フォージャー家の長男坊   作:村岡8bit

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お ま た せ

UAが一万をこえていたので流石に投稿しなきゃまずいと感じた故、初投稿です。

あと、バーが伸びてました。わーい


拓也!じゃなくて黄昏!

「ああ、できれば読み書きができる子を探しているのですが」

 

少しは離れた所、正確には廊下の方から、2つの足音と共に声が聞こえてきた。

間違いない、この声、このセリフ……

江口拓也だぁぁぁ!間違えた!黄昏さんだぁぁぁぁ!

 

 

「あに、いかれた」

 

 

何を言っているんだアーニャ、俺はいつもどおりだぞ!

 

 

「そうだった……」

 

 

アーニャは頭を垂れ、orzのポーズになる。

そこまで絶望されると逆に清々しいな!

 

その時、アーニャの手がピクリと跳ねた。おそらく、黄昏さんの心の声が聞こえてきたのだろう。

初めて聞く声に警戒したのだろうか、アーニャが立ち上ってこちらへ駆け寄って来たかと思えば、俺の背中、というか腰辺りをキュッと掴み、俺の後ろに隠れるかのような体勢を取った。

 

しばらくもしないうちにブタゴリラ(仮称)と黄昏さんが部屋に来た。

 

 

「おい!モミジ!アーニャ!」

 

 

うっせーなブタゴリラ!という罵倒を心の声でブチかます。

アーニャの方をちらりと見やるとちょっとニヤついてた。アーニャはブタゴリラがツボだったらしい。

 

ちなみにモミジというのは俺の名前だ。めっちゃ東洋ネーミングでわろた。なにわろてんねんいてこますぞワレ(豹変)

 

 

「ウチで読み書きが出来るのはこの二人だ。二人とも無口だが、まぁ……いい子だよ」

 

 

そう言ったブタゴリラ(仮称)の表情は決して好感を得るようものではなかった。早く孤児院から追い出したいという意図が見え見えだ。

 

 

「えーっとすみません」

 

「むっつ!」

 

「ん?」

 

「むっつ」

 

「お前6歳だったのか?」

 

 

そういえば、こんなシーンあったな。

イーデン校に入学させる子供を探しに来た黄昏さん、イーデン校の就学年齢は6歳なので、明らかに4~5歳のアーニャは保護する孤児に適していないと判断し、ブタゴリラ(仮称)に断りを入れようとするも、アーニャが黄昏さんの心を読み、自身の年齢を6歳と詐称する場面だ。そしてブタゴリラ(仮称)はアーニャのこと知らなすぎ、ギルティ。

 

実際に見てみるとわけがわからないな。

 

……ん?あれ?アーニャって6歳って年齢を偽ってるだけで本当は6歳じゃないのか。つまり俺はアーニャの年齢を勘違いをしていたのか?

あかん!にわかバレるぅ!いやバレる相手おらんけど。

 

次はアーニャが唐突に背伸びをしだした。確か黄昏さんが6歳と言い張るアーニャに対し、身長とか明らかに……という心の声を聞いたアーニャが背伸びをして身長を誤魔化そうとする場面だ。

 

やっぱこれも実際に見るとわけわかんないな。ていうか、身長足りてないって言われて背伸びしてどうにかしようとするアーニャ可愛くない?可愛いよね!んぅ好き!

 

 

「そっちの君は……」

 

 

保護の矛先がこちらに向いてきた。はい、今韻踏みました。どうも、超illなラッパーです。

 

 

「……8歳」

 

 

久し振りに喋ったな、この孤児院に来てから片手で数えられる程しか人と会話していない気がする。そのせいか、すごい陰キャみたいな返事をしてしまった。いや実際陰キャだけど!しかも8歳って答えたから黄昏さんに引き取って貰える確率かなり落ちたんじゃない!?うわー!ミスったぁ!

 

 

「そうか……」

 

 

ほらぁ!黄昏さんも反応に困っちゃったじゃんかぁ!俺のバカ野郎!

 

ふと、アーニャとブタゴリラ(仮称)の方を見てみると、二人ともとても驚いたような顔をしていた。

 

 

「お前、喋れたのか?」

 

「あに、しゃべった……!」

 

 

二人とも同じような事を言ってきた。

 

 

そりゃあ、まぁ人間ですので?喋ることくらい造作もないといいますか?

 

 

「あに、それ、じまんできない」

 

 

お黙り!俺の中では凄いことなんだよ!喋ることって!

 

そんなことより、アーニャ!あそこにある新聞を取ってくるんだ!

 

 

「しんぶん……はっ」

 

 

何かに気が付いたかのような反応を示したアーニャは、丸型のテーブルに置いてある新聞を手に取り、それの1面を黄昏さんの元で見せ付けた。

 

 

「クロスワード?子どもには難しすぎるんじゃないか?」

 

 

そう、クロスワードだ。黄昏さんの言うとおり、このクロスワードはアーニャには難しすぎる。ていうか俺も解けない。だが、アーニャには心を読む力があるので、黄昏さんの心を覗き見れば、クロスワードの答えを導き出すことなど造作もないのだ。これは原作でアーニャがやっていたことだが、俺が言葉を発したことが衝撃的すぎたのか、そのようなことをする素振りを一切見せなかったため、俺が指示した。

 

アーニャが机に向かって座り、新聞紙にペンを走らせ始める。そして、一分足らずでクロスワードを完成させた。

 

バッ、と黄昏さんに向かってクロスワードの回答が書かれた新聞紙を見せ付ける。

 

 

「できたの!?マジで!?」

 

「……ワシが育てた」

 

 

驚愕するロイドさん、俺はそんなロイドさんに向かってサムズアップをしながら小ボケをする。

 

 

「この子にします!」

 

 

無視された、解せぬ。

 




実は全て心の声だったのさ!

名前はないとか言っておいてガッツリ名前が出てきた主人公ですが、名字を入れると、モミジ・フォージャーになります。日本と同じ氏名読みにすると、フォージャー・モミジになります。略してフォモくんですね(こじつけ)

次の話、くっそ難産になりそうです。待っててね

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