IS:黎牙物語 〜インフィニット・ストラトスの世界をオリジナルの機体で過ごす〜 作:XIYON
咲希達が攫われ未だに行方知らず……俺達は一度、闇川達と合流し、彼ら以外の奴らに今回の事件と10年前の事件について話した。そこには闇川の知り合いでもある常磐一兎さん。如月戦兎さん、十六夜カンパニーの十六夜煉もいた。
翔夜「なるほどな……通りでお前が今回の全国IS祭で慎重だったわけか。」
或兎「けど、未だに犯人は誰か分かってないんだろ?」
嶺賀「まぁな…」
しかし天野は何となくその事情を知っていたみたいだ。詳しく聞いてみると、ここに来る前、謎の声が聞こえ、『助けて』と聞こえたらしい。聞こえた先を頼りに向かうとそこでスフィアゲートを見つけて、この世界に来たわけだ。すると電話で話をしていた葛葉が…
健次「封城、とりあえず観客と参加している生徒は避難させておいたで?」
嶺賀「ありがとう葛葉。」
月夜「とにかくだ……この状況をどうするかだな。」
嶺賀「ところで、フレズヴェルクの姉ちゃんは?」
雪兎「命に別状はない。今病院で入院している。悠利っていうアイツのISを造った奴が傍で見守ってるさ。」
嶺賀「そうか……んでもって、俺達の撃つべき敵は…」
月夜「フレズヴェルクを暴走させたレディコマンダーデイジーだな?」
嶺賀「あぁ、アイツを含めて後2人はいる。」
雪兎「あのプラスチック女がまだ2人もいるのか?」
嶺賀が2人と言ったその時だった。
戦兎「いや、4人だ。」
「「え!?」」
響子「せ、戦兎!?」
華夜「それに……筋肉バカ!」
龍我「誰がバカだよ。」
レグリア「お前ら……どうしてここに?」
戦兎「暇だから月夜が今いる世界に行ってみよう……と思った矢先に、女の子1人が帝国の変な兵士に襲われてな…そこを俺達が助けたんだよ。」
如月戦兎と容姿がそっくりな人物の後ろから青い髪をした女性が恥ずかしながら俺達を見ていた。そしてその女性に俺は心当たりがあった。
嶺賀「レディコマンダーアリス。」
輝夜「え?んじゃ彼女も敵ってこと?」
雪兎「いや違う。見たところ…様々な箇所に傷が出来てる。」
帝国……確か月夜の話によればスフィア・リム内の帝国はアブソリューティアンのせいで衰退する一方だとか…
嶺賀「……教えてくれ。」
アリス「え?」
嶺賀「君を追ってた帝国は……何を企んでいるんだ?」
アリス「……分かった。」
どうやら犯人は帝国から様々な兵器を譲り受けたらしい。その兵器で軍を退軍した傭兵や犯罪者を招集。ある目的のためにこの全国IS祭を破壊するつもりらしい。
健次「となると…柚葉達が攫われた理由って…」
嶺賀「……!?」
俺の頭のなかで……解決までの道のりが始まった。
〜
零覇『金剛零覇です。全国IS祭を開けてとても光栄です。10回目の今年も、皆さん全力で楽しんでくださいね?』
健次『あれは確か、4年前にオープンした渋谷・PORT・スクエアやないか?』
嶺賀『あぁ……15年前に建設が開始されたんだが、その5年後の建設中に思わぬアクシデントが起きたらしい。作業員全員が、急に倒れだしたんだ。』
嶺賀『あぁ……これは恐らくチャーターアームズR7だ。』
嶺賀『ログエルトさんはこの5人のレディコマンダーに何をさせようとしたんだ?』
嶺賀『葛葉……今まで全国IS祭で誰も知らないトラップを仕掛けたのは……ログエルトさんが殺した犯人に違いないよ。』
嶺賀『全国IS祭の実行委員会の誰かは確定してるだろ?その中の誰かが、ログエルトさんを殺し……それでも留まらない男性がISを使う世の中…』
嶺賀『ログエルトさんを殺したのはその口封じだ…』
嶺賀『……咲希に繋がらない。』
〜
嶺賀「そうか……そういうことか。」
すると…
零覇「ねぇ君達!最後の競技として用意していたバトルロワイヤルステージを知らない?」
健次「アンタは確か実行委員長の零覇はん!なんかあったんか?」
