Q.恋愛脳の男は決闘で恋ができますか?   作:ウェットルver.2

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 題名は「紅緋」氏の遊戯王二次創作作品「LDS総合コースの竜姫」より。
 完結・完走祝いの意も込めて投稿させていただきます。完走は凄い。完走は凄い。


LDS融合コースの石英(クォーツ)(4話)

 教室がざわめくなか、塾講師から手渡される封筒の束。

 前の席から受け取り、自分のぶんを受け取り、後ろの席へ封筒の束を回す。

 これを繰り返し、やがて光津真澄の手にもひとつの封筒が届く。

 

 封筒の重みを軽く感じる者、重苦しく感じる者。

 それぞれが思うがまま表情を歪め、恐る恐ると中身を確認した。

 

 LDS塾生の全員が、なにかと気にするもの。

 そう、春期試験の結果発表である。(ARC-Vの当時の季節は夏。)

 

「悪くは、ないわね。」

 

 しかし、光津真澄にとってはどうでもいい。

 ひとりの決闘者を乗り越えなければ、ほとんどの成績はおまけだ。

 蛇喰(じゃばみ)遊鬼(ゆうき)に勝利し、己の実力を実感できてこそ「成長」なのだ。

 でなければ、ほかの塾生や試験に勝利し、よいペーパー試験の成績を叩き出そうと、それらは彼に勝利するまでの机上の空論を積み重ねた素振りの練習にひとしい。

 とはいえ、両親に報告する成績としては「上の上」。

 LDSに在籍し続ける口実としては悪くない。

 

「学びたての去年の成績よりは、伸び悩みがあって怖いかもしれない。」

 

 塾講師マルコは朗らかに笑いながら、身振り手振りを交えて語りかける。

 

「だが、夏休みになれば!

 キミたちはデュエルに情熱を注ぐ機会に恵まれるだろう。

 成長という芽は芽吹くまでが遅く、実力という花は咲くまでがゆるやかだ。

 つぼみが開かれる日まで、けっしてしおれて項垂れないかぎり!

 諸君の努力は、かならず君たちに報いるだろう!」

 

 さすがマルコ先生、いいことを言う。

 そう真澄は思いながら、封筒の中に成績表をしまう。

 

「それでは、今日の講義はここまで!

 道中気をつけて帰りたまえ。アディオス!」

 

 

 

 

「こういうとき、本当(ホンット)やることがないな。」

 

 教室を離れて、LDSのエントランスへ。

 フリー対戦もできるテーブルエリアで、ひとりの少年が座っていた。

 彼女の目当ては、その少年だ。蛇喰遊鬼。

 今、このときに彼へデュエルを挑むのが、最後の成績発表にふさわしい。

 

「あら、……遊鬼?」

 

 なぜかその彼は、デッキから五枚ドローする。

 デュエル開始のカードさばき。手札を見つめた。

 

 対戦相手なんかいないのに。

 手札をデッキに戻して、またシャッフルする。

 

 シャッフル。五枚ドロー。

 シャッフル。五枚ドロー。

 シャッフル、五枚ドロー、シャッフル、五枚ドロー、

 シャッフル……五枚ドロー、シャッフル……五枚ドロー。

 シャッフル……五枚ドロー、シャッフル、

 

「な、なにをしているのよ……?」

 

 思わず問いかける真澄。

 はたから見れば、意味などない作業の繰り返し。

 そんなものを真剣な顔をして、遊鬼が続けるなど理解は及ばず、

 

「あ、いえ、まさか、……『Dドロー確率論』?

 それを初手から? うそでしょ?」

 

 まもなく気づき、呆気にとられる。

 

「…………うん、それ。

 ……総合コースの分野だけど、……基礎は、だいじ。」

 

 ぐっ。

 と、親指を立てて言葉を返す遊鬼。

 所詮“転移者”である蛇喰遊鬼にとって、別段苦痛になる作業でもない。

 LDSの受講内容とは似て非なる知識や知恵をもってして、独自のデッキ構築論を念頭に置き、『最初の1ターン目での手札の状態』を確認する程度の作業であれば。

 

 カードゲームは運の要素が絡む。

 どれだけの理論やカードがあろうと、「自分が強い」という屁理屈を証明しない。

 

