが、それでも腕を斬られました。

 

「湯川さん!? くそっ!!」

「一護、お前の相手は後だ。まだお前には役目がある」

「うぉっ!?」

 

 ユーハバッハの動きに遅れて反応したものの、一護が加勢に駆け付けてくれました。

 ですがユーハバッハは一護を一瞥したものの、神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を放って牽制するだけで、依然として私への攻撃を仕掛けてきます。

 

「私が狙い……ってこと!? 浮竹隊長じゃなくて!?」

「当然だ。劣化とはいえ霊王の複製を作れる貴様は、真っ先に。そして確実に殺さねばならぬ。何をおいてもだ!!」

「な……っ! その姿は……」

 

 まー、ちょっと見ない間に随分とイメチェンしちゃって。

 霊王宮で一皮も二皮も剥けたみたいね。これだから都会はおっかないのよ。

 これが高校デビューってやつかしら……?

 

 と、ボケてる場合じゃありませんね。

 

 剥き出しの殺意と共に、ユーハバッハの霊圧が変化しました。

 いえ、これを霊圧の変化と呼んで良いのかしら……?

 

 全身を覆っていた黒い霊圧から、無数の目が浮かび上がりました。というより、今まで閉じていた眼を開けた、というのが正確な表現になるんでしょうね。

 まるでフード付きの真っ黒いマントを被っていて、その表面に余すところなく目の絵が書いてあるような……

 そんな姿へと変貌しました。

 

 ……つまり……今までの戦いは目を瞑っていたってこと?

 これが正真正銘、全力を出しているってこと……!? 全力で私を殺しに来てるってことかぁ……

 

「後回しってのは、どういう意味だ!」

 

 霊王宮での修行にて新たに会得したのでしょうね。

 一護は二振りの斬魄刀を振り回しながら、ユーハバッハへ向けて食らい付いていきます。

 慣れぬ二刀のはずですが、その動きは京楽隊長や浮竹隊長よりもずっと鋭いものでした。そして、彼が纏う霊圧もユーハバッハに比肩するほどに強烈です。

 

「理解できぬか? 簡単なことだ」

 

 そんな一護の攻撃を、ユーハバッハは手にした剣で優々と受け止めています。

 

「人間、死神、(ホロウ)滅却師(クインシー)完現術者(フルブリンガー)。その全ての要素を併せ持って生まれた貴様は唯一霊王を殺害可能な存在」

「なんだと……!?」

 

 へ? そんな設定があったのね。

 でもそれなら、どうして一護が最後に……?

 

「貴様にはまだ霊王の息の根を止めるという役目が残っている。故に生かしておいているに過ぎぬ」

「なんだそりゃ!? 大体霊王ってのはお前が力を奪って――まさか」

「察したか? 確かに力は奪った。だが霊王は未だ生きている。何も出来ぬ、無力な存在となってなお、な」

 

 えっと……

 段々理解が追いつかなくなってきたんだけど……?

 

「我が力だけでも、霊王を完全に葬ることはできるかもしれぬ。しかし、念には念を入れておくことの、何が不思議か? 喜べ一護! 他の者たちが生きて抵抗を続ける限り、貴様は我が生かし続けてやる!」

 

 ああ、なるほど。

 ユーハバッハも今までの戦いやら何やらで、それぞれの種族の力を得てるものね。

 

完現術者(フルブリンガー)がちょっと微妙でござるが、考えようにとってはペルニダ殿が上位互換と言えなくも無いでござるよ!! 故にコンプリート済み!! ですがユーハバッハ殿は養殖物! 一護殿は天然物!! 天然物が勝つのは料理漫画のお約束でござる!!』

 

 まだギリギリ生きてるかもしれない霊王に対する、最後の一刺しとして一護は生かし続けるワケか。

 不要かも知れないけれど、ここまで来たら不確定要素は出来るだけ潰したいものね。

 

『役割があるから、死なないでいるだけ。実際、ユーハバッハ殿が干渉すれば瞬く間に死んでも不思議ではないでござるからなぁ……!! まるで漫画や映画の登場人物でござるよ!!』

 

「それの何を、喜べってんだよっ!」

 

 とはいえ、そう言われて一護が喜ぶはずもありません。

 

「月牙天衝!!」

 

 怒りと共に二刀の斬魄刀に霊圧を込め、力の限り振り抜きました。

 総隊長すら超えるほどの威力を持った霊圧が、ユーハバッハ目掛けて襲いかかります。

 

「そう死に急ぐな。いずれ時が来れば、そのような考えをする必要もなくなる」

 

 しかし、迫る月牙天衝の一撃をユーハバッハは再び手にした剣で受け止めました。

 ……いえ、これは!!

 

「くっ!?」

「湯川さん!!」

 

 受け止めただけじゃなくて、弾いて私に攻撃してきたわよ!? 器用な真似をしてくるわね!!

