緋弾のアリア -瑠璃神に愛されし武偵- Re:Make 作:あこ姫
ヒルダ「皆様、お初にお目にかかるわ。探偵科・衛生科2年のヒルダ=ツぺシュよ」
白雪 「今回は体育倉庫の一件の事後の朝の教室での一幕です」
ヒルダ「『事後』と言っても何も疚しい事は起こってないから安心しなさいな」
白雪 「それは当たり前だよ!!私の目の黒いうちはそんな事させないから!!」
ヒルダ「『そんな事あったら凪優を火達磨若しくは消し炭にする』……と?」
白雪 「うん。その通りだよ……。キンちゃんに何かあったらどうするの!!!」
ヒルダ「遠山にそんな度胸は皆無だと思うんだけど……あの昼行灯に」
白雪 「それはそうかもだけど、凪優ちゃんがキンちゃんに手を出しかねないでしょ!!」
ヒルダ「白雪……貴女、凪優の事どういう目で見てるのよ……(呆れ」
白雪 「えっと……『正妻ポジを狙う特AAA級の危険度を誇る泥棒猫』?」
ヒルダ「それを凪優は絶対に聴いてるだろうし、白雪は後で氷漬け確定ね。ご愁傷様」
白雪 「その時はその時で全力で抗うから大丈夫だもん!」
ヒルダ「凪優は素でG20を誇る化け物なんだけど……」
白雪 「え゛……!?花梨ちゃんの補正も無しで!?」
ヒルダ「ええ。花梨の補正アリでG22~G26と言っていたわね」
白雪 「じゃ、じゃあ……私の末路は!?」
ヒルダ「死にはしないけど、氷像になることは確定ね」
白雪 「ど、どうしよう……。ヒルダちゃん、助けて!!」
ヒルダ「私が参戦しても返り討ちされるのがオチだわ。まぁ、死にはしないから大丈夫よ」
白雪 「それは安心――出来るわけがないよっ!」
ヒルダ「見事なノリツッコミね」
白雪 「それはありがとう……じゃなくて、ホントにどうしよう!!」
ヒルダ「『タイトルコール後、凪優に全力で謝り倒す』……これしか無いわね」
白雪 「うぅ……全部終わったら慰めてね?ヒルダちゃん。絶対だよ?」
ヒルダ「……解ったわよ。そろそろタイトルコール行くわよ」
白雪 「……うん。『第004弾 その後の新学期の朝』」
ヒルダ「どうぞ!!」
珍しい組み合わせの前書きという名の寸劇④ 完
なんとかアリアを対処して全力で逃げてきた私を待っていたのは教務科の報告からの始業式出席である。
始業式が終わって新しいクラスである2年A組の教室の自分の席で見事に死にかけ。つまりは超疲労困憊状態な訳だ。
それは私に宿る瑠璃も同様の状態で、持続限界で能力回復の為に休眠していた所を無理矢理叩き起されて再度能力を行使したのだから。それもあって、今はかなりの不機嫌な状態で休眠中である。
私が机で死にかけていると、同じクラスの女子生徒が話しかけてきた。
彼女の名は峰理子。
高ランクでありながらも
そんな『バカ』と悪名高い彼女が高ランクであるのは情報収集力の高さにある。
情報を扱う専門学科の情報科所属である私でも適わない程だ。
私的に改造した制服(本人曰く、スィート・ロリータと言うらしい)が特徴的だ。
これは私の勘だが、その制服にはなんかパラシュートでも仕込まれてそうな感じはする。
理子のどこがいいのか私にはさっぱり知らないがファンクラブもいるらしい。
私が理子と知り合ったのは、
あの時は同じく、班を組んだ
「なゆなゆ…………えっと、大丈夫?」
「理子は私のこれが大丈夫に見えんの?」
私は疲労による不機嫌さマシマシで答える。
「うん。少なくとも理子の目にはそう見えない。一体どうしたの?!」
理子はえらく驚愕した表情を見せ、此方に問いかけてきた。
「結果を端的に言うとさっきの事件で限界超えた」
「『さっきの事件』ってグラウンドと体育倉庫で起きた自転車爆破事件の事だよね?」
「そだよ……」
「でも……報告書見る限り、なゆなゆが
「1人で瑠璃の補正もなしに全部で86台のUZIつきセグウェイの相手って無茶言わないでよ」
そんなに相手出来るのは人間辞めている化物だけだ。
「だって……なゆなゆってさ、補正抜きでも超偵……『
