お前は天に立て、私は頂をこの手に掴む   作:にせラビア

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第57話 悪影響がたくさん出てくる

 浦原と夜一さんの追放に、リサたちの(ホロウ)化事件が起こってしまいました。

 

 やるせないです……

 

 いえ、下手に関わると絶対にもっと場を悪くする危険性があったので手を出せなかったのですが……知っていながら手を出せないというのは、結構心に来るものがありますね……

 知り合いが危険な目に遭うとわかっている。

 なのに手を出せないというもどかしさと、手を出すことの危険性……

 

 大体のことを知りながら、それでも綜合救護詰所で待機し続けることしか出来なかった自分の歯がゆさと来たら……

 

 ああっ!! もうっ!! あそこで全部をぶちまけたかったですよ!!

 やーいやーい、お前の始解は完全催眠!! エロ漫画御用達の能力かよっ!!

 って言いたかったですよ!!

 

 でもそうするとハリベルさんに会えないじゃないですか!!

 夜一さんに勝るとも劣らないあの褐色スケベおっぱいを見過ごすことは、私には出来ませんでした……

 

 ゴメンねリサ……煩悩に負けた弱い私を許して……

 後でいっぱいエロ本買ってあげるから……

 ハリベルさんのおっぱい揉んだら感想教えてあげるから……

 

 そもそもこういったことを天秤に掛けている時点で私にそんな資格はないわね……

 

 浦原にも"(ホロウ)化なんて内なる(ホロウ)を根性で屈服させればなんとなかるから頑張れ!!"ってメモ書きの一つでも渡してあげたかったですよ!!

 でもそんなことをしてあのメガネキラーに目を付けられたらどうなるか……

 既に私はアウトカウントが一つ点灯してると睨んでますからね。

 

『とうとう評価がキラーになったでござるか……』

 

 うん、そう……というか、射干玉はわかってたんでしょ? あのメガネキラーが身代わり使っていたことを。

 

『そうでござりますなぁ……ここ一ヶ月ほどの間、如何にも"自分は藍染でござい、頭良いぞイケメンだぞ"って感じの立ち振る舞いを、名も知らぬ禿げた隊士がやっていたのは、何度見てもテラワロス状態でした!! こんなん草に草が生えるレベルでござるよ!!』

 

 偶にすれ違った時にゲラゲラ笑ってたものね……最初聞いた時は、とうとうアンタが壊れたかと思ったわ。

 

『壊れたとは失敬な! 丈夫で長持ち安心安全設計ですぞ!! マンモスが踏んでも壊れないほどの耐久力でござるよ!!』

 

 はいはい、後で筆箱として使ってあげるから。

 そもそもアンタを壊す手段なんて……太陽に捨てるくらい? かしら……

 いやでも幾ら"特撮で強すぎる相手を倒すのに御用達"の太陽さんの力を借りても、この子は生き延びそうで恐いのよね……

 

『第一話で太陽に叩き込まれてもラスボスとして華麗に復活してみせましょうぞ!!』

 

 

 

 

 

 ということで。

 "魂魄消失事件は浦原喜助が邪悪な実験をしていたことが原因である! 彼の犠牲になった死神や流魂街の住人たちに哀悼の意を示す!! そして主犯の浦原の罪を断罪することこそが尸魂界(ソウルソサエティ)の正義である!!"

 みたいなお題目を唱えられ、この事件は一応の決着を見せました。

 

 なんだかなぁ……って感じですね。

 

 それでも中央四十六室――あ、尸魂界(ソウルソサエティ)の最高司法機関のことね。隊長でも異を唱えられないくらい権力があるのに、でも頭カチコチの自称賢者の集まり――が終了を宣言したので、この事件が話題に上がることも問題になることもありません。

 

 表向きはね。

 

 裏では、彼らが関わったこと関係する事柄の裏工作がせっせと行われています。

 要するに犯罪者が関わっていた事実を消して、無かったことにする。正義の使徒である死神がそんな犯罪者の命令を聞いていた事実はありません。

 ということに"なるように"作業が進んでいます。

 影響力の大きい物やこのまま残しておいた方が良い方向に働くと判断された物は別としても、それ以外の事柄は痕跡すら残さないように排除されたり、以前の匂いを消すことに躍起になっています。

