ガンダムビルドブレイカーズ EternalMemories 作:瑠璃音 永遠
ダイスケとのバトルに負け、ダブルオーガンダムの改造を始めるエタ
その中でダイスケに自身の過去を知られ、他者への嫉妬心を打ち明かした
エタ「ん…んん…」
今日も電之家のソファで目を覚ます
だが今日は何か違和感を感じる
他の家だからじゃない、昨日は感じなかったもの
アイナ「あ、お姉ちゃん起きたぁ!」
エタ「ん…アイナぁ…?」
そうか、アイナが隣にいなかったからだ
でも、いつも私と一緒に寝ていて、私よりも起きるのが遅かったアイナがなんで…
エタ「んぅ…今日は早いねぇ…」
アイナ「うんっ!イチカお姉ちゃんとお話したかったから早く起きた!」
エタ「…そ、そう…なんだ…」
アイナの頭を撫でる
エタ「そっかぁ…イチカさんが……」
小声で呟く
アイナ「?どうしたのお姉ちゃん?」
エタ「う、ううん…なんでもないよ…顔洗ってくるね…」
洗面所で顔を洗い、リビングに戻る
イチカ「エタっちおはよー!」
エタ「…おはようございます」
イチカ「あれ、エタっち元気ない?」
エタ「べつに…」
イチカ「どしたの?何かあるなら話聞くよ?」
イチカさんが手を伸ばすが、私はそれを振り払う
イチカ「あっ…」
エタ「…なにもないです…私やることあるので、それじゃ…」
イチカ「う、うん…」
私は電之商店の作業スペースへ行き、昨日の作業を再開するが…
エタ「…全然進まない…」
イチカさんのことを考えてしまって作業できない
エタ「……」
私が悩んでいると、後ろから扉が開く音がした
ダイスケ「よっ!おはようエタ!」
エタ「ダイスケさん…」
ダイスケ「ん、どうした?元気ないな」
エタ「あ…えっと…」
ダイスケ「…イチカちゃんか?」
エタ「……」
ダイスケ「やっぱりそうか…」
エタ「やっぱり…?」
ダイスケ「あぁ、来る途中イチカちゃんに会ってな、元気がなかったから、何かあったんだろうなとは思ってたけど」
エタ「……」
…私が傷つけた…イチカさんのこと…このことを知ったらきっとアイナも…
エタ「ダイスケさん…私は…どうしたらいいですか…?」
私が泣きそうな顔で聞くと、ダイスケさんは私の頭をそっと撫でる
ダイスケ「それを決めるのは俺じゃない、エタ自身だぞ」
エタ「……」
ダイスケさんは撫でながら続ける
ダイスケ「エタ、お前はどうしたい?」
エタ「……」
しばらく沈黙を続けた後
ダイスケ「よしよし、じゃあ俺、仕事行ってくるな」
そう言ってダイスケさんは部屋から出ていった
エタ「……」
「お前はどうしたい?」
エタ「私は……」
しばらく考えた末、私はガンプラの改造を始めた
エタ「私の…したいこと…」
そして数時間が経ち、日が暮れ始めた頃
エタ「できた…」
ついに私のガンプラが完成した
エタ「これで…この子で…私のしたいことをする…」
私は出来上がったガンプラを手に取り、電之家へと向かった
そして電之家に着くと私はイチカさんの部屋に入る
イチカ「エタっち…」
エタ「…イチカさん、あなたに決闘を申し込みます」
イチカ「えっ…?」
私はイチカさんを連れて電之商店のバトルスペースに来た
エタ「イチカさん、私はあなたが嫌いです」
イチカ「……」
エタ「あなたのことを見ていると腹が立ちます」
イチカ「…ごめん…」
エタ「でも、私はあなたに感謝していますし、あなたのことが好きです」
イチカ「え…?」
エタ「なので」
バトルシステムを起動させ、ガンプラをセットする
エタ「…このやり場のない気持ちは、バトルにぶつけることにしました」
イチカ「それが…エタっちのしたいことなの…?」
エタ「はい、なので本気で行かせてもらいます」
イチカ「…わかった、それなら受けて立つよ!」
イチカさんがZ-ark-IIを取り出しセットする
エタ「…ふぅ…ルリネ・エタ、ダブルオーガンダムエタニティ」
イチカ「デンノ・イチカ、Z-ark-II!」
二人「目標へ飛翔する!!」
ふたつのガンプラが出撃し、荒野に降り立つ
何も障害物のないフィールド、純粋な一騎打ち
イチカ「エタっちが本気ならこっちも本気で行くよ!」
バトルスタートと同時にZ-ark-IIが二丁のGNピストルビットで連射を仕掛けてくるが、エタニティの片翼のウイングバインダーを展開し機動力で避ける
