銀城空吾とアスキン・ナックルヴァールとの
瀞霊廷のとある秘匿区域の治下にある貴族専用施設――その施設へと続く地上と地下の連絡通路の中で、綱彌代時灘は集まった面々に対して小さく首を振ってみせた。
「さて、これは一体どういうつもりだ十四郎? わざわざこんなところまで来るとは……それもこの場所を探し当て、お仲間を率いてまで俺に会いに来るとは。まさか、当主就任の祝辞でも述べに来てくれたのか?」
彼の目の前にいるのは、護廷十三隊の総隊長浮竹十四郎。浮竹の両隣には、まるで用心棒の様に控える狛村左陣と砕蜂の姿が。その二人の後ろには一番隊所属の死神たち。さらにその後ろに控えている黒づくめの集団は隠密機動第一分隊"刑軍"の面々だ。
大人数を目にしながら時灘は心底理解できないといった調子で告げるが、その瞳の奥底からは隠しきれないほど愉悦が溢れ出ていた。
やがて、その瞳を集まった死神たちの一人に向ける。
「それなら実に喜ばしいことだ。特に狛村左陣、お前が来てくれるとはね。てっきり、無二の親友たる東仙要との因縁深い私を嫌っていると思っていたよ。だがあれはもう過去の事。いつまでも根に持ち続けるなど死神としてあるまじき行為だからな。嬉しいよ……ああ、実に嬉しい。今日は何て喜ばしい日なんだ……」
「…………ッ!」
「……落ち着け」
明らかな嘲り、挑発、逆鱗を我が物顔で撫で回す言葉に、狛村の顔が憤怒に歪む。
浮竹が小声で自制を促すように伝えるが、そんな言葉がなくとも彼は自らを必死で戒めていた。
何しろ今この瞬間は、狛村が長年の間待ちに待っていた瞬間なのだ。それを自分一人の癇癪で台無しにするわけにはいかない。今まで耐え忍んできたことを思えば、この程度の言葉はどうということはなかった。
拳を握る掌からは食い込んだ爪が皮膚に食い込み血を流し、食いしばる歯は力を込めすぎて今にも砕け散らんばかりになっていたが。
「……綱彌代時灘。率直に言おう。俺たちは、お前を捕縛するために来た。罪状は……言わずとも自分で解るだろう」
「罪状? はて、何のことかな? 私にはとんと身に覚えが……」
「惚けるな!!」
のらりくらりと言葉を交えながら、明らかにこちらを揶揄うことを止めない。それは余裕の表れからの態度なのか、それともこちらが準備を整えていることを知らない無知からなのか。
判別はつかないものの、浮竹は用意していたカードを切る。
「産絹
「霊王を……? 面白いことをいう。まさか霊王様を造るなど、畏れ多い。そのような大それた真似、出来るはずがないだろう? 仮に新たな霊王様を造るのが問題というのなら、霊王様の一部をその身に宿しているお前はどうなんだ、十四郎?」
「俺のことはどうでもいい。そもそも俺は霊王様の腕を身体に宿しているだけだ。
浮竹は幼き頃、ミミハギ様という霊王の肉体の一部を身体に宿している。ならば自分はどうなのだ? と引き合いに出すものの、今の浮竹はその程度では動じない。
一人の死神が手にしていた書類を掴むと、時灘に見せつけるように掲げる。
「これを見ろ。四番隊の湯川
それら書類を投げつけると、さらに新しい書類を浮竹は掲げた。
「さらには真央施薬院総代、山田清之介殿からの証言も得ている。時灘、お前に脅されて仕方なくやった。
時灘を捕縛すると決めたときから、外堀を埋める準備は確りと進めている。
「これらの
「なるほどなるほど。何故"刑軍"を連れていたのか疑問に思っていたが、それが根拠か。私を捕まえるために……はて? となれば、何故護廷十三隊の隊長までいるのだ? 隠密機動は二番隊だろう? 七番隊が出しゃばる必要は無いはずだが……そうは思わないか、
時灘は今度は砕蜂へと言葉を投げかける。
「お前の兄の内、二人は我が綱彌代家の使い走りとして死んだんだったな? まあ、今となっては無駄死にだったと言えるが、捨て駒としての役目自体は果たしたようで何よりだ」
