大震撼は強さを求めたい   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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帝国学園戦 前編

「結局震撼は見つからなかったな」

 

「でも雷雷軒の親父さん……響監督が力になってくれて良かった」

 

 帝国学園へ向かう電車の中で軽いミーティングをする雷門イレブンの皆

 

 しかし、その表情は暗かった

 

 震撼が事故に巻き込まれたからだ

 

 あれから色々な病院を探したが見つからず、豪炎寺が病院の先生である父親に掛け合って探してもらったが、手がかりすら無かった

 

 これは異常である

 

 まるで何者かが細工をして震撼を隠したかのようにも思えた

 

 新監督の響は既に起きてしまった悲劇に憤りを感じていた

 

(40年前の悲劇が再び起こってしまった……円堂にも言っていたが、雷門サッカー部は影山によって徹底的に潰しにかかっている。くそっ……守れなかった)

 

「響監督、何か一言お願いします」

 

 円堂に言われ、座席から立つとメンバーに向かって激励の言葉を送る

 

「俺からはたった一つ……全てを出しきれ。後悔しないように!」

 

「「「はい!」」」

 

(気がかりなのは影山だ。震撼を罠にはめたとはいえ更に手を打ってくる可能性が高い……残ったコイツらは必ず守らなくては……監督として、元イナズマイレブンとして)

 

 電車の外に帝国学園が見えてきた

 

 まるで要塞とも思える建築は影山を守っているようにも思えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「震撼行ってらっしゃい」

 

「行ってきます……お爺ちゃん」

 

「儂も後から必ず見に行く。皆と一緒に行かなくて良かったのかい?」

 

「私が無事なのが試合前にバレれば何か工作してくるかもしれませんので……田中からおこづかいも貰っているのでタクシーで向かいます」

 

「あぁ。必ず無事に帰ってきておくれ」

 

「了解致しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 帝国学園に到着した俺達雷門イレブンは更衣室の前で鬼道と出会った

 

 染岡が

 

「てめぇ更衣室でなにやってた! 白状しろ!」

 

 と突っかかるが、俺が制止する

 

「やめろ染岡、鬼道はそんなことをする奴じゃない」

 

「でも円堂!」

 

「安心しろ。ここには何もない」

 

 鬼道はそう言うと歩いて何処かへ行ってしまった

 

「勝手に入ってすまなかった」

 

 と言い残して……

 

 更衣室に入った俺達は1年のメンバーと染岡が中心となって工作されてないか確認作業を始めた

 

「やめろみっともない……鬼道が無いと言ったんだ。少しは信じろよ皆!」

 

「でもキャプテン……鬼道さんは帝国学園のキャプテンなんすよ! 影山と繋がってる可能性があるっすよ」

 

「そうでやんす! 現に震撼はやられたじゃないでやんすか!」

 

 ロッカーを確認しながらハス太もその意見に賛同する

 

「震撼が見つからないのも影山の工作かもしれないです。もしかしたら円堂先輩のお爺さんみたいになったかもしれないのですよ……僕はもう帝国の奴らは信用できません」

 

「鬼道は信じて良い! 俺にはわかる!」

 

 俺は堂々と言う

 

 すると秋が手をパンパンと叩いて

 

「はい、この話はおしまい! 決勝なのよ! 集中していきましょ」

 

 と言ってくれた

 

「サンキュー秋」

 

「さあ! 試合に勝つぞ!!」

 

「「「おう!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は戻ってきた! 決着をつけに! あいつらの未来を守るために」

 

 俺は影山の前まで行き、そう宣言した

 

「響か……老兵は死なず。ただ去るのみ……去らねばどうなる?」

 

「脅しか! 今の俺にもあいつらにも通用しない!!」

 

「惨めに負けることになるぞ」

 

「あいつらは負けない」

 

 俺はそう言うと部屋から出た

 

 

 

 

 

 

 影山は円堂に鬼道と音無の関係を暴露し、鬼道がフットボールフロンティア3連覇しなければ音無と鬼道は離ればなれだという脅しをされたりして円堂の同様を誘ったりと盤外戦術をする影山

 

 しかし、その影山にも予想外の人物がスタジアムに近づいていた

 

「運転手さん、ありがとうございます」

 

「良いって! 試合頑張れよ坊主!」

 

「はい!」

 

 大震撼スタジアムに到着

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フットボールフロンティア地区大会決勝! 実況は私角馬圭太がお送り致します』

 

『さあ! メンバー握手をし、位置に着きます』

 

 

 

 

 

 握手をする時に鬼道から耳打ちを円堂はされた

 

「天井に仕掛けをされている! ホイッスルと同時に選手をゴール付近に固めろ!」

 

「なに!」

 

「信じてくれ」

 

「わかった皆には言っておく」

 

 

 

 

 鬼道は俺達を守るために動いてくれた……信じるしか無いだろ! 