 

 例えば浦原の作った家電製品や伝令神機は、とても有用なので残っています。

 ですが、もう歴史を紐解いても彼の名前が表立って出てくることはありません。

 

 この裏工作は夜一さんの方にも当然及んでいます。

 なので――

 

 

 

「そんなことになったんですか……」

 

 今日はあの事件が終わってから、初の往診日です。

 向かったところ「職務の前に話がある」と言われ、そこで二番隊と隠密機動の状況について教えられました。

 

「ああ、こっちの都合で悪いとは思っているんだが……」

 

 大前田副隊長は頭を掻きつつ、申し訳なさそうな口ぶりです。

 

「"往診"制度の終了、それと"指南役"の交代……ですか……」

「上の方は、隊長の痕跡を消したがっているってことでよ……ったく、だからってそこまでやるこたぁねえだろうが……!!」

「急な話ですよね……心中、お察しします」

 

 吐き捨てるような物言いは、本人も納得していないということ現れですね。だからといって、どうすることもできないわけで。

 もどかしさから、無意味とわかっていてもイラついてしまう。それがわかるので、私もあえて口を挟みません。

 

 往診制度も指南役も、夜一さんが決めた物ですからね。

 けれどその当人が犯罪者となってしまった以上は前述の通り、見栄や建前や面子という名の下にメスが入ってしまったわけです。

 

 特に指南役――つまり探蜂さんはかなり悲惨な状況になりました。

 まず彼のお役目は年内いっぱいで終了するそうです。

 夜一さんが号令をかけた結果で生まれた役職ですからね。そこに就いていたとなれば、そうなるのも仕方なし。波風が凄い勢いで吹き付けてるらしいです。

 

 ただ指南役そのものはそれほど悪い物ではないと思われたようで。

 今年いっぱいの間に、指南書と後任たりえる指南役の育成……来年お前がいなくなっても問題なく回るようにしろ。という命令が下されたとのこと。

 元々彼は"刑軍に入って働けない奴は家の者じゃない!"な(フォン)家の者です。それが指南役も首になったので、本格的に家を追放されることが決定したとのこと。

 

 更に加えて――ここからは大前田副隊長の推測混じりですが――下手すれば悪名や責任を全部被せられかねない、とのこと。

 夜一さんの分を含めて、死んで汚名を注げ。って命令されるかも知れないらしいです。

 

 

 ……そんなことしたら砕蜂が泣きますよ。

 

 

 続いて往診制度ですが。

 こちらはまだ時間的な余裕があるものの、大体十年後を目安として代わりの医師――当然ながら隠密機動の専属となる医療従事者――を育てて担当にすることで、他部隊から人を派遣してもらう現状から抜け出ようとしているらしいです。

 本来なら往診制度なんて即日廃止されても良さそうなのですが、どうも内部で"急に医師が変更されても困る!"や"新しい医師の腕が信用できない!!"とか"何で勝手に変えるんだ!現場の意見も尊重しろ!!"という声が高まってて、上もちょっと無視できなかったので時間を置いたとか。

 ……その理由の裏には"私の代わりになるようなエロい女医を呼べ!なら許可する!!"という生々しい本音が透けていた、ということを教えて貰いました……

 

 話を聞いた時、ちょっと感動しかけた私の涙を返せ。

 

『基本的には男所帯ですからなぁ……スケベ心が出ても誰も責められませぬ!! 夜一殿は健全な男性死神の股座に悪影響……いえ、影響が良すぎるでござるよ!!』

 

 とあれ、あと十年もしたら私もお役御免です。

 

「クソったれ!! 何が面子だ!! 馬鹿馬鹿しい!!」

 

 夜一さんの存在をなかったことにして、けれども彼女の手柄だけは出来るだけ横取りする……こんなの誰だって怒りますよ。

 貴族の無茶な命令は知ってるつもりでしたが今回は相手がちょっと、近すぎて憤りを覚えます……

 