「それが何か?」
「おいおい、私は四大貴族の当主だぞ? 上辺だけでも敬語を使ってみたらどうだ?」
「あいにくだが罪人に払う敬意は持ち合わせていない」
「ははははは! それでいい!! 隠密機動はそうでなくてはな!! 死神ですらなくなってなお醜く生きながらえている最後の兄も貴様を誇りに思うだろうよ!!」
「
鉄面皮を貼り付けたまま砕蜂は返す。
それがむしろ興味を引いたのか、時灘はさらに弄ぶような言葉を口にする。
「なんと! 兄二人の命を犠牲にした上で生きながらえ、今なお
「いい加減にしないか時灘!」
なおも口を回し挑発しようとするが、浮竹は我慢しきれぬとばかりに怒鳴り声を上げた。
「我々はお前の捕縛に来たといったはずだ! そのような言い逃れ、見苦しいぞ! 神妙にしろ」
「見苦しい? 何を言うのかと思えば……この私を誰だと思っているんだ? 四大貴族筆頭、
その反応すら愉しむように、時灘はクククと腹の底から笑い声を上げる。
事実、時灘はかつて綱彌代家の力で刑罰を免れたことがあるのだ。それが当主の言葉ともなれば、黒いものすら容易に白へと変わる。
綱彌代の家の力を肌を以て知っている時灘は、この程度の事態はどうとでもなると考えていた。
「それに霊王様を造り出した? 私を裁くということは、霊王を我々の手で造り出せると公的に認めたのと同じ事だ。そんなことをすれば
「……いや、そうとも限らぬ」
加えて貴族らの体質や四十六室の考え方についてもよく知っている。
自らの保身や体面のために罪自体を無かったことにすることで全てを有耶無耶にすると踏んでいた。
勝ち誇ったように語る時灘であったが、その余裕を冷徹な言葉が切り裂いた。
同時に浮竹らの背後に並んでいた刑軍や一番隊の死神たちが申し合わせたように左右に割れ、その中心を隊首羽織を纏い牽星箝を飾る死神が堂々とした足取りで歩く。
「朽木……白哉……」
「一日ぶりだな、綱彌代時灘」
遅れて現れた白哉の姿にさしもの時灘も笑みを消す。
自身と同じ四大貴族の一つ、朽木家の当主である白哉ならば油断は禁物と判断する。
「まさかお前も参加しているとはな。だが『そうとも限らぬ』とはどういうことだ?」
「言葉通りの意味だ。綱彌代家とは話が付いた」
すると今度は白哉が、浮竹がしたように懐から数枚の書面を取り出すと時灘へと差し出す。それを目にした瞬間、時灘の顔色が変わる
「……これは!」
「綱彌代時灘を除籍。同時に貴族籍を剥奪し平民へ降格することが決定した。もはや貴様は綱彌代家の者でなければ貴族でもない」
白哉が取り出したのは、綱彌代家の者たちと取り交わした書面。その他、時灘に関する除籍処理を認める旨を記載した金印貴族会議の正式な文書だった。
勿論本物ではなく写しで、この書類を粗雑に扱おうが破り捨てようが既に決定した事柄には何の影響もない。
「加えて既に綱彌代家は新たな当主も選定ずみだ。なんでも新当主には遠縁の幼い子供が就任するとか。お前よりずっと素直で話を聞くそうだぞ。もはや先ほどのような、我々を怒らせて混戦に持ち込むような下手な真似をする必要もない」
「……――とめる、か……」
「慣れぬ当主の席、今までご苦労だった。もはやお前に捕縛に異議を唱える者も擁護する者も貴族街に誰一人――いや、
「……認めるか! このような狼藉、認めるものか!!」
差し出されていた書面を奪い取ると、くしゃくしゃに丸めて床へたたき付けた。
とはいえ先ほども言った様に、これらの書面はただの写しに過ぎない。だがそれだけ乱暴な行動を取ったことは、時灘がどれだけ追い詰められているかの証拠だった。
「現当主を差し置いてこのような真似、許されるはずがない! ましてや金印貴族会議がこれほど早く認めるなど、ありえるものか!!」
