イヌ子さんのホラ吹き。《あの時の嘘、ほんまやで〜》   作:あきと。

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第五十話 「Show you guts cool say what 最高だぜ!」

 

【河津町の桜まつり】

河津町では2月の初めから3月の初めまで桜まつりが開催されており、毎年100万人もの人々が日本一早咲きの桜を楽しみに訪れています。

 

と、そんな桜に目を奪われていたあらたはというと。

 

「きゃー! このワンちゃん大きくて人懐っこいで兄ちゃん! あれ、兄ちゃん?」

 

「あ、あかりちゃん…。行くの早いよ」

 

追いついたと思えば、黒くて大きなワンコとあかりちゃんが戯れている。

 

「兄ちゃん体力ないんやなぁ」

 

「いや、トイレ休憩に降りただけの筈じゃ」

 

「あ! なんかあっちも面白そうな事やっとんで〜」

 

「ちょっ、ま、待って! あかりちゃ〜ん!!」

 

肩で大きく息をするあらた。

あかりの無邪気奔放っぷりにそんな彼は連れ回されていた。

 

長い渋滞に巻き込まれた俺たちは、あかりちゃんがトイレに行きたいと言い出したため、その渋滞を利用して一度降車。

保護者として同行した筈なのに、トイレが終わった後の戻る最中、あかりちゃんは多くの珍しいものに気を惹かれまくりなのである。

こうして、付いていくので精一杯で体力も限界に近い。俺は16歳にしてもうおじさんなのかもしれない…。(あかりちゃんのスタミナがすごいだけです)

 

「ただいまー! 楽しかったでー。これお土産の桜まんじゅー」

 

「お手洗い行ったんやなかったんかい」

 

「ん? おいチビイヌ子、小牧はどうした?」

 

「あれー? さっきまで一緒やったんやけど。兄ちゃん迷子になってもうた?」

 

「あ! あれじゃない?」

 

あらたが人混みを抜けて追いついた頃には、あかりはすでに車の中へと戻った所だった。

 

「ぜぇー、はぁー、ぜぇー」

 

「なんか、めっちゃ疲れてねーか?」

 

「あらたくん。あかりに連れ回されたんやねきっと」

 

「や、やっと追いついた…」

 

「小牧くんお疲れ様ー」

 

キャンプ初日の前半にも関わらず、満身創痍のあらたは重い腰をようやくの思いでシートに座らせる。

 

「おいおい小牧。キャンプはこれからだぞー大丈夫かぁ?」

 

「へ、平気平気」

 

「あらたくんごめんなぁ。あかりが迷惑かけて。大丈夫?」

 

「すごいね最近の小学生は。この歳でこれだけの運動をしても息切れすらしないなんて。まったく、小学生は最高だね」

 

「あらたくん!?」

 

「だ、駄目だこいつ。危ない発言しだしたぞ」

 

「とりあえずリンに遅れるって連絡しとくねー」

 

「恵那は通常運転かい」

 

《チャット》

 

【リン】「下田ついたー。そっちは今どのへん?」

 

【恵那】「河津桜のお祭りがあってすごい渋滞にはまってて。ちょっと遅れそう。ごめんねー」

 

【リン】「分かった、この辺プラプラして時間つぶしてるよ」

 

 

それからしばらくして、リンとの合流場所に辿り着き、車を降りたあらた達。

 

「すぴー」

 

「っと、各務原さんの事も起こさなきゃね」

 

「なでしこのやつ。寝るとしばらく起きねーんだよなぁ」

 

「はいはーい! 兄ちゃんあきちゃん私にまかせて〜」

 

あかりが率先して、手を挙げて名乗りをあげる。何か策でもあるのだろうか。

 

「あ! なら私も手伝うわ〜」

 

「えっ?」

 

起こすのに手伝うとはどういう事だろうか。

そんな疑問を抱きながら、あらたは犬山姉妹を見守ることに。

 





すみません少しばかり遊び心が…。
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