 

「皆聞いてくれ! 試合開始と同時に味方ゴールの方に走ってくれ!」

 

「でもそれじゃあボールをみすみす」

 

「頼む! 信じてくれ」

 

「……円堂を信じよう」

 

「豪炎寺……」

 

「ちっ! わかったよ」

 

「染岡!」

 

 フォワードの2人が納得すると他のメンバーも納得してゴールに走る事に合意した

 

 

 

 

 

 

(俺の考えが正しければ)

 

(鬼道を信じる)

 

 試合開始のホイッスルと同時に天井からガコガコっと何かが落下してくる音が響き渡った

 

 天井から鉄骨が落ちてきたのだ

 

 雷門側にピンポイントで落ちてきた鉄骨によって砂煙が舞い上がり、雷門イレブンが見えなくなる

 

「み、皆!!」

 

『なんと言う悲劇! 雷門イレブンに鉄骨が降り注ぎました! 雷門イレブンは無事なのか!? ……砂煙が晴れていきます……!?』

 

 帝国イレブンも絶句しているが砂塵舞う鉄骨の中に人影が見えた

 

(信じきれなかった奴も居たのか!!)

 

 砂塵が雷門イレブン側が晴れると11人全員が無事だった

 

 しかし、落ちた鉄骨の中央にまだ人影が見える

 

「「誰だ!!」」

 

 鬼道と円堂が叫ぶ

 

「我が名は震撼……大震撼なり!」

 

 

 

 

 

 

 

 鉄骨が落ちる数十秒前、私は観客席に居た

 

 試合始まってすぐに皆に合流するために

 

 すると横に刑事さんが鬼の形相で走ってきて

 

「今すぐ試合を止めろ! 天井に細工されている!」

 

 と叫んでいたが、試合のホイッスルに書き消された

 

 私は観客席から飛び降りてスタジアムに走ったら

 

「ザ・ワールド」

 

 3秒だけ時間が止まる

 

 鉄骨が落下してくる瞬間に止めたが、雷門イレブンは巻き込まれていないことを確認し、私も脱出しようとしたが、間に合わないとかんじ、鉄骨の隙間に立って落下してきた鉄骨を回避した

 

「そして時は動き出す」

 

 ガコガコと鉄骨が私の周りに落ちるが、私は無傷

 

 そして両方向から誰だと聞かれたので私は答えた

 

「我が名は震撼……大震撼なり!」

 

 と……

 

 

 

 

 

 

 

「震撼……震撼だ!!」

 

 ハス太が走って飛び付いてきた

 

「震撼! 震撼!! 生きてる!! どこ行ってたんだよ!」

 

「すみませんハス太……皆さん。私はとある人物に匿われていました。影山の手下に襲われたので」

 

「やっぱりあの事故は……」

 

「影山が仕組んだ仕業です」

 

「影山!!」

 

 鬼道さんが叫ぶ特等席で見ている影山に向かって

 

 私達は総帥執務室に乗り込みに向かった

 

 

 

 

 

 帝国イレブンと雷門イレブン、響監督や刑事さんが総帥執務室に怒鳴り込む

 

 まず鬼道が言いはなった

 

「影山!!」

 

「何かね」

 

「これが総帥のやり方ですか」

 

「こんなやり方には我々はついていけません」

 

「俺も無理だ」

 

「源田、寺門……総帥。我々は我々のサッカーをします! もうあなたの指示は受けない」

 

「そうか……しかし、今回の事を私がやったという証拠が有るのかね」

 

「証拠なら有るぜ」

 

 刑事さんがボルトの入った袋を投げる

 

 そして点検員を連れてきて

 

「そいつが証拠だ。そしてこいつが全て白状した。影山に命令されたとな」

 

