IS:黎牙物語 〜インフィニット・ストラトスの世界をオリジナルの機体で過ごす〜   作:XIYON

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ではどうぞ。


・兎と零

 

嶺賀「ラビットディザスター……あっ!」

 

白髪に青い目……稗田が昨日会った男に間違いない!

 

雪兎「おい。後ろ。」

 

嶺賀「え?」

 

彼の言われた通りに後ろを振り向くと、クロコダラスはまだ生きていた。すると華夜が俺に通信をしてきた。

 

華夜『嶺賀くん聞こえる?』

 

嶺賀「どうした?」

 

華夜『あのワニの化け物……月夜くんが言ってたドールズ特有の性質じゃないISのパーツで造られた機械だよ。しかも精密に造られてる。』

 

嶺賀「(となると…あれはハールグさんを殺した犯人が仕向けた罠…けど、あれ程大きなIS(正確に言えばISで造られた化け物)をどうやって浅草に?)」

 

立夏「アイツ!大砲を壊されてもまだ生きてるぞ!」

 

進護「よし!いっちょやってやるか!」

 

嶺賀「いやダメだ!3人は下がれ!ここは俺がやる!」

 

御魂「せやけど!お前1人じゃ無理があるで!」

 

雪兎「誰がコイツだけだと思った?」

 

3人がその言葉に振り返ると、そこには雪兎が既にいた。

 

雪兎「俺が見る限り弱点は口の中、無理やりこじ開けてその隙にビームかなんかぶち込むしかない。」

 

嶺賀「だな。さぁ、怪我人が出ないうちに早く逃げろ!」

 

進護「お、おう!」

 

俺は3人を逃がして彼と一緒にクロコダラスを倒すことに決めた。

 

嶺賀「足引っ張るんじゃねーぞ!」

 

雪兎「そういうお前もなっ!ルシフェリオン!」

 

俺はブレイヴァーからウェアウルフに切り替えて、猛スピードでクロコダラスを追い詰めた。

 

そこに雪兎が【LF:ルシフェリオン】という俺から見たらどこぞの星光の殲滅者を模したISを纏い、本家顔負けの超高出力の一撃でクロコダラスを圧倒した。しかし俺はそれよりも気になることがある。

 

嶺賀「えぇと……一言いいか?」

 

雪兎「なんだ!?今、忙しいところなんだぞ!?」

 

嶺賀「お前……」

 

「「少しは自重しろよ。」」

 

その発言は俺以外に、観客席にいた月夜達までもが発した。さっきからシールドを破ってそのまま大砲は壊すわ、ちっふー先生でも驚くオーバースペックなISを使うわ。どうかしてるぞ?

 

嶺賀「お前どうかしてるぞ?『リリカルなのは』の閃光の殲滅者をイメージしたISなんか俺ですら予想出来なかったぞ?」

 

雪兎「それ言う前に伏字をしろ伏字を!」

 

しかしそこに俺達の口喧嘩に呆れたクロコダラスがミサイルを放って不意打ちしてきた。

 

嶺賀「おいどうする化け物兎!何か策はあるんだろうな?」

 

雪兎「言い方が気に入らんがまぁいい!ガンナーに切り替えてアイツの口に鉄の雨をお見舞いしたい!援護できるか?」

 

嶺賀「任せておけ!」

 

俺は改造したロザリオスタイルでクロコダラスの脚を凍らせ、そのまま口の中に炎をぶち飲んでダウンさせた。その後に赤いエネルギーフィールドを展開して雪兎のISの攻撃力を強化した。

 

嶺賀「天野!」

 

雪兎「分かった!」

 

雪兎は射撃型パックであるガンナーを装備して、そこからフルオープンアタックよろしくの一斉射撃をクロコダラスに打ち込んだ。

 

やっぱりコイツ自重してねぇよ…

 

雪兎「ふっー……久しぶりにスッキリしたな?」

 

スッキリしたじゃねーよ。外で御魂達が唖然してるぞ?

