イヌ子さんのホラ吹き。《あの時の嘘、ほんまやで〜》   作:あきと。

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第十六話 「あおいの告白」

 

 

「あおいちゃ〜ん、早よう行こ〜!」

 

「走るとコケるでー。そんな急がんでも大丈夫や」

 

先を行くあかりと離れぬよう落ち着かせるあおい。

 

「それにしてもむっちゃ寒いなぁ」

 

高山に着いた次の日、年始早々観光客でも賑わう三町へと繰り出していた。

 

今夜は平湯温泉で雪見露天を満喫する予定でもある。

 

「あおいちゃんあおいちゃん!お土産屋さんがあるで!」

 

通りを歩いていると、あかりが私の袖を引っ張りお店の方を指差した。

 

「あらたくんやあき達にも買ってこ思うとったし、せっかくやから、寄っていこか」

 

明日までこっちにいる事を考えれば、お土産を買うには早いような気もするが、ひとまず妹のリクエストに答えるとしよう。

 

「わーっ!和風の物がいっぱいやね、あおいちゃん」

 

店内に入るとポーチや手拭い、簪やヘアピンなど和のアクセントの入った雑貨も多く並んでいた。

 

食べ物もええけど、あらたくんには何か形に残る物も贈りたいんやけど。

 

「あ」

 

すると、目に入ったのは飛騨高山で有名な「さるぼぼ」。

 

その中から、交通安全と書かれた生地をつけている人形を手に取ってみる。

 

あらたくん、バイクにも乗るしこれええかもな。

 

「何見とんのー?」

 

横からひょこっとあかりが顔を出し、手の中を除いてくる。

 

「あっ、さるぼぼやん!でもそれ男の子っぽい色のやけど…あ!にーちゃんへのお土産〜?」

 

何か言うまでもなく、自分や友達へのお土産ではなく、彼氏に対してのお土産だとあかりはすぐに気がついた。

 

「そういえば、ひかりちゃんから聞いたんやけど。従姉妹が遊びに来るみたいな事言うてたな」

 

「うん。ちょうど、うちらが帰る日までいるみたいや」

 

「へぇ〜、私も会ってみたいわー!」

 

あかりの言う通り、タイミングが合えば挨拶するチャンスはあるかもしれない。

 

ゆりなちゃん。どんな子なんやろ。

 

 

◇◇◇◇

 

 

「え〜っと、ゆりな…さん?」

 

何故か自分の部屋で正座をさせられている俺、小牧あらた。

 

正面には、いつも勉強やら宿題やらをする為に腰掛けている椅子に足を組んで座る従姉妹の姿があった。

 

「何故俺は座らされているのでしょう?」

 

昨夜、ゆりなが紅茶を溢してから、特に会話をしないまま次の日を迎えた。

そして、朝食を食べて少しした後、今こうして俺の部屋へと呼び出されたのだ。

 

ていうか、勝手に俺の部屋に入ったのかよ。

 

という発言をしようにも、この不穏な空気の中で言い出す勇気が俺にはなかった。

 

「私聞いてないんだけど」

 

「な、何が?」

 

張り詰めた空気のまま話しは進んでいく。

 

「彼女が出来たこと」

 

何となく予想はしていた。

確かに、その辺の話しをしてからゆりなの様子が変わった事は俺も感じていた。

 

「それは、そういう話しにならなかっただけで、第一俺らの連絡手段なんて家の電話くらいしかなかったじゃん?」

 

そう。俺もゆりなも今は当たり前のようにスマホを使ってはいるが、お互いに高校に入るまでは持っていなかったのだ。

 

そのため、自分の元にスマホが来たのも山梨に引っ越して来てからだし、特に家電以外でのやり取りもなかった。

 

「それに、何でわざわざ教えなきゃいけないんだ」

 

と、あらたがブツブツと言っていると、足を組み替えたゆりなが口を開く。

 