 

「大丈夫! それよりも黒崎君は退いて! ユーハバッハの言っている事が真実なら、倒せるのはキミだけ――」

「その考えは間違ってはいないが、私には届かん」

 

 月牙天衝を躱したものの、ユーハバッハはさらに私へ攻撃を仕掛けてきました。

 膨大な霊圧を放ちながら近寄ると、その剣で直接斬りかかってきます。

 こちらも霊圧を全身に巡らせ、血装(ブルート)もどきで必死に食らい付くものの、殺されないようにするのがやっとです。

 

「強い……っ……」

「仮に藍染惣右介と共闘でもすれば。届きえたかもしれんな。なれどその機会は、貴様ら死神が自らの手で潰した。もはや届かぬ未来よ」

「届かぬ未来なんて、あるわけねえだろ!!」

 

 その戦いに、一護が無理矢理割って入ってきました。

 私に迫る剣を手にした斬魄刀で強引に受け止めて防ぎ、その一瞬の停滞の間に私たち三人は距離を取ります。

 

「ありがとな、ユーハバッハ。あんたが強い滅却師(クインシー)で助かった」

 

 ……え? 一護が突然、お礼を言いました。

 何が言いたかったのか……あ、違いますね。彼が持っている斬魄刀が、黒から白へと色が変わっていきます。

 この霊圧のパターンは、滅却師(クインシー)のもの……?

 

「成る程、それが狙いか」

 

 ユーハバッハが納得したような言葉を口にするや、一護の霊圧が膨れ上がりました。

 同時に、彼の容姿が変化します。

 左の米神から(ホロウ)のような角が生え、顔の左半分には黒い入れ墨のような模様が刻まれて――まるで半分だけ(ホロウ)へと変身したかのような、そんな姿へと。

 

「お前の力と溶け合った(ホロウ)の姿か」

「ああ、そうだ。俺の中の(ホロウ)滅却師(クインシー)の力は、二本の刀に打ち直された。けどまだ全然使いこなせちゃいねぇから、アンタの力を使って無理矢理起こさせて貰ったってわけだ」

 

 半(ホロウ)化、とでも呼ぶべきかしら?

 仮面を被る(ホロウ)化とは違う、(ホロウ)の力そのものを顕在化させたってわけね。

 

「なるほど。それならば届く、とでも言って欲しかったか? 確かに素晴らしい力だが、それでも私には届かぬ」

「無理かどうか、試して見ろよ!」

「はーっ……」

 

 話の流れをぶった切るように、大きく溜息を吐きます。

 

「先を越されちゃったわね。いえ、出し惜しみをしていたつもりはなかったんだけど……本当は私が先に見せるべきだったわよね」

 

 そう口にしながら片手で顔を覆い、(ホロウ)化します。

 フルフェイスのヘルメットにも似た不細工な仮面を被りながら、ゆっくりと尋ねます。

 

「ねえユーハバッハ? これは知ってたかしら? 刀剣解放(レスレクシオン)墨染奈落(ネグロ・パンターノ)

「何かと思えば刀剣解放(それ)か。その姿は既に見ている。どちらにせよその程度の力では私には一生を費やしても届かぬ」

 

 刀剣解放(レスレクシオン)を終え、狐や狼にを思わせる意匠に変化した仮面。

 見当違いの言葉を口にするユーハバッハの姿をその仮面の下で嗤いながら、斬魄刀を構えます。

 

「――並びに――」

 

 口にするのは、斬魄刀の真の名。

 

「卍解、射干玉三科(ぬばたまさんか)

 

 刀剣解放(レスレクシオン)によって跳ね上がった霊圧が、卍解を併用することでさらに膨れ上がりました。

 

 身体の奥底から力が湧き上がり、得も知れぬ全能感が私の全身を支配します。

 よほど驚いたのでしょうね。ユーハバッハは当然として、一護すら私を奇異の目で見ているのが気配だけで伝わってきます。

 

「さて、と……やりましょうか、ユーハバッハ。今の私は、卍解した更木剣八よりも強い」

 

 

 

 ……まあ、嘘なんだけどね!

 

『世の中ハッタリでござる!』 

 

 




 陛下の相手、人数多すぎる……
 生かしておくとこういう弊害がね……間引かなきゃ……
 (その結果がコレ。
  原作アスキン、陛下を見てビビってました。ですので、霊圧がそれ以下の連中はよほど心が強くないと折れても無理ないと思う)

●卍解 + 虚化 + 刀剣解放
 ラストバトルです。切り札は最後まで取っておくものです。
  
人間(たつき) 死神(らんぎく) 滅却師(バンビエッタ) (ハリベル) 完現術者(おりひめ)と、藍俚(あいり)殿もコンプリート済みだと気付きましたが、特に関係ありません)
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