勇者警察ジェイデッカーIS   作:昼悟飯とカメハメ波

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今回はセシリアの地雷回ですね



色々盛り込んでるのかな?今日はネタは少なめかな



仕事をする社会人のストレスと疲れは時に嵐をも吹き飛ばす

 

 

 

厄介ごとはこの一言で始まる………

 

 

 

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

セシリアなんたらが言いたいことだけ言って去って行った次の授業の最初に千冬が放った最初の一言だ。

そしてクラス代表の意味がわかっていないのが一人いたようなので千冬はちゃんと解説する

「クラス代表者とはそのままのいみだ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、学級委員だと思ってくれて構わない」

学級代表か〜と頷く一夏

「ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力を測るものだ。今の時点ではたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで…………あと、クラス対抗戦優勝クラスには食堂でのスイーツ食べ放題券があるから、興味本位でそこの男子を代表者に選ぶと…………」

千冬は最後まで告げないで言葉を切った。周りも察したのか「あ〜」と頷くが中には男子というネームバリューでスイーツ食べ放題券以上の儲けを考えようとしているものもいた。

「俺らはパンダかよ………」

 

 

「そのことを踏まえて、誰かクラス代表をやる奴はいないのか?自薦他薦問わん」

千冬の言葉に少し沈黙が続くが一人の女子が口を開く

「なら、やっぱり私は織斑くんを推薦します‼︎」

この一言でクラスはざわつく、一夏は依然フリーズしている。どうせ織斑が二人いるって勘違いというかそういうボケをかましてるんだろう。さらに追い打ち

「私も織斑くんがいいとも思います‼︎」

周りのクラスメイトは「え〜」と言っているが最初に一夏を推薦した奴がそいつらに耳元で伝言を伝えていくとコロっと一夏を推薦し始めるのだった。

おそらくは一夏のなんらかの情報や写真などを売ってもし負けてもスイーツ食べ放題券を得るって戦法だろう。考えたものだ。

千冬さんもそれがわかっているのか少し自分の弟が商品のように扱われているので右眉毛がピクピクと動く

「本当に織斑でいいんだな?貴様ら、他にはいないか?」

そこでフリーズから元に戻った一夏がガタッと立ち上がる。

そしてクラス全ての視線は一夏に

「織斑。席につけ、邪魔だ。さて、他にやるものはいないのか?いないなら織斑の無投票当選だぞ」

「ちょっ、ちょっとまった‼︎タンマ‼︎タンマ‼︎俺はそんなのやら「自薦他薦問わないと言った。他薦されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟しろ」

「じゃあ勇太はどうなんだよ⁉︎」

「ああ、彼奴は特殊だ。奴はこの学園に来ていなければもうすでに警部という身分だ。それがどういう意味かわかるな」

警部という言葉に周りが反応する

「警部って言っても俺と変わんないだろ」

「まだわからんのか………はぁ〜貴様はわかっとらんし知らんようだから教えてやる。今の彼奴は警部としての仕事を放課後から深夜にかけて姉達と共同でなんとかしているから、周りと変わらんように見えるがなそれがクラス代表なんてやらせてみろ。織斑、お前は友永を殺す気か?流石に私もクラスで過労で死人を出したくないんでな」

千冬さんは俺の方を見て軽く片目をつぶる。

ありがとうございます。ほんとに……

「いや〜やんちゃな部下を持つと本当に始末書が多くて〜」

俺も頭を掻きながら立ち上がる

「友永も立ち上がるな」

「あっ、すいません」

「それならしょうがないな。すまなかった。勇太」

「いいって、じゃあクラス代表がんばっーーーーーー」

俺がそう言いかけた時

「待ってください‼︎納得がいきませんわ‼︎」

ハイでました‼︎今回のボス登場‼︎

バンと机を叩き立ち上がったのはセシリアなんたら。

オイオイ、隣の子ビビってんじゃん。

「そのような選出認められません‼︎大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ‼︎わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか⁈」

なんか凄いこと言ってるな………ここはとりあえず

「じゃあ、クラス代表俺やる〜‼︎」

俺が手を上げる。

このネタわかる人〜‼︎

「じゃあ私も‼︎」

イター!マジやった‼︎

「じゃあ私も‼︎」

「私も‼︎」

「俺も‼︎」

どんどん手を上げていくクラスメイト達、その中にはこういうのを嫌いそうな箒ちゃんもちゃっかり混ざっていた。

そしてセシリアなんたら以外が全て立候補して、全員が熱い視線をセシリアに送る。すると……

「くっ!ならわたくしがやりますわ!」

はい!いただきました‼︎

みんなも一緒に‼︎

「「どうぞ、どうぞ‼︎」」

千冬さんは爆笑しちゃってるし、一夏はなんか助かったとホッとしちゃってるし。周りの子達はハイタッチ。

「ふざけないでくれまし‼︎なんなのですか⁈今のは⁈」

どうやらからかわれたのがわかったのか逆鱗に触れたようだ。

「大体実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります‼︎わたくしはこのような島国までISの技術の修練に来てるのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ‼︎」

いいじゃんサーカス‼︎中には名無しの人が命懸けのサーカスやってガンダムで暴れたりするんだから、それに極東の猿?おいおい千冬さん顔引きつってるし………そろそろ止めないとやばそう……つか島国ナメんな刺身食えよ‼︎

「いいですか⁈クラス代表は実力のトップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ‼︎」

暖まってきちゃってるな、この分だとゲーセンのエクバに一人放り込んでも目立たないだろう。

というか一人で暴走するキチガイ、というか煩い……まだインジャでトゥー‼︎ヘァー‼︎トゥー‼︎ヘァー‼︎もう辞めるんだ‼︎って言わせた方がマシなレベル。これは直に聞かないとわかんないかも……