「現当主が乱心すれば、一門の者や家令が訴える場合もある。加えて四大貴族筆頭でもある綱彌代家の当主に関することだ。万が一などあってはならぬ。同じ四大貴族である朽木家としては、全身全霊を以て協力させて貰ったよ。どうやらその熱意が通じたらしい」
これこそが、上級貴族でもある京楽がこの場にいない理由。
京楽以上に貴族社会を知り、京楽以上に貴族社会に影響力を持つ者がいるからこそ、安心して浮竹の隣を白哉に任せることができたのだ。
とはいえ朽木家が全面協力したといえども、本来ここまで迅速かつ円滑な対応が行われるのは異例中の異例だ。
ましてや時灘がこれらの動きを一切知らないことなど、本来ならばあり得ない。
涅マユリが裏で暗躍したことが。そしてそれ以上に昨日の四大貴族の会議の席で妻を辱められたことが朽木白哉を本気にさせ、これだけの動きを可能にしていた。
「そんな、馬鹿なことが……」
「とはいえ流石に時間は掛かった。受理されたのはつい先ほどのこと。中央四十六室にも既に連絡済みだ。そちらも無事に受理されたよ」
だが裏事情がどうあれ、正式に認められてしまった以上はもはや時灘にはどうすることもできない。
それを理解しているからこそ、時灘はそれ以上動けなかった。
「……だ、だが! それがどうした!! 貴族籍を失ったとはいえ――」
「もうよせ、時灘」
なおも足掻こうとする綱彌代――いや、既に家名を持たぬ身となった只の"時灘"は叫ぶが、浮竹は苦々しい表情で告げた。
途端、時灘の表情から感情が消えた。
「残念だよ、時灘。お前がもっと殊勝な態度だったら、俺も多少なりとも弁護をするつもりだった……お前を処罰すると決めたが、それでもまだ心のどこかで本当に反省して改心してくれるのだと思っていた……これを使わなくとも良いと考えていたんだ」
浮竹は掲げていた書類の一部分を指し示す。
「死神の力の譲渡。ここにはっきりと記載されている。お前は人間の魂魄に死神の魂魄を混ぜ合わせた。たとえ死体であろうとも、人間だったものに死神の力を与えた以上、処罰の対象だ」
「かつて我が
「付け加えるなら、かつて護廷十三隊の死神全員で黒崎一護へ力を与えたこともある。だがこれは元柳斎殿が――護廷十三隊の総隊長が許可を出した特例だ。今回の一件では、そのような特例が発布されておらぬ」
「理解したか、家名無き時灘よ。どうやら貴様は兄様と同じ立場となったようだからな。拘束の際には多少なりとも手を抜いてやろう。私は貴族から落ちた者を見限るような真似はせぬ」
浮竹・白哉・狛村・砕蜂がそれぞれ口を開く。
なお白哉の口にしている「死神の力の譲渡は四大貴族であっても――」という件は、実際には藍染が裏で糸を引いて発布した物である。詭弁に近く、白哉にとっては本来ならば口にするのも憚られる内容だ。
どうやら先日の一件が、想像以上に彼の中で怒りを生み出しているようだ。
「馬鹿な……! そのような恥知らずな真似が……! 通るはずが……」
「通る! 既に朽木隊長が言ったぞ! 全ての決議は通っていると!」
「くぅ……!」
ギリリと歯を鳴らすものの、だがそれにしては時灘は平然とした表情を見せた。
「仕方あるまい。死神の力の譲渡と霊王を作り出した件については――」
「いや、それだけではない」
「――……なに?」
それだけではない、という浮竹の言葉に今度こそ時灘は目を丸くした。
「どうやら先日の霊王護神大戦は想像以上に大きな影響を齎したらしい。今回の件に限っては四十六室は俺たちの想像以上に事態を重く受け止めてくれたよ」
「何が……言いたい……?」
嫌な予感を時灘は覚える。だが尋ねぬわけにはいかなかった。
「今回が起こしたお前の行動、その根底にはかつてお前が犯した過去の事件も関わっている可能性が極めて高いと四十六室は判断した。そのため、極めて異例かつ例外的な措置ではあるが、お前の過去の事件から見直すそうだ」
「それは、まさか……」
