IS:黎牙物語 〜インフィニット・ストラトスの世界をオリジナルの機体で過ごす〜 作:XIYON
シャンロン
凰鈴音の遺伝子で造られたクローン。ティアリアと関係があるのかは現状不明。勝気で荒っぽいのはオリジナルの鈴以上。謎のISから触手を取り出し、無人ISを変型させるのが得意。
・新たな転校生。嶺賀「女装したり男装したり、喧しいんだよ…」
市にあるとあるアリーナ。この場所でISのバトルレース、『キャノンボールフィスト』がやっていた。そのレースの真っ最中、レースをまるでサイレンススズカのように1位を独占していた女性がいた。
???「ふっふふ!このまま振っ切るわよ!」
「追いついたぞ!封城秋菜!」
秋菜「あら?もう近づいたの?でもごめんなさい。私にはまだやることがあるのよ?」
「なに!?」
秋菜「んじゃ!精々頑張ってね!ボンボヤージュ!」
現状、ティアリアとシャンロンの関係性が分からないIS学園…俺も今回の事件で、かなり神経を使ってしまった。そのせいで今はベッドで寝転んでいる状況だ。幸い鈴が俺のために作ってくれた黒酢酢豚を食べたおかげで元気になったがな。
鈴「美味しかった?黒酢っていうもんだから、かなりチャレンジだったけど。」
嶺賀「あぁ、凄く美味しかったよ。今度は俺がシンガポールチキンライスでも作ってやるよ。」
鈴「あの、ご飯と鶏肉をチキンスープで炊いて、スイートチリソースとかにかけて食べる奴よね?楽しみ!」
嶺賀「あぁ、期待しててくれ。」
鈴「ごめんね嶺賀。私、アナタのISを…」
嶺賀「気にすんな。そのクローズはお前が持ってろ。元々はお前のために造った奴だからな?」
しかしまだIS1期の問題は解決してない。すぐそこにすゃるろ……ゲフンゲフン……シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒの件。さらに夏合宿の『銀の福音』……亡国企業の件もあるし俺頭混乱するぞ……だが…陣平と研二が俺の活躍を見てゼロってあだ名をつけやがった……理由を聞いたら安室透の本名、降谷零の零と俺の嶺が同じだからそう名付けたらしい。
嶺賀「ていうか…」
亡国企業は敵の可能性は有り得るのか?あの2人がもし亡国企業に加担しているんだったら俺達勝ち目ないかも……だが、あの様子だと亡国企業を名乗ってもねぇし……決定的な証拠はシャンロンが自身で無人のゴーレムを出したことだ……亡国企業が出来そうな技術じゃない…
鈴「嶺賀?」
嶺賀「あぁごめん。考え事してた。放っておいてごめんな?」
俺は可哀想な鈴を撫でた。すると彼女は俺に抱きつき、そっと声をかけた。
鈴「私、嶺賀のこと好きだよ。」
嶺賀「鈴……」
そして翌日。俺の予想通り男装したシャルと、ラウラ・ボーデヴィッヒは転校してきた。
真那「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも3名です!それに加え新しい先生も赴任されました!」
「「えぇーーーーーーー!?」」
一瞬脳内で『?』マークが浮かんだ。なぜならあの世界最強にして最高最善の魔王である……
千冬「誰がオーマジオウだ馬鹿者。」
余計なことを考えてしまった俺は千冬先生にアイアンクローをされてしまった。
嶺賀「いやあああああああ!?ヤバいヤバいヤバい!!やめてくださいな千冬はん!メキメキ言ってはる!!割れてまうさかい!!」
千冬「お前は似非関西人か。」
千冬先生からありがたいアイアンクローを受けられた俺は頭をかきかきした。
真那「では入ってきてください。」
嶺賀「(このタイミングで来んのって、シャルルとラウラだな。もう1は誰だ?てか新しい先生ってまさか…)」
山田先生の発言でで教室に入ってきたのは3人の生徒と1人のセクシーな先生…まぁ1人はシャルル・デュノアに扮したシャルロット・デュノア、もう1人は千冬さんの教え子で一夏を毛嫌いしてるドイツからやってきた黒兎隊隊長ラウラ・ボーデヴィッヒ、そして残る2名は……
嶺賀「はぁ……あ ほ く さ。」
そう、俺の来世の姉、封城秋菜が俺のクラスの先生になったのだ。俺の姉さんはキャノンボールフィストの選手で