 

こりゃあとで出席簿アタックされるな俺…そしてISを解除した俺と雪兎はお互いに目を向き合った。

 

雪兎「天野雪兎だ。よろしくな?」

 

嶺賀「封城嶺賀だ。よろしく。あ、そうだ連絡しないと…」

 

俺は実況席にいる束さんに電話をかけた。

 

嶺賀「もすもす束さん。このワニの化け物。後で解析したいから頼むよ。」

 

束『もすもすねむもす!分かったよ!それとその男はどうするの?』

 

嶺賀「とりあえず、現状の事情を話して俺達のチームに入れようと思う。それでいいか?」

 

束『分かったよ!ちーちゃんにお願いしてみるねっ!』

 

嶺賀「これでヨシっと……来いよ。俺のチームに入れてやる。」

 

雪兎「え?いいのか?」

 

嶺賀「どーせ蔭で見てたのは分かってたよ。それに何か自分も参加したいって顔してたぜ?」

 

雪兎「まぁ……興味がないわけじゃないから参加してやるよ。」

 

そんでもってクロコダラスの半分の解析を束さんとちっふー先生に任せるとした。そんななか月夜はモニター越しに映っているクロコダラスを倒した俺と雪兎を見て…

 

月夜「(これはスフィア天界とアークスに報告しないとマズイな?)」

 


〈 界時抹消!〉

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〈 再界時!〉


 

華夜「なんか時が消されたような…」

 

響子「時を戻そう!」

 

光刃「気のせいだから戻さなくていいよ(*^^*)」

 

刃&輝夜「メタイ…」

 

嶺賀「てなわけだ。今日から俺達の新しい仲間、天野雪兎くんだ。ちなみにコイツは既に皆の名前を知ってるみたいだぞ?」

 

雪兎「よろしく。」

 

月夜「おい、そろそろ。」

 

嶺賀「おう。みんな少し待っててくれ。月夜とちょっと話してくる。」

 

俺は月夜に呼ばれてあるテーブルがある場所に向かった。もちろん同じ化け物相手にした雪兎もだ。

 

月夜「マルヴァド様、ロア様、夜分に申し訳ありません……それにクロフォードもセントラルキャノンの整備が忙しい時に悪いな?」

 

クロフォード『問題ないよ。それで?僕達を呼んだのは何か理由があるのかい?』

 

月夜「あぁ、今彼の世界でISの競技のイベントに参加しているんですけど…今日のクワトロラビリンスという競技で…緊急事態が起きてしまいまして…」

 

月夜が先程のクロコダラスのデータを見せた。

 

クロフォード『クロコダラス?なんで彼の世界に?』

 

月夜「それだけじゃない。コイツは機械で造られてる。ISの装甲とかのパーツでな?入手元は不明だが、恐らく闇市だろうな。」

 

ロア『状況は分かりました。一兎と戦兎も、煉と一海の2人の目的を先程報告してくれました。どうやらマルヴァドさんに依頼を頼まれたそうです。』

 

月夜「アブソリュート関係ですか?」

 

マルヴァド『いや…それに近いような物件だった。デビルの一件以来、スフィア天界に怪しい動きをしている連中が多くなってきてな?そこで煉に頼んだのさ。』

 

ロア『今、一葉ちゃんがクルーザー三隻でそちらに向かっています。』

 

月夜「一葉が?」

 

ロア『噂を聞きつけたのでしょうか……勝手に向かったみたいですよ?』

 

月夜「とにかく。これはアークスは愚か、惑星ハルファまでも巻き込む事件だ。慎重に進めてみます。」

 

ロア『何があるか分かりません。気をつけてください。』

 

マルヴァド『煉もこの事態に驚きを隠せないようだ。慎重に進めてくれ。』

 

一方、ヴェネター級スターデストロイヤー:ヴォルキリーでは…

 

冷雨「……」

 

一葉「何をモジモジと呼んでるのよ冷雨。」

 

冷雨「あぁ一葉。実は月夜が今いる世界に寄る前にスフィア図書館を回ってたの。そしたら面白い書物を見つけてね…書いたものも不明、どこから出版されたのかもまだ明かされてないわ。」

 