「大前田副隊長は、今回の事件について夜一さんのことはどう思っていますか?」

「あん!? あの人は仕事はサボって遊びまくるが、自ら悪事に手を染めるような人じゃねぇよ。それくらいはわかる」

「ええ、私も同意見です。でも、そんな夜一さんが強硬手段に出た……」

「……何か、人には言えないような裏があるってことか……ああもう、あの人は!! せめて書き置きくらい残しといてくれりゃあ!!」

 

 ガリガリと頭を掻きながら、どうしたものかと悩んでいるようです。

 

「とにかく状況はわかりました。ですが、そんな状況になっているとなると、私もあまり顔を出さない方が良いですか?」

「んー……いや、そこまでじゃねぇはずだ。その内に後任が接触してくるかも知れねぇが、しばらくの間はいつも通り頼まぁ」

「わかりました」

 

 そこで一旦話は終わりましたが、気分はなんとも憂鬱でした。

 

 

 

「……医者は暇な方が良いって言うけれどね……」

 

 診察室へと入りましたが、流石に今日の患者は片手で余るくらい少なかったです。

 

 夜一さんがいなくなって二番隊としても隠密機動としてもてんやわんやですからね。頭が突然いなくなっただけでも問題なのに、そこへ"実は犯罪者でした"なんて言われれば、弱り目に祟り目どころじゃありません。

 加えて私も夜一さんからの紹介でここに来ている身ですから。

 ここはお互いのためにも、出来るだけ接触を避けておこう――みたいな自粛ムードが漂っています。

 

「湯川様!」

「砕蜂さん!?」

 

 今日はもうこれで終わりかもしれないと思っていたところ、バタバタと外が騒がしくなったかと思えば砕蜂が飛び込んできました。

 よほど急いできたのか、はぁはぁと肩で息をしています。

 

「よかった……もう、もう来てくれないかと……」

「落ち着いて、まずはそこに座って休んでて。その間に、お茶でも煎れるから」

 

 私の顔を見て心底ホッとしたような表情を見せているということは、どう考えても夜一さんの失踪絡みですよね。

 その辺の事について、話したいことがいっぱいあるんだと思います。なので、彼女が話したいことを整理できるようにじっくり時間を掛けてお茶の用意を……

 

 ――この部屋にお茶セットの一式なんてあったのね。結構長い間使っていたのに、今日初めて知ったわ。

 普段どれだけ満員御礼だったのかしら……

 

「はい、少し冷ましてあるけれど火傷しないように気をつけてね」

「ありがとう、ございます……」

 

 両手で湯飲みを持って飲んでる姿が凄く可愛いです。

 さて、お茶の準備も整ったので彼女のお話を聞くとしましょう。

 

「それで……ここに来たって事は、夜一さんのことで良いのよね?」

 

 切り出した途端、ビクッと肩を震わせました。

 

「……急にいなくなっちゃって、罪を着せられて、悩んでいる……そんなところ?」

「……はい」

 

 今にも消えそうな小さな声で呟きました。

 

「湯川様もご存じのように、私にとって夜一様はとても大恩ある御方でした。ですが、急にいなくなってしまって……私は夜一様を信じています……信じているのに、あの方はそんな罪を犯す人じゃないって!! なのに、なのに……」

「急に、何も言わずに消えちゃったものね……」

 

 今度は力無く頷きます。

 

「夜一様は何も悪くないのに! なのにどうして、まるで夜一様がいなかったみたいに……!! それどころか、兄様まで厄介者みたいに……!! 違うって、違うってわかっているんです!! でも、今の状況は夜一様がいなくなったからだって思ってしまって!! 私は、私は……」

 

 あらら、これは重傷ね。

 確か原作だと、何も言わずにいなくなった結果、砕蜂がこじらせちゃったんだっけ?