「それで?あおいちゃん?だっけ。どんな子なの?」

 

「どんなって」

 

「あらた。中学でも何度か告白された事あっても誰とも付き合わなかったじゃん」

 

「何で知ってるの」

 

「企業秘密」

 

お前はどこかの情報屋か何かか。

 

「まぁ、そうだな。……普通に可愛い、と思う」

 

言葉にしてみると、すこぶる恥ずかしいと感じた。

心の中で思っていても、こうして誰かに恋愛の感情を伝えるというのは、本人に伝えるよりも恥ずかしさは勝った。

 

「それだけ?」

 

「後は、一緒にいると安心する」

 

「他には?」

 

「何か困ってたりしたら、力になってあげたいなって思ったり……って、質問多くないか?」

 

正直に答えているうちに、何故本人にも言えてないような事を従姉妹に話さなくてはいけないのかと疑問を持った。

 

「ちっ」

 

え、今舌打ちしました?俺が悪いの?

もうこの空間怖すぎるんですけど。

 

「まぁいいや。それで、あらたはその子が好きなんだ?」

 

「そりゃそうだよ。付き合ってるんだから」

 

何を当たり前の事を、と思ったその瞬間。

 

「…ゆりな?」

 

「えっ?」

 

目の前のゆりなの瞳から一滴の涙が落ちた。

そして、その涙の量は時間と共に増えていく。

 

「なっ、なんで泣いてるんだ!?」

 

「あれ?何で、だろ……」

 

視界を悪くする涙を拭いながら、ゆりなはその疑問を口にした。

 

「だ、大丈夫。何でもない、目にゴミが入っただけ」

 

「大丈夫なわけないだろ」

 

俺は机にあったボックスティッシュをゆりなに差し出した。

 

それを受け取ったゆりなは、涙を拭き、鼻をかみ、目は赤いが、なんとか顔から流れる水分は全て拭き取った。

 

スンッ、と鼻を啜ってはいたが、顔を上げて俺に視線を合わせてくる。

 

「どっちから告白したの?」

 

「今それ聞くか?普通」

 

「いいから。どっち?」

 

「……俺だよ。俺から告白して、あっちも俺の事好きだって言ってくれて、それで付き合うようになった」

 

「ふーん」

 

「ふーんって、こんな事、ひかりにも親にも話した事ないんだぞ!」

 

それは本当だった。

大垣さんや各務原さんの女性グループにはあおいが話したそうなのだが、俺は自分からこの事を他の人に話した事はなかった。

 

「まぁ、確かに可愛いもんね。この子」

 

「は?」

 

そう言うゆりなの方を見ると、彼女間の手には俺のスマホがあった。

その画面に売っているのは、クリキャンであおいと2人で撮ったツーショット写真。

それは、俺のスマホのロック画面であった。

 

「おまっ、勝手に俺のスマホ!」

 

俺は手を伸ばし、スマホを取り返そうとする。しかしそれは、ヒョイっと綺麗にかわされた。

 

「あらたが女の子と2人でこんなに笑顔でいるの、初めてみた」

 

もう一度その画面を見ながらゆりなは言った。

 

「あーっ、もう!泣くつもりなんかなかったんだけどな!」

 

「まさか、お前……」

 

いくらなんでも、ここまでの事を言われれば、あらたも彼女の気持ちを理解した。

 

「うん、好きだった。子供の頃から、あらたの事」

 

「…………」

 

「…………」

 

しばらく沈黙が続く。

 

「ゆりな、俺は」

 

「分かってる。あらたが私の事を恋愛対象として見てくれない事は昔から知ってたよ」

 

俺が言おうとした言葉は、全て先にゆりなが言う。

 

「でも、そっかぁ。あらたには出来たんだ。1番好きな人」

 

「ごめん」

 

「何で謝るの?」

 

「その、子供の頃から、ずっと幼馴染として一緒にいて、全然気付かなかった」

 

