独自要素が入ってますのでご了承ください
「すごいな〜会場は」
ドイツのモンドグロッソ会場に来て警備を始める。
ちなみに俺は観客席方面の警備担当。周りにはすごい数の黒服グラサンスキンヘッドの男の人達がいる。ISの大会なのにこういう所は男性がやってんじゃん。まあ強いのはウチの姉さん達と一夏んとこの姉貴ぐらいかな。ISに頼りっぱなしだしね。
どうやら一夏の姉貴、織村千冬さんの出る種目は殆ど初日だそうだ。モンドグロッソに出場出来るのはIS保有国全てで各支部予選なしのぶっつけ本番いきなり本戦のトーナメント制で参加人数は457機のうち368機か出場する。まあなんで100機近く出場しないかっていうと、○○の悪夢というテロリストに核弾頭と一緒に強奪されたり、各企業が解析しようとしてぶっ壊したり、またアラスカ条約に違反した色々ヤバイ機体とか、企業所属機体だったりとか色々理由がある。
まあそれでも368人ものIS搭乗者が一気にここに集まるから相当な人数であり、一人に付き出場できる種目の数も決まっている。その出場種目には一つ一つポイントが付き最も多くのポイントが付くのが初日のISでの問答無用のガチンコファイト、まあこれに優勝出来れば総合優勝ほぼ確定、逆に入賞出来ないと優勝は本当に難しくなる。ちなみに種目ごとにポイント数は違う。出場数が少なければ少ないほどポイントも少ない。ここだけの話千冬さんの機体【暮桜】は独自にチューンされたって噂だ。(絶対あの人だ………)
まあその中で一番警戒すべきはやはり初日、初日に何かあればどの国も優勝が難しくなる。おそらくテロリストはそこを狙うだろう。
よって、今回警備総括を担う俺は全職員を総動員して会場周辺まで警備させている。もちろん荷物検査も欠かさずにね。
初日の種目はISファイト、射撃、レース、チーム戦フラグ争奪戦の四つでISファイトは今日の最終種目だ。
『勇太‼︎不審車を発見した‼︎職質をかけるぞ』
「了解、デッカード。何かあったら連絡して、問題なかったら連絡はいいや」
『了解‼︎』
『友永警部、こちら三番ゲートにて酔っ払いによる被害が拡大、自分は酔っ払いを連行するのでフォロー願います』
「了解、四番ゲートの職員は三番ゲートのフォローに回って」
こんな風にトランシーバーからは随時連絡や応援要請が入る」
『こちらB班、アメリカの首脳を確認』
「了解、E班はアメリカ首脳を来賓席まで丁重に誘導、そのまま警護にあたれ」
『了解』
各国の首脳をSPと協力して警護するのも此方の仕事である。
「今日は何事もありませんよ〜に〜っと」
俺は電光掲示板を見ると織村千冬が今のところ全勝している表示が出ていた。
「さてと、そのすごいお姉ちゃんを持つ一夏君は〜…………………ドコイッタ?」
確か関係者席に座っていたはずだ。なのに一夏が座っていたであろう席にはぽっかりと空いていて一夏がいなかった。
「まさかな、昼飯って時間じゃねえし、トイレか?」
俺はこの場を近くにいる黒服に任せて一夏の席の近くのトイレから順に探して行く。
「おい、誰か暇な奴、会場内に織村千冬選手の弟さん見た奴いないか?いなければ暇な奴は捜索してくれ。第一回モンドグロッソの優勝者の弟だ拉致され人質にされる可能性もある」
『了解』
まずいな………一夏の携帯
『………………織村です。ただいま電話に出ることは出来ません』
一夏の声の留守電の知らせでまだ一夏の携帯が生きていることを知る
よし、一応は電源はまだ繋がってるか
「シャドウ丸‼︎織村一夏の携帯位置情報を特定して全職員に伝達‼︎」
