イヌ子さんのホラ吹き。《あの時の嘘、ほんまやで〜》 作:あきと。
お久しぶです。あきと。です。
更新再スタートです。
そして、season3が終わってしまいました(>_<)
「この二つのどっちかにしようと思うんやけど…」
あらた達は、カリブー富士吉田店のキャンプ椅子コーナーの前にいた。
「ローチェアとハイチェアだな」
【キャンプチェアについて】
キャンプ用のイスには主に「ローチェア」と「ハイチェア」がある。
「ハイチェア」は座面が高く調理や焚き火など座ったままでの作業がしやすい。
「ローチェア」は座面が低くゆったり寛ぐことに向いています。
「どっちも捨て難いなぁ」
「これは迷うよね」
「うむむ…。値段も同じくらいやしね」
しゃがんで見比べるあらたとあおい。
「ネットとかでも沢山見てきたつもりだったけど、いざこうしてみると悩まざるを得ないな」
元々、志摩さんが使ってるようなローチェアにしようと思ってた。
けれど、ハイチェアは実用的だし、ローチェアもリラックスできそうで正直……。
「どっちも買っちゃえよぅ」
「アホか」
自分の気持ちを代弁するように、大垣さんが俺たちに向けてそう言い放ちながら、いやらしい顔であおいの頬をつつく。
ほっぺたが柔らかそうで羨ましい……。
それはそうと、両方欲しくなっているのは確かだ。おそらく、あおいもそれは同じだろう。
「……まてよ。どっちも??」
俺はそこで、一つの閃きを導き出した。
「えっ、小牧!まさかお前ほんとに二つとも買っちまうのか!?リッチすぎるだろっ!」
「いやいや、そうじゃなくて」
カッと見開いた瞳で詰め寄る千明。
あまりの覇気に、あらたは少しばかりたじろいだ。
「あのさ、あおい」
「どしたん?あらたくん」
しゃがんでいたあおいに手招きをする。
「良ければなんだけどさ、俺たち二人で椅子を共有するっていうのはどうかな」
「共有?」
「そう。俺がこっちのローチェア買うから、あおいがハイチェアの方を買うっていうのはどうだろう。そうすれば、両方楽しめると思ってさ」
『…!』
俺の考えを聞いて、あおいだけでなく他の二人も反応を示す。
「これからも一緒にキャンプに行く機会はあるだろうし。あおいが嫌じゃなければ……」
「めっちゃええ考えやん!!」
「!?」
突然両手を掴まれてブンブンと上下に振られる。
「確かにそれやったら迷う必要はあらへんもんね!」
「良かった。それじゃ、この二つで決まりだね」
テンションが上がるあおいに応えるように、あらたは笑顔を返す。
「まさに目から鱗だよ〜。すごいね小牧くん」
「せやろ〜。あらたくんは天才なんよー」
「そ、そんな。二人とも大袈裟じゃ」
「私が言ったことがきっかけなら、こりゃ私の手柄だな!」
「それはちゃうわ」
すかさずツッコミを入れるあおい。
「あっ、でも……」
瞳をキラキラとさせながら喜ぶあおいだったが、何かに気付いたように浮かない顔を浮かべる。
「あらたくんは、本当にええの?あらたくん他のイスがええとかあるんやない?」
「ううん、そんな事ないよ。俺もこの二つで迷ってたし。色もあおいが好きなの選んで」
「さすがにそこまでされるのは申し訳ない気がするんやけど……」
そんなに気にするような事ではない。
俺にとって、あおいが喜んでくれるのなら従うだけだ。
だって、それが自分の喜びでもあるんだから。
「せや!じゃあお互いが好きそうな色選ぶっていうのはどうやろ?」
そう思っていると、今度はあおいが閃いたとばかりに、提案をしてくれる。
「うん、分かった。じゃあそういう事で」
そうして、俺とあおいは共に違う種類のイスを購入する事にした。
「あいつら、どこでもイチャつくよな」
「目の保養だよねー。いいなぁ、あおいちゃん」
「なんだ?恵那も彼氏欲しいのか??」
「うーん、どうだろう。でも支えてくれて、頼れる相手が居るって素敵な事だよね」
カシャ
(後で二人に送ってあげよう)
完全に二人の世界になった所に、恵那がさりげなくスマホを向けた。
「そういえば、あきちゃんはイス買わなくていいの?」
「私? 私はなー……」
それから、ハンモックが欲しいという大垣さんの希望を叶える為、店員さんの力を借りて無事に良い商品を見つけ、野クルのメンバーである俺たちは各々新しいキャンプギアを購入する事にした。
「「「買っちった」」」
「三人とも、良いのが見つかって良かったね」
店を出る前に、あらたは恵那に声を掛けた。
「斉藤さんは良かったの? 何も買わなくて」
「うん、今週ちくわ用のテント買ったから。今はいいかな」
「ちくわ用のテント?」
「コレだよ」
斉藤さんがスマホの画面を見せてくれる。
「「「おー」」」
そこには、『今日はおうちでキャンプだワン!』とちくわの気持ちを代弁したコメントと、小さなテントにスッポリハマる嬉しそうなちくわの姿が。
「ちくわinテント。かわええなぁ〜」
「ドッグテント買ったのか」
「斉藤さん。この写真あとで送ってもらってもいい?」
「ふふっ、もちろんいいよ」
可愛らしいちくわに癒しを与えてもらった俺たちは、カリブーを後にする。
「……抱きついとらんと行くであき」
名残惜しそうにカリブーくんを抱きしめる大垣さん。
グッバイ、カリブーくん。
あらたも心の中でそう呟き、冷える店の外へと足を踏み出す。
一行は、次の目的地である温泉に向けて出発した。
後書きを読んでくれている方、感謝です。
最後に更新してから、しばらく間が空いてしまいました。
すこし、今までの話をさせて頂きたいと思います。
結論、元気にやっております。
プライベートでこの一年、色々な挑戦をしてきたのですがまたこうして自分の好きな物を発信できる嬉しさと楽しさを噛み締めています。
更新はこれまで通り、マイペースにはなると思いますがよろしくお願いします。
……と、言いましても久しぶりの更新になりましたので、ここまで読んでくださっているかは分かりませんが。
もし、もしですよ?もし、いらっしゃいましたら、ぜひまた最初の方からも読んで頂けますと幸いです。
更新スピードは、まったりなのでお時間があれば、ぜひよろしくお願い致します。
そしてもう一つ、この一年と半年の間で自分の中で新たにゆるキャンに思うところがありまして……。
恵那ちゃんもすごく可愛い。
今年の春。身延に遊びに行った際も、恵那ちゃんのグッズを沢山買わせていただきました。もちろん、あおいちゃんもです。
というわけで、同時進行にはなりますが「恵那ちゃんメイン(仮)」の新作品も制作していきたいと考えています!!
出来れば、序盤の部分を早めにアップできたらなと思っています。
今のところ、『イヌ子さんのホラ吹き。《あの時の嘘、ほんまやで〜》』とは違う世界線の予定です。
しかし、こちらの作品同様。原作準拠、オリ主の設定で考えております。
そちらもスタートした時には、ぜひご覧下さいませ。
長くなりましたが、読んだ事のある方、新しく見つけてくれた方。
今後ともよろしくお願いします。