「そんなの当たり前だよ。内緒にしてたんだもん」

 

「ごめん」

 

「だから何で謝るのw」

 

今の俺にはそれしか言えなかった。

だけど、

 

「俺、山梨に来て。あおいと出会って、人を好きになるって、こんな気持ちなんだって初めて知った。だから、ゆりなの今の気持ち、俺にも分かるよ」

 

もし、あおいが俺以外の男を好きになったら。

考えるだけでも、凄く怖い。胸が苦しい。

 

「でも、あおいじゃなきゃダメなんだ。俺が好きなのは、これからもずっとあおいだけ。だから、ゆりなの気持ちには応えられない」

 

そう言って、俺は頭を下げた。

俺の事は分かってると言っても、礼儀として自分の言葉でちゃんと応えないといけない。そう思った。

 

「うん、分かった。ありがとう、あらた」

 

顔を上げると、涙を浮かべながら笑顔で笑う、幼馴染の姿があった。

 

 

◇◇◇◇

 

 

「ね!そろそろ帰って来るの?あおいちゃん」

 

「お前、本当に会う気なのか?わざわざ帰りの新幹線まで遅らせて」

 

次の日。あおいからそろそろ家に着くとの連絡を受け、外に出た俺の横にはワクワクとした表情で共に帰りを待つゆりながいる。

 

ちょうど連絡が入ったのはつい先程。ゆりなを駅に送る直前だった。

連絡があった事をゆりなに話すと、せっかくだから会っていく。というのだ。

 

予定していた帰りの新幹線を遅らせてまで会いたいとは、どういう精神力なんだろう。

 

自分でも言うのもあれだが、好きな人の好きな人だぞ。

できればそういった相手には会いたくないものなのではないか?

 

「あっ」

 

そんな事を考えていると、遠くの方から見慣れた犬山家のファミリーカーがこちらへ向かって来るのが見えた。

 

そして、車は俺たちの前に停まる。

 

「あらたくん。ただいま〜」

 

車からは、あおいだけが降り。車はバックしながら、犬山家の駐車場へと入っていった。

 

「おかえり。あおい、高山どうだった?」

 

「むっちゃ寒かったけど、楽しかったで!」

 

そんな会話をしながら、あおいは俺の隣にいたゆりなへと視線を移した。

 

「あ、もしかして」

 

「初めまして。あらたの従姉妹の小牧ゆりなです」

 

ゆりなはバッとあおいに駆け寄ってよろしくと握手をした。

 

「初めまして。犬山あおいです」

 

ゆりなは昔から誰かと仲良くなるのが早かった。

今もこうしてすぐに他人との距離を縮めている。

 

「私、これから家に帰るんだけど、あおいちゃんに言いたい事があって待ってたんだ」

 

「言いたい事?」

 

あおいは、何だろうと首を傾げながら聞く。

俺も話したいとは聞いたけど、実際挨拶くらいのものかと思ったが、どうやらそうではないらしい。

 

「ねー、あおいちゃん。私あらたの事もらってもいい?」

 

「へ?」

 

「はっ!?」

 

予想だにしない発言に、俺もあおいも面食らう。

 

「何言ってだゆり、っ!?」

 

と、肩を組むような形でゆりなに口を塞がれ、何も話せなくなる。

 

(おいおいおいおい!何がどうなったらそんな話しになるんだよ!!)