 愛するカードと共に勝利するために。

 自分の弱さ、つたなさで負けないために。

 昨日までの知識や知恵よりも、古今東西の多くの理論とカードを探し求め、時には対戦相手からも学び、最適なデッキ構築を模索し続ける。

 なにをもって最大効率とし、なにをもって最適解と認めるかは、それぞれのデュエリストが望む戦略や戦法、各ターンの最終盤面によって大きく異なる。

 

 これらを踏まえても避けきれない運命じみた問題が、『手札事故』だ。

 大会優勝経験のあるデュエリストのデッキでも、「まだ引きたくない」カードを最初のドローで引き寄せてしまい、実現したい戦略が再現不可能になるなど珍しくない。

 さながら交通事故が発生して渋滞を起こした高速道路を走る車のような、遅々としたゲーム進行になってしまう。そうなってしまえば、対戦相手に攻め込まれやすい。

 

 だから、彼は意識してしまう。

 

「……確率だけで言えば、『絶対に避けられない』手札の事故はあるから。

 …………『その確率以外』での手札さえ改善できれば、なんの問題もない。」

「ああ、それで毎回《ヴェルズ・オピオン》を出せるのね。」

 

 先攻からレベル5以上のモンスターの特殊召喚を封じる。

 なおかつ任意の魔法罠カードを1枚だけ、デッキから手札にくわえる。

 そんな強力で超弩級(かっこよ)すぎるドラゴンを場に出すために、どうやって「ヴェルズ」モンスターを場に2体ならべるのかを研究する。し続けた。()()()()()()

 

 かくして彼の努力は報われる。

 つまり、LDSのエリートが号泣する地獄絵図(クソゲー)である。

 

 理論値で最短でひたむきに。

 ほぼ確定で呼びだされる《ヴェルズ・オピオン》。

 そんなもんを真正面からやられて、しっかりと再起できている者のほうが希少だ。

 

 動機(恋心)はどうあれ、諦めない光津真澄。

 召喚法の都合上、彼の妨害をものともしない志島北斗。

 カードの豊富さにより、柔軟に対処できなくはない刀堂刃。

 

 あとは、性格的な問題。

 ……もとい“強み”で、再起そのものが極端に早い沢渡シンゴ。

 ほか、性格や趣味嗜好、思想や若さから素直に受け入れた者たちにかぎる。

 

 できなかった者は、いずれもLDSで勉学に励んだからこそ、これまでの学習の意味を問われた現実に打ちのめされた者……いわゆる制服組を含めた社会人が多かった。

 

「制服組になるの、あなたがいちばん早そうね。」

 

 ため息を吐く真澄は、ほんのわずかに彼の“活躍”を思い返す。

 

 機械的に、半自動的に。

 絶望的な盤面を再現できる。しかも何度でも。

 かつ此方(こちら)の戦略が通じないなど、悪夢そのものだ。

 

 二年前。

 憧れの制服組が頭を抱え、LDSの特権に(おぼ)れた塾生は彼のイカサマを疑い、そんな塾生たちよりも(さと)い塾生であれば彼我の差に絶望してLDSから退塾する。

 デュエルの悪夢はLDSの悪夢となり、ひとつの変革をもたらした。

 

 あたえられた力や知識だけで勝てるほど、デュエルは甘くない。

 ……という、冷静に考えてみれば当然の、普通すぎる現実が常識になったのだ。

 

 「まわりの男子よりは大人びているつもり」の少女らしい気持ち。

 ある種の、やらかす男子を俯瞰する“だけ”だからこそ、どうしようもなく己を勘違いした評価と感情があった。そんな彼女でも、正真正銘の理不尽な脅威を見て思わずやらかせば、現実により醒まされる妄想という名の己の虚像へと嫌でも気づかされる。

 

 

 

 

「…………ほんと、今のあなたは楽しそうよね。」

 

 そう、思い返せば、二年前。

 私の心に焼きついた、どこか退屈そうな顔だった蛇喰幽鬼。

 同門である塾生たちの実力なんて興味も関心も失った、という冷めた目。

 あれを侮辱だと思い込み、食ってかかった結果がアクション・カード頼りの勝利。

 ……もはや、私の実力がどこにあるのかもわからない。そんなものなどない、と、自ら断言してしまったかのような結末。みじめだった。くやしかった。

 