『チビボス‼︎会場からおよそ15キロほど先の地点を織村一夏の携帯は移動中、このスピードは………車か?バンだな、ん?たった今携帯の反応が消えた!』
「ありがとうシャドウ丸‼︎全職員に通達‼︎会場半径20キロに非常線を張って片っ端から検問しろ‼︎シャドウ丸の分析によればバンだ。ガイシャは織村一夏、13歳、IS搭乗者で今大会出場者の織村千冬の弟だ‼︎今から顔写真を送る。なんとしても保護するんだ‼︎それと会場内職員は会場内の人間に悟らせないようにしろ。俺も現場に向かう。後の指揮はガインに任せる」
『了解‼︎』
俺は走って会場を出る。
「デッカード‼︎」
『わかったっ‼︎乗れ‼︎勇太』
俺はデッカードに乗り込む
「おそらく犯人は複数、武装をしている可能性もある。職員は必ずバディを組み捜査に当たってくれ」
少なくとも今回警備に当たっている警官はかなりの腕利きばかりだ。予想外の事がなければ制圧出来るだろう。予想外の事………犯人がISを所持している場合。ISを犯人が所持していたら警官達は太刀打ちは出来ないだろう。そうならないように祈るばかりだ。すると通信が入る。
『こちら捜索C班、ガイシャを確認、犯行グループの数は男性6人女性1人の計7人女性以外は軍用の兵装で武装をしている。おそらく装備から推測するにISを所持している可能性アリ。C班はこのまま監視を………っ⁉︎オイ‼︎新入り‼︎何やってんだ⁉︎戻ってこい‼︎警部‼︎新入りが撃たれた‼︎』
どうやら正義感溢れる新入り君が飛び出して撃たれたらしい。
「もうそちらの通信位置情報からもう現着する。逃げても構わない‼︎だが、決して死ぬな‼︎あとその新入りは後で説教だ‼︎デッカード‼︎俺の事は構わないスピードもっと出せ‼︎それにデュークを呼んでくれ‼︎デュークは到着後馬鹿した新入りの負傷者の応急手当を」
『『了解‼︎』』
デッカードは俺の命令で公道を走れるスピード限界まで加速する。
「グッ‼︎」
『勇太‼︎あと少しだ‼︎』
デッカードの声で前を見るとレンガで作られた倉庫が目の前にある。
「強行突入だ‼︎突っ込め‼︎」
『了解‼︎』
ガシャンとものすごい衝撃で一瞬食べたものを戻しそうになるのを耐える。
レンガを突き破ると鎖で縛られ眠らされている一夏が倒れていた。
「一夏っ‼︎おい!起きろ‼︎」
「ゆ………うた?なんでここに?俺死んだのか?」
そういえば俺が来てること知らないんだっけか?
「馬鹿が‼︎まだ死んでねぇよ‼しっかりしろこの朴念仁‼︎︎」
「警部‼︎」
すると中年ぐらいの警官が声を上げる。
そちらに目を向けると腹を抑える二十代の若い警官がいた。
「もうすぐデュークが来るから貴方は現場から退避してデュークの指示に従ってそこの馬鹿野郎の応急手当を‼︎」
「わかりました‼︎」
中年男性は新入り君を背負いながら現場から退避する
「さてと、重傷者も退避したからな。デッカード‼︎」
『了解‼︎チェイーンジっ‼︎ホールドアップ‼︎ブレイブポリスだ!武器を捨てて投降しろ‼︎』
「貴方達には黙秘権があります。貴方の言動、供述は全てブレイブポリスデッカードのメモリーに保存され裁判での証言として使用されます。もちろん貴方達には弁護士を呼ぶ権利もあります。弁護費用がなければ国が負担します。大人しく投降してください。今ならこれ以上罪が重くなることはありません‼︎」
俺は一応通告をする。男達をみると僅かに足が震えているのがわかる。
「まだ貴方達は人を殺めてはいないのでしょ?」