「いや、まだあります」

 

 私は影山のテーブルにカセットテープとDVDを置いた

 

「お前が大江戸中学サッカー部顧問大衝撃を殺すように指示を出した音声が入ったテープと私を殺すようにドライバーに指示した映像と音声が入っております……影山。私はお前を許さない」

 

「大……どこでそれを……」

 

「刑事さん。私には私の協力者が居るとだけ教えておきます」

 

「そ、そうか……」

 

「あの日父の死の真相を真剣に探ってくれたのはあなただけです……感謝しています」

 

「……影山、大衝撃殺人の容疑と雷門イレブンの殺人未遂の現行犯として逮捕する!」

 

「ふん! よかろう。私が欲しいのは主人に噛みついてくる犬ではなく、忠実な僕だ。貴様らなど既に必要ない!」

 

 私は影山をにらみ続ける

 

 影山という男は自信たっぷりの様子でこの場を連れてかれた

 

「……奴はまだ終わってない」

 

「震撼?」

 

「……円堂先輩! 皆さんもご迷惑を御掛けしました」

 

 私は皆に向かって頭を下げた

 

「良かった……生きてて良かったよ震撼!」

 

「俺達がどれ程心配したと思ってるんだよ! このこの」

 

 ハス太が泣き付き、染岡先輩が肘でつっついてくる

 

 すると鬼道さんや帝国のメンバーが私達の前に集まり

 

「雷門中学の皆さん誠に申し訳有りませんでした。私達は試合をする資格がありません。よって棄権しようと思います」

 

 と言い出した

 

 雷雷軒の親父さん……皆で頼んだらしい新監督の響監督は

 

「それは円堂、お前らが決めろ」

 

 と言い、円堂先輩は

 

「俺達はサッカーをしに来たんだ! 関係無い! 鬼道! サッカーやろうぜ!!」

 

「だそうだ。試合をしてくれはしないか」

 

「良いんですか……」

 

「かまわないさ! なぁ皆!」

 

「「「おう!!」」」

 

「ありがとう……円堂、雷門の皆……正々堂々勝負だ」

 

「よろしくな鬼道!!」

 

 円堂先輩と鬼道さんが握手をし、帝国第二グランドで試合となった

 

 フォーメーションはいつものベーシック

 

 

【挿絵表示】

 

 

 帝国のフォーメーションはデスゾーン3-5-2のフォーメーションだ

 

「見せてやろう絶対王者帝国の力を」

 

 

 

 

 

 

 雷門からのキックオフで試合が始まる

 

 豪炎寺先輩と染岡先輩が中心となり、敵陣に突撃していく

 

「させない! アースクェイク!!」

 

 染岡先輩が地面が盛り上がったり陥没したりする技を受けて吹き飛ばされる

 

「鬼道!」

 

「いくぞ必殺タクティクスだ!」

 

 ピーっと指笛を吹くとペンギン達が現れる

 

「ペンギンカーニバル」

 

 ペンギン達が宙を舞い、私達雷門イレブンに降り注ぐ

 

 地面にペンギンが刺さった瞬間に爆発し、皆を吹き飛ばす

 

「ぐっ!! 効かぬわ!!」

 

「やはり大震撼には通用しないか!! 佐久間! 寺門! 洞面」

 

「「「おう!」」」

 

「デスゾーン開始!!」

 

 鬼道がボールを蹴り上げ、デスゾーンが始まる

 

「これが改良を重ねたデスゾーンだ!!」

 

「「「真デスゾーン」」」

 

 紫色のエネルギーを纏ったボールは地面を抉りながらゴールに突き進む

 

「ターゲットロック……真トーチカ」

 

 私はボールの正面に立ち塞がりトーチカを展開した

 

「……!? なに!?」

 

 トーチカに亀裂が入ると粉々に粉砕されてしまった

 

「馬鹿な!?」

 

「震撼のトーチカが敗れた!?」

 

「円堂!!」

 

 豪炎寺先輩が叫ぶ

 

 どこか円堂先輩の顔色は優れない

 

「ゴッドハンド!!」

 

 ゴッドハンドを円堂先輩が展開するが、デスゾーンの威力が勝りゴッドハンドを突き破る

 

「な!? うわぁ!」

 