嶺賀「(あのバカ姉……着任しやがった。)」
シャル「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことも多いかと思いますが、皆さんよろしくお願いします!」
陣平「男だ。」
一夏「ワァオ…」
なんか変な連中で溢れかえっているが、転校生の自己紹介はフランスの代表候補生、シャルロットから始まった。(あ、女性の方で言っちゃった。)
シャル「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入をしてきたのですが……」
「きゃ・・・・」
シャル「はい?」
「「きゃあああああーーっ!」」
教室内がバカ騒ぎしてしまった。無理もない。4人目の男性操縦者であることを偽装しているシャルロットに彼女達は女性であることに気づけてないのだから…
「これで三人目!」
「熱血系の織斑君になんでも家事が出来ちゃって頼れるお兄さんポジの封城くんに!」
「見た目バカそうだけど何でも解体して直せる松田くんに、甘いルックスでメロメロにしちゃう萩原くん!これで一組の布陣は完璧!」
あぁ〜……頭が痛いです。助けてください。女子の欲望で溢れかえっている。もう俺の頭はコップから溢れ出した水みたいになってる。だけどいつの間に頼れるお兄さん的存在になったんだよ。ふざけんなよ。
ラウラ「……」
一方のラウラは無言であった。無関心というふうにも見えるけど、俺にはにはシャル対する大騒ぎに呆れているような雰囲気すら感じた。まぁ、彼女の目的は凡そ分かってはいるつもりだが……
千冬「挨拶をしろラウラ。」
ラウラ「はい教官。」
千冬先生が一声かけると、すぐに姿勢を正した。
千冬「ここではそう呼ぶな。それに私はもう教官ではないし、お前もここでは一般生徒だ。私のことは織斑先生と呼ぶようにな?」
ラウラ「了解しました教官。」
軍人のやり取りにクラスメイト達は静まりかえる。無理もない。彼女は元々軍人なのだからな。
ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
「「……」」
名前だけ言ってすぐさまに元の姿勢に戻った。そしてそれにセシリアが…
セシリア「そ、それだけですの?」
ラウラ「以上だ。」
そして次に…
成実「皆さんこんにちは、浅井成実といいます。よろしく。」
浅井成実。まぁ、コナンファンのみんなだったら知らない奴はいないだろう。ピアノソナタ『月光』殺人事件……江戸川コナンこと工藤新一が解決した中で、もっとも印象的な事件の一つとして有名だ。最も悲しい結末を迎えた事件で彼は探偵としての信条を掲げるようになった事件でもある。 彼女、いや彼はその犯人だったのだが……
成実「趣味は料理とピアノです。」
ピアノソナタ『月光』殺人事件が起きるまでの12年前、彼が東京本土の病院で入院している最中に麻薬絡みのトラブルで黒岩辰次、川島英夫、西本健、亀山勇の4人によって自宅に火をつけられ、父・母・妹を自殺に見せかけて皆殺しにされた過去を持つ。
家族がそろって自殺したことを不審に思っていた成実は麻生との関係性を疑われないために女装し、24歳の時に女医として月影島に戻り、家族の死の詳細を調査しだした。調査は進まない一方だったある時に亀山村長に深夜に呼び出しを受けた成実が麻生の息子であることを話すと、亀山はおびえながら真実や暗号を暴露し心臓麻痺で亡くなる。
家族の死の真相を知った成実は復讐を敢行するために計画に2年も費やし、亀山の三回忌を狙って、川島・黒岩・西本の3人を殺害し、復讐を行っていったが、コナン(眠りの小五郎)によってトリックを暴かれてしまい公民館へ逃亡。その後ピアノの周りに火を着火させ、そのピアノと一緒に音楽室で自殺を図ろうとした。助けに来たコナン(新一)の説得にも応じず……彼は……
「もう遅いよ、オレの手はあの4人と一緒、もう血みどろなんだよ…」
と言い、コナンを窓へと投げ飛ばして脱出させ、最後は彼に…
「ありがとな、小さな探偵さん。」