エタ「私の気持ち、あなたに全部ぶつけます!」
私はGNバスターサイスのバスターソードモードで斬り掛かり、Z-ark-IIがそれをGNピストルビット二丁で受け止める
イチカ「うおっ…重たい…!」
Z-ark-IIが弾かれ距離ができる
イチカ「うっ…なら距離を取れば!」
エタ「逃がしません!」
ウイングバインダーを左腕に装着し、2文のM100 バラエーナプラズマ収束ビーム砲を最大火力で発射する
イチカ「うわっ!?」
不意はつけたがギリギリで回避された
イチカ「今度はこっちの番!」
遠距離からGNピストルビットで牽制されるが先程と同じく推力で避けるが、かなり距離を取られた
最大火力のビーム砲はGN粒子の消費が激しく2度目の使用は厳しい
かと言ってこの距離で近づこうものならピストルで蜂の巣にされる
エタ「さて、どうしましょうか…」
考えた末、ある行動に出ることにした
エタ「一か八かですが…やるしかないですね」
GNバスターサイスを腰にマウントし、GNダイバーソードを手に持つ
エタ「行けるよね、相棒!」
ウイングバインダーを展開し、銃弾が飛び交う中に最大出力で突っ込む
当然GNピストルビットによる乱射が始まる
エタ「せやぁぁぁぁ!!」
なんと飛んでくる銃弾を剣で弾きながら進んでいた
イチカ「うっそぉ!?」
そして剣の間合いまで近づきGNダイバーソードでZ-ark-IIを斬りつける
エタ「もらった!!」
イチカ「くっ!TRAN-ZAKU!!」
Z-ark-IIが紅く染まり、紙一重でかわされたが、GNピストルビットを破壊することが出来た
イチカ「ここだぁぁ!」
Z-ark-IIは腰のヒートホークを手に取り斬り掛かる
エタ「くっ…!」
咄嗟に剣で防いだがその圧倒的なパワーでGNダイバーソードを破壊され、そのまま胴体にダメージを受けてしまった
お互い使える武装は近接武器のみ
私はGNバスターサイスを取り出し、イチカさんはヒートホークを構える
イチカ「ここで決めるよ!」
エタ「はい、ここでこれで終わらせます!TRANS-AM!!」
ダブルオーガンダムエタニティが紅に染まる
Z-ark-IIが仕掛けてきた
イチカ「はぁぁぁぁ!!」
エタ「やぁぁぁぁ!!」
ヒートホークとGNバスターサイスがぶつかり合い、激しい金属音が響く
激しい斬り合いが続き、互いのガンプラが傷ついていく
エタ「はぁっ!」
Z-ark-IIの左腕をバスターソードが切り落とし
イチカ「くっ…せやぁっ!」
エタニティのウイングバインダーをヒートホークが切り裂く
お互いのガンプラが中破状態、耐久値も残りわずかとなった
エタ「はぁっ…はぁっ…これで…最後です…!」
イチカ「うん…トドメ、刺すよ…!」
エタニティはGNバスターサイスを大鎌に変形させ両手で構える
エタ&イチカ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
二人のガンプラが同時に突撃する
エタニティが鎌でZ-ark-IIの首を刈り取り、Z-ark-IIが斧でエタニティの胴体を切り裂いた
ふたつのガンプラが爆散し、大量のGN粒子が放出される
激戦の結果は引き分けとなり、バトルエンドの音声と共に2人が倒れる
イチカ「はぁ…はぁ…エタっち〜!」
エタ「はぁっはぁっ…なんですか…?」
イチカ「すっごい楽しかったぁ!!」
エタ「ははっ…私もです」
イチカ「あっそういえば!」
イチカさんが突然起き上がる
イチカ「結局なんで私のこと嫌いだったの!?」
そういえばバトルの理由それだった
エタ「…ふふっ、忘れちゃいました!」
満面の笑みで答える
バトルをしている間に正直もうどうでもよくなっていたのだ
イチカ「え〜!なにそれ〜!」
エタ「あははっ!」
イチカ「もう、罰としてもっとバトルしてもらうからね!」
エタ「ふふっ、いいですよ、いっちゃん♪」
イチカ「まったくぅ……ん?今なんて言ったの?」
エタ「えへへっ、なんでもな〜いっ!」
次回予告
アイナ「私ももっと強くならないと」
エタ「アイナは私が守るよ〜!」
アイナ「もうっ!守られるだけじゃ嫌なの!」
イチカ「何だこのシスコン」
次回
第5色〜英雄の色〜