イフリートとドム系、あとリサイクルMSが好きです。
『ったくよぉ…なんで警備なんてしないといけないんだよ……』
『まぁそう言うな三番機』
『そうそう、仕事してないと給料泥棒なんて言われちゃうだろ?』
『四番の言う通り、例え相手がアナハイムでもな……』
暗闇の無重力空間、宇宙…そこに光る星の光とは違う四つの輝きは四機の量産型MSのバックパックより発生する人工の輝き。
四機のジェガンはロンドベルの量産型MS、そのパイロットはアナハイム・エレクトロニクスに依頼され警備を行っている。
『しっかしどうしたのかねぇ…何か異様にピリピリしてたしさ……』
『お前、知らないのか?』
『何が?』
『アナハイムの試験MSが何者かに奪取されたんだとよ……』
『奪取って…またか!?』
警備をしているわりには噂話や雑談をする四機のジェガンのパイロット達。
しかし彼らの余裕は一瞬にしてなくなることとなる。
『ギャァァァァァア!!!』
一瞬、ジェガンを横切るように一閃が走り次の瞬間…ジェガンは上半身と下半身が真っ二つに焼き斬れてしまった。
『な、なんだ!?』
『三番機がやられたのか!?』
『敵は…どこだ?』
残った三機は背中を合わせ警戒するも次の瞬間には……
『ヒッ…ガァァァァァァァア!?』
一機のジェガンがメインカメラを潰され、そして機体を斜めに焼き斬られた。
『二番機が…敵は!?敵はどこだ!?』
『来るぞ!!!』
二機のジェガンのカメラに映ったモノ…それは機体を大きく上回る巨大な大鉈を構え迫り来る黒き鬼神の姿……。
『アァァァァァア!?』
一機は大鉈にコックピットを貫かれ、
『くそっ……』
最後の一機は縦に真っ二つに焼き斬られ…警備についていた四機のジェガンは全滅してしまったのであった……。
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『グロウスバイル、着艦する……』
『了解した、ガイドに従ってくれ』
黒いMSが濃緑の戦艦に着艦する……
「いやぁ…疲れたわぁ……」
と、自分の肩を揉みつつブリッジに現れた青年は近くで機器を見ていた男に話しかけた。
「ははは、お疲れ様…」
男は陽気に労いの言葉を返すと、茶化すようにこう言った。
「マリーダの心労を減らす為に乗り慣れない機体で出撃するなんて、すみにおけないやつだな……」
男はケラケラ笑い、青年は照れとはまた違う変な顔をした。
「おいおい…冗談はよせやギルボア…ほら、親父も見てるじゃねぇか……」
こりゃ失敬…とギルボアと呼ばれた男はケラケラ笑い、計器を見始めた。
「何より、家族を守るってのは当然だろ?」
そう言うと青年は半無重力空間の中をジャンプし、少し高い位置にある座席に座っている男の前に着地した。
「おう親父、今戻った」
「あぁ…ご苦労だった」
親父と呼ばれた男はぶっきらぼうに返すと、立て続けにこう言った。
「マリーダが呼んでいるぞ……」
「マリーダが?」
青年は不思議そうな顔をすると、男はため息をひとつ、そしてこう付け加えた。
「早く行ってやれ」
「あ、おう……」
青年は首をかしげつつ渋々とブリッジを出て行った。