 

ガッチリとロックされた俺は反論するどころか、身動きすら取れない。

 

こいつ、女子のくせしてめちゃくちゃ力強いんだよな。

 

ぽかーんとしたあおいを前に、俺はもがくが何もできないまま、ゆりなが話しを進める。

 

「あー、ちょっといきなり過ぎたかな。簡潔にいうとね、私があらたに告白したんだ」

 

「えっ?」

 

「結局フラれたけどね」

 

あおいは言葉を失いながらも、微かな反応を見せる。

 

「まさか、あらたに彼女が出来てたなんて知らなかったし。言うつもりは無かったんだけど、居ても立っても居られなくてさ」

 

「ま、まって。どういうことなん? ゆりなちゃんは、あらたくんの事が好きなん?」

 

「好きだよ」

 

笑みを見せながら事の経緯が、あおいに伝えられる。

 

あおいが戸惑うのも当然だ。

会って早々こんな話、困る以外の反応なんて出来るはずがない。

 

「でも、あらたはあおいちゃんがいるからって言うんだ。……でも、私は諦めない」

 

「!」

 

「二人が仲違いするような事があれば、問答無用で奪う」

 

今まで聞いた事のない意地悪なセリフがゆりなの口から出る。

 

「会って早々悪いけど、これは宣戦布告だよ。それだけ私が本気だって事を、あらたの好きな人に伝えたかった」

 

正直、俺も何で今こういう状況になっているのか検討もつかないでいた。

しかも、ゆりなは全然力を抜かず、未だに俺の口は塞がれたまま。

 

だが、そんな動けないままの俺の腕に、あおいが突然抱きついてくる。

 

「え…、ええわけないっ!!あらたくんは私の彼氏やっ!私のやもん!!」

 

あおいは今まで見せた事のなかった悲しい表情で、涙を浮かべながら言葉を続ける。

 

「相手が誰やろうと関係無いっ!」

 

「でも、二人は会ってから一年も経ってないよね?」

 

「せやね。私は、ゆりなちゃんみたいな幼馴染でもなければ、過ごした時間も短いかもしれへん!」

 

彼女の言葉に、あらたもゆりなも何も言わず、話を聞く。

 

「でも、あらたくんを好きって気持ちは負けへんもん!どんな人があらたくんを好きになっても、あらたくんの事が1番好きなのは、わたしやっ!!」

 

あおいは声を荒げながら激昂する。

力強い視線をゆりなに向けながら言い放った。

 

「だからっ、あらたくんは、絶対に譲れへん!」

 

その想いを、言葉を聞いて、自分の瞳からも無意識に涙が溢れる。

 

俺は、あおいと付き合い始めた日の事を思い出していた。

 

あの時、告白したのは俺からだけど、あおいはこんなにも俺の事想ってくれてたんだ。

 

「…………そっか」

 

「へっ?」

 

「もー、降参。こんなに想い合ってる2人の中に入る度胸、私には無いよ」

 

いつもの軽いゆりなのセリフと同時に、俺の口元から手が離れる。

 

「ごめん、あおいちゃん」

 

未だ涙を浮かべるあおいに手を合わせて謝罪するゆりな。

 

「あおいちゃんの事、あらたから聞いた。すごく良い子なんだろうなって思ってたんだけど、どうしても本人の言葉を聞いて確かめたかったんだ。あらたの事がどれくらい好きなのか。だからちょっと、意地悪な事しちゃった」

 

「ほんとだよ……。心臓止まるかと思ったぞ」

 

「でも、知りたかったんだよ。大事な幼馴染が、しかも好きな相手が変な人と付き合ってたりしたら嫌でしょ?」

 

ゆりなの言葉を聞いてようやく納得したのと同時に全身の力が抜けた。

 

「だからってな。あおいは本当に良い子なんだ。そんな酷い真似するなんて」

 

「うん、本当にごめん。まさかそんなに泣かせちゃうとは思ってなくて。でも、あおいちゃんの本気が伝わった。だから、許してとは言わない。恨んでくれても構わない。だけど、あらたの事はこれからも本気でいてもらいたい」

 

「うん……」

 

「安心したよ。あおいちゃんみたいな子が、あらたの彼女で」

 

あおいも急な展開について行けず、首を振るのがやっとの様子だ。

 

「それじゃ、私帰るね」

 

「あっ、おい!」

 

