IS:黎牙物語 〜インフィニット・ストラトスの世界をオリジナルの機体で過ごす〜   作:XIYON

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クォント・デルク

嶺賀が成実のために造った機体。インパルスガンダムをベースに、マルチギミックサックの応用で3つのスタイルに姿を変えることができる。ブルーティアーズとオーバーデモンズを組み合わせ、スピードに特化したティアーズ・デルク。もう一つは仮面ライダードライブと甲龍を組み合わせ、パワーに特化した甲龍・デルクの2パターンに変更できる。


・襲来、ガウンタイゼルファー!嶺賀、おかしいVTシステムに疑問を持つ。

 

『認めん……我は……我は貴様らの勝利など認めんぞぉーー!!』

 

ラウラと法花との戦いに決着が着いたかに見えたが、肝心な事を俺はすっかり忘れていた。ラウラのISが灰色のスライムみたいなのに包まれて……っと……そうVTシステムが起動してしまったのだ。

 

ラウラ「な、何だこれは!?」

 

ここで前回のあらすじ。俺と杏でラウラを打ち倒した。以上。

 

そんなこんなで話をする前にVTシステムについて説明しよう。正式名称はヴァルキリー・トレース・システム……称号名ヴァルキリー(過去のモンド・グロッソ部門優勝者)の動きをそのまんまトレースしちまう厄介なチートシステム。条約で研究や開発……そして使用の全てが禁止されているらしいのだが……どうやらドイツの連中は極秘に搭載していたらしい。

 

操縦者の精神状態と一定以上の機体のダメージレベル、操縦者の意志が揃った時に起動するよう設定しているらしいんだけど……

 

嶺賀「変だ……千冬先生の姿じゃない。」

 

原作では機体が液状になって千冬先生の姿をして再構成するはずなんだけど…

 

嶺賀「ガウンタか?いや……」

 

その姿はなんとガウンタに似ていた。しかも……めちゃくちゃデカイ…これはまさか……

 

嶺賀「おい待てよ!コイツは!」

 

杏「え?何か知ってるの?」

 

ガウンタであってガウンタじゃない……いや、そこら辺のガウンタとは桁が違う……そう、ガウンタを極限までカスタマイズした機体…ガウンタ・イゼルファーだ。

 

ダブルトルネードシステムを採用し、脚部のホバークラフトやバックパックに備えられたブースターによって、ブロウラーフレームの機体ながら高い機動力を持つコイツ……使用者であったムラクの高い操作技術も相まって、アラタと対戦するまでは傷ひとつ付けられる事も無かった。

 

すみれ色のボディと圧倒的な強さから、セカンドワールドではバイオレットデビルと呼ばれ恐れられる存在なのは確かだ。しかしそのガウンタ・イゼルファーは銀色のVTを一気に解除してラウラを乗っ取った。どうやらコイツ自体がシュバルツェア・レーゲンに備わっていたらしい。

 

一夏「おい!大丈夫か?」

 

噂を聞きつけて一夏と箒、そして成実が駆けつけた。どうやらイゼルファーに変貌したラウラに驚愕している様子だった。

 

嶺賀「一夏、アイツは助けてって言ってたぜ?」

 

一夏「本当か?」

 

成実「変だな…VTSって条約で禁止されてるはずだけど…」

 

嶺賀「どうやらドイツはそんな条約はどうだっていいらしい…杏、箒、法花を頼む。俺と一夏、成実でコイツをやる!」

 

杏「なるほど……あれを壊せるのは零落白夜だけってことね?」

 

嶺賀「あぁ!けど、覚悟できてるか?ここからは元々先生達の仕事だぞ?」

 

こはね「みんなでやればなんとかなるよ。」

 

杏「えぇ!それに黙って見てるわけにはいかないからね!」

 

嶺賀「だな……んじゃ改心した軍人さんを助けに行くとするか!」

 

倒れてしまった法花を杏と箒に任せ、俺は一夏と成実と一緒にラウラを取り込んだイゼルファーと戦っていく。

 

成実「コイツ!パワーが違いすぎる!」

 

嶺賀「スラスターが大幅にアップされてるんだ!舐めてかかったら死ぬぞ!」

 

俺と一夏でガウンタじゃイゼルファーを攻めていくが、そこに……邪魔が入った。

 

???「ふんっ!」

 

紫色の刃が俺達がいる方向に向かって放たれるが、それをすかさず回避した。それが放たれた上空を見ると、そこにはラウラと反転した夜刀神十香もとい、夜刀神天香を混ぜた奴が現れた。そう、ラウラの遺伝子クローンが俺達の前についに現したのだ。

 

一夏「え!?ラウラ!?」

 

嶺賀「あれは遺伝子で造られたクローンだ……全く、ノワール・ストラトスはなんてバカな連中ばかりなんだ!」

 

ルウラ「私はルウラ、このISはナヘマーだ。」

 

嶺賀「ISまで精霊パクってるじゃん!いい加減にせぇよ!」

 