零覇「明日、使うはずのバトルロワイヤルのステージが消えているんだ!あれは空を飛ぶステージなんだけど…」
嶺賀「空を飛ぶ?……まさかっ!」
嫌な予感がした俺はターボエンジン付きスケートボードを取り出した。
嶺賀「天野!闇川!戦闘の準備をしろ!犯人は恐らく大軍をここに用意してくるぞ!」
健次「あ!おい封城待てや!」
そう言ってスケートボードでその場から走って向かった。
立夏「俺達も!」
進護「あぁ!」
進護はトライク、立夏はターボエンジンが着いているローラースケートを使って俺達を追うのであった。
健次「お前、もしかして犯人分かったか?」
嶺賀「おいその顔。お前も分かってるみたいだな?」
健次「あぁ、犯人はやはり…捜査線上から外された幡ヶ谷凪子さんや。」
嶺賀「証拠はあそこにあった空薬莢…恐らく、凪子さんは射殺する前に、誘き寄せる予定のカラオケの部屋に空薬莢を置き…自殺に見させる…けど、それではナイフで殺した意味がない。」
健次「カラオケで事前に罠を仕掛けた大きいナイフを飛ばせる化物級のマシンやな?」
嶺賀「あぁ、まずチャーターアームズで狙撃し、敢えて命に別状はない場所を狙って致命傷を負わせる。まぁ、ローレグさんは異変を感じてすぐに出ようとするよな?」
健次「そんでもってそのマシンが突如動いた。あれは遠隔式で彼女がスマホで操作して起動、そのままローレグの心臓に突き刺さったってわけやな?」
嶺賀「その通り…そして空薬莢は見えない場所に置いたまま、凪子さんはチャーターアームズを持ってその場から立ち去ったわけだ。」
すると俺達にとって予想だにしない出来事が起きた。空中から無数の船が降りてきて、そこから大量の軍隊が降ってきた。
健次「おい!まさかあれ!」
嶺賀「あぁ!恐らく凪子さんが帝国に譲り受けた軍隊だろうな!」
健次「それにあの宙に浮いてる大きな建物……」
嶺賀「あぁ間違いない。あれが盗まれたステージだ!」
健次「よし!封城掴まっとけ!飛ばすでー!」
嶺賀「シールドエネルギーがあるからあまり無茶するなよっ!」
一方、俺達が戦っている地球の周辺では……
一葉「とりあえず、501も連れてきて正解だったわ。」
レックス「俺としちゃ、月夜が心配だからな?」
アソーカ「そうね……一体あの世界で何してるやら…」
冷雨「ま、変なことに巻き込まれなきゃいいけど…」
エーニャ「それフラグだよ冷雨…」
すると…
オフィサー「一葉将軍!前方に船の反応が!」
一葉「なんですって!?」
有紗「何が起きた!」
リン「あ!艦長あれ!」
アークエンジェル級スターデストロイヤーを筆頭に、一葉の艦隊の前に現れたのはインヴィジブル・ハンドが1隻、インペリアル級スターデストロイヤーが3隻、彼女達の前に現れた。
一葉「やっぱり巻き込まれてる。」
レックス「ガンシップに乗って突破は出来そうだ。だが、TIEファイターや他の兵器があるのは面倒だな?」
一葉「例のガンシップは完成してるの?」
ハンター「ステルス迷彩を備えた最新鋭のガンシップだ。例の博士のお墨付きだよ。」
冷雨「なら私達があの艦隊を引き付けるわ。インヴィジブル・ハンドに向かって私達が飛ぶ。」
レックス「なら地上は任せてくれ。ハンター、行けるか?」
ハンター「クロスヘアーとレッカーを呼んでくる。エコーとテクはここで一葉将軍を援護してくれ。」
エコー「分かりましたハンター。」
アソーカ「久しぶりの大暴れね?」
レックス「あぁ……どんな連中かあの世界を蝕んでるのか…楽しみだぜ。」
そんななか、レックスの副官ファイヴスがあることを話した。
ファイヴス「俺の予想ですが、ブリュッヒャー将軍がいるのでは?」
レックス「あぁ……彼女がいたら色々と心強いよな?」
クロスヘアー「そのまさかが現れるかもしれませんね?」
こうして、グランファルクムの戦いが幕を明けるのであった。
次回
・レディコマンダーと帝国の兵士。月夜達は奮戦する。