 

 とすればこれは、そのこじらせる初期段階みたいなものかしら。

 今の彼女はなまじ探蜂さんとの絆があったから、逆にダメージも大きくなってるわね。全部夜一さんがいなくなったのが悪いって思っちゃってるわ。

 このまま放置しておくと、最悪の場合は修復不可能な程にねじ曲がりそう。

 

 流石にそれは見過ごせないわね。

 となると……

 

「ねえ、砕蜂さん。あなたは、夜一さんを信じているんでしょう?」

「……」

 

 瞳に涙を思いっきり溜めながら、少しだけ迷った後に無言で頷きました。

 頷いたものの、けれども迷った自分を嫌悪しているのでしょうか? 顔は下を向いたままです。

 

「夜一さんが連れて行ってくれなかったのが、何も声を掛けてくれなかったのはどう思った? 辛い? 寂しい? それとも腹立たしい?」

「よく、わかりません……ただ、このままだと、全てが無くなってしまいそうで……」

「だったら、強くなりましょう」

「……えっ!?」

 

 私の言葉を聞いた途端、彼女は顔を上げました。

 

「強くなって、大切な物を全部手に掴めばいいじゃない。二番隊の隊長になって、隠密機動の総司令にもなって、なくなりそうな物を全部取り戻せば良いわ」

「わ、私が隊長に!? そんなこと、できるでしょうか……」

「勿論よ!」

 

 元気づけるように彼女の肩を軽く掴みます。

 

「忘れちゃった? あなたはあの日――探蜂さんが大怪我をしたあの夜の間中、ずっと声を上げて応援し続けていた。お兄さんに危険が迫っているって直感を信じて、夜なのに一人で探しに出向いた。そんな強くて優しいあなたが、隊長になれないわけがないわ」

「あ……あれは、その……昔のことですし」

 

 口では否定していますが、顔がちょっと赤らんで来ました。

 良い傾向です。

 

「隊長になって、夜一さんの無実を証明すればいい。無実を証明した後は、夜一さんを副隊長にして、一緒に働いたっていい! お兄さんのことだって、隠密機動の頂点に立てば誰も文句は言えないわ! (フォン)家だって文句は言えなくなるわよ」

「夜一様を副隊長に!? それは……ちょっとだけ、良いかもしれません……」

 

 なにやら一瞬、百合の花が咲き乱れる幻を見たような……そんな雰囲気を出しましたよこの子。

 やっぱりどんな世界でもこの二人の組み合わせは定番なのかしら?

 

「だったら、強くなりましょう。勿論私も協力するわ。まだまだ未熟者だけど、一緒に稽古するくらいなら問題ないし。それと、お兄さんのことは任せて」

「えっ!! に、兄様を……その、任せるというのは……? ま、まさか湯川様と兄様でこ、ここ、こここここ……」

「こ……?」

「婚約を!?」

「あはは……そういうのじゃなくて……」

 

 さすがに考えが飛躍しすぎているわねぇ……

 

「一応私も副隊長だし、それなりに顔も広いつもり。だから、砕蜂さんが隊長になってもう一度探蜂さんを迎え入れるまでの間くらいなら、(フォン)家や刑軍と関係無い居場所を用意してあげられるってこと」

「ほ、本当ですか!!」

「勿論よ。まあ、まずは探蜂さんの了承を得てから――」

「お願いします!! 兄様を、兄様をどうか!!」

「――わかったわ! わかったから!!」

 

 砕蜂は必死に頭を下げ続けます。

 家族の絆を知っていて、失う恐怖に怯えていたのですから。

 そこに解決手段を提示されたら、それはまあ大なり小なり食いつきますよ。

 

 むしろ予想外にガッツリ食らい付いてて……完全に信頼されてるわよね……

 この子、ちょっと大丈夫かしら……?