 当時のLDS塾生で、私だけが、彼に勝てたのだとしても。

 あんな勝利は、なにひとつも私が「屈辱だ」と勘違いした感情を晴らさない。

 私に屈辱を味あわせたのは、彼ではあるが、彼ではなかった。

 

 きっと彼にだけは、私の実力では勝てないのだろう。

 

 たったそれだけの現実がうっすらと見えても認めず、強敵を強敵と認めず。

 「どこかに精神的、実力的な非があって、そこにつけこめば彼に勝てる」と錯覚した、どこが大人びているんだかと笑いたくなるほどの。

 卑怯極まりない私自身の心が、とっくに私の努力を侮辱していた。

 そんな自分の感情ひとつで、自分の価値をより低く見定めた現実に気がついて、自分で自分を侮辱していると理解したから、なおさら私は挫折を知った。

 

 デュエリストであること。

 その研磨を(おこた)ったのに、それ以外を口実に相手の努力や実力を低く見積もるという態度は、転じて彼に負けた自分は「努力も実力も彼以下だ」と認めたのも同然なのだから。

 

 心の奥底にまで。

 私は彼に、挫折を刻みこまれたのだ。

 

 しかし、LDS変革の渦中どころか、あの中心。

 当時の私たちの希望を飲み()す、渦潮(うずしお)(あな)にいる彼にとっては。

 ()()()()()()()、ただ「自分の腕を磨くこと」が第一だったのだ。

 

 そんな彼が。

 運任せに近い、屈辱的な勝利をした私に興味関心を持つなど。

 本当ならば、ありえないと思う。顔や髪に自信がないわけではない。

 むしろ、そういうことが関わる感情であれば、おそらく私のほうが強い。

 その感情とは別に想う感情のせいで、彼よりは素直ではないだけで。

 

 私の認めたデュエリスト。

 私の認めた、同年代の強い異性。

 なんとなく焦るほどには自覚はしている。

 彼と初めて出会い、初めてデュエルをした日から。

 

 冷静に、落ち着いて、ふりかえっても。

 

 心のどこかで彼は、私も、私が彼に勝つことを。

 今度こそ、「本当に実力で勝つ」ことを、待ち望んでいる。

 なのに、勝負を挑めば挑むほどに、おたがいに縮まる気がしない実力差なりに成長を認めあうほどに、どこか心の距離まで認めてしまっている私に気づく。

 

 カードへの思い入れひとつ。

 カードのための戦略、戦法のひとつ。

 どこかで知識や理論を共有し、感情を共有し、おなじ場所で飲み物を買い。

 なんとなく始めた、意味も価値も生産性もない会話から、また共感をしあって。

 「意識するな」と、思わず考え、「意識するって何を?」と、自分に問いかけ、かえって意識をして思いをめぐらせ、考えこみ、彼と顔を合わせれば、ああ。

 

 どうしてまだ私は彼に勝てないのだと、憂鬱になった。

 それさえできれば、気兼ねなく、……周囲に? 自分に? 彼に?

 どれでもおなじ。心の底から、過去を気にすることなく言えるはずだ。

 なにを? なんでもいい、特別な感情ならどんなものより先に言いたい。

 

 実は、そんな後悔や恥を気にしなくても。

 案外にも、まわりは認めて応援するのかもと楽観視しても。

 

 だとしても、最悪だと思う。

 こんな、どこか陰気な初恋なんて。

 普通の恋はもっと明るくて、からかわれても恥ずかしいだけなのだろうに。

 

 自分の黒歴史がそのまま初恋のきっかけです、なんて。

 どう知人に相談すればいい。どう両親に打ち明ければいい。

 おかげで私の初恋は、参考書になる恋愛小説や少女漫画を求め、よりこじれる。

 間接キスひとつで何十分も更衣室で惚けたのが、その証拠だ。

 手をつなごうものなら、なにをやらかすかが恐ろしい。

 私を信じきれない。

 

 だというのに、当の彼はまたしても。

 私への興味関心が先で、こちらの繊細(ささい)な気持ちなど気づかないのだ。

 