「確かに私はG20叩き出してるけども、その分持続がもたないって」
「じゃあ……どっちにしろるーりんの助け要るんだね。でもさ~」
何か納得した表情をしていた理子だが、次なる疑問点を口にした。
「今度は何よ…………」
「るーりんの補正アリだとG22~26まで高められるから、余計に限界超えるとか有り得ないと思うんだけど…………」
「あー……うん。事件自体は限界超える事はなかったんだけどね……その事後で超えた」
「『事後』って何さ!?」
何やら(意味深)な語句を私が口にしたことによって理子は案の定というか食いついた。
「言いたくもないし、思い出したくもない。取り敢えず、理子。頑張った私を労って」
「あー、ゴクロウサマ」
あんな理不尽な地獄の追いかけっこ(物理)なんて記憶から抹消したいので、理子からの言及には黙秘権を行使する。
その代わり? 私は理子に『頑張ったから褒めて(要約)』と要求。
私の要求に色々と察した理子は同情も込めてか優しく労ってくれた。
「ありがと。あと、HR始まるまでそっとしてくれると助かる」
「うー、(>Д<)ゝ“ラジャー!!」
「静かにしてろって。マジで。新学期早々氷漬けになりたいの?」
疲労困憊な私は休める時間が短くなることにイラついて五月蝿い理子を脅迫で黙らせた。
「うん。それは勘弁して。絶対に。じゃあ、HR始まる直前位に起こすから」
「あー……うん。お願g……zzz」
過去のTORAUMAを発症したのか青褪めた表情で全力で氷漬けを拒否する理子。
理子の言葉を傍目に聴き『お願い』と返答を言い切る前に私は眠りに着いた。
ぶっちゃけ言葉を言い切るのも辛いくらいに私の体力は限界だったのである。
それから暫くして。
「なゆなゆー? 起きて。HR始まるよ?」
理子に身体を揺さぶられて起こされる私。
「んぁ……。ありがと、理子」
「くふふ。どーいたしまして」
起こされてからしばらくすると、担任の高天原ゆとり先生が教室に入ってきて
「うふふ。じゃあまずは
と話していた。
え……?
『
だってぇ……!?
うわ、嫌な予感しかしないんですけど……。
多分キンジもそう思ってるわ……。
こういう時の私の『嫌な予感』は必ずと言って的中する。
案の定、その生徒はアリアでした。
先程、一悶着あった神崎・H・アリアさんでした。
一番会いたくない奴に会ってしまった……。
「超サイアクだな(;´∀`)」
HRが始まって実体化していた瑠璃──こと、三嶋花梨は苦笑気味に私を同情していた。
「ホントにねぇ! こんちくせう!」
私は涙目でHRの迷惑にならない程度に叫んだ。
あぁ……今すぐ寝たい。もう一回寝たい。ガチで。
「先生、あたしはアイツの隣に座りたい」
キンジが椅子から転げ落ち、私が机に頭を打ちつける。タイミングはもう同時。寸分狂わず。息ピッタシ。
な、ナニイッテンノ…………?
「動揺しまくってんじゃんか……」
あまりの動揺っぷりに花梨は呆れていた。
そら、するわ! しないほうが可笑しいでしょ!?
「よ……良かったなキンジ! なんか知らんがお前にも春が来たみたいだぞ! 先生! オレ、転入生さんと席代わりますよ!」
『うわ、空気読んだのに余計な事だというのは』
的な男子生徒。
彼の名は『武藤剛気』。
武藤の申し出にアッサリ快諾のゆとり先生。
先生、そこは拒否ってくださいよ。
そして、教室は拍手喝采。
…………煩い。こっちは疲労Maxなのに。
「キンジ、これ。さっきのベルト」
アリアはいきなりキンジを呼び捨てにして、さっきキンジが貸したベルトを放り投げ、キンジがベルトをキャッチする。
「理子分かった! 分かっちゃった! ―これ、フラグバッキバキに立ってるよ!」
私の左隣の理子が勢いよく席を立ち、そして安定の『りこりんタイム』がスタート致しました。
『うわ。マジ関わりたくねえ……』
が内心の私と花梨を差し置いて『りこりんタイム』に便乗するクラス全員。
……ということはだよ?