 ま、まあ! 前向きになったみたいだから大丈夫……よね、きっと……

 

 

 

 さて、と……あ、探蜂さん。

 指南役の件については私も聞きました。お察しします。

 でも砕蜂さんが「偉くなってお兄さんをもう一度引っ張り上げるんだ」って張り切ってましたよ。だから楽しみに待っててあげてください。

 

 それでですね、それまでの期間の身の振り方について少々お話が。

 武術や刑軍の経験は全く活かせないんですが、それでも良ければ……

 

 

 

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「湯川様……やっぱり素敵な方です……」

 

 藍俚(あいり)と出会ったその日の夜。

 砕蜂は昼間の会話を幾度となく反芻していた。

 

 崇拝する対象であり、全てを賭しても良いと思っていた相手がある日突然、自分に何も告げずに姿を消した。

 

 その日から、彼女の中の想いに罅が入った。

 その日から、彼女を取り巻く周囲の状況が壊れ始めた。

 

 世界は夜一のことを無かったように扱い始めた。

 掛け替えのない、決して失いたくない。失ってはいけないと思っていた兄との絆が、今まさに千切れようとしていた。

 

 そんな彼女が残った心の中で頼ったのは、藍俚(あいり)の存在だった。

 兄の命を救い、刑軍見習いとして修行を続ける自分のことを幾度となく気に掛けてくれた。願い叶って正式に刑軍に入団した時も、腕前を認められて夜一の直属となってからも気に掛け続けてくれている。

 

 けれども、ひょっとしたら、彼女もまた自分の元から離れてしまうのではないだろうか。

 ――結果として、その心配は杞憂に終わった。

 同僚が話す「診療医が今日も来た」という言葉を聞いた途端、彼女は矢も楯もたまらず駆け出していた。

 戸が壊れんばかりの勢いで入室すれば、そこには藍俚(あいり)の姿があった。

 

 彼女は自分を優しく受け入れてくれた。

 静かに話を聞いてくれて、新しい道を示してくれた。

 まだ力が足りず、自らの手で守ることの出来ない兄を代わりに守るとまで言ってくれた。

 

 その衝撃たるや、いかほどのことだっただろうか。

 

 決して簡単な事ではないはずなのに、まるで当然のことのように言ってくれた。

 

「私が隊長になって……兄様が指南役に復帰して……夜一様を副隊長に……」

 

 藍俚(あいり)の示してくれた未来を夢想する。

 

 自分の下で働けと言ったら、きっとあの人(夜一)は文句を言うだろう。でも私の方が強くなれば、そんな文句も言えない。

 いや、言わせない。

 

 絶対に、絶対にだ。

 

「ううん、夜一様はわがままばっかり言うからやっぱり三席。それで、副隊長には……えへへ……」

 

 彼女は妄想の中で、未来をほんの少しだけ修正する。

 

 ほんの少しだけ、たった二人の人物の立ち位置が入れ替わっただけだ。

 

 それが、自分が今まで絶対的な位置に存在させ続けていた相手の評価を変更した瞬間なのだと自覚せぬまま。

 変えても良いと無意識に認めたことに気付かぬまま。

 

 少女は未来に思いを馳せる。

 




●尸魂界の状況
割とこんな感じだったんではないかと。
この辺は"藍染が上手にやりすぎた"と"浦原たちの対応する時間がなさ過ぎた"
の二つが物凄く上手に噛み合ってしまったので。
鏡花水月さん便利過ぎる……

(でも仮に鏡花水月さんなくてもこのくらいやりますよね彼。
 仮にあの人の斬魄刀が土鯰だったとしても
「私は特に気の短い方ではないが、そろそろ起きようか? ああ、お早う……土鯰」
 みたいに絶対絵になるはず。
 そこから"地脈からエネルギーがドーン!"とか"まるで大地が生きているようだ!"みたいなことに絶対なる。原作小説のアレ以上に暴れてくれるはず)

●砕蜂の精神状態
弱っているところで親身に話を聞いてもらい、一緒に頑張ろうねって言われたら。
しかもそれが拗らせ実績アリな相手だったら……コロッと行きますよね。

説得されたので、夜一を憎んではいません。
ただ、彼女の中のランク付けが変動しちゃったとでも言いますか……
(また違う方向に拗らせちゃったとでも言うのかしら? ただ崇拝の対象が変わっただけかもしれません……)

ひょっとしたら"精神的な寝取り"みたいな、そんなタグを付けるべきですかね?

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