それまで冷静であることを勤め続けていた狛村は、ここに来て初めて犬歯を剥き出しにしながら笑った。
「俺がここにいることを疑問に思わなかったのか? 東仙の親友であり貴様の妻でもあった
たっぷりと時間を掛けて、狛村は告げた。
「今日はなんて素晴らしい日なのだ」
「貴様!!」
己の発した言葉をそっくりそのまま返され、苛立ちの声を上げたときだ。
まるでその怒声を掻き消すかのように爆音が響き渡り、天井に巨大な穴が穿たれた。
そこから現れたのは、顔面に布を巻き肌を隠した――
「……う、うう……」
「!?」
一人の傷だらけの男だった。
あまりに唐突な、それでいて脈絡のない登場に死神たちはおろか時灘ですら困惑の表情を浮かべる。
だが天井から現れた男は、時灘の存在に気付いた瞬間始解済みの斬魄刀を握り締めながら脇目も振らずに襲いかかろうとする。
「邪魔をするな!!」
「遅い!!」
だが彼が動いた瞬間、二人の死神もまた動いていた。
狛村は腰の斬魄刀を抜くと一刀にて切り捨て、砕蜂は素手の白打にて相手の意識を瞬く間に刈り取ってしまう。
「ぐ……っ……!」
自身の命を奪いに来たであろう暗殺者が一瞬にして無力化されたのを、この場の誰よりも苛立って見せたのは時灘本人であった。
この暗殺者は、時灘が手配した者。
混乱に乗じて行動を起こすための、自作自演の仕込みの暗殺者だ。
だが彼が用意したのは、もっと複数の者達。間違ってもたった一人で現れるような無意味な真似はしていなかったはずだ。
「おお、儂としたことがすまぬすまぬ。じゃが何しろ数が多くてのお」
その疑問の答えは、同じく天井に穿たれた大穴からやってきた。
暢気な声と共に現れたのは、四楓院夜一だ。
彼女は悪びれたような言葉を口にしながら、ニヤニヤとした表情を浮かべる。
「四楓院夜一……なんなのだお前は……何故お前が……」
「おや? 下級貴族ですらない者が敬語も使わず何か言っておるのお? じゃが儂は心が広いのでな。許してやろう」
ククク、と口の中で含み笑いをしながら、夜一はさらに告げる。
「ホレ時灘、お主は先日言っておったじゃろう? 儂のことを見目麗しいだなんだ、とな。その言葉、少々前向きに受け取ってみようと思っての。じゃが困ったことに儂のような
いけしゃあしゃあと口にするその姿は、
「そこでじゃ! 知り合いに、
「フッ……」
白哉が鼻で笑い、その姿に夜一がニンマリと笑みを浮かべた。
そのやり取りはさながら「貶された分の借りは返したぞ」と言っているかのようだ。
「いやはや、やってみるものじゃのう。おかげでこの通り、大量のネズミ退治をしてしもうたわ。どうやら掃除は天職だったみたいじゃな」
「う、うぅ……」
そう言いながら足をドンと強く踏めば、その衝撃で暗殺者の一人が天井から落ちてきた。最初に現れた者と同じく全身が傷だらけになっているが、まだ意識は残っている。
「それから別の部屋では"こんなもの"も見つけてしもうた」
夜一が手にしていたのは、小さな円柱状の
いわゆる標本だった。
「これ、儂が貰ってもよいかの? なに、好いた男の前では臆病になってしまい、ついつい持ち物の一つでも欲しがってしまうような、控えめで奥ゆかしい女のやることじゃ。多めにみては貰えぬか?」
「いやいや四楓院副隊長。さすがにそれは見過ごせないな。悪いが没収させて貰うよ」
「むむ……じゃが仕方あるまい……総隊長殿の言うことには逆らえぬ……」
三文芝居も甚だしいやり取りだった。
だがこれもまた時灘を捕縛するための仕込みの一つ。
事前の連絡や察知が出来ぬように耳目を制限し、準備を整えた上で、表と裏の両方から逃げ場を封じて、確実に捕まえる。
「このような真似を……! 私と同じ、四大貴族のお前達が……! この私を……先日の私の提案を拒絶するのか……!!」
「おっと、そこまでだ。その刀を抜くのはやめてもらおうか」