頭が困惑状態だった。どうしたらいいか分からなくなってしまったが、そこに杏とこはねが駆けつけてくれた。

 

杏「ガウンタは私達に任せて嶺賀はアイツを!」

 

嶺賀「サンキュー!」

 

俺はシュバルツェアからウェアウルフに切り替えて、ルウラに向かって高速攻撃した。彼女はパワーで俺を押してくるが、問題はなかった。なぜなら…

 

嶺賀「あまいんだよ!」

 

ルウラ「なに!?」

 

ナヘマーはシュバルツェアに文字通り反転十香の霊装の力を加えた奴だ。停止結界はないとはいえ、文字通り反転十香の霊装を加えたから強さはラウラ以上……だが……

 

嶺賀「まだだ!まだ終わらんよっ!」

 

ルウラ「!?」

 

ウェアウルフの次にアクセラーにチェンジしてさらに加速する。

 

一夏「あれ?俺達が見たアクセラーと違う…」

 

そう、空中用にカスタマイズしたアクセラーβだ。そしてコイツの能力は…

 

嶺賀「エフィリア!スカイタービュラーを!」

 

エフィリア『はいはーい……任せて。』

 

アリーナのフィールドエネルギーをぶち破って現れたのはスカイタービュラー。これを俺のアクセラーと合体させて、スカイアクセラーに変化させ、さらにルウラを追い詰めていく。一方の一夏達は、成実がクォントから甲龍に切り替えて、イゼルファーとパワー勝負する。

 

杏「うわぁ……」

 

こはね「嶺賀くんは相変わらず恐ろしいISを造るね…」

 

そして成実がイゼルファーを吹き飛ばし、彼の背後から一夏が飛んで零落白夜をイゼルファーに一太刀浴びせて、浴びせた箇所からラウラを引っ張りあげた。しかし彼女を助けたあとにもイゼルファーは修復して元に戻った。

 

杏「うそ……キリがない…」

 

こはね「なら……私に任せて。」

 

成実「え?」

 

杏と成実の前に出たこはねは後ろにあったマルチギミックサックのゼットシリーズをある武器に変える。

 

セットアップ!ゼットアックス!

 

こはね「さて……落とし前は付けてもらうよ?VTSさん♪」

 

成実「え?小豆沢……さん?」

 

一夏「お、おい……こはねの奴……怖くなってねぇか?」

 

杏「あぁ……こはねは1回だけあんな感じになったことがあったのよ…」

 

こはねが闇の笑顔を見せて、イゼルファーにチャージアックスを容赦なくぶつける。チャージビンを溜め、一気に高出力の一撃を次々と繰り出す彼女を見てルウラは…

 

ルウラ「な、なんて奴だ…」

 

嶺賀「おいこら待てい!よそ見してる暇はねぇぜ!」

 

イゼルファーを圧倒されて困惑するルウラを次々と追い詰める俺。そしてこはねにリンチされたガウンタ・イゼルファーはボロボロになり……そして…

 

こはね「一夏くん!」

 

一夏「よっしゃ!零落白夜!」

 

もう一度、一夏の零落白夜を食らって爆発四散していった。イゼルファーの装甲だけが転げ落ち、VTSは完全に消え去っていった。ちなみに、ラウラのシュバルツェアは無事だった。

 

嶺賀「あとはてめぇだけだ。」

 

ルウラ「ふん。私だけ侵入していたら大間違いだ!」

 

嶺賀「なに?」

 

するとイゼルファーを倒した4人が見えない方向から不意打ちされてしまった。そして姿を現したのはなんとデュシャリだった。

 

嶺賀「まさかあの時!」

 

デュシャリ「ピーンポーン!正解!ルウラが侵入したあとに私も侵入したんだよ。おかげでじっくり観察できたよ。アナタ達のISの技術を……ねっ!」

 

嶺賀「なっ!?」

 

デュシャリはアリーナを覆っていたエネルギーを一撃で破壊、そして俺を地面に吹き飛ばしてルウラの隣に居座った。

 

ルウラ「今度はもっといいものを貴様達に見せてやろう……その時まで首を洗って待ってるんだなっ!」

 

と言って、その場から立ち去っていった。そしてトーナメント戦は終わって…

 

千冬「この馬鹿者共!」

 

やはりちっふー先生からお説教と反省文の束を受け取ってしまう羽目になった。仕方ないね。

 

千冬「だがよくやった。幸い怪我が倉本だけでよかったものの……封城の状況判断が適切だったからだろうな。私を含めた教師だけでは対処はし切れなかった。鎮圧するのにもう少し時間がかかっただろうな。今回の件は正式にドイツに抗議がいく……が、まさかノワール・ストラトスが関わっていたとはな。」

 

嶺賀「ちっふー先生。」

 

千冬「織斑先生だ。馬鹿者。んでなんだ?」

 

