双賢の姉妹の片割れに転生しました   作:ナムサン

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2話

 

 ラムダの里を旅立ちホムラの里に向かう二人。

だがホムラの里に向かうに当たって最大の問題が残っていることに気づいた。

 陸地が繋がっていない以上海を渡っていく必要があったのだ。

 

「問題はどうやって海を渡るかなんだけど」

 

「クレイモランから船が出てるんじゃないの?」

 

「今のクレイモランは魔女リーズレットによって氷漬けにされ機能していない可能性があるんだ」

 

(クレイモランは救ってあげたいが

今の強さでリーズレットに挑んでも返り討ちに合い死ぬだけだろう)

 

「それもあんたの持つ記憶なわけね」

 

(原作の姉妹はどうやって海を渡ったんだろうか?確か原作のベロニカはルーラを使えたはずだが)

 

「姉ちゃん、ルーラって使える?」

 

「ルーラ?使えるけど一度も行ったことがないところには飛べないわよ

 

「それ、俺に教えてくれない?俺なら記憶を思い起こせばホムラの里まで飛べるかもしれないんだ」

 

「セーニャにはこの呪文はできれば教えたくなかったんだけど.....そういうことならしょうがないわね」

 

(セーニャも覚悟を持ってあたしに秘密を教えてくれたんだし、あたしだけ逃げるのはずるいわよね)

 

 ベロニカはこの呪文を使ってセーニャがどこか遠くに行ってしまうのが怖くて今まで教えていなかった。

 

「わかったわ、行くわよセーニャ」

姉ちゃんが俺に両手を向ける。

 

「ん〜〜〜〜〜・・・ ・・・えいっ!!」

 

 姉ちゃんの掛け声のあとに俺の中に何か湧き上がる力を感じた。

(これがルーラを覚える感覚なのか.....何かいつもと違う気がする)

 

「どう、セーニャ行けそう?」

俺はゲームの中のホムラの里の風景を思い出す。

 

「うーーーん.......よし、なんとか飛べそうだよ姉ちゃん」

 

俺が行けそうだと思った瞬間とてつもない倦怠感が襲ってきた。

俺はふらつき倒れ気絶してしまった。

 

「え!!ど、どうしたのセーニャ!」

 

 俺が目を覚ますと頭に柔らかい感触と姉ちゃんの顔を近くに感じた。どうやら俺は姉ちゃんに膝枕をされているみたいだ。

 

「よかった.....セーニャ、目を覚ましたのね」

「ごめん姉ちゃん、MPが全て奪われたかのような感覚を感じて立っていられなかったんだ。恐らく最大MPも減っていると思う」

 

「最大MPが減った!?呪文をつかうものにとって致命的じゃない!

いい?もうそれはやっちゃダメよ!」

 

(これはもしかして無理にルーラで飛べる場所を増やそうとした代償だろうか?だとしたら危険だな.....今のMPだけならまだいいがこの感覚では最大MPまで減っているだろう)

 

 辺りを見回すと空は暗くなっていてここがキャンプ地だということに気づいた。

どうやら気絶した俺を姉ちゃんがここまで運んでくれたようだ。

 

「セーニャあんたもお疲れみたいだし、今日はここで休むわよ」

「そうだね、もう暗いし今日はここで休もう」

 

二人は周りが雪の中焚き火で暖を取り、背中を向かい合わせて寝てい

た。

 

俺は寝そべりながら自分の失われたMPに関して不安を感じていた。

(一晩寝ると回復してるといいが....この減ってしまった力で姉ちゃんを守りきれるか心配だ....)

 

 俺が早く寝て明日に備えようと目を瞑った時だった。俺の腰に姉ちゃんの手が回された。姉ちゃんが抱きついてきたのだ。

 

「セーニャあんたはなんでも一人で背負おうとしなくていいのよ」

 

「あたしにはわからない苦労もあんたにはあるのかもしれないけど、困った時はいつでもお姉ちゃんに頼りなさい。いいわね?」

 

 背中に姉ちゃんの体温を感じる。俺も姉ちゃんの方を向き姉ちゃんの腰に手を回す。それと同時にとても良い匂いがした。とても安心する姉ちゃんの匂いだ。

 

「わかってるよ姉ちゃん。俺が困っていれば姉ちゃんが助けに来てくれるんだよね?」

 

「当然よ、真っ先にセーニャを助けに行くわ」

 

「ありがとう、姉ちゃん」

 

 姉ちゃんが俺を抱く力を強めてきた。姉ちゃんに包まれて安心していると眠くなってきた。

 

「セーニャ、あんたは絶対にあたしが何からも守ってあげるわ」

 

 セーニャが眠ったのを確認してからベロニカも意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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