ぶるぶると震えながら、時灘は動こうとした。
だがその動きに反応した狛村が時灘の腕を掴み、浮竹は制止するように片手を上げる。
「
「ぐぅ……!!」
「持ち主の魂魄を代償に、全てを斬魄刀と同じ力を発現させる神剣。そんなものを使わせるわけにはいかないからね」
「おのれ……っ……!! どこまでも!!」
一介の死神は無論のこと、隊長であっても本来ならば知るはずのない綱彌代家の宝剣
だがそれも、かつての昔より護廷十三隊の長として活躍してきた山本元柳斎重國には既知の事柄だった。
知らねばとてつもない脅威となったであろうそれも、事前に調べられた今となってはその脅威も激減していた。
「いい加減、観念せい! お主は祖先の所業を理由に、好き勝手に遊びたいだけじゃろうが!」
「過去は変えられぬ。だが時が立てば情勢は変化する。掟の意味を考え、掟の想いを汲み取り、そして新たな世界に沿った世とする。それが我が信念だ。貴様とは合わぬ!」
「そうか……ならば勝手にしろ!!」
夜一と白哉の言葉を耳にした時灘は、狛村に掴まれているのとは逆の手で懐から呪符のような物を取り出すと霊圧を込める。
「時灘! 貴様往生せぬか!!」
その動きに気付いた狛村は手に力を込め、腕を握りつぶさんとする。加えてもう片方の手は抜刀したままの斬魄刀を握り続けており、その切っ先を突き殺さんばかりの勢いで放つ。
だがそれが届くより早く、時灘の姿は霊圧ごと煙のようにかき消えていた。
「馬鹿な……!? 儂は刹那とて力を緩めておらぬぞ……」
「隠形術か……!? だが……」
「ああ、この状況でそれはありえんな。
だが狛村が触れていたにも関わらず時灘だけが消えたことから、厳密にはよく似た別の道具なのだろうが。
「しかし
「決まっているだろう。技術を盗んだのだろうネ」
浮竹の呟きに答えたのは、
産絹
この場にいるマユリはただの人形――涅マユリ本人が遠隔操作をしているただの端末にすぎないのだ。
ならば京楽たちの方にいるマユリが本物なのだろうか?
いやいや、そんな保証はどこにもない。正解は、マユリ本人だけが知っている。
ともあれ目の前で下手人を逃がした件について、浮竹は端末のマユリへと問い詰める。
「涅隊長。自分に任せろと言ったのは、他ならぬお前だぞ? だが肝心なところで時灘をにがしてしまった。どう責任を取るつもりだ」
「なぁに、
だがマユリはそんなことなど関係ないとばかりの態度だ。
夜一が持っていた
「いやいや、まだ何か隠し持っていると思っていたが……結構結構、いいじゃあないか……」
そう告げる内容とは裏腹に、マユリの表情からは焦りの色は何一つとして感じられなかった。
●砕蜂の兄たちの死に関わる綱彌代家
これ、原作小説では「二人」と言っていましたが具体的に「三人内の誰と誰」の描写はなかったはずなので。上二人にしました。
拙作中では最後の一人が生き残りました。その事実も知っているが「それが
(知ってたら「さっさと四楓院夜一か湯川
●このタイミングの暗殺者たち
原作にも出てきますがコイツらの「目的」って、明確には書かれてませんよね?
時灘自身が仕込んだ「時灘を狙え」という依頼を果たしにきた人たちなのか? それとも乱戦で混乱させるための事前の仕込み?
(どっちもあり得そうだから困るの)
一応、砕蜂が判断した「十中八九、混乱に乗じて何かを起こすために仕掛けた者」説を採用しましたが……砕蜂だからなぁ……
●
綱彌代家に代々伝わる宝剣。
他者の斬魄刀の能力を(始解までだけど)自在にコピーする能力を持つ。とはいえ持ち主の霊圧次第なので「流刃若火をコピーしたけど山本の足下にも及ばない」となる。
「使うと持ち主の魂魄(命)を削る。それは再生できない」という代償がある。
拙作中だと山じいが生きているので「それ真っ赤な嘘だぞ」と一瞬でバレる。
……射干玉ちゃんをコピーさせたい。コピーさせなきゃ……