IS:黎牙物語 〜インフィニット・ストラトスの世界をオリジナルの機体で過ごす〜 作:XIYON
松田陣平
元爆発物処理班所属で警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に所属。 享年26歳。 前世の3年前に警視庁捜査一課に配属されてきた孤高の刑事。死後、彼が目を覚ますとISの世界にいたらしい。嶺賀から自身の専用機、『カルヴマグア』を貰い受ける。なんでもかんでも分解しなければ気が済まない『分解魔』は来世でも健在で、ISの整備もできる。
カルヴマグア
白式とラファールを合体させて攻防特化にした松田陣平の専用機。普段は二丁拳銃を装備しているが、戦況によって拡張領域に近接武器で銃と剣に切り替えられる武器『エンペルディ・ブレード』そしてシールドも装備している。
陣平「むぅ……」
嶺賀「萩原研二のこと、気になってるのか?」
陣平「あぁ…ハギも恐らく、爆発物の処理中に爆弾が起動しちまってな…逃げようとしたけど……犠牲になっちまって…」
嶺賀「転生した……か。」
陣平「これからどうするよ?」
嶺賀「どうするって?アイツに事情を聞くしかないだろ。お前をここに転生したのかってな?」
陣平「なんだよ。シンプル過ぎるだろ。」
俺は新しい黎牙の武装を整備しながら、陣平と『萩原研二』について話した。彼は当時の原作コナンシリーズで姿が描かれておらず、アニメ放送時に新しくデザインされる。原作では刑事たちの会話で名前のみが出てくる程度だったし、オリジナルじゃ松田と会話を交わすシーンが新しく追加されてる。俺が死ぬ前はハロウィンの花嫁とか警察学校編とかで活躍の場を見せてたけどなぁ…そんな彼がISの生徒なのは不思議だ。
陣平「んじゃ俺はハギに事情を聞けばいいんだな?」
嶺賀「あぁ、恐らくはな……だが…もしかしたら気づいてるかもな。俺の前世で空想だったってこと。」
陣平「ハギが?なんでだよ?」
嶺賀「お前、袖口見てみろよ。」
陣平は制服の袖口を見た。するとそこには丸く小さいスピーカーが入っていた。
嶺賀「盗聴器だ。なかなかの腕だな?昔からの付き合いだからか?」
陣平「だな………てか、お前その赤いヤツなんだよ?」
嶺賀「あぁ、ウェアウルフとは別に作った黎牙の新しい武装さ。名前は…アクセラーさ。」
そしてクラス対抗戦当日。萩原研二の事を考えて一夏の白式を整備する余裕がなかった。しかしそこは爆弾解体のスペシャリスト、陣平が進んで整備してくれたらしい。
鈴「来たわね、一夏?」
一夏「鈴、負けねぇぞ。」
鈴と一夏がお互い武器を構え、待機した。そして…
『それでは両者、試合を開始してください。』
そのアナウンスと共に両者の得物を構え激突した。一夏と鈴がお互いの武器でぶつかり合っている中で、甲龍に軍配が上がって彼が吹き飛ばされるも、セシリアに教わった戦術ですぐさま立て直したあとに、次の攻撃を仕掛けた。すると俺達の隣に…
研二「りーん!がんばー!」
陣平「あぁ!?ハギ!」
研二「おぉ陣平ちゃん。それに嶺賀ちゃんまで。」
嶺賀「(おいおい……コイツ、俺までちゃん付けけよ…)」
そんななか、鈴が甲龍の肩にある非固定浮遊部位から、あの武装をスライドさせた。
陣平「あれは衝撃砲か?」
嶺賀「おい知ってるのか?」
研二「俺と陣平ちゃんを舐めないで欲しいね?もとは爆弾解体のプロとはいえ、俺は機械いじり、陣平ちゃんは分解魔だからね?」
甲龍は第3世代型。空間に圧力をかけて目に見えない砲身を作って余剰分の衝撃を見えない弾丸として発射するという燃費がいいとは限らない。)簡単に言えば広範囲に展開する散弾の空気砲バージョン。しかし一夏はそれをすぐさま避けきってしまった。
鈴「へぇー、龍咆を初見で避けるなんてやるじゃないの?でもこれも嶺賀の入れ知恵よね?」
一夏「嶺賀だけじゃねーぜ?陣平には俺の白式を整備して貰ったんだよ?」
鈴「へぇ……あの男がね?」
一夏「2人には頭が上がらないぜ?」
全方位射角という恐ろしい兵器……だが、発射の一瞬に大気中のブレが生じるから感知できれば理論上避けきることは可能だ。俺は一夏にセンサーが感知したらすぐ対応できるように修行させたからな?当たり前だよなぁ?
一夏「(嶺賀が付きっきりで見てくれたのは俺が未熟だからなんだ。嶺賀と陣平は必死に俺をサポートしてくれた。勝てる可能性をアイツらは考えてくれた。これで負けたら男が廃るだろうし、あの2人にはまだ並べねぇ!)」
俺や陣平と並び立つという目標がある一夏。負けられないのも無理もないさ…アイツは箒やセシリアから可能な限り技術を習得したんだからな?
鈴「(くぅ!一夏の奴!生意気じゃない!あの陣平ってやつ、どんだけメンテナンスしたのよ!嶺賀も嶺賀で余計なこと教えやがって!ほんと敵に回したら厄介よね!)」
次々と龍咆をかわす一夏に鈴は苛立つ。次第に砲撃の精密さを欠けていき、集中力が落ちていく。
一夏「(チャンスは一度きり・・・・だが、その一撃で決める!)」
そして、鈴の砲撃に隙を見つけた一夏は瞬時加速イグニッション・ブーストで一気に距離を詰めようとした。しかし…
???「面白い決闘をしてるじゃない『オリジナル』?私も交ぜなさい!」
そこに赤い閃光が遮断シールドをぶち破って一夏と鈴の間に入った。そして霧が晴れた場所に現れたのは…
鈴「あ!?アナタ……私が……もう1人?」
一夏「ウソだろ!?なんで鈴が2人いるんだ!?」
そしてその様子を俺達も見ていた。
研二「なんだよあれは!鈴にそっくりじゃねぇか!」
陣平「おいあれって!この前のティアリアと同じじゃねーか!」
嶺賀「くっ、陣平、研二、みんなの避難を頼む!俺は2人を助けてくる!」
研二「あ!おい!無理だけはするなよ!」
嶺賀「(一体どうなってるんだ?この前のティアリアと同じように、鈴の偽者まで現れた…誰だ!コイツを動かしてる奴は!)」
萩原研二
警視庁警備部機動隊の爆発物処理班に所属していた警察官。享年22歳。ある爆弾事件の際に爆発物の処理中、陣平と通話中に犯人の勘違いにより爆弾のカウントダウンが始まり皆に逃げるように伝えたが自身は間に合わず犠牲になる。その後、嶺賀や陣平と同じタイミングで転生。IS学園、一年4組の生徒になった。前世の機械いじりが趣味だった事からISの整備が得意。
次回
・クロォーズ!嶺賀、鈴音の覚醒に驚いてしまう。