バカ騒ぎ開幕
この結末が待っている訳ですよ? HR差し置いて。
『新学期早々シンクロ率高いな! あなた達ぃ!?』
などと、ツッコミながら内心この状況にちょいとイラッと来ている私である。
ゆとり先生もゆとり先生で
「早くこの状況鎮めてね(ニッコリ」
と言わんばかりに私と花梨に殺気を飛ばしている。…………なんでや。
「な、なんでゆとり先生に殺気向けられなきゃいけないの~!?」
と涙目の花梨。
うん。今の花梨は流石に理不尽すぎる。
皆、ゆとり先生の濃密な殺気をさっさと察しろ!!! (懇願)
その時だ。
突如として.45ACP弾の奏でる轟音に、クラス中が凍てついた。
無論、何をせずとも発砲されることはほぼ無いに等しいのだから、必ずしも、物事の濫觴には原因があるわけで。
今回のそれは、神崎・H・アリアだった。二丁拳銃のガバメントを、抜きざまに発砲したのである。
なんて苦笑している暇もなく、.45ACP弾特有の轟音が耳を劈き、その銃弾が私に向けて飛来してくる。
それを、もののついでに傍らにあった防弾仕様の下敷きで防いでそのまま軌道を逸らして、これまた防弾仕様のゴミ箱にホールインワンさせてから、私は
『さて、どうしようか──』
と考えを巡らせた。
というのも、このアリアの一連の行動。私を激昴させるのにはこれ以上ないほどの愚行であるからして……。うん、決めた。そうしよう。
人知れず口の端を歪める私にアリアは興味を示さず、それでも眼中にはあるが、といったかのように訝しげな表情を浮かべてから、頬を紅潮させて、宣言した。
「れ、恋愛だなんて──くっだらない!」
少なくとも、クラス中の恋愛観を否定するような言動で。
「全員覚えておきなさい! そういうバカなこと言う奴には──」
ひと呼吸おいて。
「──風穴空けるわよ!」
……さて、ここらへんでいいかな。
そう胸中で呟いてから、私はアリアの腕を掴む。刹那、アリアの表情が緊迫したモノに変わったことは言うまでもない。
へぇ、これだと予見できてたように感じるなぁ。してたのかな。
まぁ、そんなことはいいや。
「ねぇ、アリア」
「……何よ」
「お話……しよっ♪」
「『お話、しよっ』……って何よ? 凪優……目! 目が笑ってないわよっ!」
「そんなことはいいからいいから。さっきのお返しも兼ねて、ね」
アリアの必死な抵抗も虚しく、まぁ私が免罪符、慈悲、贖罪なんて与えるわけもなくて。問答無用だ。コノヤロー。
胸中で毒を吐いて、ズルズルと強引に引きずりながら、強制連行だ。
「ちょっと、アンタたちっ……! 助けなさいよっ!」
アリアはクラスメートたちに助けを求めるものの、誰一人として傍観しているだけだった。そんなに面倒事に巻き込まれたくないのか。
しかも合掌してる奴までいるし。どうなってんだよこのクラス。
「ほら、アリア。行こっ?」
──そうして、水無瀬凪優がアリアを強制連行した数分後。アリアの断末魔に等しい叫びが響き渡ることになるのだが。
それを少なからず耳に入れたクラスメートたちと張本人であるアリアは、水無瀬凪優を怒らせたらマズイのだ、と改めて認識したのだ。
続くんだよ
葵 「さて、いかがだったでしょうか」
理子「理子は初の本編登場だったから緊張したよ~」
葵 「確かにな。あとがきと本編じゃ違うもんね」
理子「そうなんだよね~。描写ないところでも緊張しちゃうし」
花梨「わかる。すっごくわかる」
理子「およ、花ちゃん何時の間に」
花梨「ん?今だよ、今」
葵 「テニス部の活動後すぐに来たんだ」
花梨「うん。ちょっと遅れちゃったみたいだけど」
理子「今始まったばっかだし、問題ないよ。ね、あおちー?」
葵 「そうね。無問題ね」
花梨「ネタ、古っ。
理子「あおちー、その元ネタの映画放映当時の作者何歳だっけ?」
葵 「えっとね……誕生日来てなかったら5歳」
花梨「今だと死語だね。完全に」
葵 「だよなー。私自身、デジモン見るまで言葉自体知らんかったもん」
理子「そりゃあ幼稚園児で知ってたら怖いよ」
花梨「作者の場合、保育園児だけどね」
葵 「自虐的なのか知らんがあっさり個人情報曝されてない?私」
理子「あおちー、それ自分で言っちゃう?」
花梨「割と『こんくらいは別にいいや』的な感じで書いてるのに?」
葵 「それは否定しない」
理花「「しないんだ……」」
葵 「そんな私のノリ暴露はキリないし置いといて」
理子「謝辞行っとこ、行っとこ」
花梨「こういうのは切りどころ大事だもんね」
葵 「確かにな。それは言えてる」
理子「この話を読んでくれている読者様にも感謝感激雨霰なんだよ!」
花梨「皆の評価で葵は執筆頑張れるし次回以降も読んでくれると嬉しいなっ!」
葵 「私のモチベーション等次第で次回の投稿時期が未定です」
理子「なんだけど、次回もなるべく間隔が空かないように頑張るからよろしくね!」
花梨「と、言う訳で、これからもよろしくお願いします」
理子「それでは、また次回」
葵 「このあとがきの場所でお会いしましょう。それでは……」
3人 「「「ばいばいっ!!!」」」
実は新規作成なあとがき④ 完