「今は私とじゃなくて、あおいちゃんといてあげなよ。本当掻き回すような事してごめん。あらたも私の事嫌いになったでしょ? でも、私の気持ち言えて良かったよ」

 

「はぁ、なんでそんな不器用な事するんだよ。親戚だぞ、しかも幼馴染で嫌いになんて慣れるわけないだろ」

 

「なら、好き?」

 

「友人としてって意味ならな」

 

「あらたも意地悪だなぁ」

 

「本当の事言ったまでだよ。あおいを泣かせた事は、俺だって許せないんだからな」

 

「分かってるって。じゃっ!そういう事だから、2人ともお幸せにね!」

 

「あっ、ゆりな!」

 

ゆりなは駅の方に向かって走って行く。

名前を呼んでも止まる事はなく、どんどんと彼女との距離が離れていった。

 

「んぐっ……」

 

嗚咽のような声。振り返ると、あおいの目からは涙が溢れている。

 

「あおい、ごめんね。嫌な思いさせた」

 

「……ほんとや」

 

俺はあおいに近づいて、彼女の頬を流れる涙を親指で拭ってやる。

 

「わたしだって、従姉妹が、女の子が遊びに来るって聞いて、元々不安だったんやもん」

 

あおいの隠してた気持ちを聞かされた。

 

「だよね、俺も同じ立場なら不安だったと思う。あいつ、悪いやつじゃ無いんだけど、昔から急に突っ走る事多くってさ。でも、こんな事されたら嫌いになるよね」

 

涙は止まったが、瞳はまだうるうるとしていた。

あおいは俺とは違う。ゆりなとの関係もたった数分だけのものだ。

それを思えば、好きになんてなれるはずがない。

 

だから今は、できる限りの優しい言葉で慰めることしか。俺にはできない。

 

「あおいの事は、俺も誰にも負けないくらい好きだよ。だから、ずっと、あおいの側にいるから」

 

「んっ!」

 

再び、あおいの目からは涙が溢れ、俺の胸に飛び込んでくる。

 

「私、怖くなってもうたんや!あらたくんが遠くに行ってしまう気して……」

 

「大丈夫だよ。遠くになんて行かないから。これからも一緒だから」

 

ぎゅーっ、と抱きしめられ、あおいは全然離れようとしない。

俺は子供をあやすかのように、頭をぽんぽんと撫でてやる。

 

こんなに取り乱した彼女は、初めて見た。

 

「あらたくん……」

 

「!!」

 

上目遣いでこちらを見るあおいに、胸が高鳴った。

泣き止んだばかりの女の子に、こんな事思うのも変かもしれないけど、とても可愛く、愛おしく思った。

 

「……ッ!?」

 

俺は、不安そうに見つめてくる彼女の頬に、優しく口づけをした。

急な出来事に、あおいは顔を真っ赤にして、顔を隠すように俺の服に顔を埋めた。

 

「なんか……、そういうの本当ずるいわ。そういうあらたくんだから、ゆりなちゃんも。ブツブツ……」

 

「えっ、何?」

 

「なんもあらへん! とにかく、あらたくんはこれからも私の恋人さんや!」

 

「それは当然……って、あおい怒ってるの?」

 

「怒ってへん!」

 

「怒ってるじゃん……」

 

予想外の反応に俺は困惑する。

いや、これは完全にゆりなのせいだ。

今はもういないゆりなに向けての怒りが俺にぶつけられている。

 

無関係とはいえない位置にいるから、何も言えないけど。ゆりなに押し付けられたような気がして、俺の感情もぐちゃぐちゃである。

 

気がつけば、日は沈み、辺りはだんだんと暗くなり始める。

街灯が点いていく中、俺たちはしばらく二人は抱き合ったまま。

 

通行人がいなかった事が、本当に幸いだったなと、二人は帰宅してから思う事になる。

 





次回から原作のストーリーに戻ります!
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