 ボールはゴールポストに当たり辛くも防ぐことに成功した

 

「震撼……」

 

「仕方ありませんトーチカも無敵の技ではありません。いつかは破られます。動揺してはいけませんよハス太」

 

「うん!」

 

 帝国の佐久間のコーナーキックから始まる

 

「行け!」

 

 佐久間のボールは鬼道に渡り、そのままシュートするが、円堂先輩がキャッチ

 

「ナイスセーブです円堂先輩」

 

「おう! 反撃だ!! 皆上がれ! 震撼!」

 

 私にボールが来る

 

「佐久間! 寺門マークだ!」

 

「甘い! 分身フェイント」

 

『大選手! 帝国の佐久間と寺門を抜いた! 分身を展開したまま敵陣に切り込む』

 

「キラースライド」

 

「アースクェイク」

 

「皇帝、覇王」

 

「{[おう! ]}」

 

「{[浸透戦術V2]}」

 

 砲弾の嵐のように爆発する分裂したボールが空から落ちてきて、本物のボールを皇帝と覇王とパス回しをしながら帝国のミッドフィルダーとディフェンダーを抜いて右サイドからゴールを目指す

 

「豪炎寺先輩」

 

「任せろ」

 

「ライフル」

 

「トルネード」

 

 ファイヤートルネードとライフルの合体技が炸裂する

 

「源田止めろ!」

 

「もう俺は失点はしない……ダブルパワーシールドV3」

 

 パワーシールドを2枚展開し、ライフルトルネードが激突するが、1枚1枚が厚みを増しており、2枚目に阻まれてしまった

 

「……」

 

「ドンマイ豪炎寺……豪炎寺?」

 

「いや、なんでもない。染岡俺達もやるぞ」

 

「ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 帝国のカウンターが始まる

 

「ペンギンカーニバル」

 

「皇帝! 覇王!」

 

「{[任せろ]}」

 

「{[大爆発]}」

 

 私が皇帝と覇王を空に投げ、皇帝と覇王が空中で手を繋ぐと体が光だして大爆発をした

 

 空中を浮いていたペンギン達をかき消した

 

「なに!? もう破られただと」

 

「震撼! こっち!」

 

「ハス太」

 

 鬼道からボールを奪った私はノーマークのハス太にボールを渡す

 

「エンジェルボールV2」

 

 ハス太はそのままドリブルをして、ブロックに来た成神を華麗に交わして染岡先輩にボールを繋ぐ

 

「いくぞ豪炎寺! ドラゴン」

 

「タブルパワーシールドV3」

 

「パワーシールドの弱点は薄さだ! 1枚目さえ破れれば2枚目は怖くない」

 

「トルネード改」

 

 豪炎寺先輩は1枚目のパワーシールドに直接ボールを蹴り込んだ

 

 豪炎寺先輩の蹴りを直接受けたパワーシールドの1枚目は粉々に砕けたが

 

「その程度で破れるほどパワーシールドは柔ではない!!」

 

 残っていた左手を地面に突き刺した

 

「トリプルパワーシールド!!」

 

「「なに!?」」

 

 まさかの3枚目によって進化したドラゴントルネードは防がれてしまう

 

「行け! 五条」

 

「へっ! 分身フェイント」

 

「な! それは震撼の技じゃ!」

 

 風丸先輩が抜かれる

 

「我々も相手のよい部分は盗むのですよ! 辺見」

 

「おう!」

 

「行かせないアチョー」

 

「イリュージョンボール」

 

「な! しまった」

 

「鬼道さん」

 

「いくぞこれが俺達帝国の必殺技だ」

 

 ピーっと鬼道が再び指笛を吹くとペンギンが現れ

 

「皇帝ペンギン」

 

「「2号」」

 

「させないっす!!」

 

 走り込んできた壁山が叫び始めると地面から壁が競り上がってきた

 

「うぉぉぉぉ!! ぐわ!」

 

「ナイスです壁山……ハス太」

 

「でも震撼まだ防衛線は……」

 

「……トーチカ2枚でいきます」

 

「真「トーチカ!!」」

 

 トーチカ2枚で皇帝ペンギンをなんとか防ぎきると私の反撃が始まる

 

「止めろ! 皆!」

 

「「「おう!」」」

 

「1号戦車!」

 

「な!? 触れられない! ぐわ!」

 