「……まあ、それは、そうなのだろうけれども。」

 

 だって、こんな気持ち、言えば距離が離れるかもしれないし。

 

 

 

 

「…………どうしたの?」

「なんでもない。」

 

 乙女の返事に首をかしげながらも、少年は作業を続けていく。

 いくつかカードを入れ替えて、デッキケースをふたつ開く。

 

 赤いデッキケースと、紫色のデッキケース。

 赤色のほうにデッキを収め、紫色のほうに余ったカードを収め、腰のベルトにあるホルダーへ、それぞれのデッキケースを収める。

 立ちあがった頃には、一人前のデュエリストのできあがりだ。

 

「……デュエル、する?」

「や。今は気分じゃないのよ。」

「…………なん、だと。……マジ?」

「そこまでおどろくの?」

 

 猫のフレーメン反応じみた顔をみせる少年をみて、おもわず笑みをこぼす。

 

「……決闘者は、……申し込まれたら、すぐデュエルじゃないの……?」

「どんな魔境よ? あなたの御両親の故郷?」

「……そっかあ、勘違いか。」

 

 着信音。

 少年がデュエルディスクのパッドを取り出し、電話に出る。

 

「……はいほー。」

『なあにがハイホーっすか!?』

「……どしたの柿本?」

『沢渡さんが襲われたんっすよ!』

「…………はあ?」

 

『榊遊矢に!!!』

 

 次の瞬間、光津真澄は目を疑った。

 通話内容は柿本の大声のせいでよく聞こえた。それはいい。

 

 少年、蛇喰遊鬼が。

 なあんだ、そんなことか、と。

 あまりにも興味がなさそうな冷ややかな目で、

 

「……あの榊遊矢が?

 どうせ沢渡のウソでしょ?」

『えっ』

「いくら親友でも、ウソは付き合わない。

 マジなら自分で電話に出る。そのくらいの根性はあるって信じてる。」

 

 あれだけ長いつきあいがある沢渡よりも、榊遊矢を信じたのだ。

 というより、沢渡を信じているから、柿本の言葉は信じないのか。

 

「デュエルでのツケは、デュエルで返せよ。」

『ごもっとも! ですけども!』

 

 どちらにしても、今の言葉には。

 感情が希薄なのかと錯覚するほど思慮にふける時間が長い彼にしては、あまりにも早計というか、普通の塾生のような早さで言い切るほどの「熱」があった。

 

「いちいち、……おまえを盾に使うなら、『後ろめたい』ってコト。

 (沢渡が)大伴と山部にもさせてるの? それ。」

『え、あっ、いやあの、』

「……ふーん。言っておいて。」

 

 ぽこぽこ、ぐつぐつ、ゴトゴト、ぼこぼこと。

 沸騰し始める鍋の水じみた「熱」が、遊鬼の顔を険しい様相に変えた。

 

「次、おなじのに巻きこんだら。

 ()()()()()()()()()()()()()()

『えっちょっ』

 

 ぷつっ、と切られた通話音が。

 そっくりそのまま、少年の理性の糸が切れた音に聞こえた。

 

「どうしたのよ。あのバカ、なにかやらかした?」

「真澄。」

「……えっ?」

 

 めずらしく、ストレートに自分の名前を呼ばれて固まる。

 

「時間空いてる?」

「空いてるけど、」

 

 いつもよりも、距離を詰めるように近づかれて固まる。

 

「………………いや、ごめん。」

「遊鬼? どうしたのよ……?」

 

 そこまで近づいておいて、少年のほうが固まり、迷い、一歩下がる。

 

「やつあたりとか、気分を変えるための『道具』みたいな。

 そういうので誘うところだった。……ごめん。」

「……。」

 

 真澄は少年が座っていた席の、対面にまわりこむ。

 いつもならば沢渡シンゴが座る位置に、光津真澄が座りこむ。

 

「……え?」

「なにが『え?』よ。」

 

 そのまま居座り、デュエルディスクのパッドからデッキを引き抜く。

 

「デュエル、したいんでしょ?」

「…………へ?」

 

 デッキのシャッフルを終えて、右手に収めたまま差し出す。

 

「付き合うわよ、そのくらい。『受け止めてあげる』って言ってるの。

 へんなところで じれったいのよ あなた。」

 