一葉「これは…父さんの半世紀による戦いが描かれてるわね?父さん、最後の戦いでは確か…」

 

冷雨「原初の闇を乗っ取ったアナザーディケイドをみんなと力を合わせて戦った…けどこれには面白い記述が乗ってるわ。」

 

『アマルスマには強大な力はなかった。彼が如月戦兎元い、レグリアを殺せたのは一兎がオーマフォームになった時に、アナザーディケイドを倒す瞬間……その力の一部を何者かが抜き取って彼に渡した…』

 

一葉「これ……父さんに見せたら怒るだろうなぁ…」

 

冷雨「けどそれが恐ろしいことに……この本の履歴を見てちょうだい。4日前に父さんが見ているわ。その2日後に戦兎さんが見てる。」

 

一葉「……」

 

エーニャ「( ˘ω˘ ) ンゴォォ…ングゥ…」

 

冷雨「どちらにしろ2人が心配だわ。」

 

そして……

 

一兎「……」

 

戦兎「……」

 

一兎「なぁ…」

 

戦兎「なんだよ。」

 

一兎「恨んでるんだろ?俺のこと。」

 

戦兎「……」

 

一兎「あの時に俺がその一瞬の隙を見ていなかったら……お前は死んで無かったのかも知れない……すまないって思ってるよ。」

 

戦兎「……」

 

すると戦兎は立ち上がって一兎の胸ぐらを使って顔面を殴った。予想通りの結末に一兎は…

 

一兎「……」

 

戦兎「俺が死んでなかったら……今頃、ミナコを悲しませなかったのかもしれないんだぞ?なのにお前は…」

 

一兎「あぁ悪いかよ!けど、お前は一度死んで得た物もあったんじゃねぇのかっ!」

 

戦兎「!?」

 

一兎「そんなことしたら……アイツらが悲しむんじゃねぇか?紅イクトとして生きていた時のヤツらと……如月戦兎として生きていたヤツらが…」

 

戦兎「……悪い、ちょっと冷静になれなかった。」

 

一兎「俺を恨んでるのかは知らねぇ。けど、俺だってあの書物を見つけた時は驚いたよ。問題はアマルスマに力を渡した奴と、その書物を書いた人物だ。」

 

戦兎「だな……」

 

するとそこに2人にとって見覚えのあるある人物が現れた。

 

煉「お前ら何やってんだよ?」

 

「「煉!?」」

 

一兎「それに一海まで!」

 

一海「よっ!楽しんでるか?」

 

戦兎「煉…お前…」

 

煉「招待状は届いたみたいだな?」

 

戦兎「みたいだなじゃねーよ!」

 

一兎「あぁ、俺達を呼んだ理由を聞かせて貰おうか?」

 

煉「ふっ……数週間前、スフィア天界で異様な動きがあった。一兎や戦兎、ロア様やロイヤル様でも見抜けない不審な動きだ。」

 

戦兎「それで…その不審な動きに気付いたのか?」

 

煉「いや、気付いたのは俺じゃなくマルヴァド様だ。極秘裏で1人拘束したみたいだが、何者かに撃たれて死んでしまった。けど、その人物が女性であるものを持っていたことが分かったんだ。」

 

一兎「そのあるものが……ISか。」

 

戦兎「!?」

 

煉「その通り。後のことはお前達が思っている事だよ。」

 

一兎「だからシャルロットくんも招待させたんだな?」

 

煉「あぁ、けど今日のあのIS使いの登場は想定外だけどな?」

 

戦兎「兎の皮を被った災害(ラビット・ディザスター)……だったな?」

 

一兎「……」

 

煉「とりあえず、あの封城嶺賀ってやつも何か色々と調べているみたいだし、お前達にも警戒はしておいて欲しいって言いに来たんだよ。んじゃ、何かあったら教えてくれ。一海、いくぞ?」

 

そう言って煉と一海は2人の前に姿を消した。

 

一兎「アイツ…相手にしたら危ないよな。」

 

戦兎「俺ですら適わねぇと思うぞ…」

 

 




次回

・兎の皮を破った災害は止まらない
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