「そ、そうだ‼︎まっまだ俺たちは殺しちゃあいねぇよ‼︎けどよ‼︎これには莫大な報酬が掛かってんだ‼︎俺たちはISの所為で職を失い満足に女房も娘にも飯を食わしてやれねぇんだ‼︎こうするしかないだろう‼︎」
この男の人言うこともわかる。でも
「でも、その奥さんと娘さんは人を殺して得たお金で生活するんですか?何も知らずに」
「け、けどよ‼︎俺達にはこの道しか無いんだ‼︎」
男の人が泣き崩れる。すると、
「だったら、俺の命でよければ使ってください」
「一夏っ⁉︎」
『なっ⁈』
「それで俺の命一つで貴方達の命が救われるなら」
「馬鹿野郎がっ‼︎そこまでお人好しだと病気だな‼︎」
俺は一夏を力いっぱい殴る
「貴方達も貴方達の家族も‼︎一夏も‼︎さっき撃たれた新入りもみんな大切なかけがえのない命なんだ‼︎誰かを犠牲にして生きたって………」
『勇太…………』
「坊主………」
「クククククッアハッハハハハ‼︎これは傑作ね‼︎警察官が犯罪者の命をも大切にするなんておかしくって笑っちゃうわ‼︎」
女性がこちらに大笑いしながら向かって来た。後ろには増援らしき女が二人追加された。
「なんだと………」
「結局、命は大切なんて綺麗事なのよ‼︎みんなみんな誰かを知らずに犠牲にして生きている‼︎今は私たち神聖な女性が男共を犠牲にして生きてるってだけ……牛や豚を食べるために殺すのと同じよ‼︎」
確かに綺麗事ってのは本当かもしれない
「知らない所でも犠牲か……確かに、だけど、それでも‼︎簡単に犠牲にしていい命なんて無いんだ‼︎」
『勇太……』
「これは傑作ね。まあ楽しめたわ坊や」
女性三人周りに光の粒子が展開されISが現れる
「やはり………」
「まあ、坊やと一緒にそこの鉄くずもスクラップにしてあげる。大人しくしてなさい。なに、心配いらないわ、坊や達が死んだ後はその報酬で私達が幸せに暮らせるのですもの‼︎役立たずの男共も最後は役に立ったと言うことね」
役立たずだと?鉄くず?誰が?そんな勝手な解釈をしているのはお前達だけだろう?ふざけるな…お前達のようなのがいるから……
「デッカード…………ブレイブアップだ」
『わかった‼︎行くぞ‼︎』
「ブレイブアップっ‼︎ジェイデッカー‼︎」
俺の合体命令でジェイローダーがレンガの倉庫に突っ込んでそのまま合体シークエンスに移行する。
「いくらブレイブポリスでも‼︎合体途中なら‼︎」
女どもはマシンガンで弾幕を張りジェイデッカーへの合体を妨害しようとする
「調子のんな‼︎命をなんとも思わないクズ共が‼︎」
俺は拳銃でISのマシンガンの銃口を狙う。
幾らシールドバリアを張っていても銃口の部分にはバリアは無いんだ。そのまま銃口に拳銃の弾丸は吸い込まれ暴発する
「キャァァァァ!」
「このガキャ‼︎」
今度は俺を女は狙ってフルオートでマシンガンを撃ってくる。所詮は素人、毎日訓練をしている奴に当たるはずもなくあっさりと避けられる。
その隙にジェイデッカーは合体する
『起動‼︎各部異常ナシ‼︎警察合体、ジェイデッカーッ!』
「よし‼︎」
「しまった!合体したか‼︎勝ち目は少ないわね引くわよ‼︎」
女どもは離脱しようとするが、
「逃がすな!ジェイデッカー‼︎撃ち落とせ‼︎」
『了解‼︎』
ジェイデッカーは飛び上がりすぐにISに追いつく
「そ、そんな⁈」
『逃がさんぞ‼︎でぇやぁぁぁぁぁ‼︎』
所詮、ISといえど熟練の国家代表が乗っているわけもなくジェイデッカーの拳によってはたき落とされる。
「キャァァァァァ!」
女性を中心に地面が陥没する
「ジェイデッカー‼︎飛行能力を奪うんだ‼︎そうすれば逃げられない‼︎」
『了解‼︎ジェイバスター‼︎』