 少年をみあげる少女の目は、冷淡なようで暖かい。

 

「ほら、デッキカット。」

「……う、うん。」

 

 椅子に座り直し、遊鬼はデッキの下へ、てのひらを広げる。

 

「ん。」

「……うん。」

 

 さながら少女の手を受け取るように

 真澄のデッキを受け取り、山札を分けて順番を入れ替えて返す。

 

「……じゃあ、ボクのデッキも。」

「ええ。」

 

 光津真澄の誘いに応じ、蛇喰遊鬼はデュエルへ挑む。

 決闘と呼ぶには賭けるものがなく、勝利を求めるわりに殺気もなく。

 彼女なりの”貰い物”をデュエルで返すために、テーブルのむこうの少年に語りかける。

 

「さあ、デュエルよ。」

「……うん、デュエル。」

 

 邪魔者(沢渡のバカ)が割りこめない、ふたりきりの遊戯(時間)へ。

 

 

 

 

 

【Q,恋愛脳の男は決闘(デュエル)で恋ができますか?】

【A,気を許せる決闘者には、デッキを手で直接渡すひともいます。まず日頃から、自分の顔や頭にふれた手指を清潔にすることから始めましょう。】

 

【Q,……カラオケに誘えばよかったかな……?】

【A,「個室に男女がふたりきり」は普通に怖いです。友達をひとりふたり増やしても男女比を問わず、あなたの友達だけの場合は相手の居場所がなく、自動的にあなたを頼り近寄るしかなくなるので、どっちみち怖いです。やめましょう。】

 


今日の最強カード

・《ヴェルズ・オピオン》

 あらゆる特殊召喚を「レベル5以上」にかぎり禁じる効果①と、エクシーズ素材を消費することで「侵略の」魔法罠カードを手札にくわえる効果②を持つ、ほとんどの時代で決闘者の恨みを買いまくり、あらゆる召喚法に喧嘩を売ったエクシーズ・モンスター。

 

 遊戯王主人公のエースモンスターの攻撃力2500を50上回る攻撃力を持ち、先攻でも後攻でも相手のカードが「レベル5以上、攻撃力2500以下」なら問答無用で封殺できる。

 なおかつサーチできる速攻魔法《侵略の汎発感染》は自身に魔法罠耐性を付与し、このカードを無力化する手段のほとんどを無力化可能。

 もちろんレベル5以上である「壊獣」モンスターの特殊召喚コストにもされない。

 このため、現代遊戯王でも時折大会環境に殴りこんだ入賞記録が散見される事も。

 

 こいつで蛇喰遊鬼が猛威をふるうとは「そういうこと」である。

 

 欠点はエクシーズ素材をすべて失うと効果①が失われるため、あまり積極的に手札を増やせるモンスターではない点と、エクシーズ召喚、リンク召喚を阻害できるかは相手の展開方法次第であるという点。アドバンス召喚を妨害できないのも弱点だと言えなくはない。

 よって、【ふわんだりぃず】や【帝】は天敵。

 不便さは「ヴェルズ」モンスター2体のみでしかエクシーズ召喚できないこと。

 

 LDSにおいては、その(あまりにもあんまりな)制圧力からエクシーズ召喚コース一強になりかねないため、それぞれの塾生が思いつくかぎりの方法で突破に挑む。

 

 

「……2.5次元(に〇さんじ)の伝説のVtuber(ま〇ろ)は言った。

 『先攻ドローを10回繰り返して8,9回初動揃えばヨシ』……!」




 届かない以前に届けない。
 (シンプルにプレイヤーとしては湿度高すぎるから)それは(ドン引かれると思って、わかってちょうだいとは言えず遠慮するのは)そう。


 おしらせ

 活動記録を読み返した結果、どうも精神状態が相当にまいった状態で無理やり作品投稿をした回があると判明したため、「憑き、秘め。(4話)」と「決闘馬鹿が啼く頃に(5話)」は没原稿として「没原稿」の章に挿入させていただきます。
 本日より本作品は可能な限り、落ち着いて制作できる時期に執筆する事と致しますので、次回が数か月をかけて投稿される場合がございます。ご了承ください。
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