転生したら変哲もない現代社会なのだが、これは一体何の世界? 作:柳瀬塔矢
目覚めてから数日、とても忙しかったことだけは覚えている。事情聴取に始まりカウンセリング、周りへと対応などやることが多かったのだ。特に雫には迷惑をかけたと思っている。「直政くんだけ目覚めないから心配したんだからね!?」と言われたのは素直に謝った。家族だが、親父には「すまない」と言われたが、正直親父のせいではないと分かっているので気にしなくていいと伝えておいた。しかしこれで困ったのは母親の方だ。親父が頭を下げたのが気に食わなかったのか扱いがさらにひどくなっていった。まぁ見舞いに一度も来なかった時点で親として失格だと思うけどな。学校は不幸な事故として処理された。冬休みがおわり、教室に入ると心配されたがそれも初日だけ。最近の子供はそう言うところ関心がないからなぁ・・・と言ってもずっと絡まれるのも鬱陶しいだけなんだがな。そうやって二月になり、今では少しだけ日常に近づいた気がする。近くにあるイベントといえば、あの事件について動きがあった位だ。なんか霊媒師? による霊媒が行われるそうだ。これで犯人が捕まってくれると嬉しい。というのも御剣の父さんである信さんが亡くなってしまったのだ。俺が気絶したあと誰がに撃ち殺されたそうで、その犯人はいまだに捕まってないそうだ。
そして今日、2月14日はバレンタイン。土曜日なのもあって街は浮かれている。こんな日は家でおとなしくしている方がいい。外に出てチョコなんかもらったところでお返しなんか忘れてしまうのだから。なんて思っていると家のチャイムが鳴る。誰だろうと思いながらインターホンのカメラを見てみると雫が写っていた。俺はそのまま扉を開けて「どうした?」と聞くと雫はもじもじしている。
「あのね、チョコ作ってみたんだけど、いる?」
なんて聞いてくるからなんだなんだと思ってしまう。いくら雫と会ってからもう3年経過し、もうじき4年になるにしても流石にチョコは驚いた。
「ありがたく貰っておくよ。寒かったんじゃない? 上がる?」
と聞くと、「うん」とだけ返ってきた。そしてお互い座布団に座りつつ無言でいる。なんか話した方がいいのだろうが何を話せばいいのかわからない。このチョコに触れるのは駄目だろうな。雫は乙女なところがあるからなにがおこるのか分からない。
「なんかテレビでも見るか?」
なんて聞いてみると何かしらの決心がついたのかきちんと俺の方を見てこう言ってきた。
「明日、道場で待ってるから」
そう言って雫は帰っていた。正直なんでこうなったのかは分からないから明日を待つことにする。
そして次の日、俺は言われた通り道場に向かった。雫は防具を着て待っていた。
「着替えて。話はそれからよ」
俺は言われた通り防具を着て雫の話を待つ。
「・・・私には伝えたいことがある。でも今のままだとどうしても決心が鈍りそうだからあなたに試合で勝ってから伝えることにするわ。だから構えて」
俺は迷わなかった。もし雫が伝えたいことがあって、そのために俺に勝ちたいのならそこに手加減は不要だと感じた。そして試合が始まる。
ルールは簡単。一本を取るだけ。それだけのルールで俺たちは試合を始めた。声を出さなくてもお互いがわかってるならいいのだ。だからこそ剣気がいつもよりも鋭くなっているのを感じた。
それから5分、いや、10分? どれだけ経ったか分からないほどに俺たちは闘った。そして、今、決着がついた。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
「ふー、ふー、ふー、ふー」
お互いに体力の果ての果てまで使った。そして、
「俺の負けだな。やっぱり雫は強いよ」
俺は後ろに倒れた。もう立ってるのが辛いのだ。ここまでやったんだ、雫も不満は持ってないはずだが・・・
「それで、伝えたいことってなんだ?」
それだけ聞いてあとは黙っておく。どれだけでも待ってやる。だってここまでして伝えたいことなのだから。
「・・・私たちが出会ってもう3年? 4年? それくらい一緒にいてさ、なんか最初はドキドキするなぁってしか思わなかったのよ。だけど途中から一緒にいたいな、離れたくないな、って思うようになって好きなんだな、って自覚したの。だからさ、直政くん。私と付き合ってくれますか?」
・・・驚いたな。まさか告白なんかしてくるとは思わなかった。なんでこんなやり方で・・・っておい! 天井裏! なに潜んでんだ! あれか!? さっさとOKしろってか!?
「ああ。こちらこそよろしくな、雫」
「・・・うん!」
可愛いな。やっぱり。さて、
「それで今二つほど言っておきたいことがあるんだが、いいか?」
雫は疑問に思いつつも「うん」といってくれた。
「まず一つ目。・・・おい! 天井裏! 潜んでんじゃねぇよ! 怖いんだよ、普通にさ! いくら大事にしてる娘だからってそれはないんじゃないか!?」
雫は「!?」となっていた。まさか雫の仕込みじゃなかったのか。そして出てきたのは師範だった。
「師範かよ、一体なにしてんだよ本当にさ、ほら、雫だって顔真っ赤にしてるぞ?」
そう。雫はこのことがバレていなかったと思っていたからこんなことをしてきたのだ。まさかバレてるとは思わず顔が真っ赤になってしまっているのだ。すると師範は悪びれもせず
「お主だって雫がいじめられたら「そりゃ殺りますよ」ほらの。所詮変わらんのよ儂等は」
ちくしょう。そう言われたら確かにそうだけども。まぁとにかく、
「認めてもらいますよ。雫とは恋人になりました。なんと言われようと曲げる気はありません」
「ふん、雫に負けたやつが何を言う」
「それじゃなんでもありでやります?」
「いいだろう「・・・ふん!」ってこんなものかの?」
まさか初手奇襲式竹刀投げが効かないとは! そんじゃ、
縮地! 蹴り上げ! 脚を内側にやられた! ってやば! 右腕!? 右腕でずらして右足軸の回し蹴り! 止められた!? 左手刀・・・切り通せ! なんでも切れるんだろ!? なら見せてくれ! 絶望を、切り裂けぇ! ・・・通った!? 獄門蹴り! 縮地からのボディブロー!
「はあっ、はあっ、・・・どうだ?」
ってこれフラグじゃん! まぁ一撃どころじゃなく与えたから良いか。
そして、雫と恋人になった。それから6年と少しして、とある月曜日、ついに異世界に召喚された。
この間に、雫が虐められたり(光輝関連)したのを別の学校だからと遠慮せず闇討ちしたり自殺しようとした女子を救ったりクラスにいた引きこもりを更生させたり色々とありました。ちなみに二つ目を言ってないのは仕様です。うっかりがたまにあります。もちろんこの後雫にそのことを聞かれますが、本気で忘れてます。まぁ忘れてなかったら八重樫家にお世話になるんですけどね。忘れてますから。
タグを追加します。いやぁ、告白ってされたこともした事もないので難しいですねぇ。て事で次回からありふれですね。ではでは。
本編に他に転生者を出す?
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出す
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出さない
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そんなことよりアイス食べたい
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ソフトクリームだろうが
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かき氷を忘れるな