感謝を暗号化した楽譜をピアノで弾きながらこの世を去った。(これ以降コナンは彼の死を受け、二度と犯人を推理で自殺に追い込まないように決意した。)その彼が女装をして俺達の学園に転校してきた。となると彼も転生者ということだ。俺は個人通信にあるメール機能で陣平にこの事を伝えた。
『コイツも転生者だ。』
陣平「!?」
突然の様子に同様を隠せなかった陣平。まぁ無理もない。後で俺が事情を説明すればなんとかなるだろ。んで、最後は…
秋菜「はーい!この度IS学園に赴任することになりました!封城嶺賀の姉の、封城秋菜でーす!」
「「えぇーーーーーーー!?」」
秋菜「気軽に秋菜先生って呼んでね?」
「え!?封城くんのお姉さん!?」
「待って!封城秋菜って
「それに今先生、封城くんの呼び方を直してなかった?」
これにラウラで一度沈静化したクラスが再び沸いてしまった。俺は呆れた顔で姉さんを見つめ、心の中でこう思った。
嶺賀「(あのバカ姉……何やってんだよ。)」
するとラウラがクラスを見渡した後に一夏を視界に捉えた。そしてスタスタと近づいたあとに彼を平手打ちした。
ラウラ「私は認めない。お前があの人の弟であるなどと、認めるものか!」
一夏「い、いきなり何しやがる!」
ラウラ「ふんっ…」
こうして4人の生徒が追加され、さらに賑わいをみせることになった。どうやら浅井成実はセシリアと、陣平はシャルロットと同室になったが、これは2人にとって新たなミッションになりそうだ…
一方、研二は整備室に来ていた。その目的は…
研二「おうおういいの作ってるねぇ。」
簪「アナタ…誰?」
研二「4組の萩原研二だ。お前さんこのISを1人で?」
簪「それがどうしたの?貴方には関係ないことよ?」
研二「あぁ、のほほんさんからお前がこれを1人で組もうとして無理してるって聞いてな?それを聞いてお前さん1人じゃ危険だし、技術者として見過ごせねぇよ。あ、簪ちゃん。その配線逆だぜ?」
そう言われた簪は打鉄の配線の位置を間違えそうになった。
簪「もしかして本音に言われてやめさせにきたの?なら帰ってよ!」
研二「悪いがそれは出来ないな?本音に頼まれたのは事実だがな?理由については聞いてない。ただ倉持技研から未完成の白式を回収して完成させたゼロが篠ノ乃束と一緒に倉持に結構キツい言い方したみたいだぜ?簪ちゃんの打鉄弐式が凍結解除にならなかったのはそれが理由かな?まぁ、ゼロから直接聞いたがな。」
簪「ゼロ?」
研二「あぁ、1組の封城嶺賀ってやつ。俺と陣平ちゃんはゼロって呼んでるんだよ。」
簪「そうなんだ。」
研二「あぁ、あとそれと……ISは1人で作り上げる品じゃないぜ?君の姉ちゃんの更識楯無。彼女のISも一人で組んではいないさ。あんな複雑なIS一人で組めるのはゼロと束博士だけだせ?」
篠ノ之束。世界で知らぬ者はいないとされるISの開発者。その弟子である嶺賀の事を研二は言ったのだ。そして更識楯無のIS『ミステリアス・レディ』は造作もなにも、彼女だけの手で造られたわけではない。
簪「篠ノ之博士の、弟子?」
研二「あぁそうだ。自分のISもアイツ1人で造ったわけじゃない。篠ノ乃博士のお墨付きだ。」
簪「お姉ちゃん一人で、作ってないの?」
研二「あぁもちろん。友達とかに協力して貰っているはずだぜ?」
それを聞いてホッとした簪は全身の力を抜いてしまった。今まで楯無が一人でやってきたと思い込んでいたが、実際は友人や、先生の協力があってこそのミステリアス・レディだということを実感したのだろう。
研二「簪ちゃん。もし良かったら俺と友達にならないか?」
簪「いいよ。んじゃ、打鉄を完成させるの手伝ってくれる?」
研二「あぁ、任せてくれ!」
一方のセシリアは…
セシリア「うぅ……成実さん。まだ出てきませんわね…」
浅井成実がなかなか風呂から出てこない事を怪しいと思い、シャンプーを渡すついでに浴室に駆け込んだ。
セシリア「成実さん!開けますよ!」
成実「あ!ちょっと待って!」
しかし既に遅かった。
セシリア「え……」
成実「あ……あぁ……」
セシリア「な、成実さん……まさか…アナタは……男なのですか?」
成実「……」
セシリア「信じられませんわあああああああああああ!?」
次回
・嶺賀、デュノア社の秘密を知る。