「嫌な予感はしてたんだが…やはりか……」
艦に到着した後急いでグロウスバイルを発進させ、ものの一分も掛けずにマリーダの元へ到着したが……
そこにはグロウスバイルの機動性には劣るものの、かなり素早く移動しマリーダの乗るクシャトリヤを翻弄するガンダムの姿がそこにあった。
あ、いや…冷静に分析している場合でもないか……
「マリーダ、撤退だ!退け……っ」
頭に取り付けてある(多分頭部バルカン的なポジションなんだろう)フラッシュランチャーを使い、クシャトリヤの手を引きガンダムと引き離す…もうちょい俺が遅かったらガンダムのビームサーベルでクシャトリヤ斬られていたぞこれ。
ガンダムの胸部…つまりコクピット付近を蹴飛ばし、退却する。
『バイ……ヒ…か!?』
フラッシュの影響で一時的に計器がイカれている中、マリーダはこちらに通信を送ってきた。
こちらはフラッシュ対策をしているので問題はないが、所々ノイズが混ざっているのはあちらの影響だろう。
「あぁ、撤退だ…親父も艦に戻った……」
『そうか…助けてくれてありがとう……』
「気にするな…ガンダムは苦手なんだろう?」
諸事情でマリーダはガンダムを嫌っている…まるで親の仇かそれ以上に。
だがなんとも言えない事に俺が乗っているグロウスバイルは、形状は些か違うもののガンダムという名がついている。
マリーダはそこを気にしていないのだろうか?とは度々考えているのだが、少なくとも嫌われてはいないのだろうと思っている。
『あぁ、ガンダムは敵だ……』
訂正する…そう思いたい。
「はは、じゃあ俺も敵か……」
『そういうのはズルいぞ!!!』
怒鳴られてしまった……
マリーダに負担をかけない程度のスピードでガランシェールを目指していたが、それなりのスピードで移動できたので終わりが見えてきた。
「ガランシェール、聞こえるか?グロウスバイル、クシャトリヤ共に着艦するぞ」
ガランシェールの構造上一機ずつしか格納できない…ここはクシャトリヤを優先しておこう。
『了解した……』
ギルボアが返答してくる、あいつもマリーダの事を心配しているらしい。
「先に行け、マリーダ」
なら安心させてやらんとな……
『あ、あぁ…わかった……』
さて、マリーダとクシャトリヤの回収も済んだしあとの心配事はうちの上司様からのお小言だけ。
ガンダムの相手してお疲れのマリーダは休ませるとして、交渉を担当した俺と親父の二人は上から有難~いお小言を頂かないといけない。
「いやはやなんとも……」
マリーダはプロトレイIOVE過ぎますね……