IS:黎牙物語 〜インフィニット・ストラトスの世界をオリジナルの機体で過ごす〜 作:SXIYON
ティアリア
1組のクラス代表戦道中に爆弾を仕掛け、IS学園に刃を向こうとした人物。その見た目や姿はセシリアそっくりで、彼女の持つISのような武装には仮面ライダー滅のアシッドアナライズが備わっていた。陣平は彼女と遭遇し、持ち前の解体技術でそれを阻止した。お嬢様気質な言葉を使うのはセシリアと変わらないが、不意打ちやイカサマなど汚い技が得意。
一夏と鈴の前に現れたのは予想外の人物だった。そう『凰鈴音』が2人の目の前にいたのだ。しかも髪色は朱色、目は淡い青に変わっており、オリジナルの鈴よりも身長が高く、胸もそれなりにあった。チャイナ服を着ているのか、そのセクシー差が物語っていた。
鈴「な、なによアナタ!私の変装して何か楽しいことでもあるのよ!」
???「変装?違うわ。私はアナタの遺伝子から造られたクローンなのよ。それもアナタよりも強くてねっ!」
クローン鈴音は2人に不意打ちをしてきた。それを避けきる一夏と鈴であったが、その圧倒的なパワーに彼らは苦戦する一方だった。
シャンロン「私はシャンロン。よろしくね?オリジナル。」
鈴「ちぃっ!」
一夏「クソ、燃費悪いから嫌な予感しかしねぇ!」
鈴「くっ……仕方ないわ。本当はアナタを倒すために使おうと思ったけど、試してみるしかないわね!」
鈴は俺が渡した例の仮面を取り出した。それを見て一夏は…
一夏「お前!それ嶺賀の!」
鈴「ぶっつけ本番だけど……やってみる価値はある!」
すると鈴の甲龍がその仮面と共鳴しだした。恐らく彼女を助けたいという気持ちがこの機体にも伝わったのだろう。
鈴「アナタもみんなを守りたいのね……分かったわ!いくわよ甲龍!」
鈴は覚悟を決めて、自身の顔に仮面を被る。すると彼女の身体が青い炎に包まれ、新たな甲龍として姿を現す。青を基調としたカラーリングに、オレンジのグラデーション…このISに驚きを隠せなかったシャンロンは別の手を使おうとしたが……
鈴「遅いっ!」
シャンロン「!?」
その攻撃を鈴は既に把握していた。その一瞬の出来事に一夏は驚愕してしまった。
一夏「な、何が起きたんだ?」
鈴「スゴい…これが嶺賀が造ったIS。」
シャンロン「く……おかしいわ……こんなの情報になかった!」
鈴「もう降参しなさい!」
鈴はビートクローザーをベースに造ったドラゴニッククローザーを取り出した。これはフルボトルの装填を無しにした俺オリジナルのISウェポンだ。彼女はクローザーのグリップエンドを引っ張って、それ自体にエネルギーを収束した。
ヒッパレー!
鈴「これで終わりっ!」
鈴は龍を模した炎をその剣から放ってシャンロンを攻撃したが、それを一体の無人ISがカバーした。
鈴「あっ!?ゴーレム!?」
シャンロン「バーカ!こんなので終わる私じゃないわよ!」
シャンロンは左腕から触手のような物を取り出し、それをゴーレムに接続した。するとこのISが急に恐ろしいエネルギーを纏い始めた。しかも微動だにしている。
一夏「お前!何をしたんだ!」
シャンロン「精々パーティを楽しむことね?」
と言って、その場から立ち去っていったシャンロン。するとゴーレムの装甲から角のようなものが剥き出しになり始めた。それはだんだんと大きくなり、俺達の予想を超えるヤバイもんに変わってしまった。
『ぐうぉーーーーーん!』
「「!?」」
一夏「う、ウソだろ?あれって……トリケラトプス…だよな?」
流石の一夏も恐竜には詳しいらしい。そう、あのゴーレムが皮を破ってISの装甲で造られたトリケラトプスに進化したのだ。ソイツは2人に向かって突進し始めた。
鈴「ちっ!じゃじゃ馬ね!コイツ!」
するとそこに……
エンジン!エレクトリック!