「大体、文化としても更新的な国で暮らさなければいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で……」

文化が更新的だと………ええい!秋葉原に喧嘩を売ってるのか⁈

「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」

一夏、まずい料理ってバカにされても料理のレシピを一向に変えようとしないのが大した文化なんだ………多分。

それに一夏の言ってることを聞いてると日本が文化的でないって認めてるように聞こえるんだが………

「なっ………‼︎」

だが、それでも両者が国の悪口を言ったことには変わりない。

だが、みるみるとセシリアのその白い肌が真っ赤に染まっていき

「あっ、あっ、あなたねぇ‼︎わたくしの祖国を侮辱しますの⁈」

「侮辱したのはそっちだろ⁈」

どっちもだ………

「決闘ですわ‼︎」

「ああ、いいぜ、四の五の言うよりわかりやすい」

「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたしくしの小間使い、いえ、奴隷にしますわよ」

お前は何時代から来たんだ……

「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない」

そういう奴ほど本番で情けをかけて負けるんだ………

「そう?何にせよちょうどいいですわ。イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すにはまたとない機会ですわね。ついでにそこのさっきから黙っている腰抜けも相手してあげましょう」

腰抜け?一体誰のことを言っているんだ?

まあいいや、事件!事件!逮捕!逮捕!

なんか最近俺もワーカーホリックになりかけているのかな……

「無視とは……このセシリア・オルコットに恥をかかせるとは……この役立たずの男共が女性を無視するなんてどういう教育を受けたのでしょうね⁈友永勇太!貴方ですよ!貴方ですよ!ああ、貴方を育てた人間の人格を疑いますわ!」

誰の人格を疑うって⁈

「よせ!オルコット‼︎」

千冬さんが怒鳴る

一夏は頭を抱える

「いや〜千冬さ〜ん、何怒鳴ってんですか〜それに一夏も、え?姉貴の人格を疑うって⁈テメェ何様だ⁈」

「ちょっ!落ち着け勇太‼︎」

千冬と一夏が二人がかりで俺を抑えに来る

「なんで俺が取り押さえられるのかな〜なんか俺悪いことしました⁈つか何罪ですか⁈キレた罪ですか⁈なんですか⁈ああ、授業聞いてませんでした罪ですか⁈ええ、聞いてませんでしたとも⁈誰がIS動かしてくれたおかげで‼︎俺もIS学園に放り込まれて‼︎俺は現場に出られないからやんちゃな部下どもが事あるごとに発砲、発砲、発砲、器物破損、始末書、始末書、始末書の嵐ですよ‼︎俺だって必死こいてやってんですよ‼︎姉ちゃん達と‼︎なのになんなんだよ⁈とくにそこの金髪クソドリル‼︎テメェ俺が誰だかわかってそんな口聞いてんのか?ああ⁉︎ブタ箱ぶち込むぞコラ⁈こちとら最近ストレス溜まってんだよ……それがなんだ⁈そこの二人で勝手に喧嘩して、挙げ句の果てに俺に飛び火?俺の侮辱までは許せた‼︎だがな‼︎俺の姉貴たちの侮辱と日本のサブカルチャーへの冒涜はおれが許さねぇ!」

クラス全員はもん凄い引いてる

「今すぐでも逮捕出来んだぜ?何せここは日本の法が適用されないんだからな‼︎」

「じ、じゃあ貴方も日本警察でしょう‼︎逮捕なんて出来ませんわ‼︎」

「それが出来ちゃうんだなぁ〜」

スッと俺は懐に手を入れる

「俺はブレーーーー」

バシンッ!何かで後頭部を叩かれる

「落ち着け勇太」

「おい、エルザ、勇太が気絶している‼︎おい勇太‼︎しっかりしろ‼︎勇太‼ど、ど、ど、どうしよう‼︎エルザ‼︎保険医なんだからなんとかしてくれ‼︎」

「ええい!変われ‼︎血が………マリーダ‼︎そこを抑えろ‼︎血を止めるんだ」

あんなにブチ切れていた勇太をハリセン一発で沈めたエルザさんと涙目で勇太を介抱するマリーダさんにクラスは唖然とする。

というか勇太危なくね?と思う一夏である。

だが、急に二人の殺気が強くなり

「あまり勇太を怒らせないことだ」

「勇太の代わりに私達が……という事もありえるからな」

「頼むから二人ともやめてくれ……私のクラスで死体を作らないでくれ、頼むから」

千冬も涙目……

そして二人の殺気に当てられたセシリアは青ざめ追い打ちというように勇太の録音を聞き国家問題になるかもとマリーダさんに脅されるのだった。

 

 

「まあ、今見ての通り友永は……重度のシスコンだ。まあ常に一緒だったから……彼奴は刑事としての自覚も責任も強いがストレスと疲れが溜まっている時は何をしでかすかわからん。以前は知り合いの米軍に頼んで一個中隊を借りて猫を捕まえるのに街を封鎖したほどだ……」

千冬の勇太についての解説により新たに

友永勇太をストレスと疲れが溜まっている時に迷惑をかけないのと決して彼の姉の悪口は禁句となったのである。

 

 

 

「まあ、友永はいないがクラス代表決定戦は来週の月曜。友永を含めた今立候補した、三人の総当り戦だ。オルコット、友永を怒らせたことを後悔するんだな。あと織斑、おそらく貴様は友永の八つ当たりを受けるだろう。二人ともこれから約一週間、震えて眠れ」

ちなみにちゃっかりと勇太を選手候補へと入れた最後の千冬の脅しが二人にとって最大の恐怖となるのだった。

 

 

 




さぁ〜って部屋割りは簪ちゃんかな?それとも姉二人かな?

ではでは〜

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