「成神!」

 

「戦車の装甲の前には無力」

 

「アースクェイク!!」

 

「キラースライド」

 

「「ぐわ!」」

 

「五条! 大野!」

 

 全員を突破し、私は源田と1対1となる

 

「必ず止める」

 

「あなた方を破るにはこの技が相応しい」

 

 ピーっと指笛をする

 

「まさか! あれは!!」

 

「皇帝ペンギン」

 

「奴を止めろ! あれは禁断の技だ!!」

 

「1号G4」

 

「ふん!! フルパワーシールドW」

 

 今度はフルパワーシールドを2枚展開して防ぎきろうとする

 

 がペンギン達の目がギラギラと光輝いている

 

 パリンと1枚目を割る

 

 そして2枚目に差し掛かった時走り込んできた鬼道と佐久間がパワーシールド越しにボールを蹴りに行く

 

「皇帝ペンギン1号は体への負荷がかかりすぎると封印した技!」

 

「お前にそれを決められたら俺達の努力を否定することになる!! うぉぉぉぉぉ!!」

 

 パワーシールドが壊れると同時にボールは上に上がった

 

 それを源田がキャッチしてなんとか防ぎきる

 

「奴は……!? なんともないだと」

 

「馬鹿な!」

 

「この程度で壊れる程柔な鍛え方はしていない!!」

 

「いや! チャンスだ寺門!! カウンターだ行け!!」

 

 ボールは私の上を通り寺門へ繋がる

 

「洞面、寺門、成神やれ!!」

 

「「「真デスゾーン」」」

 

「やらせないっす!」

 

「壁山合わせる」

 

「ハス太! はいっす!!」

 

「「うぉぉぉぉ!! 大黒壁」」

 

 真っ黒の壁に目玉が幾つも現れているおぞましい壁がハス太と壁山の協力で現れた

 

「「ぐっ!! ぐは!!」」

 

 技の威力は完全に消えたボールが円堂先輩の前に飛んで行くが、円堂先輩はまさかのファンブル

 

 円堂先輩は慌ててボールを抱え込み事なきを得るが明らかに不調だ

 

「円堂先輩……覇王円堂先輩をカバーしなさい。私と皇帝で上がる」

 

「{ハーッハッハッハ!! 任せたまえ}」

 

「行くぞ皇帝」

 

「[おう! ]」

 

『さぁ円堂のキックで試合が再開します』

 

「栗松!」

 

「はいでやんす!」

 

 栗松はドリブルで上がるが、途中キラースライドの餌食になる

 

「ぐわぁ!!」

 

「栗松!」

 

『アーッと辺見ファールです栗松立てない足を負傷したのでしょうか』

 

「「「栗松!!」」」

 

 皆が駆け寄るが栗松は

 

「大丈夫でやんす! うっ!」

 

 と強がったが立ち上がることができない

 

「土門変われ」

 

「了解しました」

 

『栗松がベンチへと下がり、土門が入ります』

 

 土門からのキックで試合が再開し、私にボールが来る

 

 私は皇帝とアイコンタクトをし、パスをしながら帝国陣地深くに切り込んでいく

 

「アースクェイク!!」

 

「ふっ」

 

 私はヒールリフトで大野を抜き去る

 

 例え地面が凸凹してようとも私の速度を遮ることはできない

 

「万丈!!」

 

「サイクロン」

 

「1号戦車」

 

 サイクロンをしてきた万丈を突飛ばし更に前進する

 

「貴様のシュートは必ず止める!!」

 

「衝撃は伝播する……全てにおいて」

 

「まずい! 奴を止めるぞ!!」

 

「皇帝!」

 

「[おう! ]」

 

「「[リトルインパクトW]」」

 

「大丈夫……俺なら止められる……フルパワーシールドV3」

 

 1枚とはいえ今までで一番分厚いシールドを展開してきた

 

 衝撃か衝撃波か

 

「「[いっけぇぇぇぇぇ]」」

 

「やらせん!!」

 

 鬼道が再び戻ってきてボールを蹴りに行く

 

「ぐわぁ!!」

 

「鬼道!」

 

「「鬼道さん!」」

 

 ボールはラインを越えて外へ出る

 

 防がれてしまった

 

『おおっと鬼道足を痛めたか?』

 