嶺賀「大破したガウンタ・イゼルファーの解析を俺に任せてもいいですか?装甲も欲しかったですし、どんな仕組みでVTSに取り込んだのか気になるので……それに、アイツらがなんでドイツがそれを仕組んだ情報を知ったのかも……」

 

千冬「うむ……なら、解析は貴様に任せよう。装甲は改造するなり、新しいISを造るなりに、好きにしてくれ。」

 

嶺賀「ありがとうございます。」

 

杏「全く……結局、パーツ目当てじゃない…」

 

こはね「そういえば、ラウラちゃんと法花ちゃんは?」

 

千冬「ボーデヴィッヒは力に呑まれず己を見失わなかった。VTSはどうして起動したかは知らんが今回の件に関しては不問になるだろうな。倉本は嶺賀のレールガンで大ダメージを受けたが、命に別状はなかった。」

 

嶺賀「今度はもう少し加減してやります(;´・ω・)」

 

千冬「全く…… 相変わらず恐ろしい物を造るなお前は。」

 

嶺賀「どこの誰に似たんだか…」

 

千冬「ふっ……言うようになったな弟弟子よ。」

 

嶺賀「反省してます。」

 

VTS事件は一通り終わった。トーナメント決勝はこの事件をキッカケに中止…… 一部の生徒の発言には「優勝すれば……」という反応があった。しかし、そのお詫びとして以前のクラス代表戦でお預けになったデザートフリーパスが各クラスに配られるようになった。もちろん、これを聞いて真っ先に飛び出したのが陣平である。

 

陣平「うっひょーーー!パンナコッタうめぇーーー!」

 

杏「そんなに嬉しかったんだ…(^^;」

 

研二「まぁ…いいんじゃないの?」

 

成実「ところで、あれを解析して何か分かった?」

 

嶺賀「あぁ一つだけな……恐らく学園でラウラが寝ている隙に弄り回してあぁなったんだろうな。にしても……これ程とはな…」

 

そして今回の事件で一番の被害者と言えるのはラウラを庇って病室送りになったのは法花。

 

法花「(結局負けたちゃったか…)」

 

パートナーであるラウラを庇ったあの行動は周りから好評を受け、彼女は今回の事件で一番株を上げていた。しかしVTS=ガウンタ・イゼルファーに取り込まれた事はもちろん法花にも伝わっていた為、少しラウラのことを心配していたらしい。

 

法花「(ラウラさん……大丈夫かな?)」

 

ラウラ「倉本法花の病室はここであってるな?」

 

そしてその法花の病室にラウラがお見舞いに来たのだ。

 

法花「ラウラさん!?怪我はしてない!?ガウンタ……なんちゃらとかに取り込まれたって聞いたけど……大丈夫?」

 

ラウラ「バカを言うな!私は元軍人だ!あれぐらいの化け物に負けるわけがないだろう!」

 

法花「そうか……そうだよね…」

 

ラウラ「お前の方も重症だろう……装甲をぶち破る程のレールガンを受けたのだぞ?」

 

法花「ご、ごめんっ!」

 

ラウラ「全く……貴様は危なかっしい奴だ…」

 

イゼルファーに取り込まれたラウラも、シュバルツェアのレールガンを喰らった法花もお互い様である。

 

ラウラ「倉本……一つ謝らせてくれ。」

 

法花「ラウラさんが謝ることはないよ……私は端にいて目立たなかっただけだし……」

 

ラウラ「仮にもコンビを組んだ相手を信用せず単独で突撃した挙げ句ピンチを救われたのは私だ。謝って当然だろう。」

 

法花「ごめん……私も大して役に立ってなかった…」

 

ラウラ「そんなことはない!何度も言うが貴様は私をあの一撃から救ってくれたんだ!誇りを持て倉本!」

 

法花「ラウラさん…」

 

ラウラ「あの威力を目の当たりにしてそれができる貴様を約立たずだとは思ってないさ。」

 

ラウラの法花に対する評価が異様に高い高すぎるのは気のせいだろうか…

 

ラウラ「それともう一つ……倉本、お前をIS学園での私の副官に命ずる。」

 

法花「はいぃ?」

 

これに関して法花の頭の中は?だらけになってしまった。

 

ラウラ「ようは私と友人になって欲しいのだ。それぐらい察しろ。」

 

法花「なにこの生き物……あのテイクアウトしてもいいですか?)」

 

少し照れながらそう言うラウラに法花はドストライクしてしまう。

 

ラウラ「あと…さん付けは止めてくれ…ラウラでいい。お前も法花と呼ばせてもらう。」

 

法花「うん……よろしくね。ラウラ。」

 

このせいで法花が俺を含む専用機持ちのイザコザに巻き込まれる運命になってしまうが、それを彼女はこの時、一切知らなかったのである…

 

 




小豆沢こはねファンの皆様。すいませんでした。(プチセカでこはねがヤンキーになったのを参考にしてこんなキャラ崩壊をさせてしまいました…)

次回

・レゾナンスにGo! 嶺賀、杏とこはねの買い物に付き合う。
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