雷を纏った一閃が邪魔をした。放ったのは俺だ。
嶺賀「わりぃ、待たせちまったな?」
一夏「お前、そのIS…」
嶺賀「黎牙の新しい武装、アクセラーだ。」
と言って俺は右手に持っていたエンジンサーベルを謎のトリケラトプスに向かって切り裂いた。しかし相手は強大な奴なのか、俺達を振り切って、遮断シールドをぶち壊して脱走した。しかし俺は…
嶺賀「逃がすかよ!」
パッケージにある武装を取り外し、それをトライクのような二輪車に変形させる。これは武装神姫に出てくるアークとイーダというトライク型の神姫の武装をモチーフにしている。これを使って俺もアリーナを出て、トリケラトプスを追った。
嶺賀「シアン!ガンナーを頼む!」
シアン『全く……人騒がせね?』
シアンが研究施設で自身が使っているパソコンのキーボードを押すと、学園のとある場所からガンナーが出動した。
シアン『嶺賀!例の恐竜、の位置を特定した!』
嶺賀「サンキュー!あとはぶっ潰すだけよ!」
俺のあとを着けガンナーがキャノンモードに変型してパッケージとドッキングした。そしてそのままトリケラトプスに向かって走行し、スロットル操作で砲撃を開始した。
嶺賀「振り切るぜ!」
そして最後にガイアキャノンによるフルパワー砲撃、ガンナーフルブレイクをトリケラトプスに向かって撃った。ISから変わった化物はそのまま爆発四散していった。黎牙を解除した俺はゴーレムが爆発した場所に向かって様子を見た。すると…
嶺賀「これは…」
ゴーレムの残骸から面白いものが見つかった。『error』と書かれたモニター。恐らくゴーレムを無人で動かしていた何かの機構だろう…
嶺賀「(俺の推理が正しければ、あのシャンロンという女が腕から取り出した触手を使って変化させた可能性がある……あれはジャミング効果があるのか?) 織斑先生、ゴーレムの討伐、完了しました。後始末いいですか?」
千冬『何か事情があるんだな?』
嶺賀「はい。鈴のクローン、シャンロンの画像を送ります。あと、暴走してトリケラトプスになったゴーレムの残骸の画像も。」
千冬『ご苦労。今日は休んでおけ。』
そして夜…
真那「最初のクラス代表戦にセシリアさんのクローン……そして今日のクラス対抗戦に鈴音さんのクローン……一体、何が起きているのでしょうか?」
千冬「確実なのはこの日本で良からぬ事を企んでいる奴らがいるのだろう……山田先生、ゴーレムの残骸の解析を松田と萩原に頼ませるぞ。」
真那「生徒にですか!?」
千冬「嶺賀もそうだが……あの2人にも異様なオーラを感じる……まるで、大人のような鋭い感があってな?実に興味深い。」
真那「委員会にはどう伝えますか?」
千冬「ありのままを伝える。もし増える可能性があるなら、また対処するだけさ。」
そして俺も…
嶺賀「(転生して14、5年経ったが……まさかセシリアと鈴のクローンが襲ってくるとはな……しかも、あの2人よりも強い…これは俺も色々と考えないとマズイかもな。)」
そしてこの時、燃え盛る炎から俺でさえも予想しない人物が転校するのであった…
コナン「???さん早く出よ!今ならまだ!」
???「もう遅いよ、オレの手はあの4人と一緒、もう血みどろなんだよ…」
???「ありがとな、小さな探偵さん。」
燃え盛る炎の中、彼女……いや、彼はピアノを引きながら自殺した…
そして悠久の時を経て、この人物はIS学園に入学したのであった……
???「ここがIS学園か……」
次回
・新たな転校生。嶺賀「女装したり男装したり、喧しいんだよ…」
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