 鬼道はフィールドの外に出ると治療のために靴を脱ぐ

 

「流石震撼だ。凄まじいシュートだ」

 

 すると音無マネージャーが救急箱を持って鬼道に近づいた

 

「春奈……どうして」

 

「私にだってわからない……気づいたら体が動いていた」

 

 話が横にいた私にも聞こえてきた

 

 どうやら2人は兄妹らしい

 

「……」

 

 私はその場を後にした

 

 私が居ても邪魔なだけだ

 

 私がベンチに戻ると豪炎寺先輩が円堂先輩にファイヤートルネードをぶちかましていた

 

「グランドの外で何が有ったかは関係無い! ホイッスルが鳴ったら試合に集中しろ!」

 

 豪炎寺先輩は円堂先輩が集中できていないと説教していた

 

 円堂先輩は俯いていたが、すぐに顔を上げる

 

 吹っ切れた様だ

 

『さぁ前半も残り僅か! 0-0のまま後半戦に突入か!』

 

「五条!」

 

 源田から五条にボールが渡る

 

 五条は分身フェイントで染岡先輩を抜き去り、成神にパスをする

 

 成神から鬼道にパスが渡る

 

「円堂ぉぉぉ!!」

 

「来い!! もう迷わない!!」

 

 ピーっと指笛がグランドに響き渡る

 

「皇帝ペンギン!!」

 

「「2号!!」」

 

 私は急いで向かうが間に合わない

 

 壁山とハス太は他の選手にマークされてこちらも間に合わない

 

「円堂先輩!!」

 

「大丈夫……全力のプレーで答える!!」

 

「ゴッドハンド!!」

 

 右手を突き出した円堂先輩

 

 だが皇帝ペンギン2号はゴッドハンドの指に突き刺さり手を押していく

 

「負けない!! 皆のゴールは俺が守るんだ!! だぁぁぁぁあ!!」

 

 円堂先輩は左手も突きだし、皇帝ペンギン2号を完全に防ぎきった

 

「ゴッドハンドW」

 

 メガネがベンチで命名し、ボールは土門に渡る

 

「{僕に回せ}」

 

「震撼!」

 

「{受け取ったよ}」

 

『おおっとあれは震撼の分身が今度は敵陣に単独で切り込んでいく』

 

「分身単体では必殺技は出せない!! 奴を止めるんだ」

 

「{誰がそんなことを決めたんだ? }」

 

「「なに!?」」

 

「{ザ・ワールド……時よ止まれ}」

 

『!! 私の目がおかしくなったのでしょうか! 先ほどまで辺見と咲山にマークされたと思ったら既に突破している!? 何が起こったのかわからない!! 瞬間移動か!!』

 

「{本体。出し惜しみはしない主義でね僕は……必ず決める}」

 

 ボールを中心に亀裂が走る

 

 まるでガラスをハンマーで打ち付けた様な亀裂が

 

 その亀裂はゴールに向かって突き進む

 

「{リアルインパクト改}」

 

『出た!! 大震撼の新必殺技だぁ! 凄まじい威力のシュートが突き進んでいく!!』

 

「まだだまだ俺は皆の為! 勝つためにこのゴールに入れさせるわけにはいかないんだぁ!! フルパワーシールドT(トリプル)

 

 3枚の衝撃波の壁1枚目は最初の衝撃が、2枚目はボールの威力で破ったものの3枚目の壁で止められてしまう

 

「うおぉぉぉぉぉ!!」

 

 源田勝利のガッツポーズ

 

 だがこれで確信した

 

 今打てる最高の技出ないと源田を突破することは不可能だと

 

「皇帝、覇王」

 

「{あぁ}」

 

「[理解した]」

 

「[{あれで行く}]」

 

 ここで前半終了のホイッスルが鳴り響く

 

 0-0のまま試合は後半戦へともつれ込む




青牛様の【源王は玉座を譲らない】のトリプルパワーシールドを使用させてもらいました

作者がイナイレ二次創作を創るきっかけとなった作品なのと、作者自信が源田好きなので許可を頂き作中に登場する事となりました

https://syosetu.org/novel/265384/

こちらより【源王は玉座を譲らない】に飛ぶ事が出きるので是非とも読んで頂きたい

またこの場で使用許可をしてくださった青牛様には感謝を
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