地に伏せる敵をジェイデッカーはジェイバスターでPICを破壊して行く
『これで逃げられまい』
PICを破壊され重い鎧を背負うような感覚に襲われ女性達はグッタリとする。
「さてとお縄に掛かってもらおうか、君達を現行犯逮捕する」
ISを没収しカチャリと手錠をかける音がなる。
「一夏、無事?」
「あ、ああ、さっきはごめん、命の事……」
「ああ、アレねまあいいよ。一夏もあの男の人たちの事を思ったわけだしね。今回はまあやり方がまずかったね。今度は大切にしてくれ、きっと君のお姉さんだって悲しむ」
「一夏ッ!」
そう言うと女性の声がして一夏の姿がぶれる
「ちょ、千冬姉ちゃん‼︎苦しいって‼︎」
そりゃそうだ、IS纏ったまま抱きしめられてんだから
「すまない‼︎すまなかった‼︎一夏‼︎」
俺は二人の姉弟を眺めるのだった。
「織村選手に弟君の誘拐を伝えたのは友永警部、君でしょ?」
不意に後ろから声がかかる。振り向くと扇子を片手に水色の髪の毛とルビー色の瞳を持った女性がいた。
「さて、なんのことでしょう?」
俺も適当にはぐらかす。
「あの状況で、織村選手の弟君が誘拐されたのを知っているのは君と警備員の警官達だけだもの。日本政府は口止めしてたしね。君の差し金じゃないかって、あっコレお姉さんの推理ね」
まあ的確だな、あの時知らせる様に警官の一人に伝えたのは事実だ。
「まあ、伝えたか伝えてないかは別として俺は家族を失うのは辛いと思っただけですよ。きっと後悔して欲しくなかったんでしょうね」
「……………………そう………ね……家族…か……………そうね。今回はまあいいわ」
水色の髪の毛の女性も家族と言う言葉に少し自分も思い当たる節がある様で何か思いつめた表情をする
「友永警部、いや勇太と呼ばしてもらおう。本当にありがとう。その年でもう警部か、流石はあの二人の弟と言うことか」
織村千冬が此方にやって来て頭を下げる
「あの二人?」
「お前の姉達だよ。君はいい姉達を持ったな……」
「いえ、織村さん「千冬でいい」じゃあ千冬さんこそ、一夏のために頑張ってるじゃないですか、それに俺は警察官としてもありますけど一人の親友としてやったことですから気にしないでください」
「本当にありがとう。ほら、馬鹿者、お前もちゃんと頭下げろ‼︎」
「あ、ありがとうな勇太」
「じゃあ休み明けの掃除変わってね」
「そりゃあないぜ〜」
「「ハハハハハハ!」」
この後知ったことだが、千冬さんは決勝戦で相手選手を僅かに12秒足らずで瞬殺して優勝し会場を飛び出したとか。(やはり弟愛は不可能を可能にするのか………)
結局捜査に協力した、ドイツ軍の要求で千冬さんは二年ほどドイツでの教官を務めにドイツに渡ったそうだ。
そして、日本に帰り新入りの退院初出勤日
「さぁ〜って新入り君〜君のありふれた正義感は覚悟は出来ているかな?あっ、君は来週から正式に特命係に移動だから」
パキパキと指を鳴らす
「えっ、あ、マジッ⁈えっちょっ先輩⁈警部⁈やめてください‼︎本当にマジで‼︎やめて‼︎やめて‼︎やめ‼︎やめ………………ウワァァァァァァァァァァァァァ!」
警視庁の資料保管庫からはその日夜通し新入り、亀山薫らしき悲鳴が響き渡り後に事件被害者の怨念が保管された資料保管庫として有名になるのだった。
水色の髪の毛を持ったあの人が今回登場。
千冬と主人公は今回初めてのエンカウントでした。まあ話からは聞いてる感じでしたが
オリジナルヒロインでも作るかな?ISの管制人格みたいに銀髪のあの人?まあ簪ちゃんもヒロインにしたいかな〜
………俺にハーレムは無理だ……
感想お待ちしてます。